突然のめまい。回転性めまい、フワフワめまい。その原因とは?|「疲れかな?」じゃ済まされない!深刻な後遺症につながるケースも。
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突然のめまい。回転性めまい、フワフワめまい。その原因とは?|「疲れかな?」じゃ済まされない!深刻な後遺症につながるケースも。
慣れない環境、新しい出会い・・でも体が不調。
そんな方はいませんか?
3月の年度末の慌ただしさから4月の部署異動や新入社員の入社。
お子さんがいらっしゃる家庭であれば、お子さんの進学や就職など環境の変化が多い時期ですよね。
三寒四温とは言うものの、今年はその気温差が非常に激しいように感じます。
例年より早く咲いた桜が長くその姿を見せてくれるのは喜ばしい事ですが、
「木の芽時」と言われるように不調が多いのもこの時期です。
中でも女性に多い不調のひとつとして挙げられるのが「めまい」。
春先の目眩、「疲れかな?」で済ませていませんか。
あれもこれもと忙しい女性は「めまい」くらい「疲れているのかな?でもまだ大丈夫」と無理をしがちです。
本人は「ちょっとの無理くらい大丈夫」だと思ってしていることでも、下手をすると大きな病気が隠れている可能性があります。
そこで今回はこれまで延べ3万人を超える人達の心と身体に向きあってきた筆者が実例を交えて、
春のめまいの種類や対策をご紹介したいと思います。
メニエール病の可能性も…。「回転性めまい」。
めまいには「回転性めまい」と呼ばれるものがあります。
グルグルと目が回る、あるいは入眠のタイミングや寝起きに天井がグルグル回るような感覚になって立ち上がることも出来なくなり、
船酔いのような激しいめまいがおこることもあります。
さらに激しくなると耳が詰まったような違和感が出たり、耳鳴りや音が聞きづらくなる、めまいから吐き気にまで至ることもあります。
回転性のめまいは睡眠不足や過労、ストレスなどが原因となって耳の奥にある三半規管(平衡感覚を司る器官)の働きに異常が起こる場合が多いようです。
軽症の場合なら、少しゆっくりしてストレスを緩和したり、十分な睡眠をとって疲労を緩和すれば改善されますが、無理をしたり「これくらい大丈夫」と放置して更なる疲労や寝不足、ストレスをため込んでしまうと内耳のリンパ液が過剰になって浮腫み、神経を圧迫することからめまいを起こす「メニエール病」を発症することもあります。
メニエール病は年に数回程度、症状が出る程度の軽い物から週に2~3回も症状が起こる頻度の高いものまで人それぞれですが、
ひどくなるとめまいで起き上がれず寝込んでしまったり、人によってはメニエール病から不眠症、そしてうつ病へとどんどん病気が増えてしまうことさえあるのです。
ケース1
38歳で念願のイタリアンレストランを開店した女性。
当初の資金調達が上手くいかず自分が予定していたよりも半年オープンが送れたものの、なんとか夢を叶えて無事お店をオープン。
睡眠時間を削りただただお店のこと、お客様に喜んでもらうためにだけ1年間頑張り続けて迎えたオープン1周年。
そのイベントが終わった日の夜、ベッドに入ると天井が激しく回ると同時に身体は船に乗っているような激しい揺れを感じて、
吐き気と頭痛にまで襲われ一人暮らしだった彼女は、何が何だか分からず怖くて仕方ないまま症状が落ち着くのを待つことしかできなかったそうです。
そして翌日も店を休むわけにはいかないと、ほとんど睡眠がとれていない状態で仕事をして、また夜、ひどいめまいに襲われて・・・
3日目にお店に立つことも出来なくなって始めて友人に病院へ連れて行ってもらった結果、メニエール病と診断されたそうです。
このケースのようにたまった疲れと強いストレス状態が長く続いた場合は、
強いストレスに晒されている時よりも、少しストレスから解放されてホッとした時に症状が出やすくなります。
また1度メニエール病になると10年、20年と長く悩まされることもあるので、
日頃からストレスを上手くコントロールすることと血行を良くするビタミンEやn-3多価不飽和脂肪酸を意識して摂ることも大切です。
フワフワめまい
回転性めまいのような目が回る感覚はないものの、フワーッと身体が浮くような足下がふわふわして真っ直ぐに歩けないようなめまいがあります。
これは30代~50代の女性に多いめまいで、頭重感や肩こり、首のコリを普段から感じている人に多く見られます。
