どの病院に行っても治らなかった原因不明の不調が食事療法でみるみるうちに改善した私の体験談。
季節の変わり目は体調を崩しやすい
季節の変わり目。
寒くなって来ましたが、体調はいかがでしょうか。
あなたには、今次のような身体症状はありませんか?
慢性的な疲労、だるさ、めまい、偏頭痛、動悸、ほてり、
不眠、便秘、下痢、微熱、耳鳴り、手足のしびれ、口や喉の不快感、頻尿、残尿感。
また、精神的に、
イライラ、不安感、疎外感、落ち込み、やる気が出ない、ゆううつになる、感情の起伏が激しい、焦りを感じる
もしこれらの症状が併せてあれば、自律神経失調症が疑われます。
その原因は、生活リズムの乱れ、環境の変化、過度なストレスにもよりますが、もともとストレスに弱い体質や、女性ホルモンの影響とも言われています。
要するに、誰でも起こりうる病気です。
しかし、病院に行っても症状を緩和するための対症療法しかしてもらえず、
長い間、不快な症状に苦しむ人が多いようです。
性格的には几帳面、完全主義の人が陥りやすいと言われています。
私もそんな一人でした。
突然の発症・・・。 治らない鈍痛が続き、病院へ行ったら
私もちょっとしたことが引き金になり、自律神経失調症になりました。
長男が幼稚園に通うための準備に入っていた頃、夫が転勤になり家族で引っ越しをしました。
ある朝、起き上がると、背中から頭にかけて鈍痛が走りました。
理由がわからないまま、少し休んで家事に取り掛かりますが、また痛みが走り、体が重く頭痛も治りません。
いつもと違う様子に、夫は「1日ゆっくり休んでいたらいいよ」と言ってくれました。
けれども、状況は変わらず、これはどういうことなのか、痛む頭で思いを巡らしました。
すると、三日前に子どもたちと買い物に行く道中、私がうっかり子どもの自転車の後部に腰を降ろした途端、そのまま転んで尾てい骨を打ったことを思い出しました。
外傷はないのですが、総合病院へ行ってみることにしました。
整形外科の医師に病状を話すと、レントゲンや尿検査の結果は異常なし。
「むち打ちかもしれない」というと首をカラーで固定し、ビタミン剤を処方されました。
「肩こりがひどい」というと、マッサージを勧められ、院内の理学療法を受けるも、めまいと吐き気に襲われ、しばらく休んでから帰宅。
数日後、いよいよ幼稚園の行事も始まり遠足に同伴することに。
相変わらずの症状に病院へ行くと、後頭部にブロック注射を打ち、痛み止めの座薬を処方されました。
遠足は歩くのがやっと、公園の芝生についた時は横になって休むしかありませんでした。
認知症を疑う診断結果に、愕然とする。
整形外科の医師はさじを投げました。
脳神経外科を紹介されましたが、その診察は認知症か神経麻痺を疑うような内容でした・・・。
屈辱的で、この先どうしていいかわからなくなった私、帰り道は涙が溢れました。
なんとか元気になりたい!とふと思いついたのが、鍼。
その後も、友人の勧めで整体院へ通い、紹介された整形外科へも行った私。
しかし、結果はどれもはかばかしくはありませんでした。
診察の待合室で思い至ったのは「鍼・灸治療」。
何の情報もないまま、電話をかけて受け答えがいい感じだった治療院へ、タクシーで横になりながら到着。
初めての診察は、脈をとり「陰性ですね」と。
膝の裏などを触診し「腎の気血が滞っています」と。
そして施術、痛みはなく時間もそう長くはなく、体が温まった気がしました。
帰宅すると、何だか心臓がドキドキする、息が苦しい。
施術のせいだろうか、横になって休み、治療院に電話をしました。
「めんげんですね」と言われ、好転反応ですから心配ないとのことでした。
数回通うと、治療効果を上げるために食事を整えるよう助言されました。
動物性食品は取らないように、
砂糖や甘いもの、果物も食べないように、
とのこと。
これまで聞いたことのない助言でした。
ただ、当時はそれをポジティブに受け取れるほど、まだ心は元気ではありませんでした。
果物屋さんの前を通り、「ぶどう一粒も私には許されないんだ」と悲しくなったものでした。
