家事時間を圧倒的に短縮!時短と健康どちらも叶えるシンプル料理法「卓上調味」7つのメリット|今すぐできる「卓上調味テクニック」
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子育てに忙しいママ、働く女性、ワーキングママにとって時間は貴重な資源。
家事も仕事も効率を重視して無駄なくこなしたいと考える方も多いはず。
しかし、オーガニック志向で健康に対する意識の高いINYOU読者にとって
時短との両立が難しい家事の1つが「料理」ではないでしょうか?
筆者も幼児の子育てをしながら会社勤めをしていた頃は、
「家族の健康を大切にしたい」
「中食や加工調味料を使わずヘルシーな食事にしたい」
「けど平日は料理に時間をあまりかけたくない」
というジレンマを抱えていました。
そんな時出会ったのが「卓上調味」という考え方。
今回は、筆者のワーキングママライフを一気に身軽にしてくれた卓上調味をご紹介します。
シンプル時短料理法「卓上調味」とは?
卓上調味とはその名の通り、卓上で調味をするという意味。
茹でたり焼いたりした食材をテーブルに出し、家族各々が好みの調味をして食事するというスタイルです。
私が卓上調味を知ったのはヘルスコーチの資格取得の為、Andrea Beamanという女性料理家であり、
健康に悩む人のサポートを行うホリスティックヘルスコーチによるヘルシークッキングについての講義を受けた時でした。
彼女の講義の軸は「料理はシンプルでいい」という考え方。
料理といえば献立を考えて、食材を切って、調理して、調味して、盛り付けて…
と手間暇が必須だと思い込んでいた筆者にとってこの考え方は新鮮でした。
時短と家族の健康どちらも叶える
卓上調味を取り入れると調理は驚くほど簡単。
調味料を合わせたり和えたりといった手間が省けるからです。
さらに食材をシンプルに調理する=時短の味方である加工調味料や惣菜の素などを使用しなくて良いということ。
添加物や加工食品を自然と減らせる方法でもあるのです。
献立づくりから解放!旬のものをシンプルに頂けばOK
筆者が卓上調味を実践し始めて特に感動したのは献立作りからの解放でした。
現在我が家の食事の定番は一汁一〜三菜。
三菜のうち1つはお漬物、その他二菜は旬の野菜やお魚をシンプルに調理して、卓上調味するという形。
肉じゃがや〇〇の南蛮漬け…といったメニュー名で考えるのではなく、その時々の旬のものは何かな?
と考えるので、多少組み合わせや食べ合わせは考慮しますがこの料理の味にはあれが合う、
あの料理の味ならこの料理、という献立づくりの必要がなくなりました。
参考:「Andrea Beamn」https://andreabeaman.com/
日本の女性は家事しすぎ?世界はもっと楽してる
そもそも、卓上調味を始める前は
料理を難しく考えすぎていたのが問題だったのだと後に気づきました。
同時に、筆者の周囲を含めて日本の女性は
家事を難しく考えすぎているのでは、とも考えるようになりました。
日本の女性が家事に充てる時間は先進国トップの長さ
経済協力開発機構(OECD)の2011年の調査では、日本の女性は家事や買い物といった無償の行動に1日約6時間を費やすとされており、
先進国中ではトップの長さ。
2016年に日本の内閣府が発表したデータでは、
育児関連に充てる時間も含めると1日7時間を費やすという結果になっています。
筆者の知る海外の家事事情
筆者の夫はアメリカ出身のため、アメリカ人の友人や義理の家族の日常生活に触れる機会も多くありますが、やはり家事に対する姿勢が日本とは違うと感じます。
前述の内閣府資料でもアメリカの女性が家事や育児に充てる時間は
1日平均5時間と日本女性よりも2時間短い結果となっています。
実際友人や義理の家族を見ていると専業主婦でもワーキングママでも、
家事の時短を叶える道具やサービスは積極的に使い、
中でも料理はとってもシンプルに済ませている女性が多いのです。
茹で野菜や蒸し野菜にソースをかけて、お肉を焼いてソースで、果物をそのまま食卓に出して、
など手間をかけずに健康にも気を遣った食事を摂っているのをよく見かけます。
また、筆者が学生時代留学していたシンガポールでは
