「オーガニック業界で働くこと」への一般的なイメージで「よくある間違った誤解5つ」。オーガニック企業を創立し3年以上経過して、わかったこと。
「オーガニック業界で仕事をして働く」というのはどういうことなのか?オーガニック企業を創立し、3年以上経過して、わかったこと。
こんばんは。
これを見ている人の中には
「オーガニック業界で働いてみたいけれど、実際はどうなの?」という方もいると思います。
そもそも、オーガニック企業で働いたことがない人が大半なので、イメージがわかないですよね。
実は、私も色々な面接者とお会いしたりしているうちに驚くべき事実に気がつきました。
それはオーガニックの仕事を根本的に、勘違いしている人が多いということ。
業界に入ってきてから
「こんなはずじゃなかった」
「大変だった」
・・・
このようになってしまう人も少なくはありません。
そこで、今回は、
「オーガニック業界でしっかりお仕事をして働く」というのはどういうことなのか?
ということについて、
オーガニック企業を創立して3年と2ヶ月が経過した私より、その裏側を、ざっくばらんに伝えたいと思います。
間違った認識その1 オーガニック業界はキラキラした、お仕事しかない
まず、オーガニック業界が勘違いされがちなのがこちら。
オーガニック=キラキラしているから、
楽しくてキラキラした華やかな仕事しかないと思っている人。
とても多いです。
しかしはっきりとお伝えします。
残念ですが、そんな都合のいい仕事は、もちろん、ありません。
社会に出て、会社員であろうが、フリーランスであろうが、
求められるのは「成果」であり、「生産性」であり「結果」であることは間違いありません。
成果を出すためには地道な努力が求められ、地道な勉強も必要です。
コツコツと信頼を築いて良質なアウトプットを出すからこそその報酬として給与やクライアントから、お金がいただけるのです。
納期に遅れたり、マイペースにだらだらゆっくりと仕事をしていたり、
毎回質の低いアウトプットばかりしていたら、当然、クライアントから愛想をつかされます。
そして、あっという間に打ち切られますし、仕事は無くなります。
働く人も同じです。
どんなにオーガニックな世界であろうが、ロハスな仕事であろうが、結局は成果が1ミリも出ないと、そこには一円も発生しないので、持続可能な事業は築けません。
つまり会社員であろうが、フリーランスであろうが、一人一人に対して、スピーディーかつ、良質な「アウトプット」が求められます。
特に、日本人はこの生産性が非常に低いことで有名で、日々、成果には結びつかないような無駄な仕事をしている人が多いそうです。
楽しいことばかりして結果が出なくても、多額のお金をもらえたら、幸せですが、仕事というのは信頼の積み重ねなので、そうはいきません。
これはオーガニック業界でも全く同じことが言えます。
信頼を積み重ねるためには良質なアウトプット、つまり結果を残すことが求められます。
これを理解していない方は、「オーガニック業界なのにキラキラして華やかな仕事ばかりではなかった・・・」などと言って、
ギャップを感じて落胆することは間違いありません。
どの仕事でもそうですが、仕事は地道なものです。
どんなにブログで「華やかで楽しいことしかしていない」とアピールしている人も、結局地道に努力はしています。
キラキラして華やかなことだけを仕事に求めてはいけません。
キラキラだけを求めるならば、自分のお金で、趣味のオーガニック旅行に行くなどした方がいいと思います。
間違った認識その2 オーガニック業界は働く人たちは「のんびりと、ロハスな仕事をしている」。
オーガニック業界で働く=「のんびりとロハスにタラタラと仕事をしている」と思われがちですが、これも違います。
もちろん、そういう組織あるかもしれませんが、そういう組織は、9割型、あまり伸びてはいない(もしくは伸ばす気がない)と思います。
むしろ、オーガニック市場は全く成熟していないので、
オーガニック業界にいる人々というのは、今地道にせっせと雑草を抜いたり、種まきをしたり、そういう誰もやってこなかったことを必死にやらないといけません。
なぜならオーガニック業界はまだまだバブル期を迎えていないから。特にこの日本では。
つまり私も含めそこで働いている人は、毎日、草分け的なことをしているわけですので、普通の企業で働くよりもむしろ、大変かもしれません。
タラタラと適当にやっていたら、そのうち途中で参入してきた大手に淘汰されてしまうのがこの業界の恐ろしさでもあります。
のんびりとロハスな仕事をしたい場合は、会社で働くのではなく、自給自足の生活をオススメします。
間違った認識その3 オーガニック業界で働く=生産者のところや、畑などに行って視察をすることがメインである。
オーガニック業界で働く、というとだいたい勘違いされるのが「毎日生産者のところや畑に行って視察ばかりしている」ということです。
しかし、そのような仕事が、1年に数回あったとしても毎日そんな悠長な取材や視察ばかりしていると思ったら大間違いです。
それを本当にしたくてオーガニックな仕事を希望するのであれば、悪いことは言わないので、
まずは、土日で自分のお金でボランティアで農業手伝いをしたり、趣味で週末農家から始めた方が幸せだと思います。
間違った認識その4 オーガニックは、「手っ取り早く儲かるビジネス」である。
これも大いなる誤解です。
オーガニックと書けば儲かる、などと思っている人がいますが、そんなわけはありません。
日本のオーガニック市場は急成長をしているから、すでに安定している?
