わたしが地方移住してオーガニックな山暮らしを始めた理由:人気ママYouTuberのSeraさんにじっくりお話を伺いました!
本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
わたしが地方移住してオーガニックな山暮らしを始めた理由:
人気ママYouTuberのSeraさんにじっくりお話を伺いました!
長年暮らしてきた都市部を離れ、
いわゆる“地方”へと移り住む人たちは
しばらく前から増え続けていますが、
昨年以来のコロナ禍を機に、その勢いは
一気に加速しつつあるようです。
とはいえ、地方移住を夢見てはいても、
「理想的な移住先はどうすれば見つかるの?」
「移住はどのようにして実行すればいいの?」
「慣れない土地で仕事や育児はどうするの?」
「何か不便はないの?」などといった不安や疑問から
なかなか実行に移せない方も多いかもしれません。
そこで、今回は、東京から一家で移住した先で、
オーガニックな暮らしを楽しみながら実践し、
その様子をYouTubeで日々発信されている
Sera Violetteさんに、その生活について
詳しくお話を伺ってきました。
Q1, 「地球環境に優しい暮らし」を日々心がけておられ、
「菜食」の食スタイルを実践されていますね。
“オーガニック”とのそもそもの出会いは、
どのようなものだったのでしょうか?
A1, 話は私の子供時代まで遡ります。
母は健康意識が高い人で、お野菜はなるべく農薬使用が少ないものを、
食べ物は無添加のものを、牛乳はパスチャライズド(低温殺菌)を、
という家庭で生まれ育ちました。
「精製された白砂糖は一切使わず、我が家の砂糖はいつも(無精製の)茶色」
そういう食生活を長く送っていたんです。
でもその後、実家を離れてからは、次第に「面倒くさい、楽をしたい」という
気持ちが勝ってしまうようになり、オーガニックな食生活とは
次第に距離が出来るようになってしまいました。
Q2, そうなんですね。その食生活が再び、
現在のようなオーガニックなスタイルに戻ったのには
どのようなきっかけがあったですか?
A2, とても個人的な話になってしまうのですが、
ニュージーランド出身の主人との間に授かった最初の子どもを、
残念ながら、妊娠初期の流産で失ってしまった出来事が
大きく関係しています。
これは私にとって、それまで体験したことが無かったほどの、
とても悲しみの深い出来事でした。
「妊娠初期の流産の原因は母体にはない」とは言われたものの、
この悲しみって乗り越えられないし、
「(克服するにもあまりに辛くて)乗り越えたくない」と思うほどだったんです。
そして、「どうして、このようなことになってしまったんだろう」と
原因をインターネットや本などで調べていくうちに
環境ホルモンや遺伝子組み替え食品、
食べ物に含まれる農薬などが、生殖機能に好ましくない影響を与え、
不妊や流産の原因になる可能性があるということを知りました。
そこで、この、とてつもなく悲しい気持ちを、
どうにかして、自然な形で、かつ前向きに癒していきたいと考えた私は、
私の中に大量に溜まってしまったマイナスなエネルギーを
「オーガニックアドバイザー」の資格取得に全面的に取り組むことで、
ポジティブなものに転換しようと勉強を始めました。
資格を取るまでの過程で、現代の食に潜む大きなリスクについて
しっかりと学び、理解出来たことで、
かつて母が私に与えてくれていた食生活の意義や理由が明確にわかりましたし、
これまでの自分自身の暮らしのあり方を、再び、
オーガニックな方向へと見直すための大きなきっかけになったんです。
Q3, 「オーガニックアドバイザー」の資格を取ったことで
他にも何か良いことはありましたか?
