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Organic Life to all the people.

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私達は地球上の食用可能な植物の内、 4%しか食べていなかった。農園主が語るスローフードの本質とは?

ハウレットハヌル
北海道北斗市「ハウレット農園」園主・ハウレット・ハヌル 北海道函館市生まれ・七飯町育ちの在日カナダ人。カナダ・オンタリオ州の大学で環境学と英文学を専攻。帰国後は、翻訳・ライターとして活動する傍ら、北海道北斗市でブルーベリー・カシス栽培農園を開園。道南地域の食に携わる人々を繋げるコミュニティ「Slow Food Hokkaido Nishi」事務局長。好きな言葉は「人事を尽くして天命を待つ」。持続可能な農業を目指して、今日もモノづくりに励んでいます。

「これから農園をやっていくなら、スローフードのことについて知っておかなくちゃいかんぞ。



私が2012年に両親の農地を引き継いで新規就農した際に、
真っ先に父にかけられたのがこの言葉でした。



写真左は、私の父であり北海道北斗市ハウレット農園創業者の
ピーター・ハウレット。
日本生まれのカナダ人で、高校の英語教師が本職です。

「スローフード? 
食べ物はゆっくり食べた方が消化に良いからよく噛んで食べましょう、
みたいなこと?」と聞くと、

「いや、そういう意味ではないんだけど・・・。
今説明しても分からないだろうな~。
まあ、この仕事を続けていけば追々分かっていくと思うよ。」
との返答が。


「農業を始める!」
と息巻いている割にはあまりにも食に対して無知だった私を見て、
その時は、あれこれ説明しても無駄だろうな、と思ったのでしょう。

実際、父の予測通り、
私がスローフードの面白さや奥深さに目覚めるようになるのは、
それから6年も経った2018年のことでした。

今回の記事では、
現在日本でも活発化している世界的な草の根運動
「スローフード」が誕生した経緯や歴史についてご紹介!
 
さらに、世界で行われている取り組みや、
私が行っている活動についてもちょっとだけ触れてみたいと思います。

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今や当たり前になった「大量生産・大量消費」



まずは、スローフードについてご紹介する前に、
皆さんと共有しておきたい情報があります。

リソースは、SLOW FOOD NIPPON / 一般社団法人日本スローフード協会が、
ホームページ上の「Slow Food Academy スローフードってなに?」という資料で公表しているデータ。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
これによると、世界で流通している食べ物の多くは、
基本的に以下の品目から成り立っている(あるいは以下の品目を含んでいる)そうです。

<植物>
・さとうきび
・トウモロコシ
・米
・麦
・ジャガイモ
・大豆
・キャッサバ
・トマト
・バナナ
・玉ねぎ
・りんご
・ぶどう


<動物>
・豚
・鶏
・牛
・羊
・ヤギ

※p36から抜粋

「え? たったこれだけ?」

これが、このデータを最初に見たときの私の正直な感想でした。
皆さんも、きっと同じような感想を抱かれたのではないでしょうか?

12種類の植物と5種類の動物=合計17品目

これが、私たちの食生活を支える基盤となっている食材の数なんです。

さらに、同資料には以下のようなデータも記載されていました。

・300,000種類と言われる食用可能な植物のうち、
人間が食べているのはその4%=150~200種類しかない
・米、トウモロコシ、麦が総カロリー・タンパク質の60パーセントとなっている。

※p31から一部を抜粋

これらのデータを見ると、私たちの食生活が、
(植物・動物ともに)大量生産・大量消費向けの、
限られた改良品種に大きく依存しているということが分かります。



食文化の多様性が急速に失われていったのが、
アメリカで生まれたファストフード文化が世界を席巻し始めた1970~80年代。

このあたりの時代を境に、
世界の食料生産システムは大量生産・大量消費へと
大幅にシフトチェンジしていきました。

そんな状況に「待った!」をかけたのが、
イタリアで始まった「スローフード運動」でした。

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スローフード運動の幕開け
きっかけはマクドナルドのイタリア進出 



1986年、イタリア・ローマの名所のひとつであるスペイン広場にマクドナルドが開店。

スローフード運動の前身である美食の会「アルチゴーラ」が設立されたのはちょうどこの時期。
「ゴーラ」という食文化雑誌の編集者だったカルロ・ペトリーニが中心となって立ち上げられた団体です。

マクドナルドの開店を受けて、
「このままファストフードの波がイタリアにも押し寄せてきたら、
祖国の伝統的な食文化が失われてしまう!」という危惧から、
アルチゴーラの会員を含め、たくさんの人が抗議のデモに参加しました。

このときに、
「早い・美味い・安い」が売りのファストフードの対義語として
「スローフード」という言葉が誕生。

3年後の1989年に、フランス・パリで国際運動組織が立ち上がりました。

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スローフードとは?



