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石油だけじゃない!紙おむつ製造に使われる塩素系漂白剤って大丈夫?経皮毒を減らして赤ちゃんの肌を守るおむつの使い方・選び方

石油だけじゃない!紙おむつ製造に使われる塩素系漂白剤って大丈夫?経皮毒を減らして赤ちゃんの肌を守るおむつの使い方・選び方


現在広く販売されているタイプの紙おむつが初めて発売されたのは、1963年(昭和38年)のこと。

それ以前は布おむつが主流でしたが、排便・排尿のたびに洗うことや、通気性があまり良くなかったため、紙おむつが出た時は画期的だったのでしょうね。

今は、生まれるとすぐに赤ちゃんに紙おむつをつけます。

何の疑いもなく使っている紙おむつですが、赤ちゃんにとって本当に安全なものなのでしょうか?

当たり前に使っているものが子供の健康にどう影響しているのか、改めて見直してみませんか?

その紙おむつ大丈夫?赤ちゃんの肌を大切に守るために必要なこと



お母さんのお腹の中からいきなり外の世界に出てきた赤ちゃんは、音・光・感触などすべてにおいて敏感です。

特に赤ちゃんの肌は、大人の半分程度の薄さです。

子育てをしている方は、子供が少しの摩擦や食べこぼし、よだれや涙だけでも、すごく肌が荒れしまったという経験はありませんか?

大人以上に、赤ちゃんの肌は繊細にできています。

赤ちゃんの肌は、大人よりも経皮吸収率が3倍

環境庁の報告によると、新生児の化学物質の経皮吸収率は成人の3倍だそうです。
参考:「小児の環境保健に関する懇談報告書」

日本で販売されている製品は、国の基準に認められた量の化学物質を使用して作っていますが、基準となっているのは大人です。

赤ちゃんの化学物質の経皮吸収率が、大人よりも3倍ということを考えると、大人を基準に考えるべきではないですよね。

赤ちゃんの肌は、大人に比べるとまだ未熟です。

大人の肌はレンガづくりのように、肌細胞1つ1つが密着して均等に並び、外部からの刺激から肌を守ったり、内部にある水分が蒸発しないようにしているのですが、赤ちゃんの肌はそうではありません。

肌を守る成分が大人に比べて半分しかないため、赤ちゃんの肌は、外部からの刺激を受けやすく、内部の水分も蒸発しやすいです。

生まれてすぐはお母さんのホルモンによって肌の脂が出やすくなっているのですが、生後半年を過ぎると乾燥肌の子が多いのは、そういったことが原因となっています。

良いものも悪いものも吸収しやすい時期だからこそ、肌に触れるものは安全なものを使いたいですよね。

肌トラブルは、身に着けているものが原因かもしれない



子育てをしている方は、子供が肌トラブルを起こした経験が1度はあるのではないでしょうか?

赤ちゃんの肌トラブルで病院にいくと、処方されるものはステロイドやヒルロイドが多いかと思います。

うちの子は、生後5か月で離乳食を始めた時期に口周りがとても荒れてしまいました。

病院でステロイドとヒルロイドをもらい、つけ始めて1週間後には荒れていた肌もだいぶ綺麗になり、薬の効果にびっくりしました。

ただ、ずっと薬を塗り続けたくない、というのが本音でした。

薬は確かに効果がでるかもしれないですが、使わないでいいのであれば別の方法で改善したいですよね。

子供の肌荒れについて調べていた時に、身に着けているものが赤ちゃんの肌トラブルの原因になることがある、ということを知りました。

普段使っているものを、一度疑ってみること

ふだん子供に着せている衣服や、体や口を拭くガーゼなどは、何を基準に選んで買っていますか?

ベビー服は可愛いものが多いので、デザインで選んだり、たくさん使うものは安いものを選んだりすることもあると思います。

赤ちゃんも大人と同じで、その子ごとに肌に合うもの合わないものがあります。

大人は、自分に合わないと感じるものは使わないことができますが、赤ちゃんは自分で使うものを選ぶことができません。

赤ちゃんが、肌に触れている物の肌触りが不快で泣いていたとしても、着ているものが原因だと気が付く大人はどれくらいいるでしょうか?

