身近な栄養たっぷりの野草「タンポポ」。タンポポの葉も根も食べられる!デトックス・母乳のため古くから愛されてきたその効能とパワーとオススメの食べ方レシピ。
少しずつ春の気配がしてきましたね。
早いところだと、道端にタンポポの花が咲き始める頃です。タンポポは春を彩る代表的な草花のひとつですが、実は東西を問わず昔から薬草や野菜として愛されてきた植物であることをご存知でしょうか。
タンポポの葉を食べるなら、苦みが少なくて柔らかい春先がおすすめ!
そこで今回は、身近な春の野草「タンポポ」の素晴らしいパワーとおすすめの食べ方についてご紹介します!タンポポは、古くから食べられてきた栄養たっぷりの薬草だった
「タンポポは観賞するだけのもの」と思っていた方にとっては、「食べられる」と聞いてちょっと驚いたかもしれません。日本では、平安時代にはすでにタンポポを食べていたのだとか。
また、江戸時代の書物「食用簡便」には、タンポポについて「血の巡りを良くする」「便秘を解消」「腫れを治す」「解熱」などの効果が期待できる薬草として紹介されています。
ヨーロッパでは、タンポポは「ベビーリーフ」のような感覚で、サラダやスープなどによく使われています。
ちなみに、私のフランス人の友人は、以前に日本でタンポポの柔らかい葉を見つけてサンドイッチを作っていました。
葉に苦味はありますが、ルッコラにも似た風味で美味しかったです。
タンポポは栄養豊富な植物!葉も根も食べられるって本当?
タンポポの茎や葉には、小松菜などの緑黄色野菜と同じく、
・ビタミンA
・ビタミンC
・ビタミンK
・鉄
・カルシウム
・カリウム
などが豊富に含まれています。カリウムには、体内に溜まった余分な水分や老廃物を排出する働きがあるとされています。
タンポポは、フランス語で【 pissenlit(ピッソンリ)】と言いますが、これは「おねしょ」という意味だそう。タンポポの利尿作用が、それだけ認められていることですね。
産前産後だけじゃもったいない!タンポポは女性の強い味方
昔からタンポポは
・胃腸の働きを整える
・母乳の出を良くする
と言われ、よく利用されてきました。タンポポの葉を食べたことがある方は分かると思いますが、独特の苦味があります。
私がベースにしている薬膳の考え方では、苦味には胃腸の働きを高める働きやデトックス作用が期待できるとされています。
(ただ「その苦味が食べにくい」という方も多いので、後半では苦味を軽減する食べ方についてもお伝えしますね)。
「母乳の出を良くする」という意味では、「タンポポ茶」や「タンポポコーヒー」などが妊娠中~産後の女性を中心に人気を集めていますね。
ちなみに、タンポポの根や茎の部分をちぎると出てくる白い液体に含まれる「タラキサンシン」という成分が母乳の出を良くしてくれるのだとか。
実はもうすぐ妊娠9ヶ月を迎える私自身も、タンポポ茶を毎日愛飲しています。
そのままお茶として飲むのはもちろん、ルイボスティーとブレンドしたり、チャイのように煮出したりする飲み方も気に入っています。
カフェインを含む飲みものの中には身体を冷やす働きのあるものも多いですが、タンポポ茶やタンポポコーヒーは身体を温める作用や血行を促進する効果もあります。
男性に比べて冷えやすい女性の方の強い味方ですね。お茶にすると、クセも少なくなり香ばしくて飲みやすいです。食事やティータイムにも取り入れてみるのもおすすめ。
また最近の研究では、タンポポ茶には女性ホルモン「エストロゲン」の働きを高める効果が期待できることが言われており、妊娠を希望する女性や更年期障害に悩む方の間でも人気が高まっています。
ちなみに、タンポポ茶は茎や葉を使うことも多いですが、タンポポコーヒーは根の部分がメイン。根にはコーヒーに似た風味があり、コーヒーが貴重だった時代に代用品として使われていたことも。タンポポを乾燥させて刻み、鍋で香ばしく砕いて作ります。
春先にぜひ試したい!タンポポの美味しい食べ方
タンポポの葉を食べるなら、冒頭にも書いたように、苦味が少なくて柔らかい春先がおすすめです。特に、花の咲く前のものが美味しいです。
身体に入るものなので、ペットなどの糞尿の被害がありそうな場所や、空気が汚れている場所は避けて、きれいな安心できる環境で育ったものを選ぶようにしてくださいね。
では、おすすめの美味しい食べ方と選び方を3つご紹介します!
【その1】苦味の少ない在来種を選ぶ
タンポポには、「在来種」と「外来種」の大きく2種類があります。在来種は昔から日本に自生する「二ホンタンポポ」、外来種は明治時代以降に日本にやってきた「西洋タンポポ」などのことです。在来種も外来種もどちらも食べることができると言われています。しかし外来種は苦味が強いことが多いので、出来るだけ在来種を見つけるようにしたいですね。
在来種と外来種の違いはいくつかありますが、比較的分かりやすい見分け方は花の下にある「総苞(そうほう)」と呼ばれる部分の違い。外来種は反り返っていたり下を向いていたりしますが、在来種は上に向かってぴったりとくっついています。
【その2】苦味が気にならない場合には、ぜひ生食で
そのものの美味しさを味わうという意味では、まずは生で食べてみることをおすすめします。タンポポの葉だけだと食べにくい場合や採集した量が少ない場合は、他の葉物野菜(ベビーリーフや軽く茹でた春キャベツなど)を混ぜるのもおすすめです。
私は、蒸した豆や芋類、ナッツ類などと合わせて、ボリュームのあるサラダにすることも多いです。
味塩・コショウ・オーガニックレモン汁・上質のオイルなどでシンプルに調味すれば、簡単で美味しいサラダの出来上がり!
パスタなどに混ぜたり、パンなどに挟んでサンドイッチにしたりするのも美味しいですよ。
【その3】苦味が気になる場合は、加熱調理を
さっと下茹でしてから食べると、苦みがかなり軽減されます。
茹でる時にひとつまみの重曹を加えたり、茹でた後に水に浸したりすると、しっかりとアク抜きをすることができます。
下茹でしたタンポポは、お浸しや和え物、ソテーなどに使うことができます。
生食に比べて、かさがぐっと少なくなってしまうので、下茹でする場合はたくさん採集しておきたいですね。
また、野草や山菜料理の定番である「天ぷら」もおすすめです。
生の葉に薄く衣を付けて揚げると、アクが抜けて美味しくいただけます。
注意点
野生のものなら特にきにすることはないと思いますが、近所で化学薬品や殺虫剤が散布されている場合もありますので、下調べを行った上で必ず安全なものを、自己責任でお使いください。
自分の庭や知人からのお裾分けなどあらかじめ出どころがわかっているものの方が安全かもしれません。
タンポポの葉は春先にしか味わえない、まさに「自然の恵み」。
独特の苦味は、冬の間に溜まった毒素を排出して、身体を浄化してくれるような気がします。
これからの季節にぴったり。
この春、ぜひお試しくださいね!
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