“心の乱れ”は”食生活の乱れ”!マクロビオティック流、あなたの心をポジティブに転換させるための食事法とは?
“心の乱れ”は”食生活の乱れ”!
マクロビオティック流、
あなたの心をポジティブに転換させるための食事法とは?
「なんだか疲れやすい」「よくわからないけどイライラする」「外に出るのが億劫になってきた」ということはありませんか?
精神と身体は、互いに密接した関係にあります。
では、精神の不調がどのように身体に影響をおよぼしていくのか、
早速みていきましょう。
「健康」とは、そもそも何か?
WHO(世界保健機関)は、
健康とは病気がないとか弱っていないというだけではなく、
体的、精神的、社会的に完全に満足な状態であること
と定義しています。
また、マクロビオティックの研究、発展、普及に努めた人物として知られる久司道夫は、
その著書『マクロビオティック健康法』の中で、
「私たちは次の『7つの条件』を満たしていれば健康である」と述べています。
「マクロビオティック」での
健康に必要な7つの条件とは?
久司が提唱した、健康に必要な7つの条件とは次の通りです。1.決して疲れないこと
2.適度な欲求を持つこと
3.よく眠ること
4.よい記憶力を持つこと
5.決して腹を立てないこと
6.ほがらかで機敏であること
7.限りない感謝の気持ちを持つこと
もしかすると、現代のストレス社会の中において、2.適度な欲求を持つこと
3.よく眠ること
4.よい記憶力を持つこと
5.決して腹を立てないこと
6.ほがらかで機敏であること
7.限りない感謝の気持ちを持つこと
この7つの条件全てを満たすことはなかなか難しいかもしれません。
しかし、健康に意識を向け、少しずつでも行動を変化させていくことは
決して無理であるとは言い切れないはずです。
全ての病気は4つの段階で捉えることができる
マクロビオティックの考えに則れば、あらゆる身体的・精神的な病気は、次のような4段階から
考えることが出来ます。
1.症状
痛みや発熱、咳などの不快感、ふだんと違った身体の反応のことです。
2.状態
「症状」は、身体の各器官や組織の状態によって引き起こされます。
3.原因
さまざまな「状態」を生みだす原因は、私たちの肉体や精神の状態、血液の質にあります。
4.根源
病気の「原因」となる身体的・精神的、とくに血液の質は、
食習慣、身体的活動、精神的活動、人生観、生き方そのものに起因するのです。
例えば“高血圧”という「症状」は、血管の柔軟性が失われ硬くなり、痛みや発熱、咳などの不快感、ふだんと違った身体の反応のことです。
2.状態
「症状」は、身体の各器官や組織の状態によって引き起こされます。
3.原因
さまざまな「状態」を生みだす原因は、私たちの肉体や精神の状態、血液の質にあります。
4.根源
病気の「原因」となる身体的・精神的、とくに血液の質は、
食習慣、身体的活動、精神的活動、人生観、生き方そのものに起因するのです。
血管が広がりにくくなっている「状態」です。
硬い風船をふくらませるとき、力まないとふくらまないのに似ています。
加齢、塩分のあるものがやめられないなどの精神状態、血中のコレステロールが多く、
動脈硬化がすすんでいることなどが高血圧の「原因」です。
高血圧ひとつをとっても、毎日の食習慣、生活習慣がどのようなものか、
どういった人生観でどういった生き方をしているのかという「根源」が関与しているのです。
私たちは、自分を取り巻くすべての環境とうまく調和できないとき、
病気という手段を通じてむりやり調整しようとします。
そして、現在の医学の主流となっている「西洋医学」は、
表面上にあらわれている症状を抑え込もう、なくそうとする治療法です。
しかし、「マクロビオティック」では、
症状となって現れている真の原因、おおもとをまず探らなくては、
病気を根本的に治すことにはつながらないと考えるのです。
マクロビオティック流、
「陰陽五行」に対応する
心・意識と身体の各器官
マクロビオティックでは、「陰陽五行」に基づく
次の5つのステージでエネルギーの流れを理解します。
<マクロビオティック流「エネルギー」の5つのステージ>
・木(上昇のエネルギー)
・火(拡散のエネルギー)
・土(安定、下降のエネルギー)
・金(凝集のエネルギー)
・水(漂流のエネルギー)
この5つの状態をめぐるサイクルに従って流れていると考えられています。
また、心・意識の状態も次の5つのカテゴリーに分けられます。
<マクロビオティック流「心・意識の状態」の5つのカテゴリー>
木:理想主義的、向上心、ロマンティック、希望にあふれた状態
火:朗らか、発展的、晴れやかな状態
土:考え深い、思いやりのある、バランスの取れた状態
金:内向的、内省的、分析的、秩序だった状態
水:柔軟、融通がきく、熟慮する、適応する状態
<マクロビオティック流「身体の器官」の5つのカテゴリー>
木:肝臓、胆嚢
火:心臓、小腸
土:脾臓、膵臓、胃
金:肺、大腸
水:腎臓、膀胱、生殖器
各ステージ・カテゴリー同士の
“相生・相克”の関係とは?
