ハワイで有害な日焼け止めの販売禁止という衝撃的ニュース。サンゴ礁を日焼け止めが破壊!?日本で売られている日焼け止めクリームはどうなの?
アメリカ ハワイ州で日焼け止め販売が禁止されたニュースをご存知ですか??
アメリカのハワイ州で、世界で初めて可決した法案があります。
それが「日焼け止めの販売の禁止」です。
勿論、全ての日焼け止めがなくなるわけではありませんが
オキシベンゼン
オクチノキサート
紫外線吸収剤と呼ばれるもののうち、
この2つの成分が入った日焼け止めが一般のドラッグストアでは買えなくなってしまうというのです。
必要であれば医師の処方でのみ買うことができるようになります。
なぜハワイでは、日焼け止めの販売が禁止になるの?
今回このような案が出た理由は、これらの成分がサンゴにダメージを与えることがわかったからです。
すでにサンゴは地球温暖化や水質汚染により絶滅の危機にあります。これは、それを更に悪化させるのを食い止めるための試みなのです。
日焼け止めはなんと年間で1万4000トンもサンゴに浸透している!?
日焼け止めはどのくらいサンゴに影響を与えているのでしょうか・・・
研究結果ではなんと日焼け止めが年間1万4000トンもサンゴに浸透しているというのです。行ったことある方はご存知かもしれませんが、東京都練馬区にある水と緑の遊園地のとしまえんで使ってる水量が約1万トンです。
それの約1.4倍もの日焼け止めがサンゴに影響しているのかと思うと、「たかが日焼け止め」とは思えなくなると思います。
今回禁止成分の役割である紫外線吸収剤ってどんなもの??
日焼け止めは日差しから肌を守るために使われている方が多いでしょう。
日焼け止めで使われる主な成分
その守る為の成分で良く使用されるものが2つあります。
“紫外線吸収剤”
“紫外線散乱剤”
です。
紫外線吸収剤とは
①皮膚の表面で紫外線を吸収する
②化学反応によって紫外線を熱エネルギーに変える
③紫外線が肌に吸収されるのを防ぐ
この作用機序で化学的に紫外線から肌を守ってくれます。
水に強いためウォータープルーフの製品が作れたり、白くならない製品が作れるというメリットがあります。
その反面肌の上で化学反応が起こるため肌に負担がかかりやすいというデメリットもあります。
紫外線散乱剤とは
①皮膚の表面で紫外線を散乱、反射させる
②紫外線が肌に吸収されるのを防ぐ
この作用機序で物理的に紫外線から肌を守っているのです。
鏡で光を反射するような反応が自分の肌の上で起こっているようなイメージです。
メリットとしては肌に優しいこと。
デメリットとしては高いSPFや耐水性などが出ないことです。
今回禁止になる予定の成分は前者の紫外線吸収剤に当たります。
ハワイで禁止の日焼け止めが出たなら、日本での影響は?
日本の市販日焼け止めクリームもハワイで禁止になった成分が含まれている!
ハワイでのこのような動きは日本には何か影響があるのでしょうか。
オキシベンゼンは以前より健康被害の影響があるということで日本では、ほとんど使われていることは無いと思います。
しかしここで問題になってくるのはオクチノキサートのほうです。
現在日焼け止めに使われている紫外線吸収剤は全部で32種類あるといわれています。
その中で良く使われる成分は以下の3つです。
“ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオン酸オクチル”
“メトキシケイヒ酸エチルヘキシル”
“ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル”
ではここにオクチノキサートが出てこないので、日本では主流の成分では無いんだなと安心してはいけません。
メトキシケイヒ酸エチルヘキシルは実は名前は変わっていますがオクチノキサートの事なのです。
メトキシケイヒ酸エチルヘキシルとは
シナモンの仲間の植物からとれる成分です。これが油溶性の紫外線吸収剤となります。
これは紫外線の中でも特にUV-B波の吸収に優れていると言われています。
残念ながら現在の日焼け止めの製品に使われている紫外線吸収剤で
1番多く使われているのがこのメトキシケイヒ酸エチルヘキシルなのです。
もし今回の様な法案が日本でも可決されるような事が今後あれば、
今販売されている日焼け止めの多くのものが使えなくなることでしょう。
なぜ日焼け止めでサンゴに悪影響がでるの?
この法案の中で書かれているのは「サンゴにダメージを与えることが明らかになった」とだけかかれています。
なぜ悪影響があるのかということは書かれていません。
サンゴは綺麗な海でしか生息できない生き物です。
純粋にそういった成分が大量に流れ込み海が汚れたことによる影響かもしれません。
しかし今回禁止になると言われている両成分とも、環境ホルモン作用があると言われています。
その影響がでている可能性も加味してもいいかもしれませんね。
名前をよく聞く環境ホルモン作用とは
【環境ホルモン作用】
環境の中に存在し、ホルモンのような影響を生物に与えるもの。
これが大量にあると本来あるべき生物系のバランスが崩れる可能性があります。
良く人間でも“ホルモンバランスが崩れて体調が悪い”や“肌が荒れる”などいうこともあるでしょう。
それと同様に生物にも悪影響がある可能性がででくるのが環境ホルモン。
それと同様の働きをするということです。
ちなみに、人間が食品や生活用品を通じて、環境ホルモンを摂取しすぎるとホルモン依存性のガンなどになるリスクが上がることがわかっています。
サンゴは生態系のバランスが良い豊かな海であることの象徴でもあります。
あくまで推測ではありますが、そのためバランスが崩れることでサンゴに影響がでてるのかもしれません。
サンゴを守るための法案の弊害はあるの?
