日本人は世界一牛乳が合わない人種!?牛乳消費量1位のノルウェーは日本の5倍骨が弱い事実。日本人の悩める症状、牛乳が一因ならどうしますか?
このような症状がある人はいませんか?
身体が冷える
風邪をひきやすい
胃腸の調子が悪い
不安感がある
ニキビが気になる
もちろんすべてがとは言いませんが、もしかしたらその症状は『牛乳が原因』になっているかもしれませんよ。
4日に1回購入 牛乳大好き日本人
総務省の家計調査から牛乳の消費量のランキングというものがでています。
2007年~2009年の単身世帯を除いた2人以上の世帯の牛乳の購入量という条件下で9000世帯の抽出調査の結果を都道府県別ランキングで発表されています。
1位 埼玉県 105.87ℓ
2位 奈良県 105.14ℓ
3位 長野県 101.93ℓ
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47位 高知県 65.12ℓ
平均87.34ℓ
という結果になっています。
平均値からいくと日本人は4日に1回1ℓ入りの牛乳を消費しているようです。
4日に1回同じものを買う機会はあまり他ではないのではないでしょうか?
それくらい牛乳は日本人の食卓に根付いているのですね。
いつから日本では牛乳は身近になったのか
牛乳は6世紀ごろから日本に入ってきました。
しかし最初は皇室などで飲まれるだけで、庶民の口のは入ることはほとんどなかったようです。
しかしその後1869年にはアイスクリームを製造販売。
1947年には給食に牛乳が導入されるなどして日本の食卓に牛乳がなじんでいきました。
しかし牛乳が日本人の食卓に根付いてくる一方、
日本人の体はそこに対応できていない事実があります。
日本人の8割が牛乳を消化できていない事実
牛乳を飲んだ後におなかがゴロゴロした経験のある方は多いのではないでしょうか。
それが乳糖不耐症と呼ばれるものです。
乳糖不耐症とは
乳糖は乳糖分解酵素により分解され、腸で吸収されます。子供の頃はみんなこの酵素を持っています。
しかし大人になるとこの酵素が減ってくるので乳糖は分解されず大腸にそのままいってしまいます。
そうすると炭酸ガスや脂肪酸が発生しそれが腸を刺激してしまいます。
そのため30分~2時間くらいで腹痛、下痢などの症状がでる人がいるのです。
データにより多少前後はありますが日本人の8割くらいが乳糖不耐症ではないかと言われています。
北ヨーロッパの方は乳糖不耐症の割合が5%と日本人とは桁が全然違います。
人口のほとんどが牛乳が合わない体質という日本人もすごいですよね。
牛乳を分解できるかどうかは住む場所で決まっている?
人間はもともとは現代のように生活していくための道具や知恵、食べ物がなかったため、
他の動物が住むようなところにしか住めない生き物でした。猿が住めるところが人間が住めるところともいわれていた時代があります。
しかし乳製品を食事に取り入れられるようになってからは、
本来人が住んでなかったような寒帯にも住めるようになったと言われています。
そのためもともと寒帯に住む人は乳製品を栄養源とする身体になっています。
その為寒帯に住んでいる人は乳糖不耐性の方が少ないのです。
哺乳類は本来は子供のころだけ乳から栄養をとれれば問題ありません。
大人になれば食べ物から栄養をとればいいので乳糖分解酵素は不要になってくきます。
しかし元々の住む地域によって生きていくためにこのような差が生まれるのです。
牛乳の消費量1位のノルウェーは日本の5倍骨が弱い
皆さんはなぜ牛乳を飲んでいますか?
味が好きという方も多いとは思いますが、牛乳を飲む理由の一つは骨を作るためのカルシウムをとるためだと思います。
この理論だと牛乳と飲むと骨が丈夫になると思います。
しかし実際はこれが覆される結果がでているのはご存知でしょうか?
先ほど日本国内での牛乳の消費量の差があることはお話させていただきましたが、
国別にもかなり量に差があります。
これは牛乳のみではなくバター以外の牛乳・乳製品の年間消費量のお話にはなりますが
1994~1998年の国連の食糧・農業機関(FAO)からのデータではこのような差がでています。
日本125.8㎏
フィンランド566.3㎏
なんと国によっては5倍近くも差があるのです。
北欧の国は牛乳をたくさん消費しているのですね。
しかしその中でも牛乳の消費量の1番多いノルウェーはなんと日本の5倍骨折率が高いというデータもあります。
骨にいいはずのカルシウムをとると骨折する?
カルシウムと骨折に関しての研究結果でハーバード大学のヘグステッド博士のカルシウム・パラドックスは興味深いものがあると思います。
アメリカ、ニュージーランド、スウェーデン、イスラエル、イギリス、フィンランド、オランダ、ユーゴスラビア、香港、シンガポールの10ヵ国でカルシウムの摂取量との関係を調べた。
その結果カルシウム摂取の多い国(乳、乳製品の消費が多い国)は少ない国に比べて大腿骨頚部骨折が増えるというデータがある。
骨折を防止するためにとっていたカルシウムが骨折を増やしているかもしれないとなんとも真逆の結果が出たのです。
カルシウムは骨に悪いの?