上記の5つのステージやカテゴリー(五行)は、
相生(そうしょう)や相克(そうこく)といった関係で繋がり、調和しています。
では、この相生の関係また相克の関係とはどのようなものなのでしょうか。
相生の関係
隣り合うステージ同士、助けあう関係だと考えられています。「木」が燃える→「火」が生じ、燃え尽きる→
「土」になり固まる→「金」を生み、冷える→
「水」滴を生む→「木」を育む
といった具合です。
これを五行に対応した臓器に置き換えると、
たとえば腎臓(水)の状態がよくなると肝臓(木)もよくなります。
また肝臓(木)を強くする食べ物をとると、心臓(火)にもよい影響を与えます。
相克の関係
ひとつおいた隣のステージ同士、反発し合う関係のことです。「木」は「土」から栄養分を奪いとる→
「土」は「水」をせきとめる→
「水」は「火」を消す→
「火」は「金」を溶かす→
「金」は「木」を切り倒す
といった具合です。
そのため、例えば木(上昇、拡散)のエネルギーを持つ食物をとりすぎると、
同じく木のカテゴリーに属する肝臓・胆嚢を過度に刺激してしまい、
木からひとつ置いた土のカテゴリーの属する
膵臓・脾臓・胃がバランスをとろうと疲弊してしまうことが起こります。
相生・相克とは、どこかが元気になっていくと他も元気になっていく、
逆に悪くなったときには他のところも悪くなっていく、といった関係性といえます。
マクロビオティックの「陰陽五行」の
関係から見た、身体の各器官と精神の関係とは?
そして既に述べた通り、
「陰陽五行説」では、身体の各器官は精神や心のありかたとつながっている
と考えられています。
その関係は以下のようになります。
各器官が健康な場合の、
各器官と精神・心との関係
木(肝臓・胆嚢):忍耐力が生まれる
火(心臓・小腸):穏やか、落ち着き、直感力、調和、ユーモアや陽気さが生まれる
土(脾臓・膵臓、胃):思いやり、知恵、思慮深さ、理解力が生まれる
金(肺・大腸):幸福感、安心感をもつ
水(腎臓・膀胱):自信、勇気、インスピレーションが生まれる
各器官と精神・心との関係
木(肝臓・胆嚢):忍耐力が生まれる
火(心臓・小腸):穏やか、落ち着き、直感力、調和、ユーモアや陽気さが生まれる
土(脾臓・膵臓、胃):思いやり、知恵、思慮深さ、理解力が生まれる
金(肺・大腸):幸福感、安心感をもつ
水(腎臓・膀胱):自信、勇気、インスピレーションが生まれる
各器官が不健康な場合の、
各器官と精神・心との関係
木(肝臓・胆嚢):短気、怒り
火(心臓・小腸):興奮しやすい、過度におしゃべり
土(脾臓・膵臓・胃):苛立ち、猜疑心、批判精神、心配
金(肺・大腸):悲しみ、失望感、憂鬱
水(腎臓・膀胱):恐怖心、自信喪失、希望の喪失
この関係性が理解できると、木・火・土・金・水のうちで、各器官と精神・心との関係
木(肝臓・胆嚢):短気、怒り
火(心臓・小腸):興奮しやすい、過度におしゃべり
土(脾臓・膵臓・胃):苛立ち、猜疑心、批判精神、心配
金(肺・大腸):悲しみ、失望感、憂鬱
水(腎臓・膀胱):恐怖心、自信喪失、希望の喪失
いま弱っているエネルギーに対してのアプローチがしやすくなります。
たとえば「最近怒りっぽくなってきたな」という場合は、
木(肝臓・胆嚢)が弱っていることがわかります。
そして木は上昇のエネルギーなので、陰性寄りのエネルギーが不足している、
逆にいうと陽性寄りのエネルギー過多という見方ができるのです。
食生活の乱れによる、精神不調の症状の7段階について