A3, はい、ありましたね。
ひとつは、資格取得のためのカリキュラムの中に
環境問題について学ぶ内容が含まれており、
今、地球また人類が抱えている問題についても深く知ることができたこと。
そして資格取得後に、
現代のいわゆる「工場畜産」について
知ることにも繋がりました。
今の畜産の状況とは
私にとって、とても心が苦しくなるようなものなのですが、
さらにこのことは、その後、私が「菜食」という食スタイルを私選択する
大きな理由になりました。
そして、もうひとつは、
ある商品が本物のオーガニックなものであるかどうかを
見極められるようになったことです。
オーガニック風に見せてはいるけれど、
実際はそうじゃない偽物って結構多くあると思うのですが、
それを自分できちんと判断して選べらるようになったことは
とても大きいかなと思います。
Q4, なるほど。ところで、Seraさんは、
オーガニックや菜食のどのようなところに
魅力があると考えておられるのでしょうか?
A4, 個人的な感覚かもしれませんが、
まず、オーガニックなものって、体や心に良いことはもちろん、
ポジティブなエネルギーに溢れていると思うんです。
その食べ物を生み出した大自然のパワーとか、
作り手さんの想いが一杯に詰まっているように感じます。
それを食べる、使う、消費することで、
とてもいいエネルギーをもらえるので、
どんどん続けたいっていう気持ちになっていく、
そう思います。
そして菜食についてですが、
菜食を始めてから夫婦ともに以前よりも体力がついたように感じています。
例えば私の場合、育児や家事の合間、
そして夜に、YouTubeの作業をしているのですが、
あまり寝なくても大丈夫な体になりました。
夫の場合は、毎週月曜日の恒例だった頭痛がなくなったそうです。
また夫はもともとお肉が大好きな人だったんですが、
菜食への移行はとてもスムーズでした。
夫曰く、それは「和食の力が大きいかな」とのことです。
もし海外の料理だったら、菜食を続けようとすると、
毎日の食事にバリエーションを出しづらいと思うのですが、
和食ならお肉を使わなくても様々なメニューが作れます。
一品一品への満足感を高めてくれる
「だし汁」の効果も本当に大きいと感じています。
そして地域柄、新鮮な美味しい野菜が手に入りやすいことも、
無理なく、楽しみながら菜食を続けられる理由ですね。
Q5, そういえば、現在は、農業が盛んな
群馬県・みなかみ町にお住まいなんですよね?
A5, はい。6年前に今の家を別荘(セカンドハウス)として購入して、
当初は週末や休暇を過ごす場所として利用していました。
そのうちに私は月の半分くらいをこちらで過ごすようになり、
現在一歳になる娘の妊娠・出産後はしばらく離れて
都内の自宅に戻っていたのですが、
昨年(2020年)の「緊急事態宣言」の解除直後、
夫が完全リモートワーク勤務になったことを機に、
家族3人で移住してきました。
日本有数の雪深い地域で自然は美しいし、食べ物は美味しいし、
観光地としても、バンジージャンプ、ラフティング、カヌー、
カヤック、SUP(スタンドアップパドル)、パラグライダー、
冬ならスキーやスノーモービルなどのアクティビティが出来て
四季を通じ、体全体で自然を満喫出来るようなスポーツを数多く楽しめる土地なんです。
助成金や子育て支援の体制もしっかりしていますし、
移住者や外国人にも皆さんとても優しいので、
とても快適に、楽しく過ごせていますね。
私の娘は、まるで子供3人分の元気が詰まっているような活発な子で、
自然の中で遊ぶの大好きです。
彼女にはたとえ一人でも、大自然の中で逞しく生きていかれるような
ワイルドな子供に育って欲しいですね。
みなかみ町と一口にいっても様々な場所がありますが、
住む場所にはあえて、町の中心部から離れた山の中を選びました。
私自身は、都会のガヤガヤと賑やかな空間が苦手なため、
こういう、静かで自然に溢れた場所での生活が、
とても気に入っています。
近所には他のお宅もないため、最近までは
カーテンも付けていなかったくらいです(笑)
家庭菜園を楽しめることも、広々とした土地がある
この場所ならではですね。
Q6, そんなみなかみ町の豊かな自然と共に歩むような
日々のオーガニックな暮らしぶりをYouTubeで発信されているのは
なぜなのでしょうか?
