今更聞けない精製塩・天然塩の違い。塩の種類はどれがいい?腸活にも使える自然塩の活用法と選び方を教えます。
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こんにちは、海外オーガニック事情に詳しいIN YOUライターのレオナです。
人間の身体の成分の6割から7割が水分でできていて、その体液や血清に含まれるミネラルは海の成分と似ているといわれています。
身体に含まれる水分には「身体の各器官へ栄養素を運んだり」、「体温調整をしたり」、「いらなくなった身体の老廃物を排除する」などの大切な役割があります。
その為、常に身体の中の水分量を一定に保っていないと、身体の働きを正常に保つことができなくなり、生命にも危険が及びます。
水分というと綺麗な透明の水だけが身体の中を流れているイメージがありますが、
その水分に必ず「塩素」、「ナトリウム」、「酸素」、「カリウム」、「カルシウム」などのミネラルがバランスよく含まれている事が私たちの生命維持の必須条件となります。
その身体に必要不可欠なミネラルを含んだ水分(体液や、血清)のバランスをとるのが塩になります。
塩は体液や血清の中にイオンの状態で溶けていて、
細胞内の内と外の体液の圧力を調整したり、栄養を身体の隅々まで浸透させる為のパワーの源になっています。
正しい塩の選び方。自然塩でないと私たちの身体の生命維持はできません。
塩が体内の水分(体液や血清)の中に含まれるイオン化されたミネラルのバランスを動かす源のパワーになっていることは分かりましたね。
ここでは、なぜ自然塩ではないといけないのか、その理由に迫りたいと思います。
塩の種類
海水で作られた塩には、主に昔ながらの製法で作られている「自然塩」と、自然塩に似せて作られている「再製加工塩」と、イオン交換膜でつくられた「精製塩」の3種類があります。
自然塩は、海水などを昔ながらの「天日干し」や「釜炊き」などの方法で乾燥させ、
自然に余分なにがりを落としながら、海水に含まれているミネラルはそのままに作られた塩になります。
塩のパッケージの裏の原料が「天日塩、海水」のみになっていて、工程に余分な作業がないものが自然塩になります。
健康意識の高い人々の間では自然塩の健康パワーは広まっていますが、同時にその凝固させる性質から結石ができるなど、
“にがり”の害も囁かれている事実があります。
ここで参考にしたいのが、昔の人の自然塩作りです。
昔の人は、塩を作るときに、塩を結晶化させるだけでなく、
その塩の塊をざるなどにいれて、余分な“にがり”の水分をぽたぽたと下に落として排除していたそうです。
そしてそのぽたぽたと落として集めた“にがり”で豆腐を作っていたそうです。
このように、昔の人は自然に“にがり”の過剰摂取を避ける工夫をしていたのかも知れません。
実は、現代の自然塩もきちんとした工程で作られたものは、塩ができてすぐにパッケージ化しないなど時間を置くことで自然に“にがり”が落ちるようになっているので安心にできているといえます。
再製加工塩は、主にメキシコなどの海外から「天日干し」や「釜炊き」などの方法で作った塩を輸入してその塩を洗浄してミネラルを排除した後に、塩化マグネシウムなどを添加して成分調整した塩になります。
塩のパッケージの裏の原料が「天日塩・粗製海水塩化マグネシウム(ニガリ)」と、海水以外に塩化マグネシウムが添加されたものになります。
どうしてわざわざ自然塩を洗浄して塩化マグネシウムを添加するのか詳しい理由は分かりませんが、アメリカにもこの手の塩が沢山売っていて現地の友人に「なぜ、自然塩のみの塩ではなくて、わざわざ同じブランドの塩化マグネシウムが添加された方の塩を選ぶの?」と尋ねたところ「自然塩のみのものは固まりやすいので、塩化マグネシウムが添加されているタイプは固まらず便利だから。」と言っていました。
確かにその塩は、パラパラとして食卓でぱっぱとふりかけるのに向いていましたが、私は日本の食卓塩を思い出すので自然塩を購入しています。
精製塩は、『イオン交換膜』の工程で海水に含まれている全てのミネラルが除去された、塩化ナトリウムの含有量が99.5パーセント以上の塩になります。
一時期はどこの家庭でも見かけた赤色などのキャプの食卓塩になります。
精製塩パッケージの裏には工程のところに「イオン交換膜」と記載されています。
ちなみに『イオン交換膜』は戦後の日本が工業用に大量の塩が必要だったことから生まれた技術のようです。
1971年の議会では食品として精製塩を摂取する健康への安全性について議論が交わされています。
その時の国の判断は工業用の塩を食品用に使用しても健康被害はないという判断で、それは現在でも変わっていません。
しかし本当に精製塩は私達の健康に悪い影響を及ぼさないのでしょうか?
