マクロビオティックで原因不明の偏頭痛と体調不良を改善した私が取り組んだことを余すことなくお伝えします。

わたしが本格的にマクロビオティックを生活に取り入れて2年が経ちました。

以前のわたしは重度の冷え、突然やって来る急な発熱、発疹などを抱えて、すぐ体調を崩したりとパッとしない日々を過ごしていました。
その原因はどこにあるのかわからず、病院でも原因不明と診断されるばかり。

せっかくのお休みなのに病院通いで、心身ともに疲れ果てていました。

8年前、自然療法の本と出会ってから、自分の症状が思いもよらないところにあることがわかり、
すこしずつできる範囲で生活を変えていきました。

結婚を機に食生活の基盤をマクロビオティックとし、生活全般もケミカルなものは排除し、ナチュラルなものへと移行。
その結果、今わたしたち夫婦二人に起きた変化を実体験をもとにお伝えします。

夫の重度の偏頭痛の改善

未病のひとつと言われている、頭痛。
現代のストレス社会では抱えている方も非常に多い偏頭痛で、日本人のうち頭痛有病率は840万人と言われています。
男女比では女性の有病率が男性の3倍強で、女性に多い病気と言えます。

原因はストレスであったり、血流の問題、ホルモンバランス、睡眠不足、気候によるものなどと
はっきりとした原因が伝えられず、薬でうまくコントロールすること、と病院では対症療法で終わります。
まず、未病であったとしても病気に原因がないものはなく、必ずどこかにその原因があって症状として出てきています。
現代医学では「原因不明」とされる場合が多いですが、根本を正せば改善することがいくつもあるのでは、と感じます。

夫の偏頭痛は発症してから10年ほど経っていました。
最初は軽い頭痛や風邪のような症状だったようですが、年々症状は酷くなる一方。
緊張型頭痛も合わせ持っていたので、緊張型が引き金になり偏頭痛が起こる、といったケースでした。


必ずと言ってよいほど毎月発症し、２～３日は寝込むという状態。
症状も強い吐き気を伴い、仕事はおろか一日ベッドで安静にしていないと発作は治まりません。
その度に吐き気止め、偏頭痛薬を飲んでいましたが、一度発症すると回復するまで2日3日はかかっていました。

偏頭痛を自然療法でケア

自然療法では偏頭痛はおもに各臓器の不調、食べ過ぎ、お酒の飲みすぎが原因と考えられています。
痛みの出る部位で原因があるであろう臓器を判断できます。

・頭頂部・・・腸　　　腸に老廃物が多いとき。
・側頭部・・・肝臓　　　　脂肪の代謝が不完全燃焼のとき。
・後頭部から肩・・・腎臓　タンパク質の代謝不良のとき。
・眉間やこめかみ・・・腸　腸の活動が鈍いとき。

出展:からだの自然治癒力ひきだす食事と手当て/大森一慧


頭頂部、側頭部、後頭部が痛む方は、身体に老廃物を残しやすく体内を酸化させやすい
脂肪分、動物性たんぱく質を控える。

眉間やこめかみの痛みは、神経を刺激する砂糖を使った甘いもの、果物、体を冷やすものの摂りすぎが原因と言われています。
これらを控えること。

過去からの食生活を見て、動物性の脂質の過多がひとつの原因とわかったので、脂質を流す
第一大根汁やしいたけスープをお手当として飲んでもらいました。
症状が重いので即効性はないものの、続けることが大切です。

偏頭痛を治すには食事による体質改善が必要

自然療法で偏頭痛の原因を見ていくと、やはり体内になんらかの老廃物が多いと症状として出るということがわかりました。
これからはわたしが取り組んだことをご紹介します。

血液の質、流れを悪くさせる悪い油を自宅では徹底的に排除。

偏頭痛を引き起こすひとつの原因が、血液の質や流れの問題と言われています。
偏頭痛の改善には、まず血液の質の底上げをすることがとても大切です。

血液を酸化させてドロドロにしたり、血管を詰まらせたりする原因となる質の悪い油は取らないに越したことはありません。
正しい油の選択は偏頭痛だけではなく、生活習慣病やガン等の対策にも繋がります。