この法案が出たとき、全ての人が賛成したわけではありません。
ハワイの医療団体は議員の方はこの法案の施工を遅らせるように求めています。
それはなぜでしょうか?
今回販売の制限のかかるこの成分には、UV-Bを強く防げるというメリットがあり、それにより皮膚がんなどから皮膚を守ってくれているのも事実もあるからです。
皮膚がんの原因になるUV-B
紫外線はUV-AとUV-Bに大別されます。全紫外線の5%をしめる紫外線です。
主に肌の表面だけに作用し、肌の内部に到達することはほとんどありません。
しかしUV-Aよりもはるかに強い力を持つのがこのUV-Bです。
いわゆる日焼けといえばほぼこのUV-Bの作用のことを言うことが多いです。
海や屋外でのレジャー日焼けの原因はこれです。
ハワイは日本と比べてもとても日差しも紫外線も強いので、
日焼け止めが手軽に手に入らないことでの弊害が出るかもしれないという懸念より反対もある、というわけです。
サンゴの為の法案可決。では、自然に日焼け止めをするためにはどうすればいいの? 安全な、日焼け対策。
環境破壊にもつながることがわかった、日焼け止めクリーム。
海外では農薬や添加物、トランス脂肪酸、そして日焼け止めクリームなど、時代が進むごとにあらゆる規制がかかるようになってきています。
しかし日本ではむしろ規制ははじめからないか、年々緩和されています。
IN YOUでも市販日焼け止めクリームに関する健康リスクについてはすでに伝えています。
その市販日焼け止め、大丈夫ですか。日焼け止めクリームに含まれる危険な化学物質はあなたの肌だけでなく、海を汚染しサンゴを白化させます。食べ物・日よけ・サンガードを見直して一歩進んだ紫外線対策を
それでは日焼け対策はどうしたら良いのかというところになるでしょう。
・安全性の高い、オーガニック成分の紫外線散乱剤の日焼け止めを使う
・物理的な日焼け対策をする
この辺が大切になってくるのではないでしょうか?
ここで少し話は戻りますが紫外線吸収剤の日焼け止めのメリットの一つは高いSPFのものがあることです。
しかしSPFの高い日焼け止めは本当に必要だとなのでしょうか?
SPFの高い日焼け止めを日本で使う必要性はあるのか?
SPF(Sun Protection Factor)とは
たまにSPFが高い方が日焼けを防ぐ強さが強いと思っている方がいらっしゃいます。SPFはどのくらいの時間日焼けをするのを遅らせることができるかという時間を表すものです。
味方としてはSPF1で日焼けが20分遅らすことができるということになります。
例えばSPFが20あれば、20分×SPF20=400分 約7時間弱は日焼けをするのを遅らせてくれるという意味になります。
日常で日焼けをしないための日焼け止めの選び方
SPF20と聞くとどんなイメージがありますか?
昔の私だとSPFの表示の意味を知らなかったので心許ない気持ちがありました。
ここで少し想像してください。
日中日差しがでてて、その間に外に出てる時間はどのくらいありますか?
大体の方はこのくらいの時間効果があれば、日焼けを防止したい時間はカバーできると思います。
心配でしたら途中で一度塗りなおせばこれでほぼ困ることはないでしょう。
それを考えると無理にSPFの高いものを使わなくても、紫外線散乱剤を使用した日焼け止めで充分なのです。
紫外線散乱剤の日焼け止めはオーガニックのものもたくさんでています。ケミカルな紫外線吸収剤を入れた日焼け止めよりも肌にも優しいですよ。
意外と知られてないのは目からも紫外線を吸収して日焼けをするということ。
帽子や日傘、UVカットの服もいいと思います。そこにサングラスを加えてみるのもいいかもしれないですね。
生命体の母サンゴ礁 その存続が危機に侵されている
サンゴ礁は地球の海域に占める割合はたった0.2%に過ぎません。
しかしその0.2%に全ての海洋生物種の30%が生息していると言われています。
そんな生命の維持をしているサンゴ礁、日本でも2030年には無くなるのではないかという予想もでています。
日本のサンゴに対しても今回のアメリカの法案のようになんらか対策をしていく必要があるのでしょうか。
自然は人間の選択で取り戻せる
日本でもサンゴの保護はとても大切です。
そんな日本で2000年噴火が起き近隣住民が全て避難しなきゃいけないという事態が起きたところがあります。
それが東京都伊豆諸島にある三宅島です。
ここは元々観光産業としてサンゴを大切にしていましたが、この噴火の際にはサンゴは瀕死の状態でした。
しかし噴火にて島民が集団離島したたった2年ちょっとでなんとそのサンゴが復活したというニュースがありました。
これは人間が出す生活排水が無いことでこんな短期間の復活を成し遂げたと言われています。
今回の法案は日焼け止めだけです。
しかし私達が日常使っている全てのものが、私達の周りの大切なものを破壊しているかもしれない可能性が多いにあります。
想像できますか?
それが私達地球上で生活していく生命体の1人として、
自分が使用しているものが環境に良いかどうか考えることはとても重要なことなのだと思います。
シンプルに環境に悪いものは身体にも悪いと私は思っています。
是非ここを機会に自分の身体と環境に優しい、オーガニックなライフスタイルを送りましょう。
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香りは脳にダイレクトに入ってくるもの。合成香料ではない本物のローズの香りに身体も喜びます。
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