いまこそ生理を語ろう。月経カップ初心者ユーザーの私がその魅力にせまります!
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いまこそ生理を語ろう。月経カップ初心者ユーザーの私がその魅力にせまります!
現在、国内市場の9割以上を占めている使い捨てナプキン。(※)
個人差はあるものの、人が一生の内に生理と向き合うのは約38年。
その間ナプキンを使い続けた場合、生涯に1人あたり約20000個のナプキンを廃棄する計算になります。
環境だけではなく、お財布にも優しいと話題の月経カップ。
今回はその魅力に加え、近年社会問題となっている“生理の貧困”についても触れていきます。
生理中の女性の強い味方になる?月経カップを知ろう!
月経カップとは?
月経カップは、主に医療用シリコンからできており、ナプキン・タンポンその他の生理用品の代わりに使うことができます。(シリコンにアレルギーのある方はラテックス製のものを購入するなど素材を選ぶ必要性あり)
膣の中にいれて使用するため、子宮口から流れてきた経血を直接受け止め、ナプキンのように経血が空気に触れることがないため、生理特有の匂いも抑えられます。
色々なメーカーの商品が市場に出回っているなか、大切になってくるのが自分の膣の長さ・大きさにあったものを選ぶこと。
メーカーによって異なりますが、主に経腟分娩を体験したことがあるか・ないかの2サイズに分かれます。
また月経カップは、生理が始まったばかりの10代も使用可能です。
平均的なナプキンの使用時間が2~3時間、タンポンが4~8時間なのに比べて、月経カップの中には最長12時間使い続けれるものもあります。
慣れるまで少し練習が必要になってきますが、完全にカップがセットできている場合漏れる可能性はほとんどないので、夜寝ているときも安心です。
もちろん、入浴、水泳、スポーツ時にも使用可能!
一度カップを中に入れてしまうと、違和感なども特にないため、生理であることを忘れそうになるほどの快適さ。
蒸れなどの不快さともおさらばです!
※更に詳しい使い方、自分に合ったサイズの選び方を知りたい方は、youtobeなどで色んな動画がアップロードされているので、是非チェックしてみて下さい。
月経カップが大きく注目されている理由。環境、お財布への影響
なぜ今これほどまでに、月経カップが注目されているのでしょうか?
その秘密は、快適さはもちろんのこと、環境・お財布への大きな影響にあります。
既に述べたように、ナプキンを使いづづけた場合、1人当たり生涯約20000個のナプキンを廃棄することになります。
Climate crisisー気候危機がすすむ現代に、分解されるまでに500~800年かかるといわれるナプキンをこれほどの数使用して廃棄する。どれほどの、ごみの量になるか想像がつきますか?
その反面、月経カップは5~10年耐久性があるといわれているため、生涯に必要なのはおよそ5個と、ナプキンに比べるとその数4000分の1に収まります。
気になるリサイクル方法については、後ほどお伝えしていきます。
また、支出に関してですが、市場に出回っているナプキン20個入りで400円前後の物を使用した場合、
一回の生理にかかる費用・約800円
1年間で10000円近くの支出になります。
通算すると約38万円。
これに対し、メーカーによって異なるものの、月経カップの値段はだいたい3000~5000円。
生涯で、およそ36万円の節約になります。
「サイズが合わなかったらどうするの?」という疑問をお持ちの方もいらっしやるかも知れません。
大手通販サイトを介さず製造元から直接購入した場合、多くのメーカーが無料でサイズ交換・返金のサービスを行っています。
安心して購入することができます。
月経カップは、人体にとって安全なの?