こちらはスローフードのシンボルであるカタツムリ。
ちなみに、スローフードのコンセプトは、
おいしい(Good)、きれい(Clean)、ただしい(Fair)」です。

海外のサイトを調べてみると
Slow(ゆっくり)、Small(小さく)、Sustainable(長く続けられる)
とも書いてありました。

当時、
「オペレーションを最速化して、商品を大量生産して、短いスパンで大きく儲ける」
ことを目的としていたファストフードに対して、
スローフード運動は、
「時間をかけて、良いものを必要最低限作り、長いスパンで少しずつ儲ける」という、
対極的な考え方を活動の主軸に置いたんです。

スローフードの現在と、具体的な取り組み


さて、ここからは、スローフードの現在と、具体的な取り組みについて見ていきましょう。
最初はイタリアで草の根運動として始まったスローフードですが、
今では、世界160か国、
100万人以上のネットワークを持つ世界規模の運動へと成長。

国連や世界各国の政府機関にも大きな影響を与えています。

また、日本においては、2000年頃から浸透し始め、2004年に、
全国組織であるスローフードジャパンが設立されました。

そして、この記事を書くにあたって様々な取り組みについて調べてみたのですが、
中でも一番興味深かったのが、「味の箱舟」(アルカ)というプロジェクト。



写真は箱舟のイメージ画像。アルカと直接的な関係はありません。

1996年に発足したこちらのプロジェクトでは、
消滅の危機にある食べ物の種や生産方法をオンラインカタログにリスト化し、
伝統的な食文化を守るための活動を行っています。

アルゼンチンのトウモロコシ種「カピア」や、
シチリアのタイムの蜂蜜「モン ティ イブレイ」、
フィンランドのパン「カラクッコ」など、
これまでに登録された種目はなんと500以上!

もちろん、登録作業は現在も行われています。



こちらは、「Slow Food Hokkaido Nishi」というコミュニティのロゴマーク。

スローフードを通して、
北海道西部・南部に住む生産者・消費者・料理人・子供たちを繋ぎ、
地域を元気にしよう!という目的のもと、
地元の飲食店・店舗経営者や、私を含めた生産者数名によって結成されました。

主な活動内容は、スローフードを広めたるためのイベントの実施。
昨年の秋に行った第一回目のイベントでは、
函館市の隣町である七飯町と北斗市の生産者数名の仕事場を訪れ、
モノづくりに対する思いに触れるフィールドワークを行いました。



写真はフィールドワークの様子です。

スローフードに取り組んで食の多様性を守ろう!



本当は他にもご紹介したい取り組みがたくさんあるのですが、
紙面の都合上割愛させていただきますね。

ご興味のある方は、是非ネットで「スローフード 取り組み」と検索してみください!


スローフードのコンセプトについては冒頭で触れましたが、
人に「スローフードって何?」と聞かれたとき、
私はいつも、「食の多様性を守るライフスタイル」と答えています。

冒頭でご紹介した歴史を読んで、
ファストフードに対抗するために生まれた
過激なカウンターカルチャーのような印象を受けた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし決してそういうわけではありません。

・違いを認め合う
・人との繋りを大切する

これはあくまでも私が受けた印象なのですが、
スローフードを本気で実践している人たちは、
皆この2点をとても大切にしています。

したがって、この記事では、
マクドナルドをはじめとするファストフードを根絶すべきだ!
と言いたいわけではないんですね。

私は、KFC創業者のカーネル・サンダースの生き様に憧れていますし、
日本マクドナルド創業者の藤田田さんが大好きで、
彼が書いた名著「世界経済を動かすユダヤの商法」を、
ページが色褪せるほど、繰り返し何度も何度も読んでいます。



スローフード関連の記事でファストフード関係の本をおススメするのも変な話ですが(笑)、
とにかく面白いので、読んだことがない方は是非チェックしてみてください!


地元の食を見直す事が
「スローな」ライフスタイルに繋がる



それに、(自分自身を含め)たくさんの人が
手軽で便利なファストフードや冷凍食品の恩恵を受けているのも否めない事実

当然、大量生産・大量消費が主流になる前の時代に戻ることはできません。

だけど、スローフードとは、特定の組織に属さなくても、自分の生活圏の範囲内で十分実践可能なもの。

在来種、昆虫食、山菜、海藻食を始め、発酵技術や合鴨農法といった生産方法まで、
日本には、世界に誇れる食文化がたくさんあります。

また、世間には広く周知されていなくても、
脈々と守られてきた食材も多く眠っているはずです。

あらゆる分野において効率化が進んでいる現代だからこそ、
地元の食材や食文化を見つめ直し、
「スローな」ライフスタイルを実践してみはいかがでしょうか?


出典
ファストフードとスローフード 
味の箱舟プロジェクト 
一般社団法人日本スローフード協会「Slow Food Academy スローフードってなに?」
ユダヤの商法―世界経済を動かす (ワニの本 197) 藤田 田

参考
カルロ・ペトリーニ/ギギ・パドヴァーニ著「Slow Food Revolution: A New Culture for Eating and Living」(Rizzoli)


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北海道北斗市「ハウレット農園」園主・ハウレット・ハヌル 北海道函館市生まれ・七飯町育ちの在日カナダ人。カナダ・オンタリオ州の大学で環境学と英文学を専攻。帰国後は、翻訳・ライターとして活動する傍ら、北海道北斗市でブルーベリー・カシス栽培農園を開園。道南地域の食に携わる人々を繋げるコミュニティ「Slow Food Hokkaido Nishi」事務局長。好きな言葉は「人事を尽くして天命を待つ」。持続可能な農業を目指して、今日もモノづくりに励んでいます。
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