小さいころに
「身長が伸びるから牛乳を飲みなさい」
「骨を強くするために牛乳は大事だよ」と言われた経験はないですか?
牛乳は確かにカルシウムが多く含まれていることは紛れもない事実なのです。
しかし同時にカゼインというたんぱく質も含まれています。
ポール・ゼイン・ピルツァーというアメリカの経済学者著書である健康ビジネスで成功を手にする方法という本の中にこのことは記載されています。
実はこのカゼインがあるために牛乳を飲むと逆に骨からのカルシウム流出が増えていってしまうのです。
さらにカルシウムを流出させてしまうカゼインは牛乳の中に母乳の中のなんと3倍も含まれているのです。
白い牛乳の裏にある様々な薬たち
当たり前の話ではありますが、子供を育てるために牛もお乳を出しています。
しかしそれだと牛乳をとるという観点からいけばあまり好ましい事実ではありません。
そのため年中牛乳を確保するためにはBGHと呼ばれる成長ホルモンが使われています。
これを投与することでなんと10~40%牛乳の生産量が増えるといわれています。
さらにどうしても乳牛は乳房炎などになってしまうと抗生剤を投与されている場合もあります。
検査をしてこれが混入されていない乳製品が流通しているとは言われていますが、こういった事実が裏にあるのは事実です。
カルシウムを摂らなくても良いということではありませんし、牛乳を飲むのを完璧に否定するわけでもありません。
しかしカルシウムをとる最良の手段が牛乳だと思って飲んでいるのであれば牛乳からとらなくても他にもたくさんカルシウムは摂る手段があります。
もしかしたらの心配をしながら牛乳を飲まなくても十分栄養素はとっていくことができるのです。
牛乳がニキビを悪化させる
美肌になりたいは誰しもが持つ願いだと思います。
しかし実は牛乳がニキビを悪化させるというデータもあるのです。
ちなみに牛乳の脂肪分が原因ではなく、IGF-1が原因と言われています。
IGF-1はインスリン用成長ホルモンと呼ばれ身体には必須のホルモンです。
しかし取りすぎるとニキビの悪化という悲しい結果がまっているかもしれないので注意をしたいところです。
ダートマス医大の研究データでも牛乳とニキビの相関性が発表されています。
牛乳が大事な腸を傷づけていく
腸が大切とのお話はIN YOU読者の方だと皆さんご存知かと思います。
しかしこの腸を大事にできるかどうかは先ほども名前がでてきたカゼインがネックになってきます。
カゼインはとても分解されにくい構造をしています。
分解されないまま腸に到達することで、腸が炎症を起こしてしまうことがあります。
腸は様々なものを吸収したり、免疫をになったりしている大切な器官です。
ここの働きがうまくいかないとアレルギーや様々な疾患に繋がったりするのです。
牛乳の普及とともにアレルギーやアトピーの子が増えたといわれるのはこの辺りが影響しているかもしれませんね。
女性の天敵 冷えを助長させる牛乳
牛乳は脂肪分も多く消化にも時間がかかります。
さらに陰性食品であるため身体を冷やす方向に働いてしまいます。
体温が下がると免疫力も下がります。
体温がたった一度下がるだけでなんと免疫力が30%も落ちてしまうのです。
エネルギー代謝も12%も下がってしまうので肥満にも繋がりやすくなります。
冷えは万病の元ですね。
身体だけでは無く脳や心にも牛乳が影響する?
このようなさまざまな作用から、牛乳は沢山の病気の原因となるのではないかと言われています。
他にもカゼインはグルテンの構造と似ていることからうまく分解されないカゼインは麻薬様の物質となります。
そのためカゼインは脳内の神経伝達物質に影響があるという論文もあります。
増えてきている小児の精神疾患や、IQの低下などにつながるのではないかという説もあります。
自閉症スペクトラム障害というコミュニケーションを円滑に保てない障害の治療にグルテンやカゼインをフリーにする食事療法を行っている方もいるのです。
牛乳と上手に付き合っていこう
身体によいという説もあれば身体に悪いという説もある。
賛否両論が分かれやすいものの一つが牛乳だと思います。
もちろん牛乳を飲むなとは言いません。
しかし健康の為に飲むという方のほとんどは骨の為のカルシウム摂取だと思うので、
それであれば他のもので代用で十分だと思います。
エビ、イワシ、パセリ、ごま、ひじきなどカルシウムを豊富にとれる食材はたくさん周りにあります。
そちらを積極的にとる食生活に変えるというのも一案ではないでしょうか?
今現在気になる症状がある方は、もしかしたら牛乳を控えてみたら気になる症状が改善するかもしれません。
試してみてはどうでしょうか?
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