カレーやシチューが数日続くのは誰のため？毎日のご飯を作る方に読んでほしい、自分が経験した食の大切さ

こんにちは。石井ゆかりです。

毎日の通勤電車の中で、咳をする人が周りにも多くなってきました。

外出から帰宅されたら手洗い・うがいをしっかり行い、
外的要因から身を守るよう努めていきましょう。

帰宅されたらご家族の夕飯の支度が待っていらっしゃる方、
大変お疲れ様です。

今日のご自身の体調はいかがですか？
この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

この40年間における生活環境の変遷

私の両親は私が物心ついた時から共働きだったため、
晩ごはんは20時を超えることが多かったように思います。

母がデパートに勤めていたこともあり、デパ地下の惣菜が食卓に並んでいました。

子供時代、私の周りでは家に帰るとお母さんがいるご家庭のほうが多く、
友達と遊んで帰る頃には、その家、
その家の晩ごはんの支度のいい香りがどこからかしていて、
晩ごはんが遅かった私にはとても羨ましく感じていました。

現代の女性・育児世代の女性は75.7％が有職者

そんな私も20代で結婚し家庭を持ち、しばらくは専業主婦、
そしてパートに出ました。

世の中は結婚後も働き続ける女性が多くなってきた時代に
シフトしつつありました。
やがて上の子が小学校に上がった15年前に正社員として再就職すると、
その傾向が大きくなりつつありました。

そして今では約7割弱の女性が有職者、
7割以上の女性が育児をしながら働く時代へと移行しています。



参考：総務省データ　女性活躍の推進に関する政策評価

総務省が発表した2017年就業構造基本調査によると、25歳から39歳の育児世代の女性のうち、働いている人の割合が75.7パーセントとなり、
過去最高となった。15歳から64歳の女性に対象を拡大してみても、働いている人の割合は68.5パーセントとなりこちらも過去最高だ。

参考：EconomicNews 2018年7月26日記事　

上の子が小学校低学年までは、シングルマザーで母が隣に住んでいたので
夕飯は仕事をリタイヤした母が作ってくれていました。

ほぼ毎日、ご飯・味噌汁・煮魚・野菜の煮物などを中心とした和食が並びました。
子ども達は今でも母が作る食事が大好きです。
私も今参考にしているのはこの和食中心の食事です。

やがて今の主人との生活に家庭環境も変化し、核家族になりました。
お互いできる方が夕飯を作っている生活が今も続いています。

あなたは誰のために食事を作っていますか。

我が家の場合は、食べ盛りの子ども達がいた頃は冷凍庫も満タンでした。

1週間の献立や弁当のおかずは、冷凍食品に頼っていた日々だったことを思い出しました。
今から思えば質より量が大事。
多いときは朝から5つの弁当を作っていたからです。
お弁当の素材は電子レンジで短時間で簡単にできる調理が多く、
当時の私は栄養価や添加物は軽視していたように思います。

実質、世の中を見ても、
2017年には、カレーのルーよりもレトルトカレーが売り上げを上回った
という状態です。

そのくらい、料理をする家庭が減っているという状況。
引用：毎日新聞

大量のカレーやシチュー。おでん。誰が誰のために？

高校生の息子が小学生だった当時、
うちでは毎週末は少年野球の応援やお手伝いに行っていました。
当然帰ってきてからは作る時間がない。というか作る体力・気力がない。

野菜を切って煮込み、ルーを入れるだけのカレー・シチューは定番メニューでした。
カレー、クリームシチュー、ビーフシチュー。
ルーを変えるだけで中身はほぼ一緒です。あまり考えなくていい、
前日から作れるから「楽」でした。

家族5人いるので大量に作るカレー・シチューは4日続く。
冬になると大鍋のおでんに変わります。これは3日続き。
これで１週間になる日もよくあること。

おかげで娘はカレー・シチューが苦手になりました。

しかし、それが少しでも楽な方法を求めてしまう自分のためだったと
反省する決定的な出来事が起こります。

「単品だけ」の食事を続けると栄養が偏り、その結果パフォーマンスに影響する。

野球少年だった息子が小6の時、野球のお手伝いが毎週あり、
週末は市販のルーを使ったカレーまたはクリームシチューをよく作っていました。

ある大切な試合の前日、その日も試合が朝から続きました。
野球のママ友達と話をしていたとき、
「クリームシチューだけ？そんなメニューで大丈夫なの？」と
少年野球の代表に言われたことがあります。

そのときは「はい。大丈夫です。忙しいから（他のメニューは）無理です。」と
私はすかさず答えました。

金曜日夜から作り、カレー、シチューは3日同じものが続きます。
ある夏の暑い日練習の日も、土曜日の晩はクリームシチュー。
翌朝の大事な試合はトースト1枚と昨晩のクリームシチューのみ。
そんな食生活で猛暑の試合に臨みました。

結果は惨敗でした・・・。
息子のポジションはピッチャーでしたが完全なスタミナ切れでした・・・。





子どものパフォーマンスが、明らかに低下したことを目の当たりにしたとき、
代表からの忠告を初めて理解することができました。

同時に子どもに対する食生活への意識の薄さに猛省しました。

このことがきっかけで、食生活がパフォーマンスを左右することが
いかに大きなことなのか考えを改め、食に対する意識をもち、
食生活に気を遣うようになりました。

野球をやっている息子が、試合当日に自分の持っている力を100％出せるよう、
また成長期の息子に必要な栄養素を吸収する食事を実践し、
当時のジュニアアスリートフードマイスターという資格に興味を持ったのはこのときです。

