今年の日焼け止めはサスティナブルなものが断然おすすめ!FDA・アメリカ食品医薬品局が安全だと認めた2つの日焼け止め成分とは?
本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
今年の日焼け止めはサスティナブルなものが断然おすすめ!FDA・アメリカ食品医薬品局が安全だと認めた2つの日焼け止め成分とは?
この頃は年中無休となった紫外線対策。
春は9月と同じくらい紫外線が降り注ぐ季節ですから、いよいよ本格的に紫外線対策に本腰を入れる方も多いでしょう。
オーガニックを広める立場としてみなさまに改めてお伝えしたいのが、今回のテーマ「サスティナブルな日焼け止め」です。
日焼け止めもオーガニックであることと同時に、サスティナブルであることが重要です。
「オーガニックの日焼け止めって一体なに?」
「赤ちゃんから敏感肌体質でも使える日焼け止めってあるの?」
「オーガニックコスメって何を基準に選んだらいいの?」
そんな疑問にお答えします。
日焼け止め選びの参考にしてみてください。
オーガニックの日焼け止めは、その他の日焼け止めと何が違う?
「日焼け止めにもオーガニックを選ぶべき?」
「従来の日焼け止めと一体何が違うの?」
知人からはこうした質問をよくいただきます。
簡単に違いを説明すると、「原料の植物が有機栽培であるかどうか」です。
オーガニック認証のある日焼け止めは有機栽培された植物を原料とし、日焼け止めとしての機能を果たす成分も安全と有効性が認められた商品です。
オーガニック認証の基準は国によって異なりますが、海外では化粧品に対してもオーガニック認証を行なっているので、認証マークがひとつの判断基準となります。
日本では化粧品に対するオーガニック認証が定められていないため、後半でお伝えする海外のオーガニック認証マークを基準にしてみてくださいね。
日焼け止めに配合される『紫外線吸収剤』と『紫外線錯乱剤』
日焼け止めに配合される成分は「紫外線吸収剤」と「紫外線錯乱剤」の2種類があります。
肌に優しいと記載された日焼け止めのパッケージでよく見るワードが「紫外線吸収剤フリー」ですね。
紫外線吸収剤はケミカル処方なので肌に負担が大きいことで知られています。
日焼け止めに含まれるケミカル成分が肌の上で紫外線を吸収し、紫外線が肌の内部へ浸透することを防ぎます。皮膚上で化学反応を起こし、熱として放出させるんですね。
非常に強い成分のため、日焼け防止は得られても人によってはアレルギー反応を起こすきっかけとなったり皮膚を炎症させてしまう場合があります。
紫外線吸収剤はサンゴ礁を死滅させるため、ハワイ州では2021年1月1日から有害な日焼け止めとして販売が禁止されています。(※)
ハワイで販売禁止となるのは紫外線吸収剤の「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」の2種類。
アメリカ海洋大気庁によると、ハワイ島で56%、マウイ島で44%、オアフ島で32%のサンゴ礁が白化を受けて死滅しているとのことです。
サンゴ礁が死んでしまう原因は人が塗っている日焼け止めの成分である紫外線吸収剤が海に流れているからといわれています。
その成分が、オキシベンゾンとオクチノキサートなのです。
肌への負担も大きくサンゴ礁を死滅させてしまう化学物質は、SPFが高く安価な日焼け止めに多いようです。
一方で紫外線錯乱剤は受けた紫外線を反射し錯乱させ肌への紫外線ダメージを軽減させます。
一般的に肌への負担が少ないといわれる錯乱剤は、敏感肌体質の方におすすめされています。
さらに肌への負担を減らす日焼け止めを見極めるとすれば、ナノ粒子不使用やノンナノの日焼け止めを選ぶといいでしょう。
紫外線錯乱剤は白浮きしやすいため、そのお悩みを解消するために吸着しやすいナノ粒子を配合している場合があります。
中にはナノ粒子が肌へ浸透してしまうことが懸念されていますが、もし心配なようでしたらナノ粒子フリーの日焼け止めを選ぶとより安心して使えます。
アメリカ食品医薬品局が発表した、日焼け止めの安全かつ有効な成分は2つ
FDAは、従来使用されてきた日焼け止め含有成分のほとんどを、安全かつ効果的だと一般的に認定されている化学成分から削除しました。2019年にアメリカ食品医薬品局(FDA)が認めた安全かつ有効な成分はたったの2種類となっています。(※)
・酸化亜鉛(zinc oxide)
・二酸化チタン(titanium dioxide)
この2つはいずれも紫外線錯乱剤です。
化学物質である紫外線吸収剤と比べると皮膚への影響は極めて少なく、赤ちゃんから敏感肌の方まで安心して使えます。
すでにリストから削除された含有成分はすべてが「危険レベル高」というものばかりではなく、有害と見なされる可能性があり安全基準を満たしているためにさらに多くの調査が必要である、という成分も含まれます。
いずれにしても、日焼け止めを選ぶとすればオーガニック認証マークがあり、安全かつ有効だと認められた上記2つの成分が配合された日焼け止めを選ぶことをおすすめします。
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オーガニック日焼け止めのメリット
上記の内容からオーガニック日焼け止めのメリットをまとめます。
・肌に優しく赤ちゃんから敏感肌の方まで安心して使える
・地球環境に配慮されている
一方で、せっかくなら注意点も知りたいという方に一般的にデメリットと呼ばれる部分もお伝えすると、
・紫外線錯乱剤は落ちやすいためこまめに塗り直す必要がある
・長時間、強力な日光の下で流れやすい
けれども、言い換えれば石鹸で落としやすく肌に沈着していまう心配がないということ。
