なぜ不眠になるのか?不眠のサイクルと原因を徹底解剖。自力でできる不眠解消法とは?
なぜ不眠になるのか?不眠のサイクルと原因を徹底解剖。自力でできる不眠解消法とは?
実は「食事」と同じくらい私たちにとって大切なのは「睡眠」
寝ている間に神がかり的な精密度でリセットされている私たちの体。
寝ている間に細胞は新しく生まれ変わり、傷を癒し、病気を治す。
つまり
実は「食事」と同じくらい私たちにとって大切なのは「睡眠」なのです。
私たちの体の免疫力は「腸」でその7割が生産されています。
しかし腸が食事やストレスや過労や不眠によりバランスを崩すと、腸の中では「悪玉菌」が大発生する可能性が急激に高まります。
悪玉菌が大発生した腸の中からは、次第に「毒素」が排出され、その毒素は血流により肺に届けられ、吐く息と共に排出されます。
しかし、忙しい日々やストレスなどで呼吸が浅いと、排出されるべき毒素が排出されず、肺に残った毒素はまた体内を駆け巡る事になるのです。
こうして舞い戻ってきた悪玉菌はどんどん体内の善玉菌を悪玉菌へと変換させていき、更に血中に悪玉菌が増え、肺に戻り、吐ききれなかった毒素がまた体内に舞い戻る・・というサイクルを作り上げてしまうのです。
こうして「腸内環境」の乱れによって「肺」の機能が低下します。
しかし体の機能は、何があっても私たちを守ろうとしてくれているので、
こうして悪玉菌が充満した腸と肺を守る為に、今度は「肝臓」が必死に働き始めます。
肝臓は「毒素の分解」を主に行うので、体内に充満してしまっている悪玉菌を除去する為に休まず働き続けます。
それは日中だけではなく、本来真夜中1時過ぎに一番の充電時間を設けるはずの肝臓は、その充電時間も返上して働き続けます。
すると、本来充電して静かになっているはず(=副交感神経(リラックス状態)が優位)の「真夜中1時の肝臓」が、
解毒作用に忙しく働き続けている為、今度は「脳」が「交感神経=興奮している状態」と勘違いして、体に「動け」の指令を送り始めます。
これが「不眠」のサイクルです。
脳は、真夜中に肝臓が動き続けている為に「働く時間」と勘違いして、神経作用をも「興奮状態」へと導きます。
静寂であるべき夜中の体内が、まるで昼間のように動き続けてノイズが多い状態ーこれでは眠れなくて当然です。
ここで睡眠薬の登場です。
眠る為に摂取する睡眠薬ですが、睡眠薬はちろん化学薬品なので、体内はそれを「異物」と判断し、摂取した途端に「睡眠薬の解毒作用」を始めます。
体内で解毒作用を一挙に引き受けているのは「肝臓」なので、ここで既に弱っている肝臓に、更に「睡眠薬の解毒」という追加作業を加える事になってしまうのです。
ここまでくると、肝臓は働きすぎて「ハイ」の状態になり、自分が疲れている事すら感じられなくなっていきます。
つまり肝臓から「疲れた」のサインが出なくなり、無意識のうちに肝臓機能を過剰に酷使してしまうのです。
こうして知らないうちに、肝臓は神経過敏になり興奮状態を保ち続けます。
要するに不眠とは「肝臓機能が弱って」眠れないのではなく、逆に「肝臓機能が興奮しすぎて」眠れない状態である場合が多いのです。
ここまでをまとめると
1. 食べ物、ストレス、生活環境によってバランスを崩した「腸」に悪玉菌が増える。
2. 呼吸と共に吐ききれずに残った毒素が体内に戻り、更に悪玉菌を増やす。
3. 肝臓が悪玉菌の分解に忙しくなり、夜中も働き続ける。
4. 脳が交感神経=興奮状態と勘違いし、夜中に活発に動きだす。
5. 眠れなくなり、睡眠薬を投与する。
6. 睡眠薬を解毒する為に、更に肝臓が働き出す。
無意識に過労の状態に追い込まれた肝臓は、それでも黙々と働き続けます。
こうして肝臓をサポートする為に、次に大量の血液が肝臓に流れ始めます。
すると、今度は「通常の細胞の20倍もの血液を必要としてる脳」に十分な血液が送られなくなり、脳が血液不足により疲れていきます。
疲れた脳は、普段より更に多くの血液を必要とするようになるので、
「もっと造血しなさい」と内臓に指令を送ります。すると内臓は血液を造り出す為に、休みを返上して過剰に働きます。
するともう体内は、夜中でも働き続ける状態が続くので、脳を始めとする内臓機能が常に「興奮状態」となり、
更に「不眠」への状態が加速していくのです。
つまり不眠の正体とは腸の乱れ→肺→悪玉菌増加→肝臓機能が過労→脳が興奮状態→不眠→睡眠薬→肝臓が解毒→休む事なく常に働く内臓と興奮状態の脳
というサイクルに自分がはまっていますよ、と教えてくれているサインだという事なのです。
まとめると不眠とは
・夜中も内臓機能がまるで昼間のように働いている状態
・常にアドレナリンが大放出している為、興奮状態の脳波
・神経器官がピリピリしている
この状態を放置しておくと、疲れた内臓機能は体内の免疫力を下げ、悪玉菌を増やしてしまうので、結果的に更に内臓に負担をかけてしまう恐れがあるのです。
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不眠を解消する為に自分でできる事
①深呼吸をする
前述したように「吐く息」で吐ききれなかった毒素が体内に逆戻りする訳なので、できるだけ呼吸を深く心がけることが必要になります。肩甲骨を両側に開くように(背中を広げるように)大きく息を吸って、肺を新しい空気で満たすようにしたら、吸った時より時間をかけて「吐き切る」ことを意識します。
そして、吐ききった後に2〜3秒(できる人はもっと)息を止めて、骨盤周りに溜まっている空気も吐き切るようなつもりでゆっくりと深い呼吸を意識します。
②食事に気をつける
・腸と肝臓(=消化、分解、吸収)に負担が掛かるような肉、炭水化物、糖分、インスタント、揚げ物、アルコール類を一時的に制限してみる。
・「発酵食品」は腸内環境を整え、悪玉菌と善玉菌のバランスを調整するので、意識的に納豆、味噌、麹、ぬか漬け、などを摂取するように心掛ける。
・3年以上熟成された味噌で作る味噌汁を毎日飲む。
・梅干し、レモンの摂取
・腹八分目を心掛ける
③日中一度は太陽を浴びるようにする。
太陽の光を浴びる事で、脳が「今は昼間だ」と意識するので、体内時計が確実に動き、夜になると「=寝る時間」との指令を神経作用に働きかけやすくなります。④運動
激しく運動する必要はありません。呼吸と共に動くヨガ、太極拳、整体、散歩などをできる範囲で取り入れます。⑤温める
夏場は暑くても体の芯を冷やしすぎないように、生姜などを加えた飲み物や、スパイス系の食事などを取り入れて内臓が冷房で冷えすぎないように気をつけます。
それ以外では入浴、ヒートパット、酵素風呂等で特に骨盤周りが冷えないように気をつけます。
不眠も、その他の病気の症状も基本的には「腸」を整えることが先決です。
できる事から取り入れて体の変化を観察してみるといいと思います。
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