A6, 私自身に子供がいることがとても大きいと思います。
子供の将来のことを考えて、彼らの未来をより良いものにするために、
これが一番大きな理由です。
動画でご紹介しているのは私の家族のプライベートな取り組みですし、
当初はそこまで積極的に発信をする予定はなかったのですが、
視聴者の方からのコメントやメッセージで
「菜食でどうやって子供を育てるの?」「保育園や学校で差別されない?」
「どうやってお肉を食べないことを周りの人たちに伝えるの?」といったご質問を頂いたり、
はたまた「忙しいので地球環境のことに取り組む時間なんてないです」とか、
「オーガニックは高いし、丁寧な暮らしとか、私は無理です」というような反響の声を
たくさん頂いたんです。
その時に気が付いたことは、海外と違って
日本には自らの顔や名前を出してオーガニック、特に菜食に関する情報を
具体的に発進している人がとても少ないということでした。
そして私の発信を通じて、私と同じようなライフスタイルに興味のある人同士が
情報交換をしたり、何らかの有用な情報をキャッチしていただくことが出来たりすれば、
それこそが地球環境にとても優しい取り組みになるはずだって思ったんです。
それはなぜかといえば、
ある個人がどれほど地球環境に良いことをしていたとしても
その情報を発進しなければ、何も広がっていかないし、同じような取り組みをしてみようと誰も思わないし、
関連する企業も事業を続けていけないから結局は何も変わらないことになってしまうからです。
知識として知っているだけでなく実践こそが本当はとても大切で、
何を選択するのかを真剣に考え、実行していかないと
世の中は絶対によくなっていかないのではないでしょうか。
消費者が利用するほどに有機農家などの生産者や関連商品を製造・販売している企業は
活動を続けやすくなりますし、そういう事業者はどんどん増えていくことでしょう。
もし私たち自身が地球環境に配慮した消費を本気で望むのであれば、
同時に私たちはそれを支える努力もまた、しっかりとしなくてはいけないと思います。
Q7,とても真摯な問題意識をお持ちであると感じました。
一方でYouTubeでは、そんな真面目さとはある意味で対照的に
とても軽やかに、時にコミカルに情報発信をされていますね。
A7,YouTubeは動画コンテンツを娯楽として楽しむ場だと考えています。
同じことを学ぶなら、せっかくならなるべく楽しく学びたいし、
趣味的な動画を見る中でちょろっと勉強できるようなものを発信できたら、
と思っているんです。
世の中にはオーガニック専門家の方や活動家の方も多くおられますが、
私はそうではありません。
楽しく、カジュアルに、ズボラに、等身大に、ラクに
さらにプラス、何か得ていただけるものがあったらいいなと思っています。
オーガニックや菜食と一口に言っても人それぞれ合うスタイルは違うことでしょう。
私の動画が、皆さんご自身のスタイルを見つけていただく入り口になったり、
そのお手伝いが出来たらいいなと思うんです。
「こんなズボラな人でもできるんだから、私ならもっとできるはず」
そう思ってもらえたなら、それが一番嬉しいですね。
Q8, 私たちが運営しているオンラインオーガニックストア
「IN YOU Market」は、インターネット販売(EC)という形で
国内外から厳選したオーガニックアイテムをご紹介し、
皆さんにオーガニックを少しでも身近に感じていただけるように、
と活動しているサイトです。
今回、こちらのサイトを事前にご覧いただいたかと思うのですが、
ご感想をお聞かせいただけますでしょうか?
