家庭でできるSDGs〜私たちの地球を守るために、今取り組みたいこと〜
家庭でできるSDGs
〜私たちの地球を守るために、今取り組みたいこと〜
みなさんこんにちは。
早速ですが、「SDGs」というワード、耳にしたことはありますか?
最近でこそ少しずつ認知度が上がっていますが、まだまだ知らない方も多いのではないでしょうか。
SDGsとは、2015年に国連で採択された、
「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標」のことを言います。
この目標は先進国と発展途上国が互いに協力しあうことが必要になってきます。
ここでは「持続可能な開発」というワードが出てきますが、これは
“将来の世代の欲求を満たしつつ,現在の世代の欲求も満足させるような開発”
という意味合いを持っています。
SDGsとは何かを紐解いていくと、それぞれに見えてくる未来があります。
私たちが生きているこの地球のために何ができるのか、ぜひ改めて考えてみましょう。
最近よく聞く「SDGs」ってなに?
「SDGs」は、”Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標”を略したもの。
私たちが生きる地球を守るために採択された目標のことで、採択の背景には、この世界で起きている社会的格差や気候変動などの問題の存在があります。
それらの問題解決のためのSDGsは採択されましたが、あくまで努力目標であり、
罰則や強制力などはありません。
重要なのは、この目標に対する、一人一人の意識、そしてそれに基づいた自主的な取り組み。
個人が自由にプロジェクトを起こすことも可能です。
「SDGs」の前身となった「MDGs」について
SDGsは先ほど述べたように2015年9月に国連サミットで採択されましたが、
実はこの前身には、
「MDGs」という”Millennium Development Goals=ミレニアム開発目標”がありました。
MDGsとは、「2015年までに達成すべき開発分野における国際社会共通の8つ目標」のことをいいます。
ここで採択された目標は、以下のように主に途上国の開発問題についてが中心でした。
■「MDGs」の8つの目標
1.極度の貧困と飢餓の撲滅
2.普遍的な初等教育の達成
3.ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上
4.幼児死亡率の引き下げ
5.妊産婦の健康状態の改善
6.HIV/エイズ、マラリア、その他の疫病の蔓延防止
7.環境の持続可能性の確保
8.開発のためのグローバル・パートナーシップの構築
上記の目標は、2015年に一定の達成率に到達したものもあれば、
まだまだ改善の余地があるものもあったのです。
そこで、新たに採択されたのがSDGsです。
これら2つの最も大きな違いは、
▶︎MDGs:途上国の問題を先進国が支援するための目標
▶︎SDGs:途上国も先進国も共通の課題認識を持って行動するための目標という点でしょう。
経済力や産業の構造を問わず、誰一人として取り残さないものに形を変えました。
気になる「SDGs」の中身は?
「SDGs」は2030年までの達成を目標とする17のゴールと169のターゲットで構成されています。17のゴールが大枠としての目標であり、それを細かく具体化した目標が169のターゲットです。
経済・社会・環境という統合的視点から設定された目標です。
続いては、その中身について見ていきましょう。
「SDGs」の世界を変えるための17のゴールとは?
SDGsで定められた大きな17のゴールは、ある意味で概念的とも言える大目標であり、
中には、一見どんな内容を指しているのかわかりにくいものがあるかもしれません。
そこで17の目標それぞれについて解説をするともに、その目標実現のため、
私たち一人一人が取り組める具体的な行動内容の例をご紹介していこうと思います。
簡単なことから、少し意識が必要になってくる行動までを提案していこうと思いますので
賛同をされる、ぜひご自身の状況に合わせて生活の中に適宜落とし込んでみてください。
SDGsの17のゴールと、その実現のために今日から出来ること
ゴール1.貧困をなくそう
「あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ」
世界的に見て極度な貧困は減少傾向にありますが、今なお様々な形態での貧困状態が
世界各地で存続しています。
以前日本でも”貧困女子”という言葉が話題になり、書籍化もされていましたね。
私たちの直接的行動によって貧困を無くすことは難しく感じられるかもしれません。
ですが、間接的にでも貧困を減らすための努力はできるのです。
例えば、貧困層が生まれる原因の一つに教育格差がありますが、
以下のような取り組みをしてみるのはいかがでしょうか?
