東洋医学 食養生の基本中の基本。食べた時に体にどんな反応が起こるかを定義した薬膳「四気五味」について1から徹底解説します!
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こんにちは!
薬膳工房あすごはん主宰 国際薬膳師・国際薬膳調理師のともこです。
前回は、中医学の考えたかの基本のひとつとして、陰陽学説・五行学説のお話しをいたしました。
今回は、みなさんが毎日使っている食材の定義のお話ししたいと思います。
食べ物・体質・性別・季節・時間には全て陰陽がある!東洋医学から見る「陰陽」の考え方。人間も自然の一部であることを思い出させてくれる陰陽学説とは。
この世のものは全て5つの要素で成り立っている!東洋医学・薬膳「五行学説」の考え方を1から徹底解説します。
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食べた食材で、身体が反応する!?体を冷ます食材と温める食材。
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食材には、それぞれが持つ効能があります。
食事をして、身体が温まったり、身体にこもった熱が冷めたりしたことはありませんか?
ですが、日本では今、1年中食べたい野菜が手に入るので、その野菜の旬の時期を意識しなくなったり、
季節の流れや、体調にあわせて食材を選ぶということに疎くなってしまっています。
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たとえば、夏の暑い日に、すいかを食べてスッーと汗がひいたり、
冬の寒い日に、香辛料を効かせた羊肉を食べたら身体がポカポカした!
などの経験をおもちではないでしょうか。
私は、夏の暑い時にだけ食べるものがあります。
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それは、『冬瓜』です。
夏の暑さで身体にこもった熱を冷まし、むくみの元となる余分な水分を排出してくれる作用があります。
そして、冬をむかえて必ず作るのは『乾姜』です。
乾姜は熱性で身体を温める力が強い食材です。
乾姜をまとめて作っておいて、お鍋やお味噌汁に入れたり寒い日のお出かけには、保温ポットに紅茶と乾姜を入れて持ち歩いています。
食べた時に身体にどんな反応が起こるかにより定義された四気五味
四気五味(五気六味ともいう)とは、食材を食べたときに身体がどのように反応するかによって定義されたものです。たとえば、夏の暑い日に、トマトやきゅうりを食べると身体のほてりを抑え、汗をかくことで失われた潤いを補うことができます。
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それは、トマトときゅうりが寒性・涼性であるため、
身体を冷やし、熱をとる作用があるからです。
では、唐辛子はどうでしょうか?
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唐辛子の効いた火鍋を食べると、一気に汗が噴き出してきます。
唐辛子は、熱性で寒さを散らし、身体を温める効能が強いからです。
すべての食材は身体を温める食材(熱性・温性)、
身体の熱を冷ます食材(涼性・寒性)、温めも冷ましもしない食材(平性)に分かれるため<熱性・温性・平性・涼性・寒性のいずれかに分類されます。
熱性の食材の役割
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食べた後に身体が熱くなる性質があります。
風邪の初期の段階にあるゾクゾクした寒気や身体が冷えておこる腹痛や下痢、生理痛、
身体に溜まった湿を外に追い出し、冷え性を緩和させ、血流をよくしてくれます。
興奮作用もあり。
下記の香辛料の中でもシナモンは大熱です。
陽虚陰盛の方におすすめ。
冷え証や気虚証、陰盛の方におすすめの食材
熱性の食材
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肉桂(シナモン)
唐辛子
胡椒
乾姜
花椒
など温性の食材の役割
食べた後、熱性よりも身体が温める効能などは緩やか。
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温性の食材
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栗
えび
羊肉
鶏肉
かぼちゃ
なつめ
くるみ
いわし
桃
などどんな体質の方でもオススメの食材
平性の食材
熱・温性でも寒・涼性にも含まれない食材。食材の中でもっとも多いのがこの平性で、どんな体質の方も食べられるので使いやすいです。
穀類やキノコ類や豆類などが多く含まれます。
食事の献立や症状別の薬膳を考えるのにとても使いやすく、組み合わせやすいです。
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平性の食材
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米
じゃがいも
大豆、黒豆、小豆
とうもろこし
豆乳
山芋
しめじ、まいたけ、しいたけ類
きゃべつ
玉子
など涼性の食材
寒性の食材より作用は弱いが、食べた後に身体の熱を冷ましてくれます。便通をよくし、排毒する性質もあり。
夏の暑い時期や発熱している時、のぼせやほてりを感じるときに食べるとよい食材です。
陰虚の方におすすめ
涼性の食材
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きゅうり
茄子
セロリ
ほうれんそう
大根
オクラ
麦
琵琶
など寒性の食材の役割食べた後に身体の熱を冷ましてくれます。
便通をよくし、
排毒する性質もあり。
夏の暑い時期や発熱している時、
黄い痰がでる場合、のぼせやほてりを感じるときに食べるとよい食材です。
たくさんの汗をかく方や陽盛体質、熱性の便秘の方におすすめ
寒性の食材
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苦瓜
馬肉
昆布
あさり
タコ
蟹
柿
バナナ
蓮根
など未病を防ごう!!食材がもつ五味(六味)とは、どんな働きをするの?
