オーガニックコスメは「使いたくても諦めている人」が6割以上!? その理由は? 本当に良いオーガニックコスメの選び方とは?
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オーガニックコスメは「使いたくても諦めている人」が6割以上!? その理由は? 本当に良いオーガニックコスメの選び方とは?
今年(2020年)1月末に行われた『オーガニックコスメとお金に対する意識調査』(※1)によると、「使うコスメは全てオーガニックコスメが良い」と答えた人は81%。
それに対して、オーガニックコスメに興味はあるものの、
「コスパが悪いから(45%)」「何を使えば良いか分からない(21%)」という理由で
オーガニックコスメを諦めている人が7割近くにも及ぶことがわかりました。
私がまず気になったのは「コスパが悪い」という理由です。
現在、入手出来るオーガニックコスメは実は、価格が高いものばかりとは限りません。
また肌への優しさを追求し、健康へと導いてくれるオーガニックコスメは、
将来的な肌トラブルのリスクを軽減して、治療などにかかる支出を抑えてくれるため、
長い目で見た時には「コスパが悪い」とは必ずしも言えないのです。
そして、もうひとつの「何を使えば良いかわからない」という理由ですが、
日本はオーガニックコスメが登場してからまだ日が浅く、
「なんとなく肌に良さそう」というイメージだけが先行する中、
商品だけが乱立している感が、残念ながら否めません。
消費者の皆様にオーガニックコスメに対する情報や知識が
不足しており、商品選びの確固たる判断基準がないためではないかと思います。
そこで今回は、これまでに5つ以上のオーガニックコスメのブランドマーケティングを
担当してきた私が考える、
まだあまり知られていない「日本のオーガニックコスメの実態」と
「オーガニックコスメの魅力」、「本当に優れたオーガニックコスメ選びのポイント」
などについてじっくりとご紹介することにしましょう。
オーガニックコスメに対する規制が不十分な、
日本の化粧品市場
皆さんは、1950年代から2001年の約半世紀の間、
日本の化粧品には全ての成分の表示義務がなかったことをご存知でしょうか。
当時、日本における化粧品成分は“企業秘密”でよかったのです。
ところが、1970年代に「リール黒皮症(女子顔面黒皮膚症)」という化粧品被害が
国内で社会問題化すると状況は一転。
こうした化粧品被害を防止するため、日本政府は、「アレルギー性のある化粧品成分102種類」を選び、
商品のパッケージや容器に表示するようにメーカー側に義務付けました。
この出来事は、日本の消費者が化粧品の成分について知ると同時に、
安心かつ安全な化粧品に関心を持ち始める大きなきっかけとなりました。
21世紀の初めごろに「オーガニックコスメ」という言葉が誕生
その後、日本では、すでに述べた、「アレルギー性のある102種類のアレルギー成分」を含まない「無添加化粧品」が人気を博します。
さらに2001年には、欧米にならい、日本でも化粧品の全成分表示が義務付けられ、
同じ年には、ある環境団体が安心安全なコスメの呼び名として「オーガニックコスメ」
という言葉を生み出しました。
そしてこの言葉の広がりとともに、オーガニックコスメまたナチュラルコスメと呼ばれる商品が
その市場を少しずつ拡大していきました。
日本の消費者がオーガニックコスメを好む理由
2017年11月に日本で開催された「ドイツ化粧品・トイレタリー・香水シンポジウム」で、
日本オーガニックコス協会(JOCA)の協会代表、水上洋子さんが行った発表によれば、
日本でオーガニックコスメが伸びているひとつの理由は、
「日本人が伝統的に自然を愛し、敬う国民である」ことにあるといいます。
そんな日本人が「化粧品の安心安全を追求していくと合成成分を使っていない、
天然100%という化粧品に行き着く」というのです。
さらに近年は「肌トラブル」に悩む女性の増加とともに、化粧品への安全安心志向が
高まっているそうです。
そして時同じくして、自然環境とともに生きるオーガニックなライフスタイルを好む消費が増加した
こともまた、日本でオーガニックコスメの需要が高まっている一因ではないかと水上さんは述べています。
参考)一般社団法人日本オーガニック協会WEBサイト記事「日本のオーガニック・自然派コスメ市場の現状、及び今後の行方(2017年11月29日投稿)」
日本のオーガニックコスメ市場は「無法地帯」!?
