梅雨の頭痛、梅雨や夏の初めに起こる胃腸の不調。それは、湿邪のせいかもしれません。 胃腸の力を高める養生法をお教えします。
梅雨時期や夏の初めに、胃腸の調子が悪くなる。
そんな不調を抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
私も、毎年7月頃になると、胃腸が動いていないような症状に悩まされてきました。
主に、お腹がすかない、ガスが溜まる、便がでない、体重が減るといった症状です。
「毎年不快だけれど、夏になったら体重が減るし、嬉しい」という気持ちもありましたが、
その反動のように秋になると、冬ごもりのくまのように、
いつも空腹感があり、胃腸の調子も元に戻り、体重も元通り。
その結果、毎年1年間で3、4キロの体重の増減があったのです。
体重の増減が大きいと、ホルモンバランスを崩す原因にもなってしまいます。
そこで、取り組んだのが、元気な胃腸作り。
今回は、いつも元気な胃腸を保ち、自分に合った体重を保てるための、体作りのコツをご紹介します。
梅雨の不調はなぜおこる?
梅雨は、多すぎる湿気が体に害をもたらす「湿邪」が強まる季節です。
湿邪を理解するには、スポンジを想像してみてください。
スポンジは水を吸うと重たくなり、冷たくなります。
これがまさに湿邪に侵された状態で、体も同じように冷えやすく、重く、冷たくなります。
普段から体内の水分代謝が悪く、むくみやすい人は、
湿邪の影響で悪化する可能性があるので注意が必要です。
湿邪は、脾胃(消化系)の機能を低下させ、重く濁り、粘着して停滞し、
下降しやすく、尾体の下部に症状が出やすいといった特徴をもっています。
胸やお腹がすっきりしない、残便や残尿感がある、下痢、むくみ、頭・手足・体の重だるさ。
関節の痛み。尿のにごり、おりものが増える、食欲不振、目やに、痰、鼻水
がみられる場合は、湿邪に侵されていると考えます。
湿邪の原因とは
大きな原因は、飲食の不摂生です。気温が上がってから、氷の入った冷たい飲み物や、
サラダ、刺身、アイスクリームなどの取り過ぎ、水分の取り過ぎにより脾胃(消化系)の機能が下がると、
処理しきれない水分が体内に溜まっていきます。
それが、むくみや体の重さ、下痢や消化不良などの症状を起こします。
舌で湿邪かどうか判断できるセルフチェック
舌を見てみて下さい。白い苔がありませんか?また、口の中のねばつきなどがある場合、湿邪の症状が見られるでしょう。
胃腸の不調の原因は主に3つあります
1 脾胃(消化系)そのものが弱っている
特徴
疲れやすい食欲不振
軟便あるいは下痢
吐き気がする
上腹部につかえがある
薄い痰が多い
舌自体の色は薄く白く肥大し、舌の苔は白く厚い
対策
油っこいものや甘いもの、味の濃いもの、生もの、冷たいもの、過剰な水分など
胃腸の負担になるものを控え、さっぱりした味のものを腹八分目に食べましょう。
なお、食欲がないときは無理に食べなくてかまいません。
「時間だから」と、おなかがすいていなくても食べている人は、1食抜いてみてください。
注意したいのは、お菓子などの甘いもの。
こうしたものを食べると、脾胃が更に弱ってしまいます。
2 脾胃(消化系)を動かすエネルギーがめぐっていない
特徴
みぞおちあたりの膨満感や不快感げっぷが出る
吐き気がする
イライラする
頭痛あるいは頭重感がある
舌の苔が白く、舌自体の色は緑か赤くなることもある
対策
脾胃を動かすエネルギーの滞りによる場合は、ストレス過剰状態です。
それを解消するには、考えることをやめて体を動かすことです。
深呼吸したり、散歩をして、気分転換してください。
じっとしていると、エネルギーがめぐりづらくなるので、気をつけてください。
3 脾胃が元気に働くためのエネルギー自体が不足している
特徴
加齢や過労、睡眠不足、長期の偏食などが考えられます。膨満感がある
元気がない
風邪をひきやすい
便秘
排便困難
疲れやすい
舌の色は赤く、舌の苔は少ない
対策
おなかが張る原因が脾胃を動かすエネルギー不足の場は、
体に蓄えられている生命エネルギーそのものが不足しています。
エネルギーは、普段の食事と故宮によって作られ、腰にある陣に蓄えられています。