中医学の基礎理論の基となった『黄帝内素問』には、食材の四気五味(五気六味)の特徴や作用などについて、
四季の流れと体調とともに、四気五味(五気六味)の特性を活かした食事をすることで未病を防ぐことができると書かれています。
酸味
酸味は、収斂作用があるため、出すぎるものをおさえることができます。Ex. 汗のかき過ぎ
長引く下痢
尿の出すぎ
など
酸味をもつ食材は、肝に影響を与えます。
過食すると、陽気の生長と発散を抑えてしまうので、冷え性の人は体質が虚弱な方は注意して摂りましょう。
私のおすすめは、イライラを感じる時です。
酸味の持つ『収斂作用』が頭に血がのぼることを抑えて、怒りを収斂させてくれます。もし、午前中に仕事や家事でイライラしたらお昼に梅干しのおにぎりやヨーグルトを食べたりしてみてください。
そのイライラを収斂させれば、午後からの仕事の切り替えができるはず。
イライラするときにオススメ
酸味の食材
![ヨーグルト_1197b23a1ff9fb59f8aaeb68dccf653c_s](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/eb14edb196905ec9b6375ead258e6071-450x338.jpg)
酢
ヨーグルト
梅
ザクロ
すもも
レモン
など![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/000000002995-01-l.jpg)
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¥10,500 (税込)苦味
苦味は、身体の中の熱や湿と取り除きます。のぼせたときは、苦味の食材を食べるといいでしょう。
その他にも、口が渇いたり、暑気あたりしたときにおすすめする食材です。
解毒の作用もありますが、大量に食べると下痢をすることがあります。
春に出る山菜や野草も苦味の物が多くあります。毎日それだけを食べ続けると
身体に負担がかかるので、普段の食事に適宜に取り入れるように調整することが大切です。
体の熱を取りたいとき・口が渇きやすいとき
苦味の食材
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苦瓜
くわい
セロリ
ふき
ピーマン
パセリ
緑茶
コーヒー
など甘味
甘味は、疲れや虚弱を補い、脾胃(消化器)を癒し、痛みや緊張を緩めます。過食すると、身体が緩みすぎて、だるく重く感じるようになるので気をつけましょう。
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疲れたときや、緊張するとき
甘味の食材
うるち米
サツマイモ
じゃがいも
大豆
とうもろこし
かぼちゃ
うなぎ
海老
など辛味
辛味は氣血のめぐりをよくして、身体を温め発汗させて邪気を飛ばしたり、余分な水分を除きます。
風邪を引いてゾクゾクした寒気を感じたときや
冬の寒い時期に血流の流れをよくしたいときに辛味の食材をたべるといいでしょう。
過食すると身体が乾燥しやすくなり、空咳が出やすくなりますので、気をつけましょう。
私は、空気が乾燥してきた秋に食べると身体の潤いが奪われやすく乾燥するので秋は辛味のものは控えるようにしています。
![香辛料_3cfd2b520e8583679277e5ff5ed90470_s](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/3adfcba4e2e522d6cb56f5a0c5152398-450x600.jpg)
風邪を引いたときや、血の流れを良くしたいとき
辛味の食材
唐辛子
胡椒
香辛料
山椒
わさび
など鹹味(かんみ)
塩っぽい味のものが多い。鹹味はしこりや塊のような堅いものを和らげる。
便秘や腫れ物に◎。
鹹味の食材は腎に作用し腎を補うが、取りすぎると腎精を痛めるので注意が必要です。鹹味の食材は比較的身体を冷やす食材が多いので、気をつけて摂るようにしましょう。
特に、冷え証の方は大量に摂取しないようにしてください。
私はおにぎりやごはんのお供に海苔をよく食べますが
一帖海苔をバリバリ食べるようなことはせず、おにぎり用に2枚(2ピース)くらいを目安にしています。
![昆布_48cf42ea13c028fd80ecd1d47384ce19_s](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/56a0d8bb7fc18a4c06e26e5cc2367231-450x300.jpg)
鹹味の食材
くらげ
なまこ
ひじき
昆布
蟹
あさり
しじみ
など淡味
津液(血以外の身体に必要な水分)の働きをたすけてくれる。利尿作用により身体にたまった余分な水分(むくみのもと)を
体外に出すことで、頭痛やめまい、食欲不振の症状をやわらげてくれます。
私は梅雨時に胃がちゃぽちゃぽするような水毒の症状が出た時に、はとむぎの持つ利尿作用を生かすため、はとむぎを茹でて、その煮汁も使ってお米を炊いて食べるようにしています。季節と体調からつくる食薬の考え方です。
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淡味の食材
はとむぎ
とうがん
白菜
竹葉
など
![六味](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/f6c1dcd15d01c548d53a7239f63d4f5d-450x110.jpg)
健康は1日にしてならず。
『ローマは1日にしてならず』と同じように、食養生は季節と自分の体調と向き合いながら、食材の持つ効能を活かしてつくる日々の食事です。
たとえば、お腹が空いて、炊飯器のご飯をほおばると、そのお米は『食材』ですが、消化器が疲れているので、消化器に負担が少なく、
かつ、お米の甘さで身体の疲れを取るために『おかゆ』をつくれば、それは『食薬』となります。
『食薬』とは食材が薬(くすり)にもなるということ。
『食材』にするか、『食薬』するかは調理をする人が、季節と自分の体調と向き合うかで変わります。
あなたの今日の食事はどちらを選びますか?
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IN YOU Market体調・体質にあった食材で健康生活!IN YOU おすすめのオーガニック食材
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