アトピー悪化要因とされる第2の異物侵入路は『皮膚』です。『皮膚常在菌』の存在を意識して処置しましょう。
前号(産道の問題・次のお子様のため)までに、赤ちゃんの発症プロセスの多くは、母親の産道アンバランス(帝王切開も )→腸管のアンバランス(母乳・ミルクの分解機能低下)→異物侵入→皮膚排泄となり、第一根源とされるアトピー発症要因をお知らせしました。
次に第二の原因とされるのは、
第一要因で排泄された皮膚部位の崩壊によって起きる空気中からの異物侵入です。
体内から皮膚への異物排泄は、生後2ヶ月くらいまで皮膚の一番柔らかい『耳の付け根』『頬』などに体内圧によって自動排泄されますが、
少し感覚が強くなる3ヶ月以降は、排泄時に起きる痒みを感知し始め、掻痒行為が始まります。掻痒行為により、炎症部位は拡大し、
空気中の雑菌やウイルスなどの温床となってゆきます。
皮膚粘膜の崩れた部位は、異物の侵入路が作られ、体は本能で免疫システムを構築し、血液中の白血球を侵入路に配備します。
皮膚が赤くなっている部位は、粘膜が崩壊しているという証なのです。
目的とする皮膚改善のために行っている処置が、多くの方に間違いが多いことに驚かされています。
お医者様を含め多くの指導者が言うように、
保湿したり入浴してきれいにしたり、
薬剤を使用したりすると、
さらに厳しい状況を余儀なくされる事を知らなければなりません。
当方の相談者の殆どが、
これまで保湿保湿に明け暮れ、せっせと風呂に入れて石鹸が良いのか何が良いのかと迷い続けています。
結果的に
改善とは逆方向にすすみ、多くのトラブルが発生していることも情報筋からも耳にしています。
ここのサイトでは、
ステロイド剤のことについては、申し上げることは無いと思いますので、保湿の問題・入浴の問題を取り上げます。
まず、
皮膚の処置において第一に考えなければならないことは、
正常皮膚表面は
『ph5前後の弱酸性』
であり、『1平方センチ当たり約100万個1ミクロン』
(1000分の1ミリ)の『有用皮膚常在菌』が棲息して、異物の侵入や雑菌ウイルスの繁殖を防いでいる事を知る事が重要です。
NHK「あさイチ」「ためしてガッテン」で紹介された
『美肌菌』
といわれる菌です。
皮膚常在菌とは
皮膚常在菌に代表されるのは、表皮ブドウ球菌(スタフィロコッカス・エピデルミディス菌)です。この表皮ブドウ球菌は、通常は体にとって無害な菌で、ふだんは皮膚の表面、角質層の上に棲んでいます。そうして体から分泌される皮脂や汗を食べ、弱酸性の物質と水分を代謝します。
もう一つ、「善玉菌」の仲間にアクネ菌(プロピオニバクテリウム・アクネ菌)です。アクネ菌は、空気に触れるのを嫌う嫌気性の桿菌( かんきん)で、毛穴の中に棲んでいます。毛穴にある皮脂腺から出る皮脂を食べて分解し、脂肪酸をつくりだします。
このような表皮ブドウ球菌が産生した弱酸性の物質と水分、アクネ菌が産生した脂肪酸、それに汗や皮脂膜が混ざると天然の保湿クリームができあがります。これが、皮脂膜です。
皮脂膜は外的刺激・異物侵入から皮膚を守り、水分蒸発を抑えてうるおいのある肌づくりに大きく役立っています。この大事な皮脂膜をつくるためには、表皮ブドウ球菌とアクネ菌、2つの菌の働きが欠かせません。また、表皮ブドウ球菌とアクネ菌の産生物質は、どちらも弱酸性です。このため、この2つの菌が元気だと、肌も健康な弱酸性の状態に保たれます。そして、アルカリ性を好む病原菌が繁殖するのを防ぐことができるのです。
皮膚常在菌に代表されるのは、表皮ブドウ球菌(スタフィロコッカス・エピデルミディス菌)です。この表皮ブドウ球菌は、通常は体にとって無害な菌で、ふだんは皮膚の表面、角質層の上に棲んでいます。そうして体から分泌される皮脂や汗を食べ、弱酸性の物質と水分を代謝します。
もう一つ、「善玉菌」の仲間にアクネ菌(プロピオニバクテリウム・アクネ菌)です。アクネ菌は、空気に触れるのを嫌う嫌気性の桿菌( かんきん)で、毛穴の中に棲んでいます。毛穴にある皮脂腺から出る皮脂を食べて分解し、脂肪酸をつくりだします。
このような表皮ブドウ球菌が産生した弱酸性の物質と水分、アクネ菌が産生した脂肪酸、それに汗や皮脂膜が混ざると天然の保湿クリームができあがります。これが、皮脂膜です。
皮脂膜は外的刺激・異物侵入から皮膚を守り、水分蒸発を抑えてうるおいのある肌づくりに大きく役立っています。この大事な皮脂膜をつくるためには、表皮ブドウ球菌とアクネ菌、2つの菌の働きが欠かせません。また、表皮ブドウ球菌とアクネ菌の産生物質は、どちらも弱酸性です。このため、この2つの菌が元気だと、肌も健康な弱酸性の状態に保たれます。そして、アルカリ性を好む病原菌が繁殖するのを防ぐことができるのです。