女性が仕事をしているか否かに関わらずメイドを雇うのが一般的、
メイドがいなくても食事は外食メイン、掃除は外注するなど、
家事に時間と労力を割いている女性を見かけた記憶があまりありません。
卵焼きですら「凝った料理」。手間をかける=良い母・妻は日本特有
アメリカで暮らす義理の家族に和食を振る舞うこともあるのですが、
印象的だったのは卵焼きとそうめんを作った時。
ごく普通の卵焼きを作って見せたら
「なんて手の込んだ料理なの!?」
と義母や義姉、その場にいた女性陣全員が驚いたのです。
さらにごく一般的な素麺に対しても
「野菜をそんなに細かく切るなんて…!」
「盛り付けまで気を遣うなんて…!」
と驚かれました。
日常的に手間暇をかけ、美しい盛り付けにも気を配る日本の家庭料理は日本の誇れる文化である反面、
そこまで日常的に時間と労力を費やしているのは日本特有であり、世界の常識ではないとその時思い知らされました。
同時に思い出しのが、
献立を考えたり料理をすることにストレスを感じていた筆者を見てアメリカ育ちの夫は以前から
「そんなに凝った料理しなくていいのに」
と声を掛けてくれていたこと。
料理には手間暇をかけて丁寧に作るべきだ、
という考えに筆者が勝手に固執してはストレスを感じていただけだったのです。
参考:「Time Use Across the World: Findings of a World Compilation of Time Use Surveys」http://www.hdr.undp.org/sites/default/files/charmes_hdr_2015_final.pdf
出典:内閣府資料「「平成28年社会生活基本調査」の結果から~男性の育児・家事関連時間~」
卓上調味はメリットいっぱい!健康も時間も笑顔も手に入る
料理にかける手間と労力は省きながらも、
日本の家庭料理の魅力の1つである栄養バランスも大切して家族の健康を守りたい…
そう考える頑張りやの女性にこそ試してもらいたいのが「卓上調味」なのです。
本当に時短できるの?
本当に健康的な食事ができるの?
と疑問をお持ちの方のために、
実際に卓上調味を生活に取り入れた筆者が感じたメリットを3つの観点別にご紹介します。
時短メリット
調理法がシンプル
食べるときに食べる人がそれぞれ自由に調味するのが卓上調味。焼く、煮る、茹でる、蒸す、など
調理段階でやることはシンプルに抑えるので、当然料理に費やす時間は削減できます。
献立を考えなくて良い
筆者の経験談として前述した通り、肉じゃがや〇〇の南蛮漬けといったメニュー名で献立を考えることがなくなるので、
その分料理に使う時間と労力を減らすことができます。
健康的観点のメリット
加工調味料の使用を控えられる
時間がない時便利な惣菜の素や加工調味料に頼る必要がなくなります。添加物の摂取を抑えられるのは嬉しいですよね。
食材をまるごといただきやすい
シンプルに調理するということは、加工工程が減るということ。細かく切ったり下ごしらえをしたりといった過程が減るので、食材の栄養素を丸ごといただきやすくなります。
その他メリット
家族それぞれの好みを尊重できる
小さい子供には調味を極力せずにシンプルかつ薄めの味付けで、辛いもの好きな夫はホットソースやチリソースを使って、日本食大好きな筆者は醤油やお味噌をフル活用して…
と家族それぞれの好みや必要性に合わせた食卓を実現できます。
料理が気楽になる
食材を決めて、調理方法を決めたらあとは調味料を食卓に並べるだけなので、料理に対して気楽に構えることができます。
卓上調味を取り入れる前は仕事から帰宅する途中、
その調理工程や段取りに思いを巡らせては負担に感じていた筆者ですが、
今では冷蔵庫やお店にある旬の食材を選んで「焼くか、煮るか、蒸すか…」
とシンプルに考えられるようになり、とても気楽になりました。
加工調味料や加工食品の使用が減れば食材にお金をかけられる
きちんとした料理を食卓に並べるために惣菜の素や便利な調味料を揃える必要がなくなれば、その分のお金を食材に回すことが可能になります。
無農薬野菜や果物、地元産の新鮮な食材はシンプルな調理と味付けで十分美味しくいただけます。
今日からできる「卓上調味」の始め方
卓上調味に興味が出てきたでしょうか?