ここで知っておきたいのが、昨今のナチュラル・オーガニック志向の高まりの中で、
わずか一種類のオーガニック成分を使用しているだけで「オーガニックコスメ」を謳っていたり、
全成分の数パーセントのみのオーガニック成分を配合しているだけで
品名を「オーガニック」と表示していたりと、
オーガニックやナチュラルを装ったコスメ製品が巷に溢れているという事実です。
実は日本の化粧品市場には海外と異なり、消費者のオーガニックコスメへの意識の高まりに相反して、
オーガニックの化粧品に対する明確な規制がありません。
例えば、アメリカでは、国が管理するオーガニック認証「USDA」は食品のみならず、
化粧品も対象としていますが、
日本にはオーガニックの化粧品に特化した規制や認証が存在していません。
そのため、アメリカでは「オーガニックコスメ」として認められていない化粧品でも、
日本では「オーガニック」というネーミングで販売することが可能。
日本のオーガニックコスメ市場はいわば、
「“なんでもあり”の無法地帯のようになっている」
といっても過言ではないのです。
つまり、各ブランドがどのような信念を持ってオーガニックコスメを製造・販売しているのかが、
とても大切になることは言うまでもありません。
なぜ、日本には化粧品の「オーガニック認証」がないのか?
その答えのひとつは、私たち「消費者の意識」にありました。
これまで長い間、消費者である私たち日本人のオーガニックコスメに対する需要や認識が低かったため、
国はオーガニックコスメに対する規制を設けることを特には行わず、
国産メーカーや関連団体等も多額の資金をつぎ込んでまで
「(海外の)オーガニックコスメの認証」を取得するメリットを見出しにくかったのです。
そのため、もしこの日本で本当に良いオーガニックコスメを使いたいと考えるのであれば、
消費者自身が正しい情報や知識を身に付け、それに基づいて化粧品を選ぶことが必須です。
2017年に起きた、海外高級化粧品ブランドによる
成分表示間違い事件を覚えていますか?
そんな日本のオーガニックコスメ市場の現状が露呈されたしまったとも言えるのが、2017年7月に日本で起きた、あの出来事だったのかもしれません。
この事件では、天然由来原料の使用を特長としていたある有名化粧品ブランドの
ヘアケアおよびスキンケア製品のラベルの一部に成分表示の不備があり、
「天然由来の原材料100%のイメージを打ち出していながら、シリコンという石油由来の合成原料を使用」
あるいは「ラベンダーエキス、セイヨウシロヤナギ樹皮エキスといった天然の植物由来の現在料が
使われていないのに、成分表示に記載」していたことなどが発覚。
最終的に、38商品121万個をブランド側が自主回収することになりました。
なぜ、そのようなことが起きてしまったのか、理由を断定することは出来ませんが、
私たち消費者が決して忘れてはならない、教訓的な出来事のひとつだと言えるでしょう。
参考)小倉正男執筆「東洋経済オンライン」記事(2017年11月15日5時投稿)
弁護士ドットコムニュース(2017年10月6日16時59分)
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オーガニックコスメを選びたい理由
さて、冒頭でご紹介した調査の結果とはやや反してしまうようですが、
私自身は、「すべての化粧品にオーガニックコスメを使っていなかったとしても、
これまでに一度はオーガニックな化粧品を手に取って試してみたことがあるという方は
実際には多いのではないか」と考えています。
そして、そのような実体験がきっかけとなって「肌にやさしい」
「自然な香りや使い心地が好き」などといった理由でオーガニックコスメが好きになり、
「出来ればオーガニッコスメを使いたい」という人は増えているのではないでしょうか。
そして私が考える、オーガニックコスメの魅力とは次のようなものです。
オーガニックコスメの魅力1、肌にのせた時に心地良い
オーガニックコスメが肌に触れる時、その気持ち良さは他の何にも変えがたいものがあります。そしてオーガニックコスメを使い慣れると、ある化粧品に化学合成成分が含まれているかどうか、
手に取るだけでがわかるようなるということは、
IN YOUの読者の皆様にとってはすでにお馴染みの体験かもしれません。
私自身、化学的な合成成分が入った化粧品を手にすると
ピリピリといった刺激やキシキシ感などを感じるようになりました。
オーガニックコスメの魅力2、香りが良い
香りの良さも、オーガニックコスメが人気である理由の一つでしょう。
香りは脳に一番に届き、記憶にも残ると言われるほど重要なもの。
リラックス効果などのメリットが期待できるほか、
海外ではアロマオイルがガンなどの重い病気の治療に使われることもあります。
オーガニックコスメのナチュラルな香りに慣れると、
合成香料の匂いの気持ちの悪さに気がつくようになる方は多いことでしょう。
オーガニックコスメの魅力3、美肌を作る「常在菌」を保ってくれる
私たちの肌が本来持っている特長を生かしてくれる点も、オーガニックコスメを使うメリットです。人間の顔の肌には、5〜7種類の常在菌がなんと1000万〜10億個住み着いている、と言われてます。(※2)
この常在菌の中でも、「表皮ブトウ球菌」はグリセリンを分泌し、肌を保湿して
美肌作りに貢献してくれています。
オーガニックコスメの多くは、そんな“肌自身が美肌を生成する能力を阻害することなく育てていく”、
