免疫力アップやリラックス効果などメリット多数の「ベビーマッサージ」|そのやり方や意外な効果を、現役セラピストが教えます!
免疫力アップやリラックス効果など
メリット多数の「ベビーマッサージ」
そのやり方や意外な効果を
現役セラピストが教えます!
私が勤めているフランスの「タラソテラピー(海洋療法)センター」では、産後間もないママと赤ちゃんの為のケアも行っています。
フランス語の 『 Thalassothérapie (タラソテラピー )』の語源は、
ギリシャ語で 『 thalassa thérapéia タラサ テラペイア(海の治療)』。
この語源からも分かる通り、体を癒すために、マッサージや海の効能を取り入れた様々な治療を行い、
人が本来持っている自然治癒力を高めるセラピーのことです。
そして、ここ最近、ウェルビーイング(well-being)の波に乗って、
出産祝いのプレゼントに、赤ちゃんのケアにとても役立つ『ベビーマッサージ』が
フランスでは人気を集めています。
プレゼントの内容は、一家族に対して一人の講師が付いて、
「ベビーマッサージ」の実技講習を行うというもの。
実際にマッサージを担当するのは、パパとママです。
私の場合は、等身大の赤ちゃんの人形を使いながら、
マッサージの仕方をゆっくり分かりやすく丁寧に、
質疑応答を行いながら40〜60分かけて実演する講習を行っています。
赤ちゃんとの両親の関係を発展させ、赤ちゃんの発育にも貢献するという
素晴らしいメリットを持った「ベビーマッサージ」について、
今回は詳しくご紹介させていただこうと思います。
「ベビーマッサージ」の10のメリット
「免疫力アップ」や「ストレスケア」などが大きな関心を集めている昨今。
赤ちゃんの健康には従来以上に気を配られている方が多いのではないでしょうか。
そんな免疫力やストレスケアにも効果が期待出来る、
ベビーマッサージのメリットとして知られているものを、
以下にまとめてみました。
①赤ちゃんをマッサージすることで、赤ちゃんとの絆を深めることができます。
②肉体的な接触は、幸せホルモンである「オキシトシン」の産生を刺激します。
③マッサージは赤ちゃんの「免疫システム」を刺激します。
④マッサージを通して赤ちゃんはリラックスできるようになり、
徐々に睡眠時間が長くなっていきます。
⑤マッサージにより睡眠ホルモンである「メラトニン」をより多く分泌されるようになり、
赤ちゃんの睡眠覚醒サイクルが改善されます。
⑥マッサージでリラックスした赤ちゃんは、ストレスが低減されます。
⑦マッサージは、赤ちゃんの体重増加を促進し、消化を良くすることに貢献します。
⑧マッサージでは、赤ちゃんの非言語的な合図を親がより敏感に感じ取りながら進める必要があるため、
赤ちゃんとのコミュニケーションが促進されます。
⑨赤ちゃんの血液循環を刺激して酸素に運搬を促進し、体温を維持します。
⑩赤ちゃんもマッサージをする側もマッサージを通してウェルビーイング(幸福)を体感できます。
「ベビーマッサージ」は、
ママやパパにもメリットがある!
マッサージしている側のママやパパは、気持ちよいマッサージを赤ちゃんにしてあげることで、
ママ・パパ自身もリラックス効果を得ることができます。
そして、赤ちゃんの体調の変化にもすぐ気づけるというメリットもあるのです。
ベビーマッサージがママにもたらす効果
赤ちゃんが生まれてくれて嬉しいはずなのに「マタニティブルー」なってしまうママがいます。この症状は、フランスでも日本と同じです。
• 育児へのプレッシャーや不安を強く感じやすいママ
• 出産疲れや慣れない育児による睡眠不足のママ
• 精神的なストレスや疲労を貯めやすいママ
が「マタニティーブルー」には陥りやすいと言われていますが、
出産後のホルモンバランスの急激な変化の影響もあるようです。
また、出産後に「マタニティブルー」が抜けない、
さらに気分の落ち込みがひどい場合には、「産後うつ」が疑われます。
「産後うつ」は、マタニティブルーよりも慎重な対応が必要な”心の病気”。
いずれにせよ、「マタニティーブルー」や「産後うつ」は
症状が出る前の対処するのがベターですが、
その対処法のひとつとして、
赤ちゃんと気軽にコミュニケーションを取ることで、
愛情をやり取りが出来る「ベビーマッサージ」が効果的なのです。
ベビーマッサージがパパにもたらす効果
フランスでは、パパも育休を使って「ベビーマッサージ」の実技講習をママと一緒に受講しに来ます。
パパは、「ベビーマッサージ」を通して、赤ちゃんとの絆を築き上げ、
互いの愛情を深めていく事が出来るのです。
その結果、パパは赤ちゃんをより身近に感じられるようになり、
育児への自信も生まれることでしょう。
法律改正でフランスの「父親休暇」は14日増!