メリットがわかったら早速今日から始めてみましょう。
ここでは筆者も実践した、卓上調味の具体的な始め方をご紹介します。
ヘルシーな調味料をストックする
まずはヘルシーな調味料を用意しておきましょう。
天然塩や良質な醤油、麹の他、乾物等も風味を加えるのに使えて便利です。
時間があるときにドレッシングを作り置きしておいたり、
辛い味が好みならチリソースや辛めのお味噌などもいいですね。
定番調理を楽チンにしてくれる調理器具を持つ・知る
食材の調理も効率的に行うなら、調理器具にもこだわってみましょう。生野菜の水気を素早く行えるサラダスピナー、
長時間の煮込みを安全に放置できるスロークッカー、
炊飯やお肉・魚の調理にも使える圧力鍋を積極的に取り入れる。
また、すでに持っているオーブンやグリルをあまり活用していないのであれば、
もっと使ってみるなど、調理の時短も合わせて考えてみてください。
固定概念と不要なお皿は捨てる!配膳にも一工夫
日本が誇る和食や日本の家庭料理は配膳もルールが存在しますよね。
忙しい毎日の家庭料理においてはこのルールを忘れても良いのでは?と筆者は個人的に考えています。
フライパンやお鍋のままテーブルに出し、それぞれが取り皿にとりわけ、自由に調味する。
洗い物も減って時短だけでなく、エコにも貢献できちゃいます。
お手軽食材のヘルシーな選び方を知ってもっと時短!
いくら料理の手間を省いても、やっぱり食材を切ったり、多少の下ごしらえは必要…。忙しい日々を過ごしていればそんなちょっとした手間すらも省きたい日があると思います。
そんな時は冷凍野菜やカット野菜、
缶詰などのお手軽食材も活用する方が多いのではないでしょうか?
選ぶなら、冷凍野菜を優先的に選ぶのがおすすめ。
冷凍野菜は新鮮な状態でそのまま加工・袋詰めされるため、
無添加で栄養価はそれ程低下していないものが多く安心です。
レシピ実例をお見せします
参考までに、筆者が実際に卓上調味の考え方を取り入れているレシピを少しだけご紹介します。具は後入れのお味噌汁
我が家のお味噌汁は具なしのお味噌汁に、家族それぞれが好きな具材を入れるスタイルです。
家族全員共通の定番具材は細かく刻んだエノキダケとすりゴマ。
みじん切りした人参、水菜は彩りもよく、子供も大好きな具材です。
大人はアクセントにかいわれ大根を入れることもあります。
グリルするだけお野菜
グリル野菜も短時間でできるので我が家の定番です。
アボカドを少量のオリーブオイルで焼いたり、長芋も輪切りしてグリル。
テーブル上で天然塩を振りかけたり、お味噌をちょっとつけて食べたり。
辛い物好きな夫は唐辛子ソースをふりかけたりして家族それぞれがアレンジして頂いています。
時短テクニックだけじゃなく「程よくサボる心構え」も大切に
ここまで卓上調味について書いてきましたが、筆者はもともと料理が好きで、
時間があれば献立をあれこれ考えたり手間暇をかけて凝った料理をすることもあります。
日本の家庭料理を含めた和食文化というのは日本の誇りであるとも考えていますし、
毎日丁寧に家事をすることもとても素敵だと思います。
ですが、日々の時間をどう使いたいかは人それぞれ。
何を大切にしたいのか、優先順位も人それぞれ違います。
大切なのは自分が充実した毎日を送るためには何に時間を使いたいのか、使うべきかをそれぞれが考え、
それぞれの優先順位を決めて、それぞれにあった工夫をすること。
全てを完璧に100点満点を目指すのではなく、優先順位が低く力を抜けるところは「程よくサボる」ことです。
「卓上調味」は手間を省きますが、家族や自分の健康に対する愛情を省くわけではありません。
むしろ、家族と自分の笑顔と健康を守るための時短テクニックだと考えています。
料理の時短に悩んでいる方は「卓上調味」、ぜひ一度試してみてくださいね。
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