というコンセプトで作られています。
「顔を洗い過ぎると乾燥しやすくなる」ということはよく耳にされると思いますが、
これは化学的に合成された物質で肌の表面を塗り固めてしまうことで、
常在菌を減らしてしまった結果なのです。
また化学合成物質は、化粧品以外に洗剤や食品にも使われることが多く、
それらが顔の常在菌のみならず人の体内全体に生息する常在菌の数を減らしてしまっている、
とも言われています。(※3)
そして、この常在菌の減少がガンなどの病気の原因に繋がっているという研究結果まであるのです。
オーガニックコスメの魅力4、
素肌で平気でいられるようなシンプルな肌を育ててくれる
オーガニックコスメを使い始めてから、分厚く塗らなくても肌自体のコンディションが落ち着いてきたという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私自身の実体験としても、化粧品をシンプルにすればするほど、肌の状態もシンプルになり、
多くの化粧品でそのコンディションをごまかす必要がなくなりました。
また、化粧品を何も使っていない人、数点の厳選したコスメだけを丁寧に使っている人の肌がとても綺麗なことに
気づき、本当に肌が良い物を数点に絞って使うことで、
何を使っていいかわからないほどの化粧品ラインナップに圧倒されることがなくなりました。
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間違えないための、
オーガニックコスメの選び方のポイント
とはいえ、既に書いた通り、
オーガニック成分がほとんど入っていなくても
「オーガニックコスメ」を謳える日本の化粧品市場。
“オーガニックコスメ無法地帯”の日本で、信頼できるオーガニックコスメを買うには
どのような点に気をつけるべきかを以下の通り、まとめてみました。
ポイント1、化粧品の全成分をチェックしてみる
まずは、化粧品の全成分を自分で確認してみることから始めましょう。容器などへの「成分表示」は、含有率が多い成分から順に記載がされているため、
まずは、「合成界面活性剤」が使用されていないか、もし使用されている場合には、
全成分のどのあたりに記載があるのかをチェックすることをオススメします。
「PEG(ポリエチレングリコール)」や「ラウリル酸類」などの合成成分は
発ガン性もあると言われているので要注意。
「オーガニック」や「ナチュラル」と謳われている商品でも一度は疑ってみて、
全成分を調べてみるようにしてください。
ポイント2、海外のオーガニック認証マークがヒントになる場合も
日本の化粧品メーカーでは近年、海外のオーガニック認証マークを取得するブランドも増えてきました。海外のオーガニック認証にはそれぞれ基準にばらつきがあるものの、
その基準の詳細が公表されているため、オーガニックコスメ選びをする際の参考になるでしょう。
詳しくは、「色々あるけれどわからない!オーガニックと名乗り放題の無法地帯日本で、オーガニックコスメはどう選べばいい?オーガニック認証の総まとめ」もチェックしてみてくださいね。
ポイント3、まずは、
基礎化粧品からオーガニックコスメを使い始めてみる
毎日、肌に塗布する基礎化粧品からオーガニックコスメを始めてみてはいかがでしょうか。
オーガニックコスメの多くは、長く使い続けることで肌本来の力を取り戻すことを
コンセプトにしています。
私自身はオーガニックコスメをしばらく使うことで、
ファンデーションで隠したい点がどんどんなくなってきました。
そこで、肌の変化を実感しやすい、ファンデーション、化粧水、乳液といった
基礎化粧品をまずは使ってみるとよいのではないでしょうか。
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ミネラルファンデーションのすすめ
数あるオーガニックのファンデーションで私が特におすすめしたいのが「ミネラルファンデーション」です。
その理由はたくさんあります。
・肌に必要なミネラル成分を豊富に含み、カバー機能だけでなく、
「保湿」など肌を整えてくれる働きもある
・合成界面活性剤入りのファンデーションを付けた時のような、
毛穴に蓋をしてしまうような感覚がなく、つけ心地がよい
・主成分がミネラルなので、トラブルを抱えた肌にも安心して使える
・肌の奥まで浸透して臓器や脳に有害な影響を及ぼすと言われるナノ粒子を含まない
・クレンジング剤で常在菌までゴシゴシと削ぎ落とす心配がない
私自身はミネラルファンデーションを使い初めてから、「化粧直し」をすることがなくなりました。実は私にとって、化粧直しの一番嫌なところは、その時間ではなく、
化粧直し前後のファンデーションが崩れた時の「老け顔」。
朝はファンデーションでしっかりと固められているため、見た目は確かに良いのですが、
崩れてしまった時は周囲の人に引かれるほどの酷さ。
肌自体のシワがあまりないところにも化粧崩れが起きてシワのように見えたりするのが
とても嫌だったのです。
最初から軽い付け心地で、保湿もされるミネラルファンデーションを使うと、
そのような悲惨な経験がなくなりました。
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ヴァントルテのミネラルシルクファンデーション
皆さんは、ヴァントルテという化粧品ブランドの名前をお聞きになったことはありますか?