赤ちゃんを育てるには、両親2人の存在が大切であると言うことから、フランスでは、「父親休暇」を2021年7月1日以降、
現行の11日間から25日間に増やすと発表しました。
子供の誕生前後に父親が取得できる3日間の「誕生休暇」と合わせ、
計28日間の育休が取れることになります。
さらにそのうちの1週間は、仕事の関係上、休みが取れない又は取りにくい
父親に対して”義務化”する方針です。
「ベビーマッサージ」もまた、パパとママが育児を共有するきっかけとなり、
チームワークで子育てが出来る環境が整って、円満な夫婦関係にも繋がっていくのです。
そしてパパとの関係、ママとの関係のバランスが良いと、
赤ちゃんもバランスよく育っていくことが期待出来ます。
リンパを循環させ、免疫力を高める「ベビーマッサージ」
マッサージは体内のリンパ(リンパ液)を循環させるので、
免疫力を高める効果があります。
また、ホルモン系に影響を及ぼします。
リンパが免疫力をアッップさせる仕組み
「リンパ系」と呼ばれるシステムは全身にあって、その仕組みは血液のシステムと似ています。
全身を繋ぐ「リンパ管」と呼ばれる管には「リンパ液」と呼ばれる液体が入っています。
その役割は、組織から余分な水分を排出し、栄養素やホルモンの循環を助けることです。
本質的には、免疫反応に欠かせない白血球の循環を担っています。
また、このシステムにある「リンパ節」は、コロナウイルスや風邪ウイルスなど
体に有害なものを捕らえ、治療し、追い出す役割を担っています。
そして微生物や細菌、ウイルスなどの排出はリンパ系を介して行われます。
そして、リンパ系は血液系と違い、心臓のようなポンプ器官がありません。
リンパ液を循環させるためには呼吸や筋肉の収縮などの動きが必要です。
そのため、体を動かしている時や運動をしている時ほど、
リンパ液は最適な状態で循環するようになります。
そして免疫力の強化にも役立つのです。
以上のことにより、「ベビーマッサージ」で赤ちゃんが運動しているのと
同じ状況を与えれば、赤ちゃんの免疫力はアップし、
病気になりにくい元気な赤ちゃんに育てることができるのです。
科学研究で証明されている、「マッサージ」の健康効果
ある研究によれば、週5日、1日45分のマッサージを1ヶ月間行った結果、
ウイルスと戦うキラー細胞であるリンパ球のレベルが上昇することがわかりました。
同時に、アドレナリン、ノルエピネフリン、コルチゾールのレベルは低下。
このうち、コルチゾールは免疫力を弱めることで知られています。
そして、早産で生まれた赤ちゃんにマッサージをすると、
50%近くも体重が増える事が分かっています。
そのため、平均すると、マッサージをしていない赤ちゃんよりも
6日も早く退院する事が出来るのです。
また、生まれてから発達する最初の感覚は「触覚」です。
その後、最後に劣化する感覚も「触覚」です。
「触覚」は視覚、聴覚、嗅覚、味覚よりも先に赤ちゃんが手に入れる感覚であり、
「ベビーマッサージ」が赤ちゃんとコミュニケーションに有効だとされるのは
そのためです。
さらに、「触覚」は他の感覚と同じように、訓練で発達させることが可能です。
そのため例えば、右利きのバイオリニストは、左手指からの情報を受け取る大脳皮質の領域が、
右手指からの情報を受け取る領域よりも発達しています。
また「触覚」を利用して点字を読む目の不自由な人は、
感覚における手の皮質表現が大きいのです。
「ベビーマッサージ」は、赤ちゃんの成長、発達の
良い手助けになるのです。
出典 : www.ncbi.nlm.nih.gov
出典 : www.pourquoidocteur.fr
コロナ禍の中でこそ、赤ちゃんにマッサージを!