〈たとえば、私たちにできること〉
・まずは自分の子供たちの教育環境を確保する
→日本には義務教育制度がありますが、不登校などが原因となって
十分な学びを得られていない子供はたくさんいます。
その現状を変えるためにも、子供が当たり前に教育を受けられる(学校に通うことができる)環境を、
まずは各家庭でしっかりと作ってあげることが大切です。
・チャイルド・スポンサーシップなどの低額の募金による継続的支援を行っていく
→「チャイルド・スポンサーシップ」は一時的な募金ではなく、途上国の子供たちに
教育機会の創出を含む継続的支援を行っていくものです。
ゴール2.飢餓をゼロに
「飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する」
先ほど述べた「貧困に終止符を打つ」ことは飢餓に終止符を打つことに繋がります。
また食料の安定確保のためには、持続可能な農業の推進はもちろん、小規模農家への支援も必要です。
〈例えば、私たちにできること〉
・地産地消を意識して買い物をする
→「地産地消」については皆さんも一度は耳にしたことがあるでしょう。
農産物や海産物などの直売所のイメージが強いかもしれませんが、
今では、地元の農家や漁師がスーパーなどと提携し、
地元産の生鮮食品を比較的簡単に手に入れやすい環境が都市部でも整いつつあります。
この「地産地消」が地元の一次産業者の支援や、地域経済の活性化に繋がることは言うまでもありません。
・食品配達サービスなどの「サブスクリプションサービス」を利用する
→野菜の宅配サービスを始めとするサブスクリプションサービスが最近流行していますね。
一定期間以上、継続的に生鮮食品を購入するこれらのサービスを多くの人が利用すれば、
一次産業者の収入安定と、全国的な一次産業の持続や維持に繋がることでしょう。
また、レシピ付きのサービスも多いため、新たな食生活を創出できる楽しみも得られますね。
ゴール3.すべての人に健康と福祉を
「あらゆる年齢のすべての人の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」
SDGsの前身となるMDGsの制定によって
4.幼児死亡率の引き下げ
5.妊産婦の健康状態の改善
6.HIV/エイズ、マラリア、その他の疫病の蔓延防止
についてはかなりの成果があげられたものの、
しかし未だ不十分な点があるのもまた事実です。
「健康と福祉」についてはMDGsから重視されており、SDGsへと切り替わった現段階では、
途上国と先進国が互いに協力し合うことがより一層必要になってきました。
〈たとえば、私たちにできること〉
・医療機関の受診に抵抗を抱かない
→これほど医療技術が発達した日本でも、医療機関への受診(健康診断を含む)は、
義務化されていない限り、なかなかその機会を持ちにくい人が多いという現状があります。
まずは年一度の定期検診を習慣化することから始めてみてはいかがでしょうか。
・HIV(エイズ)、マラリア、その他の疫病への知識を深める
→日本ではそこまで身近ではない疫病の数々ですが、HIVなどは感染ルートの変化により、
今後、感染者が爆発的に増加する恐れが十分にあります。
もはや他人事とは言えないことをしっかりと認識し、病気の内容、予防や治療の方法についての
情報収集を普段から積極的に行っていきたいものですね。
ゴール4.質の高い教育をみんなに
「すべての人に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」
普遍的な初等教育の達成については、MDGsによってかなり成果をあげたものの、
教育の地域格差はなくなっていないのが現状です。
持続的な開発のためには、すべての人に質の高い教育機会を与えることが不可欠です。
〈たとえば、私たちにできること〉
・教育環境を整えるために寄付をする
→教育環境が整ってないというと発展途上国のことがイメージされるかもしれませんが、
ここ日本でも、教育の機会を奪われている子供達はいます。
例えば、大規模地震の被災によって勉強の機会を失った子達を救うための活動をしている団体
があることを皆さんはご存知でしょうか。
まずは現状を知り、そこから自分にできることを見つけていきましょう。
・未だに教育を受けることのできない層があることについて、
影響力のあるSNSなどを通じて情報拡散する
→教育を受ける環境が当たり前だと思っている人たちは少なくありません。
その実態を世に広める方法はいくらでもあります。
正しい情報を知り、インプットだけでなく自ら発信できるとよりよいかもしれません。
ゴール5.ジェンダー平等を実現しよう
「ジェンダーと平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る」
女性と女児に対する差別は徐々に減少しているように感じる方も多いとは思いますが、
一部地域では未だに差別意識が強く根付いています。また、差別の形も様々です。
性い関連する諸問題のケアや雇用面での機会均等については、
日本でもまだまだ改善の余地があるところです。