A8, オーガニックについての知識があまりないけれど、興味はあるという方の場合、
ひとつの商品を買うまでには、パッケージの裏の表示を見たりとか、原産地を見たりとか、
ある種の決心や勇気がいったりすると思うのですが、
こちらのサイトでしたらそういった手間や懸念などがなく、
気軽にどの商品を選んでも安心というのはとても大きな魅力かと思います。
そして私自身特にびっくりしたのは、品揃えの豊富さです。
見たこともないような商品が本当にたくさんあって、
これなんだろうとクリックして見てみると、
商品の特徴、オーガニックセレクター松浦さんのめちゃくちゃアツいコメントが書いてあって、
それがすごく私の中ではとても好印象でした。
どうやって食べるとか、使うとか、アイデアが色々ともらえるのって私はとても嬉しいし、
商品の豆知識とか背景とか色々なことをこれほど学べるサイトは他にはないと思います。
永遠に見ていたくなっちゃいました。
雑誌の記事を読むみたいな感覚で見られて、気になったものあれば買える、
いく通りもの楽しみ方があるサイトだと思います。
☆SeraさんにIN YOU Marketのオススメアイテムをご紹介いただきました!!
『オーガニックのプロが選ぶ❣️免疫力UP/冷え性/ウィルス対策のおすすめアイテムが激アツい🔥【インユー マーケット】』
Q9, 最後に、今後の目標や夢を教えていただけますでしょうか。
A9, 今は、世の中が便利を追求し過ぎるあまり、
なんだかもう、おかしなことになってしまっていると思うんです。
効率一辺倒で生産された安価な肉や卵、膨大な農薬や化学肥料を使って安く作られた野菜が出回って
買いやすく食べやすくなったのはいいけれど、それらを食べて病気になってしまったら意味がないし、
地球もどんどん汚れていく一方です。
今こそ、本質的なものを見分けるための目を養う、そして当たり前とされている情報や常識を、
一旦リセットすることが大事なのだと思います。
そして地球規模で起こっている問題に、もし解決法があるのなら、
それに向かってまっしぐらに、ポジティブに目を向けていきたいなと思っています。
そして、これはまだ構想段階なのですが、
私が暮らしているみなかみ町で、菜食を広げて行く活動が出来たらいいですね。
みなかみ町は外国人観光客の方が本当に多い町なので
(コロナの問題が収まり、インバウンドが戻ってきたときに)
他の町とひとつ差がつくことを何かしたいと思っているんです。
海外の方に特に多い菜食は地域の農家さんの支援に繋がりますし、
他の町はまだやっていない日本初の取り組みになるはずです。
季節に関係なく観光客を呼び込むことに繋がり、地元の飲食業界も盛り上がることでしょう。
もちろん、これは簡単なことではないと思います。
日本ではまだ菜食にも環境問題にも取っ付きづらさがあると思うのですが、
そこで私が情報発信者となって皆さんの理解や互いの交流を深めることで、
「町がもっと良くなることなんだよ」「楽しいことなんだよ」と
「お客さんを呼び込めて、町の名物に出来たらみんなが幸せになれるよ」
ってことを知ってもらえるような活動をしたいなと考えていて、
そのための活動を少しずつ進めていきたいですし、盛り上がげていけたらと思っています。
“ゼロウェイスト的ファーマーズマーケット”とか、“菜食マップ”を作ったりとか、
中高生と“すごく楽しいゴミ拾い”の活動をしたいなとか、
菜食を広めるための“お料理教室”を開きたいなとか、色々と考えていますが、
私たち人類そして地球のための活動をこのみなかみから一歩ずつ始めていきたいですね。
ご自身のYouTube同様に、
とても面白いお話をたくさん聞かせてくださったSeraさん。
Seraさんの実体験に基づいたその内容は
説得力に溢れ、地方でのオーガニックな暮らしの魅力が
とてもリアルに伝わってきました。
群馬県みなかみ町でのSeraさんの
ハッピーな山暮らしについてもっと詳しく知りたい方は
ぜひ、YouTubeやSNSもチェックしてみてください。
◆YouTube:『Sera Violette』
◆インスタグラム:『sera.violette』
◆クックパッド:『Satiiko のキッチン』
本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
この記事が気に入ったら
いいね!しよう