この皮膚に存在する有用菌群を意識しないで、正常皮膚は構築できないと言えます。
お医者様や多くのアトピー指導者の殆どは、この存在を意識せずに処置されている方が多く、逆に有用皮膚常在菌を減少させている結果となり、一時的に成分によって改善された皮膚は、有用菌減少によって拡大している場合をよく見かけます。
保湿剤の問題
軟膏やワセリンは、全ては確認していませんが中性(ph7前後)の商材であり、この接触により有用皮膚常在菌(ph5前後)は、徐々に死滅してゆき、その部位は中性化して、空気中の雑菌群やウイルス群の温床となります。
さらに、水分を媒介として雑菌は、20分に1回の増殖を繰り返し、雑菌範囲は一機に拡大することになります。
これが感染・とびひ状態です。
また、油脂系ということも大きく問題があり、皮膚表面の感知細胞は、油脂感知するとその部位からは皮脂を出さなくなります。
油脂系処置によって皮膚呼吸も出来なくなり、体温調節も不安定となり、体温上昇によって痒みが発生する要因ともなります。ワセリンを大量に塗布しているお子様が、異常な痒みが発生(他の要因もありますが)するのはこのことも影響しています。
炎症部位への水分接触について
先述の通り、黄色ブドウ球菌などの雑菌は、中性で生息しており水分を媒介して増殖(種の保存)をしています。
多くの指導者は、スキンケアを主に指導され、必ず炎症部位の水分接触となります。
入浴は一番問題と私は判断しています。
強い浸透圧で炎症部位と接触し、部位の奥深くまで水分は浸透することで、奥深く雑菌が侵入生息することになり、傷が深くなるという事になります。
入浴の問題については、重要なことなので、このあとの記事にしたいと思っています。
大人のシミなども皮膚常在菌の影響です。
全てではありませんが、有用皮膚常在菌のポイント的減少により、紫外線防御できずに真皮から分泌するメラニンによって、皮膚がんを含む細胞崩壊から身を守っているのです。
無理な日焼けやクレンジングの成分素材問題、光線刺激、電磁波刺激等々、有用皮膚常在菌が減少・死滅することによってシミは発生してゆきます。
南極・北極に近い人種は、色は白いのですがシミそばかすが多いことは多くの映像で見ることでしょう。赤道人種に比べ紫外線量が少ないために遺伝的に皮膚常在菌が少ない人種となります。
シミができた部位の処置は、直ぐには解決できませんが、弱酸性処置継続によって徐々にシミそばかすは薄くなってゆきます。
皮膚常在菌は光を出している
え、、っと思われると思いますが、
皮膚常在菌の生息数によって、皮膚の輝きの差は歴然です。
顔に出ているアトピーの方々を写真で取れば色の黒い男性に比べても黒く写ります。近くで見ると、そんなに感じないのですが、写真では確実にわかりますし、化粧をしていてもワセリンを大量に塗布していても光を出しませんので、
私は、30メートル先でも顔だけ黒く移りますので直ぐに判断できます。
実は、皮膚常在菌自体が光を出しているのです。いや、光反射してるといってよいのでしょう。このことはアトピー克服に関係ない余談ですけどね。
皮膚常在菌を増やして改善するには
私のこれまでの克服指導で行ったことは、
1日3回『ph4ローションを塗布』するだけです。
はい、克服には腸管粘膜整備は必須ですが、皮膚表面の処置はこれだけです。他に何もしません。
炎症部位の雑菌を皮膚常在菌のphより少し低くして、中性の雑菌群を確実に死滅させるためです。
雑菌を確実に排除して有用皮膚常在菌を保護する方法を繰り返すことで、炎症部位はカサブタとなり、雑菌の侵入・繁殖も無くなり、炎症周囲の有用皮膚常在菌が徐々に中央へ向かって増殖し始めれば占めたものです。
増殖スピードは、雑菌感染の10分の1となるのは、菌の大きさの問題で、10分の1の大きさです。
カサブタの周囲から改善することになりますので、周囲の神経が少し刺激され、痒みと似た感覚となりお子様は掻き崩し血が出ることもありますが、我慢我慢。
直ぐに再度カサブタとなって掻き崩しの繰り返しをしながら、徐々に範囲は縮小してゆきます。怪我したときの傷の直りと一緒なのです。
そして、
皮膚常在菌の増殖スピードは、雑菌感染の10分の1で1ヶ月に約1センチ円しか進まないので、多くの方は焦りますが、我慢のしどころとなります。
アトピーの皮膚の処置
①保湿しない
②風呂に入らない
③水分接触しない
ということでした。
今回はこれで終わりです。
次号は、
今回出た風呂に入らないこと
『脱入浴』
(一般常識だと不潔~)を深く書き込みたいと思います。アトピー克服には重要なポイントです。
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