自然塩を選ぼう!魚も精製塩の中では生きていけない。全ての生命にミネラルを含んだ自然塩が必要なわけ。
日本政府は精製塩は健康に悪い影響を及ぼさないと判断していますが、お隣の韓国では違うようです。
韓国では、2008年にイオン交換膜で作られた精製塩を廃止し、韓国の塩田で生産した「天日塩」を食用塩にするという法律をつくりました。
その法律改正に伴い、韓国で自然塩と精製塩が私たちの身体にもたらす影響を知るための魚を使った実験を行いました。
実験では、魚の入った水槽を3つに並べ、「海水」、「天日塩」、「精製塩」を海水と同じ塩分濃度にしたそれぞれの塩水の中に魚をいれました。
実験の結果ですが、
海水と自然塩を使った水槽の魚は元気に泳いだままでしたが、30分経った頃から精製塩を入れた水槽の魚の動きがどんどん弱まっていき1時間40分後には水槽内の魚がすべて死滅しました。
この実験からも分かるように、生命維持のサポートのためには魚も人間も変わらず、全ての生き物に塩に含まれるミネラルが必要不可欠ということが分かります。
水槽の中の魚が「精製塩」を入れると死んでしまうのと同じように、人間の身体もミネラルが排除された精製塩を取り続けることで、本物の塩が足りなくなり、やがては身体の様々な場所に不具合がでてくると予想されます。
このため、私たちの身体には精製塩ではなく、海のミネラルがそのままたっぷりと含まれた自然塩が必要だということが分かります。
韓国国営放送KBS映像 海水魚生存実験 キパワー株式会社
生命維持にかかせない自然塩の具体的な活用法
魚の実験からも、自然塩が私たちの生命維持に必要不可欠なことは分かりましたね。ここでは、自然塩を用いた具体的な健康維持法をご紹介します。
腸内デトックスのサポートに
ソルトレモンウォーター
自然塩には腸内の毒素や、腸の壁に溜まった老廃物を溶かすサポートをするパワーがあります。
また腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にして、消化液の分泌を促し、腸内で食品が腐らないような働きをします。
腸に毒素がたまると、血液が汚れ、その汚れた血液が肺に届き様々なアレルギー症状を起こします。
自然塩で腸内環境を整えて様々なアレルギー疾患の予防のサポートをしましょう。
ソルトレモンウォーターの作り方
天然水1Lに“自然塩を小さじ2,3杯”と“オーガニックレモン”を半分か丸ごと絞ったものを作ります。
これを腸の調子が良くなるまで毎日飲みます。
このドリンクは快便で腸の調子が整った後でも長く続けられる方法になります。
身体を温め、免疫力向上のサポートに
自然塩は東洋医学では「陽」の食べ物になり、身体を温めるサポートをするパワーがあります。
お風呂に入れてのんびり半身浴をしたり、身体に塗って肌に浸透させることで身体の中の余分な水分や毒素を抜くサポートをしてくれます。
体温が0.5度あがるだけでも身体の免疫力は数倍になるといわれています。
自然塩で温まりやすい身体づくりのサポートをしましょう。
全身に活用できる自然塩の万能性
自然塩は全身に用いることができます。
レオナの場合は、歯磨きや洗髪、洗顔、半身浴、湿疹の対処にも塩を使用しています。
肌も塩で全身を洗うとツルツルします、髪の毛は毒素が抜けるまではべたべたしますが、その後はリンスなんて必要ないくらいサラサラになります。
歯も塩で磨くとツルツルになり、口臭予防にもなるそうです。
湿疹がでても塩をすりこむことで殺菌や回復の力が高まるのが早いようです。
自然塩は自然がくれた健康維持に役立つ、万能パワーを秘めたエネルギーを備えているといえます。
まとめ。自然塩は、「気能値」生命エネルギーの高い食べ物です。
食べ物にはカロリーや栄養素を測る値のほかに、「気能値」といってその食べ物の持つ生命エネルギーの強さを表す値があります。
例えば、お肉には高カロリーで力強いイメージがありますが、その「気能値」はとても低く、生命エネルギーを低下させる食品に分類されています。
しかし、玄米や穀物、自然塩のように「気能値」が高い食べ物は、私たちの全身の健康維持に役立ちます。
私たちの身体は海と似た成分でできています。
その体内の海を偽物の塩、精製塩などで汚染することなく、地球上の全ての動植物が放っている波動、生命エネルギーである「気能値」の高い自然塩を生活にとりいれて、自分自身の身体をエネルギーで満ちたものにして、体内の海をいつまでも美しく保ちましょう。
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