【私の提言】“なんちゃってマクロビ”より“ゆるマクロビ”。正しく食材を選んで楽しく、健康的にマクロビオティック生活をしよう!
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本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
【私の提言】
“なんちゃってマクロビ”より“ゆるマクロビ”。
正しく食材を選んで楽しく、健康的に
マクロビ生活をしよう!
「マクロビ(マクロビオティック)を生活に取り入れれば、即座にエコで健康的な生活ができる。」
マクロビについて、このような認識を持っている方はいらっしゃいませんか?
この記事はマクロビの価値や意義、否定するものでは全くありませんが、
私は現代のマクロビとそれを取り囲む状況に懸念を感じています。
もしも、あなたがマクロビについて真剣に考え、
きちんと効果を得たいとお考えなのであれば、
この記事はきっと有益な情報になるはずです。
このように私が言い切るのは、
私自身がオーガニックレストランの経営者兼オーガニック野菜の生産者であり、
マクロビについて誰よりも真剣に考え抜いてきたという自負があるからです。
実は私は自分の経営する店を、マクロビ対応店にしようと考えたこともありましたが、
結局は辞めました。
それはなぜなら、私が今の日本で行われているマクロビについて
違和感のような気持ちを抱いているからです。
この記事では、その違和感について詳しく、正直に解説しますね。
現代のマクロビが陥りがちな、3つの懸念点
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結論から先にお伝えしますと、
今の日本の食材ではマクロビ生活をしても効果はないばかりか危険
だとさえ考えています。
なぜなら、日本の大半の食材はマクロビの3つの理念
(身土不二、一物全体、陰陽調和)に沿っていないものだからです。
その結果、現代のマクロビは本来の趣旨から外れてしまう
ケースが少なくありません。
それはどのようなことなのか、
具体的に順を追ってご説明していきましょう。
①種苗メーカーに支配された種で、
「身土不二」は実現が難しい
「身土不二」は、マクロビの1つ目の理念で、身体と環境(土)は切り離せない(不二)という意味ですよね。
人が健康に暮らしていくには、その土地、その季節にあった食べ物を
摂ることが大切という考え方です。
しかし、今の日本の野菜は「身土不二」の実現はかなり困難です。
なぜなら、日本の野菜は昔ながらの伝統野菜が次々と無くなり、
種苗メーカーに支配されつつあるからです。
これは、地域特有の野菜の味わいがなくなり、日本全国どこで作った野菜でも
同じ形、同じ味、同じ栄養価であることを意味します。
今現在、地域特有の在来野菜は姿を次々に消し、
種苗メーカーの種(F1種)によって支配されています。
野菜は、個性や栄養価ではなく、均一な大きさや形、
見栄え、耐病性などが重視されている時代なのです。
②本当に大事な部位が除かれた農産物で、
「一物全体」は実現が難しい
「一物全体」はマクロビの2つ目の理念で、たとえば野菜であれば、皮、根、種も含めて丸ごと食べましょうということですよね。
巷でよく見かけるマクロビ対応レストランやお菓子屋さんなどを見ていると、
「本当にマクロビ対応を売りにしてよいのか?」と思うことが少なくありません。
雑穀である米と、野菜の2つを例にあげてご説明しましょう。
今の日本では精米された米の方が安全!?
お米でいうと精米された白米ではなく、栄養がたくさん残っている玄米がいいとされています。
マクロビの「一物全体」を実践する上でも、
当然、白米ではなく玄米を食べた方がいいということになります。
しかし、日本の農産物には当たり前に農薬が使われています
(農薬散布現場を見れば消費者は驚くはずです)。
ですから、お米の場合、むしろ、精米を行い、
しっかりとお米をといだ方が、
玄米よりも残留農薬が除去されることになります。
本来は健康に役立つはずの玄米を選んでも、
もしそこに農薬のリスクがあっては本末転倒です。
参考:米(玄米)に残留する農薬の調理による減少について
可食部以外は捨てられる、多くの野菜たち
近所のスーパーで葉付きの人参や大根、ツルが付いたサツマイモを手軽に購入できますか?
野菜の場合は、効率よく流通させることが優先されますので、
葉、皮、果実、茎など全ての部位がついた野菜は、
スーパーではほぼ手に入れることができません。
※ダンボールの規格に入るように、可食部以外に不要なものは
全て取り除かれます。
また、仮に全ての部位が揃った野菜が売っていても、
オーガニックの表示がない以上、残留農薬の危険性があるために
食べることはとても危険だと思います。
このように今の日本では、基本的に「一物全体」はかなり難しいのです。
③旬を知らずして「陰陽調和」は実現が難しい
「陰陽調和」はマクロビの3つ目の理念で「体を締めるものは陽性で緩めるものは陰性」、
「体を温めるものは陽性で冷やすものは陰性」という考えです。
暑い季節には陰性の食べ物、寒い季節には陽性の食べ物が向くなど、
陰陽のバランス・調和が大切という考え方ですよね。
でもよく考えてみると、今の日本では野菜に旬(時期)はありますか?