京都生まれの国産ミネラルコスメのブランドで、
「ミネラルと植物のパワーで、肌本来の美しさを引き出すこと」を大切に、
環境に配慮した容器を使用するなど、プロダクトの随所に嬉しいこだわりが感じられます。
コスメに配合されている成分は天然成分が95%以上、お肌への優しさを
とことん追求している点は特に注目したいですね。
ヴァントルテのミネラルシルクファンデーションはここが素晴らしい
ここからは、私が感じた、ヴァントルテのミネラルシルクファンデーションが
優れているポイントを順に紹介していきますね。
ポイント1:完全ケミカルフリー
化学的な合成成分を一切使用していない、正真正銘の「オーガニックコスメ」であると言えると思います。
言うまでもなく、界面活性剤や防腐剤などの化学成分、
ナノ粒子などもゼロです。
■ヴァントルテのミネラルシルクファンデーション全成分■
マイカ、酸化亜鉛、酸化チタン、シリカ
シルク、水酸化Al、酸化鉄
ポイント2:ピュアシルク配合
保湿効果と肌なじみの良さが得られます。ポイント3:透明感のある、ナチュラルで美しい仕上がり
「パウダーファンデーションだと粉っぽくなってしまうのでは?」「メイクしました感が過剰に出てしまうのでは?」という心配は無用です。
水分も油分も含まない高純度のミネラルとシルクが、
ライトでクリア、かつ自然な仕上がりを実現し、
クスミや毛穴もしっかりカバーしてくれます。
ポイント4:使いやすさ抜群
普段通りのスキンケアを行ったら、下地不要でパフでポンポンするだけですぐに仕上がります。
使用後は、石けんまたは洗顔で簡単に落とせるため、
肌負担のリスクもあるクレンジングも不要です。
ポイント5:コスパよし
ケース付きが3300円(税別)で詰替用だと2300円(税別)。1gあたりに換算して他のミネラルファンデーションと比較しても
平均より安価です。
冒頭でご紹介した、オーガニックコスメの使用を諦めている
人の5割近くがその理由にあげた「コスパが悪いから」は、
ヴァントルテのミネラルシルクファンデーションに関しては、
その品質の高さを考え合わせても、全く当てはまらないと思います。
国産、化学成分不使用のオーガニックファンデーションはこちら
春の新生活スタートを機に、
肌思いのオーガニックコスメを使い始めましょう!
オーガニックコスメ上級者さんも、初心者さんも、ぜひ基礎化粧品から見直したり、より肌に負担がない、より長く美肌でいられる自分に合った方法を見つけてみてください。
「新年を迎え、新生活の始まりが近づくこの時期に、ファンデーションを始めとする基礎化粧品など、
身の回りの物を変えると運気がアップする」とはよく言われていますよね。
季節の変わり目でもあり、色々とナーバスになってしまうこの時期こそ、
気持ちも新たに、お肌を軽くして春の新生活を迎えてみるのもよいのではないでしょうか。
初心者にもおすすめのミネラルファンデーションはこちら
参考:
(※1)「オーガニックコスメとお金に対する意識調査報告」@press
(※2)『美肌を育てるのは、菌』NHK
(※3) 『失われてゆく、我々の内なる細菌』マーティン・J・ブレイザー 山本太郎訳
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