しかし、保険のきかない治療が一ヶ月で10万円以上かかり・・
持続が厳しい治療に疲れた私が行ったこと
1ヶ月も通った頃、だいぶ体が楽になってきたのを実感していました。
鍼・灸の治療のおかげだと思い、私は「おかげさまでだいぶ楽になってきました。あとどのくらい通えばいいでしょうか」と尋ねました。
すると、「いえいえ、あなたのコリは相当に深いからまだまだかかりますよ」と言われました。
この時点で、保険の利かない治療はもう10万円以上かかっていました。
いい治療院であったとしても、いつまでも長引く治療に頼り続けるわけにはいかないと感じはじめたのです。
食事療法に出会う
気がつけば、食生活の助言は忠実に実行していた私。
針・灸の施術ではまだまだかかるというなら、もしかすると、食事の効果の方が大きいのかもしれないと直感しました。
玄米食を勧めるその先生に、食材の仕入先を尋ねると市内の自然食品店を教えてくれました。
偶然、同じ日、夫はその自然食品店のご夫婦と会っていました。
数日前に住宅展示場に来場し、新築予定の住宅のアドバイスをしていたのです。
喜んでくれたお客様とプライベートな話まで及び「実はいま家内が具合悪くて」という話をしました。
すると、「どうぞうちの店に連れて来てください。相談に乗りますよ」ということで快く引き受けてくださったのです。
翌日、私はその店に相談に行きました。
できるだけ、短時間で話ができるよう、自分なりに既往歴をまとめておきました。
ご主人は明るい声で、「いわゆる自律神経失調症ですね。
すぐに良くなりますよ」とおっしゃるではありませんか。
原因不明の病と向き合い、絶望も味わってきた私は、初めて病名がはっきりしたことと、治る見込みがあることに安堵しました。
細かな食事指導を受けて、厳しい内容ではありましたが、やれないことではないと思いました。
そして手当て法も教わり、痛みの対処もできるようになっていきました。
それから、食事療法一本に絞り、調味料も全て変えて、
玄米を中心に動物性食品ゼロ、砂糖、果物ゼロに取り組みました。
当初は、陽性な野菜と海藻の組み立てで1ヶ月。
具合が悪くて当初は5分も立っていられなかった私は、手当て法の甲斐もあってか、徐々に起きていられる時間が長くなってきました。
1ヶ月後には、食事の内容を少し広げていくことに。
手当ては引続きしていましたが、不思議に手当て中は体が軽く、なんでもできるような感覚になったことを記憶しています。
そして季節は冬、なんとこの頃には不調もよくなり、家族でスキーを楽しめるようになりました。
春からずっと悩まされていた心身の不調が、食事を変えてわずかたったの2ヶ月でこの変化です。
こんなに元気になれたのは、食事のおかげだと誰よりも自分が確信していました。
何でもかんでも好き嫌い食べていた頃から比べると、その様子は親しい友人でも「それって宗教・・?」と疑うほどでしたが、
それでも食べ物の力を知ったら、もう以前のように、なんでも無批判に受け入れることはできなくなっていました。
振り返ってみれば、間違いだらけの食生活
私の幼少期は、就学前にヘルニアで入院、小学生の頃は腸カタルで入院など、もともと体が丈夫とは言えませんでした。
全体に食は細く、ご飯よりはおかずをいろいろ食べてお腹を満たしていたような気がします。
1970年代、経済は右肩上がりで食べ物に不自由などしたことがありません。
共働き家族は増えて、お惣菜や冷凍食品、インスタントものが出回っていました。
この時代の多くの人がそうした食事をしていたわけで、普通に、合成着色料や合成保存料、添加物も受け入れてきたのです。
そして、たくさんの動物性食品や乳製品、砂糖や油脂、添加物を摂ってきました。
自分の病気をきっかけに、食べ物を含めた物事には陰性と陽性があることを知りました。
そのどちらかに偏り過ぎても体の調子は崩れます。
自分のこれまでの食歴がそのまま病歴に投影されていることもわかりました。
マクロビオティックの陰陽表とにらめっこしながら、これまでの食事をどう改めればいいか考えるようになりました。