こまめな塗り直しやケアさえすれば、人体と地球環境への影響はほとんどないということですね。
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オーガニック日焼け止めとサスティナブルな日焼け止めの条件
日本の有機JAS認証の対象は、有機農産物、有機加工食品、有機畜産物、有機肥料だけで、日焼け止めを含む化粧品は対象とされていません。
しかし、日本ではオーガニックとしてではなく、海外の基準に沿ってオーガニックであることを証明する認証機関も増えてきています。
日本では、消費者に信頼されるコスメ認証基準作りを推進している「日本オーガニックコスメ協会」という団体があります。
日本オーガニックコスメ協会によると、
「日本の現状において、オーガニック原料そのものが少なく、化粧品にオーガニック原料を使っていくことがまだまだ難しいということ。
またオーガニック原料を使っていても、後から合成成分を加えた化粧品が認定されているという現状があり、そうした化粧品がオーガニックコスメという言葉にふさわしいのかということについて、今一度、検討する必要があると考えているからです。
安心できる化粧品とは、ナチュラルコスメとして100%安心といえる条件を充たしており、その上でオーガニック原料を使っていくべきだと「日本オーガニックコスメ協会」は考えています。
化粧品業界も、持続可能な開発に積極的に取り組んでいます。」
との記載があります。
原料を意識した買い物をする上で気をつけたいのは「オーガニック」と書かれた化粧品は、原料の一部にオーガニックが使用されただけでも「オーガニック」という表示がついています。
本物のオーガニック商品を見極めるには、本物のオーガニックであることを示す認証機関のマークを意識する必要があります。
今回ご紹介するのは数ある認証機関の中でも一部となりますが、参考にしてみてくださいね。
世界でもっとも厳しい基準「USDA ORGANIC」
https://www.usda.govより
アメリカ農務省認証の世界でもっとも厳しい認証といわれるUSDA ORGANIC。(※)
100%有機栽培の原料、水分と塩分を除く全工程95%以上がオーガニック原料を使用していることが基準となります。
製造する工場や研究室に対しても厳しい基準を設けています。
USDA ORGANICの認証を受けた日焼け止めは、動物実験を行わない、合成保存料、合成着色料、合成香料、アルコール、パラペンなどは一切使っておらず100%オーガニックであることが証明されています。
フランス国際有機認定機関「ECOCERT(エコサート)」
https://www.ecocert.com/fr-FR/homeより
1991年に農学者の団体によって設立されたエコサート。
ヨーロッパのみならず世界最大規模の団体、オーガニックの基準を満たしているかを厳しく検査する第三者機関です。
エコサートはCOSMEECOとCOSMEBIOの2種類のラベルがあります。(※)
【COSMECO】
・完成品の95%が自然原料であること。
・完成品の5%は化学原料で良い。
・完成品の5%は、オーガニックである。
・植物原料の50%は、オーガニックである。
・化学香料使用不可。
【COSMEBIO】
・完成品の95%が自然原料であること。
・完成品の5%は化学原料で良い。
・完成品の10%は、オーガニックである
・植物原料の95%は、オーガニックである。
・化学香料使用不可。
動物実験を行わないことを証明する「Leaping Bunny(リーピングバニー)」
https://www.leapingbunny.org/leaping-bunny-logoより
動物実験を行なっていないことを示す認証マークです。
ぴょんと跳ねた可愛らしいうさぎと流れ星のマークですね。
こちらのマークは日焼け止めを含め、化粧品やパーソナルケアの製品を開発する上で、製造工程で動物実験を行わない製造業者だということを証明しています。
売り上げの1%を地球に還元する「1% FOR THE PLANET 」
1%for the planet は世界中3,400社から成り立つグローバルネットワークです。(※)加盟する企業や個人の年間収益の1%を、承認された環境保護団体に寄付し自然保護に貢献しています。
オーガニック日焼け止めを販売する海外企業では1% for the planetに参加している企業が多いです。
日本では80社以上の企業が加盟しています。あまり見かけないかもしれませんが、ファッション業界やヘアケアブランドが賛同し、今後さらに加盟企業が増えると予想されています。
日焼け止めに対する意識
肌老化の最も大きな要因は光老化ですね。
私も敏感肌の持ち主なので、日焼け止めも限られたものだけを使っています。
紫外線吸収剤や紫外線錯乱剤のことを知ったのも、恥ずかしながらつい最近のこと。
「ただ何となく肌にいいかな。とにかく何でも塗っておけばいいかな。」
数年前まではそうした判断基準でした。
でも、肌への負担、地球環境への負担、この2つを考え始めてから、日焼け止めへの意識が変わりました。
気がつかないところで奪われているものがある。
気がつかないところで肌をいためている。
オーガニックという言葉は、地球と人を循環させるひとつの手段だと考えます。
IN YOU代表の今月度のインタビューの言葉にもあったように、自分さえよければいい、ではなく、地球環境と共存していることにオーガニックの本質が見えてくるのです。
私はこれからも、後者でありたいです。
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