恐らく、多くの消費者は、食材の本当の旬を知らない場合が多いと思うのです。
驚くべきことに、きゅうりやトマトが夏野菜であることを
知らない人は意外なほど多いもの。
きゅうりやトマトに水分が多いのは猛暑の乾燥から植物体を守るため。
人間が夏にきゅうりやトマトを食べたくなるのは、
猛暑の乾燥から身体を守るため体内に水分を取り込むためです。
このように、人間が本能的に欲する野菜は、季節ごとに変わってきます。
しかし、今では、きゅうりやトマトはスーパーで1年中売られていますよね。
それは、ビニールハウスを使い、寒い冬でも暖房を炊いて
あたかも夏のような気候を人口的に作り出すことができるからです。
このような日本の今の野菜で陰陽調和といった場合、
多くの方がピンとこないのではないかと思います。
ちなみに、昨年、私が行ったマクロビ対応のレストランは、
冬でもトマト料理が出てきて、がっかりしてしまいました。
使う食材を間違ってしまうと、マクロビでも体を壊す!?
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身土不二や一物全体、陰陽調和など、私達の健康と切っても切れない
マクロビの思想は、心から素晴らしいものだと思います。
マクロビの提唱者は、日本人の桜沢如一(さくらざわ・ゆきかず)さんだといわれていますが、
彼が生まれたのは明治時代でした。
当時は、今の日本とは比べ物にならないくらい
食べ物の量は少なかったでしょうが、質は高かったのではないでしょうか。
なぜなら、野菜自体に栄養があり、今のように添加物や、
大量の農薬・化学肥料などが使われていなかったからです。
もし、この時代の食材でマクロビ生活を実行すれば、
マクロビの健康効果はより高まるのではないか、と思うのです。
そして、今の日本の食材でマクロビを真剣に実践すると、
既にあげたような理由から健康になるよりむしろ、
体を悪くすることがある野ではないか、と私は考えています。
食事制限が出来るのも、
正しい食材で栄養を補えているときだけ
残念ながら低品質な今の日本の食材を使って、特定の食品を極力避けるような食生活を送ろうとするとどうでしょう。
どんな食べ物からも栄養が取れない、
いわゆる栄養不足の状態になってしまう恐れがあるのではないでしょうか。
私の提言。「今の日本では、
食のルールにストイックに囚われ過ぎない方がいい」
現代における食生活の実践で本当に大切なことは、偏った考え方にはまり込まず、色々な思想のいいところを適切に選び、組み合わせるということだと思います。
私自身の食生活では、以下のように、
一部にマクロビを取り入れていますが、
マクロビの思想全てを取り入れている訳ではありません。
・「身土不二」や「一物全体」は残留農薬などの恐れがない、オーガニック(有機)食材で実践
・均一化された低栄養の野菜を回避するため、畑で作る野菜は伝統野菜を中心に、F1を極力使わない
・野菜はその時期に出来る旬のものを中心にする(ハウスでできる野菜は極力使わない)
・お肉やお魚などの動物性タンパク質は避けない
・ただし、動物性の食材は、抗生剤などの薬が不使用なもの、
エサや飼い方で生産性や効率性を重視していないものなど質にこだわり、
大量でなく少量を大切にいただく
・均一化された低栄養の野菜を回避するため、畑で作る野菜は伝統野菜を中心に、F1を極力使わない
・野菜はその時期に出来る旬のものを中心にする(ハウスでできる野菜は極力使わない)
・お肉やお魚などの動物性タンパク質は避けない
・ただし、動物性の食材は、抗生剤などの薬が不使用なもの、
エサや飼い方で生産性や効率性を重視していないものなど質にこだわり、
大量でなく少量を大切にいただく
あなた独自の「ゆるマクロビ」を楽しもう!
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食については、マクロビの他、ヴィーガン(ビーガン)、
ベジタリアンなど色々な思想やスタイルがあります。
そして、何を選ぶかは完全に個人の自由ですよね。
しかし、どのような食の思想やスタイルにも共通して言えるのは、
食材が間違っていると意味のないものになりかねないということです。
どのような思想やスタイルであれ、柔軟に取り入れること、
マクロビであればそう、「ゆるマクロビ」で十分なのではないか、と個人的には思うのです。
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