カレーやシチューが決して悪いわけではない。
単一メニューが継続することに疑問がある。

息子のパフォーマンスが低下した理由は、カレーやシチューのせいではありません。
そのメニューだけを数日間続けて提供していたことに問題がありました。

カレーであれば、目玉焼きを乗せる。夏野菜をトッピングする。
クリームシチューであれば、チーズをいれて玉ねぎを更にトッピングしてグラタンにして焼いてみる。
ビーフシチューならオムライスを作ってかけてみる。
そしてどれもサラダを一緒に提供する。スープやご飯もつける。
ルーを使わないカレーを作ってみるなど、工夫できることは山ほどあります。

そしてなにより朝・昼・晩は全く違うメニューにする。
これは多くの栄養素を継続的に取り入れることは重要なことなのです。

食生活への意識を変えてから変わったこと

その出来事があった息子小6夏から朝・晩の食事を変えてみました。

朝は和食中心の生活。
特にたんぱく質・炭水化物・ビタミンを意識し、
試合のある日は集中力を継続させるようDHA、EPAを多く含む魚を
必ず取り入れるようにしました。

それからは試合でスタミナ切れをおこすことがなくなりました。
さらに嬉しいことに、伸び悩んでいた息子の身長がぐんぐん伸びていきました。

その日の体調に合わせた食事。疲れには消化のいいものを。

共働き家庭の私達は、週末にまとめ買いをして、おおよそ数日間の献立を立てています。
我が家は、旦那や娘が夕飯を作ってくれる日もあるのでそこは柔軟に対応しながら。
疲れがたまっている時には、消化しやすい蒸し野菜や煮物中心のメニューがお薦めです。

忙しい時の為にすぐできる料理の半調理のストックを作っておこう

我が家では休日時間をみつけて弁当ストックを作っています。
これで平日の朝の負担は少し軽減されます。

魚は買ってすぐ調理。酢を使ったメニューで保存食

小鯵がたくさん入ったときには
小鯵を南蛮漬け・みりん干し・塩水に浸して干物・
そして身が崩れたものは大葉と生姜を入れてつみれを作りました。


南蛮漬け



つみれ


大根と干し柿のなます、つみれ汁、鶏むね肉塩麹野菜蒸し

肉はそれぞれ切り方を変えて夕食と弁当用に半調理

鶏もも肉、鶏むね肉、それぞれ様々なレパートリーが広がります。

鶏もも肉は、ごぼうと炒めてお弁当ストックを兼ねておかずに。




鶏むね肉はミンチとそぎ切りに分けます。



ミンチはフードプロセッサーを使うとすぐにミンチ状に砕けます。

疲れて帰ってきたら豚+大根の組合せがいいですね。
豚バラ大根は我が家でもよく作るメニューのひとつです。



豚肉にはビタミンB1が含まれており、疲労回復効果があります。
大根はジアスターゼがたっぷり。消化を助けてくれる働きがあります。

乾物はうまく利用する

乾物はひじき、切干大根を常にストックして料理に使っています。
そのもので煮物も作れるし、つくねのときに使用する具としても最適です。

身体を温める根菜類を利用する

比較的長持ちするじゃがいも、玉ねぎ、ごぼう、レンコンは常にストックしています。
東洋医学では根菜類は身体を温める「陽」の食材と言われています。

ごぼうはささがき、細切りなど形を変えて、
干す・蒸して冷凍などすぐに使える状態にしておきます。



(蒸す）


（干す）


（炒める）

ポイントは「無理をしない」「継続できる」こと。なにより「自分らしく」

突然、予想外の用事が入ることもあります。
残業やお付き合いで帰宅が遅くなることもあります。
週末のおでかけや子どもの行事で疲れて帰ってきて
夕飯を作る気力がない日もあって当然。

そんな時は無理をしない。

大切なのは、その日の体調に合わせて献立を柔軟に変えていくこと。自分らしく！です。

カレーやシチューなど、単一メニューのみが長期間続くことはオススメできませんし、
添加物の入ったものは避けたいところ。

ただ、疲れているその日は、お鍋にする、
野菜もしたっぷりの具だくさんのうどんにする、
そういう少しずつの工夫から取り入れてください。

ご飯作りはこれから先も何十年も続くのです。
ある一定の期間だけのものではありません。

ストレスとならないように決して無理はせず、栄養のバランスが偏らないよう意識して
我が家のオリジナル料理を考えていきましょう。



私も最近身をもって感じていることですが、
添加物を摂らない生活を続けていくと、添加物入りの調理した食べ物は欲しくなくなります。
自然と意識は身体に優しいものを選ぶほうへとシフトします。

私達の身体は、私達の食べたものでできています。
あなたと、あなたの大切な人達のために、どんな食材でどんなものを作りたいですか？

その人達にとって、いいパフォーマンスができるよう
食生活で支えるあなたを陰ながら応援しています。

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