賛否両輪、様々ま意見が乱立している分野ではありますが、
今一度「ジェンダー平等」とは何であるのか、考えてみてはいかがでしょうか。
〈たとえば、私たちにできること〉
・女性の権利拡大を訴える署名活動などに参加する
→ジェンダー問題に関する署名活動をまとめたサイトなども存在しています。
そのテーマは。生理用品、ハイヒールのついてなど様々です。
こういった活動に参加してみるのと併せて、
企業向けの『女性のエンパワーメント原則(WEPs)』などにも
目を通してみましょう。
・本当の意味でのジェンダー平等とは何かを周りの人と一緒に考えてみる
→ジェンダー平等とはただ単に全ての人の社会的待遇や雇用条件などを
同じにすればよいという単純な話ではありません。
本当の意味での平等とは、一体どういう状態を指すのか、
今一度周りの人と意見を交わしてみてはいかがでしょうか。
ゴール6.安全な水とトイレを世界中に
「すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」
ダムや水道などのインフラの整備がされた日本で生活していると、
水不足を実感することはなかなかないと思います。
しかし世界的に見れば、水不足はいまだに深刻な問題と。
今の自分の身の回りだけで考えるのではなく、
少し視野を広げてみることが大切です。
〈たとえば、私たちにできること〉
・水道の水を流しっぱなしにしない
・洗濯機の水にお風呂の残り湯を活用する
→両方とも少しの意識の違いで比較的簡単に取り組めるもの。
できるところからまず改善することがやがて大きな変化に繋がっていきます。
ゴール7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
「すべての人に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する」
今のエネルギーの供給源は、石油や石炭など比較的安価なものが中心です。
しかしこのまま安価なものを使い続ければ、地球温暖化を始め、
環境に大きな悪影響を及ぼすことは間違いありません。
そこで誕生したのが「代替エネルギー」です。
クリーンで再生可能なエネルギーの利用が普及すれば、
環境への負担を減らすことに必ず繋がります。
〈たとえば、私たちにできること〉
・太陽、風力、水力発電に強い電力会社を選択する
・そもそものエネルギーの使用を控える
→要するに電力を使用する時間を減らすということです。
例えば、電気をこまめに消すことや、タオルドライをしっかりと行って
ドライヤーの時間を短くするなど、小さなところから取り組めます。
ゴール8.働きがいも経済成長も
「すべての人のための持続的、包摂(包み込むこと)的かつ持続可能な経済成長、
生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する」
現在、雇用・労働環境自体は改善に向けて着実に進んでいます。
しかし、それと同時に格差の広がりも起きています。
またディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の推進は
かなり難易度の高い目標であり、達成するには同じSDGsの目標の一つ
「ジェンダー平等」も必須事項です。
〈たとえば、私たちにできること〉
・一人一人が自分の労働環境について見直す機会をつくる
→社会人になって、いざ働き始めると、日々の仕事に終われ、
自分の働き方について見つめ直す機会はどんどん減っていきます。
そんな時には一度立ち止まり、「自分は搾取されてしまっていないか」などと、
労働環境について振り返ってみましょう。
・SDGsに貢献している企業を調べてみる
→これからの時代、企業のSDGsへの関わり方は重要なポイントになってきます。
日本でも、花王株式会社やパナソニック株式会社など多くの企業がSDGsに取り組んでいます。
そういった企業をまとめてたサイトもあるので是非、
気になる企業を調べてみてはいかがでしょうか。
そしてたとえば、新しい働き口や投資先として、それらの企業を選べば、
該当企業のSDGsへの取り組みを支援することができるでしょう。
ゴール9.産業と技術革新の基盤をつくろう
「強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る」
技術革新の基盤をつくることは経済成長へと繋がります。
そのためにもインフラ整備は私たちの生活で欠かせません。
直接インフラを整備をすることは私たちには難しいことですが、
少しでもできることを探してみましょう。
〈たとえば、私たちにできること〉
・インフラ整備が行われていない国々の現状を知る
→日本は比較的インフラ整備が充実している国ですが、
水道・電気・ガスの供給システムがまだ普及していない国も多く存在します。
そういった国々ではどのような生活を送っているのか、まずは知ることから
始めましょう。
・唯一私たちが参入できるインフラである「モバイル分野」の知識を深める
→インフラの中で個人が参入していける代表格がモバイル分野です。
直接的に役に立てるかはその人によって異なりますが、