ですから、偏食に気をつけて、深呼吸するようにしましょう。
エネルギーを補う食材は、長芋やもち米など粘りのある食材、黒豆、黒ゴマなどです。
また、しっかり歩いて足腰を鍛えることも、腎を鍛えることにつながるので、
階段を使う、一駅歩くなど、足腰を使うようにしてください。
夏は冷え症改善の季節、秋に備えて
夏こそ冷え対策しましょう
冬病夏治=「冬に悪化する病は夏に治そう」という意味です。夏場は、自然の熱のエネルギーの助けを借りられるので、
冷え症などの冬に悪化する症状は、真冬に対策するよりも治しやすいのです。
夏こそ、冷え対策をしましょう。
夏でも、くるぶしが露出するほど短い靴下はやめましょう。
足の裏には内臓と結ばれているたくさんのツボがあります。そこから冷えが侵入していくのです。
コーヒーは、夏でもホットにしましょう。
冬は冷えの他、乾燥に弱い呼吸器系の疾患も夏から対処しておきたいものです。
夏は、発汗で潤いを消耗するので、水分ではなく食材からそれを補いましょう。
たとえば、豆腐、豆乳、きゅうり、冬瓜、トマトなどは潤いを補給する食材です。
これらの食材をしっかりと食べ、潤いを消耗しないでしっかりためられるように早寝も心掛けましょう。
暑いからといって、涼しい部屋でじっとしていると、熱が発散されず体内にこもってしまいます。
そうすると、こもった熱を冷やそうとして、どうしても冷たい物に手が伸びてしまいます。
冷たいものばかりとっていると、今度は胃腸が冷えてしまい、消化吸収する力が弱まります。
すると、食欲が低下、体力が低下して夏バテを起こします。
夏に適度に汗をかくというこが、自然な養生法です。
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食養法
利尿作用のある食べ物で湿を体外へ
きゅうりやすいかなど、薬膳で利尿作用があるとされる食材には、湿を体から出す働きがあります。
湿度が高い梅雨の時期におすすめです。
ただし、利尿作用と同時に体を冷やすものや潤いを補給する働きがあるものも多いので注意してください。
冷え気味の人は、火を通したものをたべましょう。
その他には、枝豆、黒豆、小豆、いんげん豆、メロン、白菜、アスパラガス、セロリ、高菜、とうもろこし、ハトムギなどもおすすめです。
黄色い食べ物は脾(胃腸系)を癒します
脾は、飲食物からエネルギーや潤い、そして血を作り出します。
脾が弱ると、食欲が落ち、何べんや下痢になり、元気がなくなります。
そんな時は、さつまいもやとうもろこし、かぼちゃ、カリフラワー、栗、大豆、きび等がおすすめです。
また、負担になりやすい、甘いチョコレートや冷たいアイスは控えましょう。
発汗作用の食材で湿を排出
しょうが、ねぎ、三つ葉、しそなどの香味野菜や、柑橘類は、
その香りで脾胃(消化系)の働きを活発にし、湿の排出を促します。
また、米やいも類、ナツメなどが持つ自然の甘味は、
脾胃の働きを助け、水分を排出する機能を元気にしてくれます。
唐辛子、しょうが、香辛料などもおすすめです。
汗をかき、余分な水分を発散してくれます。
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お灸で癒そう
冷えや頭痛、胃腸の機能を緩和するために、お灸も有効です。
寝る前の10分のリラックスタイムに、部屋を暗くして深呼吸をしながら、お灸をすえ、
身体や神経を緩めてはいかがでしょうか。
主なツボ
ホルモンバランスを整える「三陰交」精神的緊張による内臓機能の低下を予防する「神門」
栄養を吸収する胃腸の働きを高める「期門」「中脘」
などがあります。
自分に合ったツボにお灸をすえてみてはいかがでしょうか。
秋冬に備えて梅雨から夏にかけて養生しよう
秋と冬を快適に過ごすためには、
ダメージを受けやすい梅雨から夏に、身体を労わることが大切です。
一日の終わりに身体の声を聞いて、日々養生することで、季節の変わり目によるダメージを減らし、
不調のない元気に過ごせる身体作りをしましょう。
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