肌トラブルが出た時やなかなか治らない時に、普段身に着けているものを変えてみるだけで、改善する場合もあります。

紙おむつの素材と製造方法の事実



肌の中でも一番デリケートな場所は、生殖器です。

腕の経皮吸収率を1としたときに、生殖器は40~50倍の吸収率だそうです。

元々大人よりも敏感な肌を持っている赤ちゃんの、生殖器からの経皮吸収率を考えると、怖いですよね。

大切に扱わないといけない部位に使っているものが紙おむつですが、実は漂白剤などの化学物質が使われています。

紙おむつに使われている化学物質

一般的な紙おむつには以下の素材が使われています。

◆表面材
ポリエステル/ポリオレフィン不織布

◆吸収材
吸収紙/綿状パルプ/アクリル系高分子吸収剤

◆防水材
ポリオレフィン系フィルム

◆止着材
ポリオレフィンなど

◆伸縮材
ポリウレタン

◆結合材 
スチレン系エラストマー合成樹脂など

紙おむつの素材は、主に石油から作られています。

表面材に使われている、ポリエステルは生理用品にも使われていますね。

大人でも、ポリエステルの生理用品でかゆみが出たり、ポリエステルの下着が苦手で綿や麻のものを選ぶようにしているという方もいると思います。

私も、普段使用している生理用品でかゆみが出てしまい、オーガニックコットン100%のものに変えると、かゆみが全くなくなったという経験があります。

実は、紙おむつや生理用品は漂白をしなくてはいけない、という厚生労働省からの規定があるので塩素系漂白剤を使い、白い状態で販売されています。

体の中で一番デリケートな部位に触れるところに、刺激の強い塩素系漂白剤が使われているということです。


赤ちゃんが、毎日紙おむつを付けるということを大人でイメージしてみましょう。

ポリエステルの生理用品を、24時間毎日ずっとつけていることを想像するとどうですか?

肌に優しいとは、思えないですよね。

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肌に優しいとうたっている紙おむつも、中身は同じ

「赤ちゃんの肌に優しい紙おむつ」と謳っている商品も多くありますよね。

紙おむつの商品によって、何が違うのか店頭で比較してみました。

・一般的な紙おむつに使われる石油系の素材は、どの商品にも使われている

・肌に優しいとうたっていても、素材は同じ

・商品によっては、保湿美容成分を素材に入れて肌への負担を減らしている

どの商品も使っている素材は同じで、美容成分を入れることで肌に優しいとうたっているのだと分かりました。

オーガニックコットンの紙おむつも、一部オーガニックのものを使いそれ以外の素材は一般的な紙おむつと同じでした。

広告やパッケージを見て良さそうと思ったものも、しっかり中身を見て判断することが大切ですね。

紙おむつの経皮毒をできる限り減らす使用方法



毎日当たり前に使っている紙おむつですが、改めて中身を知ると積極的に使いたいものではないなと感じます。

だからといって、紙おむつを使わないわけにはいかないですよね。

0歳、1歳、長いと数年使う紙おむつの経皮毒をできる限り減らしながら、上手に使う方法をご紹介します。

赤ちゃんの肌を守る、紙おむつの使い方


・オーガニック紙おむつを使用する

・おしりふきもオーガニックのものにする

・肌トラブルが出た時は、紙おむつの種類を変えてみる

・2~3時間に1回はおむつを替える

・大きい子であればトイレトレーニングをして、早めに紙おむつをとる

・毎回でなくても可能な範囲で、布おむつを使う


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紙おむつだけじゃない!商品の中身を知って子供に安心安全なものを選ぼう



今回は、紙おむつによる経皮毒の危険性と、経皮毒をできる限り減らす使用方法についてご紹介しました。

子供は、不快なことや違和感を言葉で伝えられないからこそ、大人が与えるものをしっかり見極めることが大切です。

普段当たり前に使っているものを一度疑ってみることや、改めて素材などを確認してみることで、子供にとって安心安全なものを選んでいきましょう。

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