首から肩のこりは誰にでもあること!と侮ることなかれ。
脳に十分な血液を送るためには、首周辺の血管を通らなければならないのです。
すなわち、首や肩のコリによる血流障害は脳への血流悪化に繋がると言うことです。
特に40代後半からの「ゆらぎ世代」と呼ばれる女性では女性ホルモンの減少から自立神経の乱れも起こりやすく血圧が不安定になることもあるので、
すぐ症状が治るからと軽く見ていては起立性低血圧から虚血性脳梗塞を起こすこともあるのです。
脳梗塞というと高血圧の人がなりやすいと思われがちですが、血圧が低くなりすぎると横になった状態から立ち上がった時や、
頭を下に向けてしゃがんだり座った状態から立ち上がった時に頭への血流が急に減少して、血液中にあった血栓が脳の血管で詰まってしまうことがあります。
目眩がした後倒れる・・命に関わる、脳梗塞の場合も
ケース2
筆者が彼女と出会ったのは彼女が53歳の時でした。
彼女が48歳の時に娘さんが結婚。結婚に至るまでにアレコレと問題があったのですが母親である彼女の働きで何とか結婚式にまでこぎつけた式当日。
乾杯をしたあと、新婦の母親として深々とお辞儀をし頭を上げた途端、彼女は意識を失ったそうです。
気が付いたら病院のベッドの上。
虚血性脳梗塞だったそうで左半身に軽い後遺症が残った状態で筆者の元に来られました。
ケース3
28歳女性。
もともと低血圧や立ちくらみはあったそうですが、仕事中めまいがしたところまで記憶にあるだけでその後、意識不明。
彼女も虚血性脳梗塞でした。
右半身不随という重い後遺症が残りましたが負けん気が強かった彼女は高齢の脳梗塞の患者さんに混じって、周囲の患者さんの何倍ものつらいリハビリをしたそうです。
2年後の30歳の時には周囲からはその後遺症はほとんど分からないところまで回復していましたが、自分ではまだ思うように言葉が出ていないなどの悩みがあり筆者とご縁がありました。
ケース2もケース3の場合も、めまいから後遺症の残る大きな病気へと繋がってしまった実例ですが、
あなたが思っているよりも、こうしたケースは身近にあるものです。
また仕事に家事にと忙しい女性が病院になかなか行かないケースが多く見られます。
何も早く病院に行って、早めに薬を飲むよう勧めるワケではありません。
メニエール病にしても、フワフワめまいにしても「生活習慣病」と言われています。
先に挙げた3人の食生活の傾向はというと、「忙しい」から1日中軽く何かを摘まむような食事をしていたかと思ったら、
「ストレスがたまったから」とドカ食いする日がある。
とても栄養バランスや血糖値の管理など全く頭にない食習慣でした。
ミネラル不足も目眩の引き金になる
そして3人に共通して言えたのがミネラルの不足。
女性はビタミンについては意識出来ている人が比較的多いようですが、
「ビタミン=野菜」という誤解があったり、ミネラルに関しては無頓着だったりと知識に偏りがあるケースを多々見かけます。
ビタミンはミネラルがあって始めて本来の働きを充分にしてくれることをご存じでしょうか。
また鉄の吸収にビタミンCが必要なようにミネラルもビタミンの力を借りて吸収率が高まったり、十分な働きをしてくれるのです。
生活習慣病は生活習慣を改善しない限り、薬を飲んでも症状を抑えるだけで良くなりません。
炭水化物、たんぱく質、脂質を摂る量。
そしてストレスや運動習慣の有無によっても必要なビタミン、ミネラルの摂取量は変わってくるので、
一概に1日これだけ摂ればいい!とは言えませんが、「忙しい」「私がやらなきゃ!」を理由に安価で便利で有害な安易な食事を摂るのではなく、
質の良い食材から必要なビタミン、ミネラルをしっかり摂る生活。
中でも吸収率のいい「鉄」の摂取は欠かせません。
そして何よりも十分な睡眠をとることをオススメします。
睡眠は身体の疲れをとるだけでなく、情報過多の今の時代には欠かせない脳の疲れをとり、
摂取した栄養素を消化吸収するための自立神経のバランスも整えてくれます。
欧米の諺をご紹介します。
「You are what you eat」(あなたはあなたの食べたもので出来ている)
不調のないより良い状態の身体は質の良い食事から作られます。
栄養バランスなど眼中にない、添加物・農薬だらけの食事でそれができるでしょうか。
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