欧米人が驚かされる日本の働き方中編:行き過ぎたマイクロマネジメントの弊害が日本を滅ぼす
今までに業界の異なるいくつかの日本を職場を見てきましたが、いつも考えさせられることがあります。
なぜ、日本にはこんなにも自分で考えることをやめてしまっている人がたくさんいるのか。
どうしたらそのような人々に、本当の意味での生産性を理解してもらうことができるのか。
そして、間違った働き方を改善するためにまずはじめに取り組んでもらうことは、どのようなことなのか。
大きな企業になるほど、人々に考える余地が与えられなくなったり、
ただひたすら仕事をこなすことを要求されているようにも思えます。
その結果、「言いなって働く人々」や「些細な変化を怖がる人々」が増え、
日本の生産性が伸び悩むことにつながってしまうのではないでしょうか。
また、これには、「右向け右」の日本ならではの文化や教育方針が大きく影響している気もします。
小さい頃から、「みんなに合わせることが解決への糸口」「平等が正しい」「何事もひたすら頑張る」
「責任感を持ってやり遂げる」という価値観が重視される日本。
時には、ある意味で強迫的とも言えるグループ意識が求められることもありますし、
出る杭は打たれるという風潮を目の当たりにすることさえあります。
こういった傾向は、決して悪い影響だけとは思いませんが、
仕事の仕方にまでもその考え方を持ち込んでしまうのは、少し考えものかもしれません。
なぜ、日本の職場が世界の笑いものになってしまうのか、
今一度日本にありがちな職場の事情について、見直してみませんか?
チームワーク重視の姿勢が非効率的な仕事の元になっていませんか?
日本でよく見られる光景のひとつに、ある種類の仕事に何人もの労力が使われていることがあげられます。
同じ10分間の仕事でも、1人が費やす10分間と3人が費やす10分間では、まったく価値が異なります。
確かに人数がいた方が早くこなせる仕事もあるかもしれませんが、まずは冷静に考えることも必要です。
昔からそうしているからという判断ではなく、一度考えるべきなのは、
「どうしたら個人単位・チーム単位で効率がアップするか」ということ。
あまりにもチームワークやチームの均衡に偏り過ぎると、
グループ内の効率的な働き方をしようとする意志や前向きに考える姿勢が失われ、
どんなに非効率的なことでも、無意識に受け入れてしまうという負のスパイラルができあがってしまうこともあります。
マイクロマネジメントという職害をはびこらせていませんか?
働く人々のパフォーマンスやモチベーションを下げてしまう、行き過ぎたマイクロマネジメント。
日本人が無意識にしてしまっていることの多い職場の問題の代表的なものでもあります。
実は、この度を過ぎた管理・監督・干渉こそが、日本の生産性を下げてしまっている原因でもあると言われています。
マイクロマネジメントと呼ばれるものには、「正しい」と称したものの指導、
「理由はとくにないけどこうした方がよい」という的を得ない注意、
「ずっとそうしてきているから」という惰性や習慣など、さまざまなものがあげられます。
そして、ひどい場合には、仕事の本質にまったく関係のない細かい部分までをきっちりと決めて、
そのルールに人々を従わせることも往々にしてあるほど。
「なぜ?」という疑問をぶつけても論理的な答えが返ってこない場合は、
「行き過ぎたどうでもいいルール」である可能性が多いにあります。
このようなマイクロマネジメントが職場にはびこってしまうことで、
「考えることを辞めてしまう人」が次々と生まれてしまうだけではなく、
「事なかれ主義で仕事を何となくこなす人」や「小さなことも自分で決められない人」が
自然とできあがってしまいます。
その結果、「ルールがあるからただそれに沿って働く」「非効率な無駄な仕事まで真面目にこなしてしまう」という、
何とも悪循環な働き方が構築されてしまうのです。
なぜ職場で服装規制があるのか?スーツを着て通勤する意味とは?
日本独特の制服文化やスーツ文化はもちろん、オフィスカジュアルというドレスコードも考えものかもしれません。
まるで軍隊かのように、どこにでもある企業のその制服文化も、欧米にはとても奇妙なものに映ります。
業種や企業によっては、通勤時に社員にスーツを着せ、就業中には別の制服を着せるということもめずらしくありません。
でもそこで、一度考えていただきたいのは、スーツを着用することや制服を着用することで、
何か変わるものがあるのかどうかという点です。
飲食業や製造業などでは、確かに仕事に適した服装というものが存在するかもしれません。
しかし、その他の業種ではどうでしょうか?
まったく服装を気にする必要のない職場がほとんどを占めているのではないでしょうか?
服装を規制することによって、従業員のパフォーマンスを高めることができるのか?
ただの客や取引先への好感度アップを狙っていないか?また、それは古い価値観ではないか?
服装まで厳しく規制することが、マイクロマネジメントのひとつの表現方法になってしまっていないか?
今までは、日本の「普通」と思ってきたことでも、
大切なのはまず疑問を持ってその理由を探ってみることも大切かもしれません。
主張する=衝突は間違った認識、美しくない妥協をしていませんか?