最近の研究では、タンポンは、膣のなかの水分を吸い取りすぎてセックス時の潤い不足にも繋がるということが分かっています。
膣の中にいれるという点では同じなものの、経血カップは月経血のみを受け止めるため、必要以上の水分を吸収することはありません。
また、透明や目盛りのついているカップを使用することで経血の量・色を確認できるので、健康管理にも役立ちます。
月経カップは、医療用シリコンなど体の中にいれても安全なものが使われています。
従来のナプキンは、石油を原料にしたものが多く、体の中でももっとも敏感だといわれている女性器にあてるには不安を覚えるところです。
ただし、繊細な膣のなかで使用することになってくるので、どんなに月経カップがいいものだと言われていたとしても、最終的にはご自身で決めて頂くのが一番かと思います。
月経カップに限らず、どんな生理用品を使うにしても、正しい知識を身につけ、適切な方法で使用することがひいては自分の体を守ること・愛することに繋がります。
月経カップの実際の使い心地は?私の体験談
月経カップの存在は知っていたものの、13才で生理が始まってから、布ナプキンを愛用してきました。
布ナプキンに慣れてしまうと、いくらオーガニックコットンの使い捨てナプキンを使用してもやっぱり心地よさが違います。
もちろん、外出先や旅行中などでは使い捨てナプキンが重宝するのも事実。
そんな私に転機が訪れたのは今年2月。
現在サーカス学校に通う私は、学校にいる間は布ナプキンを使いたいものの、動くとずれや漏れが気になったり、また忙しい毎日で洗濯をこまめにするのが大変という理由から、使い捨てのナプキンの使用を余儀なくされていました。
しかし、オーガニックコットン製の使い捨ては他のものに比べて値が張るのに加え、毎回の生理で沢山のナプキンを廃棄しなければならないことにストレスを感じていました。
生理中に逆さまになっても漏ることのない、なおかつ洗濯の手間がかからない生理用品はないのだろうか?
今まで、膣のなかにシリコンなどを入れるということに拒否反応があり、月経カップを遠ざけていた私ですが、背に腹は代えられぬと挑戦してみることにします。
さいわい、購入後はじめての生理が、学校がお休みの日だったため、リラックスして取り組むことが出来ました。
そして、その付け心地の良かったこと、良かったこと!中に入れてしまうと殆どなにも感じないどころか、ナプキンなどで覆われていないため、蒸れることもなく、ものすごく快適でした。
朝起きたあとに感じる夜の間にナプキンに吸収された経血の不愉快な感じもなく、とにかくものすごく爽やか。
生理であるということを忘れるというのは嘘ではありませんでした。
ただ、上手くカップが開いてなくて、多少の漏れはありましたが、これは回を重ねるごとに解消されるのかなと思います。
学校でも飛ぼうが跳ねようが、逆さまになろうが漏れることは殆どなく(先に述べた理由以外で)、これまでの人生でいちばん幸せな生理を送ったと言っても過言ではありません。
カップの中身を毎回洗い流すたびに、自分の体の構造をより深く知れた気分になり、ますます自分のことが愛しくなりました。
もし購入を悩まれている方がいらっしゃいましたら、一度試してみることを心からおすすめします。
私は、まだ一回しか使っていない初心者ですが、すでに後戻りはできないほどの愛用者です。
月経カップ使用後のリサイクル方法はあるの?
残念ながら、経血カップの殆どは医療用シリコンなどで出来ているため、土に還るということはありません。
お住いの地域のガイドラインに沿った方法で処理することをおすすめします。
で・す・が・
インターネット上では色々なDIY方法が紹介されています。
その中で、特に私がいいなと思ったのが、サボテンなどの小さな観葉植物を入れるポットにリサイクルする方法です。
軽いので吊るすこともできます。
他にもキーケースにしたりとアイディア次第で創作は尽きません。
あなたの体と寄り添いともに歩んできたマイカップ。
捨てるのではなく、何か別のものに作り替えて第二の人生を共に過ごすのも素敵なのではないかなと思います♪
世界で問題になっている生理の貧困。月経カップを通じて今こそ生理を語ろう!
みなさんは生理の貧困という言葉をご存知ですか?
これは、主に貧困などの理由で生理用品を購入するのに苦労する・もしくは全く購入できない問題のことで、発展途上国だけではなく、日本を含む世界中で叫ばれている社会問題です。
また、これらの費用は生理用品だけではなく、痛み止めや月経困難症などで病院にかかる費用も含まれています。
もはや、他人ごとではありません。
インドのある地域では、綿花の収穫の時期生理だと面倒・お金がかかるという理由から、子宮そのものを取り除く危険な手術に挑む若者たちがいます。
今回、生理用品を語るうえで色々調べていた時に、はじめて“生理の貧困”が日本を含む世界中で社会問題になっていることを知りました。
ものすごく衝撃を受けたと同時に、自分の無知さに情けなくなりました。
その後情報を集めていると、出てくるのは目を疑うような事実ばかり。
すでに、ご存知の方もそうでない方にも、今一度立ち止まり考えて頂きたい問題だと思います。
いま、私たちにできることはなんなのか。
生理の貧困について訴えている団体の署名活動に参加する・SNSなどで情報をシェアするetc…
まだまだ、“生理”に対するネガティブな意見や間違った認識が多い中、年齢・性別関係なく生理についてオープンに話す場・機会を増やしていき、私たち自身を教育していく、それが大切なのではないかと思います。
出典:OrganiCup
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