知識を深めておけば、損にはならないでしょう。
ゴール10.人や国の不平等をなくそう
「国内および国家間の格差を是正する」
一概には言えない部分もたくさんありますが、格差や不平等が生み出す苦しみを
背負っている人は多く存在します。
極度な貧困は減少しつつありますが、国ごと、
また地域ごとの格差は今だに是正されていません。
むしろ拡大が見られています。
格差拡大を止めるには様々な市場や機関の連携が必要となるため、
解決には時間のかかる目標ではありますが、
その格差をうめることはSDGsの重要な目的のひとつです。
〈たとえば、私たちにできること〉
・国家間での格差には何があるのかを学ぶ
→国家間格差は教育格差や所得格差、技術格差など様々です。
その格差があることで生活にどのように影響してくるのかも
併せて考えてみるといいでしょう。
・家庭環境や労働環境、その他、年齢などによって起きている
国内での格差のうち、自分が深く関わっているものへの知見を深める
→同じ国の中でも格差は起きています。
身近なところでいうと、「情報格差」は、現代の暮らしに大きな影響を与えます。
ゴール11.住み続けられるまちづくりを
「都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする」
都市人口は増加を続ける一方です。
また、極度の貧困層は都市部に集まる傾向がみられます。
住みつづけられるまちづくりのために都市部への投資は不可欠になります。
私たちはまず、自分たちがクラスタ都市部での暮らしをよくすることを心がけましょう。
〈たとえば、私たちにできること〉
・「こども食堂」への支援
→元々は、地域住民や自治体によって無料・低価格で子どもたちに食事を提供する
コミュニティの場として作られた「子ども食堂」ですが、子どもだけでなく、
親や地域の方ももちろん利用することができます。
こういった「子ども食堂」は全国に数多く存在しています。
支援の仕方は様々。定期的に利用して、お金を落とすだけでも立派な支援になるでしょう。
ぜひ、ご自分のできる支援についても考えてみてください。
・作りすぎた食事はご近所の方へおすそ分けする
→最近ではご近所づき合いというものも次第に少なくなってきてはいますが、
居住地は一つのコミュニティになり得る場所。
住みやすさは、コミュニティ内での人間関係の良さも大きく関係します。
「おすそ分け」は食べ物を無駄にしないことにも繋がるので、
まずは普段挨拶から始めていきましょう。
ゴール12.つくる責任つかう責任
「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」
このゴールは私たち消費者が意識、実践しやすいものののひとつです。
最近では”エシカル消費(地域活性化や雇用なども含め、
人や地球環境、社会に配慮した消費やサービスのこと)”という用語も出てきています。
意識しやすいところから少しずつチャレンジしていきましょう。
〈たとえば、私たちにできること〉
・新しい買い物の際は長く使えるものを選ぶようにする
→世の中の流行りすたりはありますが、できるだけ長く使えるものを選ぶことを意識してみましょう。
例えば衣服では、染め直しをしてくれたりするブランドや永久保証の靴下など、様々なサービスがあります。
・使い終わったらリサイクルをする
→リサイクルは小さい頃から言われ続けていることかと思います。
つい面倒になってペットボトルを他のゴミとまとめて捨ててしまう、
などといったこともあるかもしれませんが、そんな習慣をもう一度見直してみましょう。
ゴール13.気候変動に具体的な対策を
「気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る」
気候変動は私たちの生活に直接的に関わってきます。
ここ数年、日本でも異常気象が起こっており、
特に猛暑や暖冬など、一年を通じた気温の上昇は、
みなさん感じておられるのではないでしょうか。
このままでは私たちが生きている地球を守ることができません。
一人一人の意識で気候変動を食い止めましょう。
〈たとえば、私たちにできること〉
・ゴミの分別やリサイクルを徹底し、二酸化炭素排出量を減らす
→ゴミを分別せずに捨ててしまうと、焼却の際などに必要以上のエネルギーが使われてしまいます。
一人一人の行いは微々たるものに感じられるかもしれませんが、チリも積もれば山になります。
各人の意識改革こそが今は必要です。
・レジ袋ではなく、エコバックやマイバッグを持ち歩く
→エコバック(マイバック)は日頃の買い物の中ですぐに使い始められます。
世の中では、レジ袋を使わない流れの少しずつな変わってきていますが、
この傾向を定着させるかどうかは消費者にかかっています。
ゴール14.海の豊かさを守ろう
「海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する」
世界の海洋を保全することは生態系を守ることにつながります。
また、意外と知られていないのですが、海は人間が排出した
二酸化炭素を吸収します。