日本の「前へならえ」の教育から来ている影響も大きいかとは思いますが、
考えることを放棄してしまう人が多いのが日本の悪い傾向でもあります。
上司には逆らわない、波風を立てたくないから意見を言わない、
面倒くさいから賛成しておくなどの考え方に、
身に覚えがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、全然納得していないのに変に妥協してしまったり、
衝突するのがこわいから意見を言わないという方も多いかもしれません。
一人一人の意見が大切なところでも、まさに「長いものには巻かれろ」の風潮を目にする機会が多い日本。
主張することがその場を荒らすと思っているのなら、大間違い。
確かに、一方的な主張が生み出すものは少ないかもしれませんが、
余地のある正しい主張は、物事を進化させる力を秘めています。
時には、意見を言い合うことでしか解決できないことや前に進めないことも多くあります。
他人の意見に耳を澄まし、物事を冷静に判断することを心がけながら、
まずは小さな衝突から始めてみてはいかがでしょうか?
ビジネス目線で時間とお金をつなげて考えられていますか?
また、日本では、時間を生産性に結びつけて考えることのできない人が非常に多いことも問題かもしれません。
会社への帰属意識や貢献しなければという意志が関連しているのかもしれませんが、
時間に成果が伴わないようでは生産性は高くなりません。
間違った日本の働き方の代表とも言われている、「残業時間を減らすこと」についても同様です。
ただ残業を禁止したり、ノー残業デーを採用するのでは意味がありません。
本当にフォーカスするべきなのは、ただ時間を削るのではなく、
無駄な仕事を省くことやひとつひとつの仕事に対する従業員の考え方を変えていくこと。
「合理的ではない仕事は時間の無駄」とはっきりと切り捨てることも大切ですし、
「もっと高い成果を出すためにはどのように仕事をするべきか」
「システム化することで効率化が図れないか」など、
今まで目を背けてきた部分に着眼してみることも大切なのではないでしょうか。
ハラスメントが多すぎる理由を考えたことはありますか?
先進国として一番致命的とも言われることのある、日本の人権問題。
とくに、日本における異性に対するハラスメントの実態や外国人に対する人権侵害は、発展途上国並みの意識の低さ。
女性や外国人などその対象はさまざまですが、日本における人権侵害は意外と身近なところに存在しています。
現在の3大ハラスメントは、セクシャルハラスメント、
パワーハラスメント、マタニティハラスメントと言われていることをご存知ですか?
よかれと思ってした言動や行動も「世間知らず」のためにモラスハラスメントとなるケースもあります。
また、悪意がなくても「教養のなさ」や「無関心」が原因となり、
立派な人権侵害となることも大いにあります。
社会人になる場合にもまだまだ学歴が重視される日本では、
偏った知識を持つ頭でっかちになっている大人を多くみかけます。
グローバル化や多様化が進む今の時代に必要とされるのは、
年齢や性別の枠を超えて、物事を柔軟にかつ多角的に見ること。
そして、最低限の知識や国際常識を身につけることが、差別・偏見をはじめとした、
さまざまな人権侵害をなくすきっかけになるはずです。
メディアが騒ぎ立てる「偽りの人権」だけではなく、本来の「人間一人一人が持つべき権利」である人権について、
私たちに今求められている「知識の質」について、今一度考えてみてはいかがでしょうか。
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肝心なところで「とりあえず」のその場しのぎな考え方していませんか?
丁寧に仕事をこなすことや計画通りに物事を進めることにこだわりを持っている日本。
しかし、日本の計画性のなさは、日本の職場や社会を実際に経験した欧米人が、
口を揃えて指摘することでもあります。
とくに現在の日本では、バブル期や高度経済成長期のツケとも言える弊害が、
インフラなどのシーンで多く見られはじめており、問題にもなっています。
世界の舞台で考えられている計画というものは、
「とりあえずのプラス」ではなく、「先を見越して結果的に導かれるプラス」へのステップ。
日本では、穴のない緻密な計画を立てることに時間を割くことが重視されがちで、
長い目で見た際の結末への配慮が欠けている傾向にあります。
そのため、ひとつの問題に対しても、根本的な解決策を見出すのではなく、
その場しのぎの「とりあえず」の解決策で片付けてしまうこともしばしば。
しかし、今考えるべきなのは、
「とりあえず」ではなく「未来につなげていく」ことのできる働き方。
「数年後、数十年後を考えた場合にも合理的かどうかをポジティブに判断する」ことを軸に、
社会のあり方や働き方について考えてみませんか?
本当の働き方を考えていく上では、「働きやすさ」を与えてもらうだけではなく、
自ら「働きやすい環境」をつくっていくことも大切です。
まず現在の職場で疑問に思っていることがある場合などは、疑問についてとことん考えてみること。
そして、毎日の業務で思うところがあるなら、それを改善する方法を探ってみること。
1人の力では変えることが難しい職場環境も働き方も、
1人1人の力でなら少しずつ変えていくことができるはずです。
プライベートの時間を大切にしながらも、効率と風通しの良い欧米の働き方は、
そこに住む人々が時間をかけてつくってきたもの。
新しい令和の時代をより自分らしく生きていくため、そして、毎日をより充実させるためにも、
働くことに対する考え方、職場の体制をぜひ見直していきませんか?
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