そうだとしたら、とっくにブロックチェーンの業界よりオーガニック業界にスポットライトが当たり、とっくにこの業界はえらく潤いまくっているはずです。
しかしそうではなくむしろオーガニックである価値を知らない人が日本においては大多数なので、その価値を伝えられなくて苦しんでいる人が山のようにいます。
その結果商品の価格が高騰化しています。
これは、間違いなく、理解をしない消費者のせいでもあります。
まあ、それを解決するために私たちは日夜頑張っているわけなのですが・・・。
よく私も「ネットショップや、オーガニック講演会とかして、かなりうまく行ってそうだ!けしからん」とか
「オーガニック愛好家をたらして儲けやがって!!」などと嫉妬され、SNSで叩かれていたりしますが、とんだ、誤解です。笑
まず、残念ながら、もっとボロく、儲かっている人が星の数ほどいます。
地道に、真面目に、嘘をつかずにやっている私たちを、叩く暇があるなら、
良心的とは言えない商売をなさっている淘汰されるべき会社がたくさんあるので、どうぞ、そちらを、お叩きください・・と思います。
日本のオーガニックビジネスはまだまだ前途多難でしかありません。
もちろん、年々、少しずつ少しずつ注目され、追い風的にいい方向には向かっていますが、「順風満帆」ではないと思います。
間違った認識その5 オーガニックな会社で仕事をすれば色々な講座を受講できて、食に関する知識が自然に身につく。
これもよくある誤解です。
オーガニック業界に入りさえすれば、毎日のように食の講座を受けられたり、畑の視察ができたり楽しい研修ばかりできて
健康やオーガニックフードの知識が勝手に身につく!と思っている方が非常に多いですが、
大前提で会社はお金をいただいて教育する、サービス業界でも、教育機関でも、ありません。
お金をお支払いして、双方でウィンウィンとなるように、価値の交換をする場所です。
プロフェッショナルとして仕事をする以上、オーガニックの知識を身につけるのは、あなたの仕事です。
会社に入りさえすれば、自らの学習努力を怠っても、どんどんオーガニックの知識が勉強できると思ったら大間違いです。
しかしそれができない人が多く、「学校のようにたくさんのオーガニックの学習の時間が毎日、あると思っていた。」と思ってギャップに苦しむ人がいかに、多いことか。
「自力でもちゃんと、お勉強してください。」という感じです。
もし「オーガニックについて学びたいから」という理由でこの仕事をすることを希望するなら、オススメできません。
ご自身でお金を払ってオーガニックに関するスクールに行ったり、畑で住み込みのボランティアからスタートすることを強くオススメします。
それでも楽しいオーガニックな仕事。
どうですか?
がっかりしましたか?
失望しましたか?
期待を裏切るようなことばかり伝えてしまいましたが、
最後にこの仕事はとても楽しいです。
え、なんで楽しいの?と思った方へ。
なぜならまだ誰もやったことのない領域で誰もしたことのない挑戦が目一杯できるから。
安定して飽和された場所で、誰でもできるようなことをするよりもどんどん新しい壁が立ちはだかるけれど、
頭を使って前進していく方がずっと楽しいです。
それに何よりこの仕事は、拡大すればするほど、予防に意識する人が増え、不健康な人は減り、消費者が健康で幸せになる・・・。
綺麗事ではなく本当に素晴らしい社会的な効果も望める、社会貢献性のあるお仕事です。
そんな仕事は世の中にそんなにたくさんないと思うのです。
もちろん決してこの業界でプロとしてやっていくのは、「楽チン」ではありません。
でも楽しいです。
どこが楽しいか?
それは自分の目で確かめたらいいと思います。
もちろん生半可な気持ちでチャレンジしてほしくはありませんが、覚悟があるならやった方がいいと思います。
覚悟がある方はぜひIN YOUに応募してください。
楽をしてぼーっとしながら働きたい人には不向きの会社ですが、
「人の3倍努力して頑張ってみたい」「成長したい」そういう意気込みのある人を希望します。
私も初めから覚悟があったわけではありませんが、
人というのは面白いもので一生懸命に、やっているうちに一生この仕事をやろう!などと、覚悟が出来てくるものです。
IN YOUでも今人材を募集しています。
セールスや、ウェブマーケティング、ウェブ関連のディレクターや事務などのお仕事などいろいろあります。
うちで働いた社員は、「たった1年弱でも3年分くらいの濃密な時間を過ごすことができた」と言います。
つまりそれくらい、普通の会社より、濃い学びも、スピーディーな成長もできるということです。
興味がある人は連絡してくださいね!
確実にこの発展途上な業界でコツコツと実直に頑張って、実力をつけ、結果を残せたら、どこでも生き残れるはず。
さらに、ビジネスパーソンとしても、「世界のどこでも通用するような人間に成長できる」と私は、確信しています。
今日もありがとうございました。
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