動物性食品を避けるといっても、肉や魚のメインデッシュばかりを指すわけではなく、出汁やエキスなども含まれます。
加工食品にはほとんど入っていますから、うっかり使ってしまいそうですね。
私は、かつお節をちょっと使っただけで、体の痛みを感じたものでした。
自分の体に嘘はつけません。
砂糖の害は、甘いもので体が緩むことも感じましたが、血糖値の乱高下と精神の関係がわかってしまうと、やはりゼロにする意味があると思いました。
白砂糖だけではなく、黒砂糖もはちみつも、一切摂りませんでした。
すると、穀物の甘みも感じられるようになり、野菜の料理も砂糖を使わずに味わうのが楽しくなりました。
未精白の穀物が欠落
そしていちばん大事なのは、中庸となる穀物です。
主食(未精白の穀物)の食べ方が少ないと、中庸が抜けて主軸になるものを失い、心身共に安定しない日々が続きます。
自律神経失調症は、主食の欠落から起こる体の不調です。
おかずを減らして、未精白の穀物をしっかり摂りましょう。
体の芯ができてきて、健康が少しずつ積み上がっていきます。
無自覚に体調を崩すのは、自然の摂理に沿っていない可能性が高いと考えられます。
よく動物が食べる物は、その歯の種類によって決められていると言われます。
人間の場合は、前歯8本で野菜を、犬歯4本で肉(魚)を、臼歯16本で穀物を食べることになります。
臼歯を使うということは、食物繊維も含んだ穀物(未精白の玄い米)をある程度なら自分ですりつぶすことができます。
しかし、この100年余り、私たちは黒いものを追放してきました。
あなたも心当たりはありませんか?
洋の東西を問わず、人間の食べ物の歴史においては、穀物が大きな比重を占めていたことは確かである。
そして、その穀物は粒で食べるにしろ、精白されていない、黒いものであった。
しかし、肉と、乳製品をふんだんに使った料理が、貴族階級に珍重されるにしたがって、彼らの食べるパンは黒パンから白パンに変わっていった。
中略
堅くて口当たりの悪い、味も濃厚な黒パンは追放されていくことになる。
19世紀末の、フランスの一般庶民の食事は、1日平均1kgのパンを食べ、20世紀初めには800gとなり、現在は130gと、次第にゼロに向かっているという。
引用 『自然食』 現代書館
日本でも、主食となる穀物の消費量は、昭和の初期に比べてガクンと減りました。
しかも精製度が高くなり、洋風化した高カロリー、高タンパクの食事に合うように、パンもご飯も真っ白なでんぷん質だけを必要とするようになったのです。
未精白の穀物は、ビタミン、脂肪、蛋白質、その他の栄養素が豊富に含まれています。
穀物それ自体がたいそう栄養価の高いものなんですね。
白い粉のビジネスによって私たちの食事の栄養価はどんどん下がって来ている
食の断捨離のススメ
豊かに見える食生活は、食品ビジネスの繁栄の証。
穀物を真っ白なでんぷん質にすることで、欠いてしまったものを補うだけのさまざまな食品を流通させました。
目先、舌先を楽しませる食事と、体が喜ぶ食事は違うのです。
自律神経失調症かなと思う人は、一時的に体を休める意味でも動物性食品をゼロにしてみてください。
また、砂糖や甘いものアルコールや嗜好品も、ゼロにしてみてください。
そして、未精白の穀物を中心とした食事を中心に摂りましょう。
季節の変わり目に体調を崩す要因の一つに、穀物が足りていないことが原因かもしれません。
陰性、陽性に振り回されない、土台をしっかりとつくることが基本です。
小手先の対症療法でなく、欠落していた穀物を積み上げることが、遠回りのようで早道です。
自律神経失調症は体のSOSのサイン。
本当に自分に必要なものと、そうではないものを見極めると、食生活もシンプルになっていくでしょう。
自分の体の声を無視せずに、自分でケアできるチャンスです。
食の断捨離で、身も心も軽やかになりましょう。
IN YOUMarketで未精製穀物の無農薬玄米を買ってみよう
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