油は脳細胞、ホルモン系に影響を与えますので、あらゆる病気を防ぐためにも、
体質改善を行うのであればまず最初に変えていただきたい項目です。

トランス脂肪酸や酸化した油、動物性の油、粗悪な油が使われているであろうものは、
自宅では使わないことは最低限守っていただきたいと思います。

・マーガリンやショートニングなどが入っているもの
・バター、ラード
・カレーやシチューなどのルウ
・インスタントや加工食品
・スーパーやコンビニ食
・ドレッシングやマヨネーズなど
・一般的に市販されているお菓子やケーキ
・ハムやソーセージなどの加工肉

使用する油は昔からの製法の低温圧搾、一番搾りで作られた、菜種油（遺伝子組み換えでないもの）
・ごま油・オリーブオイルを主に調理には使用。

生の野菜を毎日食べる

マクロビオティックでは、生の野菜やフルーツは陰性に分けられ体を冷やすと言われているため、あまり摂取を勧めていません。
しかし、生の野菜や果物には身体に必要な必須栄養素をたくさん含んでいます。
生きた酵素やビタミン・ミネラル・食物繊維・ファイトケミカルなど。

ですから、必要に応じてしっかりと生の酵素も摂取していくことが必要です。

生のお野菜をたくさん食べることで、今まで足りなかった栄養素を補えると同時に、
排出されず偏頭痛の妨げになっていた老廃物をデトックスすることが可能になります。
それによって自律神経が正常に機能するようになったり、腸内環境の改善が見られるということが経験上わかりました。

よりパワーの強い緑黄色野菜を摂る、通常のお野菜の2～3倍のエネルギーがある旬の野菜を摂る。
いろんな種類の野菜を摂るなどして、栄養を入れていくと見た目にも変化が起きます。

これまでの食生活が肉食が多い方や、外食が多い方、揚げ物が好きな方、コンビニやスーパーのお弁当や総菜が多い方は
摂りすぎなものを控えて、油に気を付けることと、生の野菜を摂る量を増やすことでも、体を変えることは可能です。

野菜に合わせて血液の浄化をする海藻や小豆もよく使っています。
海藻のなかでも、ふのりは浄化パワーに特に優れていますのでおすすめ食材です。

体が冷えている方は、冷蔵庫から取り出したばかりの野菜ではなく、常温に戻すか50℃洗いで冷気を取ってから
召し上がってください。フルーツを摂る場合も南国のものではなく、できるだけ日本のフルーツが好ましいです。

化学調味料や添加物は使わない

油と同様、使用する調味料は化学的なものは使用を控える。
化学的なものは体に残りやすく、排泄されにくいと言われています。
自宅ではできる限り自然な製法で作られた調味料を使用されることをおすすめします。

特に本物の塩・味噌・醤油はお料理の味を底上げすることもできますが、
デトックス力や整腸作用など、身体へのプラス作用がとても素晴らしいので
基本調味料だけでも切り替えしてみてはいかかでしょうか。

肉食を出来るだけ減らし、動物性食品はできるだけ控える

お肉は血流を促し体を温める、筋肉の維持などの効果があります。
栄養素も高く植物性たんぱく質では補いにくいビタミンが含まれているとして注目されています。
しかし肉食が多すぎたり、上手く代謝ができない食べ方をしてしまうと身体に老廃物を多く残してしまう原因ともなりかねません。

お肉は消化されるまで時間を長く費やし、さらに動物の油は体の中で溶けにくい傾向にあります。
これが原因で血管を硬くさせたり、狭くさせたりすることで血流が悪くなります。

日本人の腸の長さでは消化する前に腸内で腐敗することも多く、毒素として体内に取り込まれることも
血液を汚すひとつの原因ではと言われています。


マクロビオティックではお肉を食べる場合、３倍のお野菜や海藻を摂ることが必要、と言われています。
それだけ消化に助けがいること、体内に老廃物を残しやすい、ということです。

この毒素の残し易さから腸内環境を悪化させ、さまざまな病気の原因のひとつとされています。

肉食を減らすだけではなく、牛乳やチーズやバターといった乳製品も使用を控えました。
乳製品もコレステロールが高く、作用としてはお肉と同じように血液の質を落とします。
また、乳製品はホルモン系や生殖器の病気の原因のひとつとして懸念されています。