新型コロナウイルスの影響で、多くの人が日常的にマスクをするようになりました。
マスクで隠されて顔の一部が見えないことはコミュニケーションの邪魔となり、
相互の理解が妨げられます。
親子のコミュニケーションを「マスク」が妨げる理由
マスクのせいで、赤ちゃんや子供たちに与える影響としては、• マスクをした大人の唇の動きが読み取れない
• マスクのせいで、表情が見えにくい
• マスクのせいで、感情がわかりにくい
• マスクのせいで、大人達の声が鈍くなり、発音が聞き取りにくい
• マスクのせいで、言葉が理解しにくい…
ことなどが指摘されており、それらが
子供たちの成長過程での障害になっているといいます。
“日常的に周りの大人の顔や感情に触れることは、
幼い子供たちの健全な成長の鍵となる要素”なのです。
「マスク」着用が赤ちゃんに与える具体的リスク
大人のマスクが赤ちゃんにもたらすリスクは、今後、赤ちゃんが成長するにあたって、言語の発達が遅くなったり、
表現が乏しくなったりするなど、コミュニケーション能力を低下させる可能性です。
顔の表情に非常に敏感な赤ちゃんや子供たちは、
(声以外に)大人の表情で相手の状態や意図などを判断、理解しています。
表情は、言葉同様に伝えたいメッセージを表現するために大きな役割を
果たしているため、小さい子には周囲の人の顔の表情が見えるという事が
必要不可欠です。
赤ちゃんや子供たちは、言葉を発したり、行動をしたりする大人の顔の表情を見て、
まねすることで、自然に言語やコミュニケーションのあり方を学んでいます。
そんなマスクが手放せない今の状況だからこそ、
「ベビーマッサージ」を行うことで、マスクによる弊害をカバーしましょう。
積極的なアイコンタクトを心がけ、声をかけたり、話しかけたり、
言葉だけでなく、顔の表情を繰り返し、交換し合うことが重要なポイント。
さらに歌やジェスチャーを加えるなどして、
バリエーション豊かに、コロナの壁を
「ベビーマッサージ」で、楽しく乗り切りましょう。
出典 : solidarites-sante.gouv.fr
出典 : www.lci.fr
「ベビーマッサージ」の具体的なやり方とは?
赤ちゃんをマッサージすると、その触れ合いを通して
赤ちゃんの個性も生まれてきます。
例えば、足をマッサージしてもらうのは好きだけど、
腕をマッサージされると落ち着かなくなる、というようなことに気づくかもしれません。
これは赤ちゃんによって成長段階でも異なり、変化して行きます。
気持ちよくマッサージできるように、
赤ちゃんの「反応」に耳を傾けることが大事です。
「ベビーマッサージ」の注意点
• 食後のマッサージはひかえましょう。• 熱のあるときは、マッサージは避けて下さい。(熱が上昇します)
• 赤ちゃんの様子をうかがいましょう。
疲れている時、機嫌の悪いときなど、無理をすると逆効果です。
• 年齢制限はありません。
「ベビーマッサージ」に必要な準備
• (気温の低い時には)室温を温かく調節しましょう。
• おむつ無しでマッサージする場合は、シートを敷いて何枚かタオルも用意しましょう。
• 赤ちゃんの肌に合った、クリーム又はオイルを用意しましょう。
• マッサージする前に、手を消毒しましょう。
• リラックスできる音楽を用意するのも効果的です。
• おむつ無しでマッサージする場合は、シートを敷いて何枚かタオルも用意しましょう。
• 赤ちゃんの肌に合った、クリーム又はオイルを用意しましょう。
• マッサージする前に、手を消毒しましょう。
• リラックスできる音楽を用意するのも効果的です。
「ベビーマッサージ」の方法と順序
まずは、アイコンタクトし、マッサージする事を赤ちゃんに話しかけながら伝えましょう。
ここで、赤ちゃんの反応をみます。
首をかしげたり、体をこわばらせたり、動揺しているように見えたら無理をしないで下さい。
オイルやクリームは、自分の手でしっかり温め、馴染ませてから、赤ちゃんに塗ります。
冷たいオイルやクリームを塗ると、体がこわばり、赤ちゃんに不快感を与えます。
1. まずは、さわれ慣れている肩から腕にかけて両手で、オイル又はクリームを塗り込みます。