続いては、マクロビオティックの考えに基づいた、
乱れた食生活によって精神の不調が起こる原因と、
その7つの段階、実際の症状や対処法について見ていきましょう。
陰性原因の場合とその症状・対処法
【陰性原因】砂糖その他の甘味料、果物、ジュース、化学合成物質、薬、アルコール、
香辛料、アイスクリーム、熱帯地方の野菜や食品のとりすぎ、過度の水分摂取が考えられます。
【症状の7段階】
・第1段階
まず、全般的な精神の疲れがでてきます。
不平がちになり、考え方や態度から明晰さが失われてきます。
・第2段階
ゆううつになり、やる気と自信がなくなってきます。
物忘れが始まり、記憶があいまいになってきます。
・第3段階
神経過敏と恐れ、うつ状態がひどくなってきます。
防御的な態度が出てきます。
・第4段階
人に伝して疑い深くなってきます。
そのため、誤解や思い違いがひどくなり、
引きこもりがちになってきます。
・第5段階
劣等感による差別と偏見がひどくなります。
・第6段階
自律がきかなくなり、考え方や行動が支離滅裂になってきます。
統合失調症の症状が現れはじめます。
・第7段階
陰性の「傲慢さ」が生じます。
環境に適応することが全くできなくなり、
幻想と幻覚の世界を作り出してしまうようになります。
【対処法】
味付けを少し濃いめにする。
焼いた粉物を避ける。
根菜を多めに摂る。
生野菜を避ける。
調理時間を長めにする。
油は避けるか、控えめにする。
くだもの、ジュース、甘いものなどは控えめにする。
陽性原因の場合とその症状、対処法
【陽性原因】肉、卵、チーズなどの動物性食品、塩、オーブンや直火で焼かれた食品、
極陽性食品の取りすぎ、水分摂取の過不足が考えられます。
【症状の7段階】
第1段階
まず、全般的な精神の疲れが出てきます。
気持ちが変わりやすく、気持ちや態度から安定が失われてくるようになります。
第2段階
強情・頑固になり、ささいなことに執着するようになってきます。
第3段階
興奮、短気、不平不満がひどくなり、態度が攻撃的になってきます。>
4段階
色々な「主義」や、まちがった思い込みにつなげていくようになります。
第5段階
優越感による差別と偏見がひどくなります。
第6段階
排他的思想を他人に吹き込んだり、考え方や行動が自分中心になってきます。
物事にこだわりすぎたり、妄想にふけるようになってきます。
・第7段階
陽性の「傲慢さ」が生じます。
他人を受け入れることが全くできなくなり、
独善的な態度で他人を支配・威圧しようとします。
【対処法】
塩気を減らし、あっさりした味付けにする。
焼いた粉物は控える。
生野菜をときどき食べる。
ときどき甘い味付けにする。
調理時間を短めにする。
動物性の食べ物を控えめにする。
ときどき温帯の果物をとる。
病気や不調の際には、食事などの生活習慣だけでなく、
自分の精神にもフォーカスして回復に役立てよう!
ここまで、マクロビオティックの基本とある「陰陽五行」から考えた、
身体の各器官と精神の関係性、食生活の乱れによる精神不調の仕組みについてみてきました。
精神と身体の問題とは、ひとつにつながっています。
精神的不調はすぐさま、身体に影響を与えます。
そして、身体の各器官の不調は即、精神にも影響をおよぼすのです。
このような不調から回復するためには、陰陽過多を修正するバランスのとれた食生活にとどまらず、
自分を深く省みるといったこともとても大切なのです。
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