白砂糖や人工甘味料が入っているものは買わない

お菓子やジュースだけでなく、調味料や加工食品などあらゆる食品に使われている白いお砂糖や人工甘味料。
これらも体に悪影響を及ぼします。

消化するときに体内から大量の栄養素を必要とし、奪ってしまう、
精神的にも影響がでる砂糖は特に種類に気を付けました。

わたしは、お料理に砂糖類は一切使いません。
その代りにみりんや玄米甘酒などを使用、野菜からしっかり甘みを出す、と言った調理法で
砂糖は必要なくなりました。

こめかみに出る偏頭痛は陰性の痛みなので、砂糖類は極力摂らないほうが賢明です。
やはり、女性に多いのがこちらの痛みです。
砂糖類に合わせて小麦類も控えていくと効果的です。

肌にあたるものは天然素材のものに

素肌に直接触れるものは、天然の素材のものがベストです。
石油系の合成繊維は汗を逃がすことができず、静電気を身体に溜め込みやすいので
その分身体に老廃物として蓄積されます。

毒素を吸収する効果の高いシルクや、吸収性も高く穏やかに体温調整する綿のものが下着には適しています。


また、経皮吸収の高いシャンプーやボディソープ、家庭洗剤などもすべてケミカルなものではなく
体への負担も少なく、ナチュラルに自然へ返るものへと移行。

一年後の変化

このようなことを続けていった結果、１年を過ぎたころから偏頭痛がでても
薬を使わずとも１日で軽く済んだりと変化が訪れました。
緊張型頭痛はたまにあるものの、徐々に偏頭痛も発症しなくなり、今では偏頭痛が出なくなりました。

私自身も同じように取り組んだ結果、以前のように突然前触れもなく４０℃近くの発熱が起きる
ということもなくなり、崩れやすかった体調も安定、疲れにくい体となり一切寝込まず毎日元気に活動しています。

これに加えて緊張している筋肉をゆるめるなど、外からのアプローチもかけていますが
からだの中から整えることが、やはり大切であると感じました。

偏頭痛の原因は人によりさまざまなので、この限りではありませんが
体質を改善するのであれば基本的なことばかりなので、参考にしていただけると幸いです。

血流・代謝の悪さ、腸内環境を改善

わたしは深刻な冷えが根底にありますので、陽性食品と発酵食品を積極的に摂ることを行いました。
合わせて、甘いもの、体を冷やすものを控えること。

甘いものが大好きでしたので、それが血流の悪さを招き、体の冷えを一層進ませた原因ということが
わかりましたので、特に白いお砂糖の入っているものは極力控えました。

腸内環境も良くありませんでしたので、食事を変えていくと腸が動くのがわかり、
体内の血流の滞りが徐々に解消されていったように感じます。

青白かった顔色も血色がよくなり、肌荒れしやすかった肌もキレイに変化。
足こそまだ冷えていますが手はポカポカ、毎日忙しくしていても、全く寝込まなくなりました。

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体質改善から２年後、自然妊娠へ

そして、今新しい命を授かりました。
妊活という言葉がありますが、それに各当することは正直何も実践していません。
夫婦で体質改善を行った延長線上に、自然妊娠がやってきました。


不妊治療や妊娠しやすくするためのサプリやお茶もありますが、
妊娠しやすくするためにはまず体質の見直しがとても需要と感じます。

せっかく授かっても体が栄養不足や不安定だと、赤ちゃんの発育に支障がでたり、
妊娠中が辛いものにとなってしまう可能性もあります。

以前のわたしたちの身体は、妊娠が成立する以前のレベルにあったと感じます。
それでも体質改善の末、妊娠が可能となったのです。

最後に

わたしたちは結婚して２年以上過ぎていますので、一般的に「不妊」に振り分けられます。
しかし、無理なくストレスなく体質改善を行うためにはこの時間が必要だったと感じます。

わたしは今、一般的には高齢出産の年齢にあたりますが、つわりも少なく元気に過ごしています。
それも体質改善をして今の体を手に入れた結果だと思っています。

元気に毎日を過ごす基本は、やはり毎日の食事がいかに大切か、と改めて気づかされました。
外食も決して少ないわけではなく、ゆるく実践してきても必ず身体は応えてくれる、いくつになっても身体を変えることはできると思います。

身体を信頼することと、変化を楽しみ受け入れることができれば、身体は良い方に必ず向かいます。
あと、一日の終わりには身体におつかれさまと感謝を伝えるようにしてみてください。
みなさまの健幸を願っています。

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