2. 血行を促すために、左手から片手ずつマッサージしていきます。
腕を片手で包み込み、交互に”いち、に、いち、にっ”とリズムを取りながらマッサージします。
3. 次に両手で包み込み、軽く下へ滑らせながら、ネジを巻く感じで優しくマッサージします。
4. 手のひらを親指を使ってマッサージします。
6. 指をマッサージします。
7. 同じ様に反対側の腕、手のひら、指をマッサージします。
8. 次は、左足をマッサージします。
腕と同じ様に、足を片手で包み込み、
交互に、”いち、に、いち、にっ”とリズムを取りながらマッサージします。
9. 次に両手で包み込み軽く下へ滑らせながら、ネジを巻く感じで優しくマッサージします。
10. 足の裏を親指を使ってマッサージします。
11. 足の指をマッサージします。
12. 背中を手のひらを使って交互に、”いち、に、いち、にっ”とリズムを取りながらマッサージします。
13. 最後にお腹を優しく時計回りでマッサージします。
無理に、体全体をマッサージする必要はありません。
今日は手だけ、明日は足だけでもかまいません。
毎日、短い時間でも、良い環境で続ける事が大切なのです。
「ベビーマッサージ」に慣れるまで、集中しすぎて、声かけを忘れがちになったり、
声をかけることが恥ずかしいママやパパもいます。
でも、声かけはとても大切なもの。
歌を歌ったり、優しく話しかけるようにしてあげましょう。
そして、赤ちゃんの「反応」に耳を傾けましょう。
頭、首筋そして脊柱は発達中なので、
マッサージによる圧を加えることは、おすすめしません。
また、マッサージしているママとパパは、
自分たちの姿勢にも気をつけて、無理のない姿勢でマッサージを行って下さい。
今回は、安全にできる、とてもシンプルな
ベビーマッサージのジェスチャーをご紹介しましたが、
ご興味のある方は、助産婦さんなど、法的に有効な免許を持った方から、
直接指導を受ける事をおすすめします。
「ベビーマッサージ」に活用したい!
保湿効果たっぷりのシアバター
「Beurre de karité ブゥール·ド·カリテ(シアバター)」はフランスでも良く知られており、
「ベビーマッサージ」でよく使用されています。
産前、産後のママのお腹のマッサージだけでなく、
赤ちゃんにも併用して使える優れものなのです。
オーガッニックのものを選ぶようにすれば品質が保証されているため、
安心して使用できます。
体が小さな赤ちゃんであれば、
少量のシアバターで、腕、足、お腹など、
広範囲の肌に潤いを与えることができます。
お風呂上がりの使用で効果アップ
入浴では自然に保護されている外皮の一部を石鹸による洗浄で取り除いてしまうので、お風呂上がりには保湿が特に大切です。
シアバターを使用すれば、効果的に、簡単に、安全に、
この薄い外皮を保護出来、肌の細胞の維持にも役立ちます。
シアバターで赤ちゃんの肌を癒そう
シアバターには天然の抗菌・抗炎症・治癒成分が含まれており、おむつかぶれなどの肌荒れを軽減してすっきりさせる働きがあります。
そのため、鎮静・治癒クリームとして使用することもできます。
肌を驚くほど柔らかくしてくれる上に、オーガニックのものであれば、
アレルギーや炎症を起こす添加物なども一切含まれていません。
「ベビーマッサージ」で未来へと続く、
素晴らしい親子関係を築こう!
ベビーマッサージの講習を始めるようになって、10年以上になります。
2人目、3人目と赤ちゃんを授かるたびに兄弟姉妹を連れて講習を受講してくれる家族もいます。
心も体も元気に育っている赤ちゃんの成長を見るにつけ、
「ベビーマッサージ」の効果を確信しています。
皆さんも毎日の「ベビーマッサージ」を通して、より良い親子関係を築いて下さい。
もしすぐに結果が見えなくても、赤ちゃんが成長していく過程で
その効果を感じることができる日がきっと来ます。
オーガニック食品やコスメをお得に買えるオーガニックストアIN YOU Market
IN YOU MarketIN YOU Marketが厳選した、とっておきのオーガニック・シアバターアイテム
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