それによって海洋の酸化が現在進んでおり、
生態系に多大な影響を与えています。
〈たとえば、私たちにできること〉
・洗剤やシャンプー剤などは、排出時に環境への影響が少ないものを使用する
→エコ洗剤などは取り入れやすく、エコストアなどでも豊富に取り扱っています。
洗い上がりや使い心地も、他の市販品と同等クラスのものが増えているようです。
・海洋を守る取り組みを行なっている企業の製品を選択し、購入する
→たとえば、化粧品シリーズの「雪肌精(株式会社コーセー)」では、2009年から、
地球の環境保全と啓発活動に取り組む「SAVE the BLUE」プロジェクトという取り組み、
沖縄の海のサンゴ育成への寄付などの支援を続けています。
ゴール15.陸の豊かさも守ろう
「陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、
森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、
ならびに生物多様性損失の阻止を図る」
ひとつ前のゴール14では海洋の話をしましたが、
もちろん生態系は陸上にも存在しています。
たとえば森林破壊についてはここ数年特に問題視されており、
この現状が続けば新鮮な空気と水の安定供給にも支障が出てきます。
そのほかにも農業への影響など、陸の豊かさは私たちの生活の豊かさに
そのままつながっていることを忘れてはならないでしょう。
〈たとえば、私たちにできること〉
・森林破壊を防ぐため、紙類の無駄な使用を控える
→無駄な資源を出さないことは森林破壊を食い止めるために私たちができることのひとつです。
裏紙をメモに使うなど、小さなことから意識していくことが大切です。
最近では電子メモなどもあるのでうまく活用していきましょう。
・「FSCマーク」がついている商品を積極的に選ぶ
→適切な森林管理がされていると認証された森林で伐採された木材から
生産された製品にはFSCマークが付いています。
こういったマークの存在を知っていれば、買い物の際の選択肢が広がります。
ゴール16.平和と公正をすべての人に
「持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、
すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、
あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する」
平和を守るためには世界から争いを無くしていかなければなりません。
争いがうまれれば経済成長も損なわれ、私たちの生活が変化していってしまいます。
そのためにも司法へのアクセスの提供は世界中の全ての人に行われなければならないものなのです。
〈たとえば、私たちにできること〉
・偏った情報のみでの批判するのを避ける
→無数の情報が氾濫している社会では、受け取った情報を鵜呑みしないことが大切です。
情報を受け、さらに自分も発信する際には、必ず一呼吸置いて、
その情報源がどこなのか、正しい情報なのかを確認するようにしましょう。
・特定の国や人種に対する差別をしない
→このような差別意識は以前より減少してはいるものの、
いまだに根強く残っているものも存在します。
SDGsの目標達成のためには、全世界の人類の協力が必要不可欠。
どの国や人種も運命共同体であることを改めて忘れないようにしましょう。
ゴール17.パートナーシップで目標を達成しよう
「持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する」
グローバル・パートナーシップの活性化は17のゴール全てに通ずるものになります。
年々世界の結びつきは強くなっていますが、これを他人事のように扱ってはいけません。
「いま、実際に日本で起きている訳ではないから関係ない」
という意識は捨てていきましょう。
〈たとえば、私たちにできること〉
・他の国で起きているニュースに目を向ける
→他の国で起きていることは、ニュースなどで見ても
そのまま素通りしてしまうこともあるかと思います。
ですが、それと同じ出来事が次にいつ起こるかは分かりません。
そういった意識に基づいて、当事者の国家に対して
何ができるのかを考えてみましょう。
・フェアトレードの商品を意識して手にとってみる
→フェアトレードとは「公正な取引」の意味。
公正な価格で取り引きされ,企業などから不当な搾取を受けている
開発途上国の人々の経済的・社会的な自立を支援する運動の一環として
生産(製造)・流通している商品のことです。
チョコレートやコーヒー、手工芸品など多彩なアイテムがあります。
SDGsを楽しみながら広めよう
ここまででお伝えした通り、SDGsは一人一人が意識を持つことが重要になってきます。
小さなことから少し努力が必要なことまで紹介しましたが、取り組み方は様々です。
2030年に向けて、今からできることを少しずつ増やしていきましょう。
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