自閉症・ADHA・アレルギーの食事療法で注目を浴びるグルテンフリー・カゼインフリーは子供にこそ試したい!小麦と乳製品が与える脳への影響とは
話をきちんと聞ける子供を育てる!?
グルテン・カゼインフリーって何?
グルテンフリーやカゼインフリーというと(小麦のたんぱく質であるグルテンと、乳製品のたんぱく質であるカゼインを避ける食事法)
最近流行の健康法、ダイエット法で女性がするものというイメージを持たれる方が多いかもしれません。
私自身、今まさにグルテン・カゼインフリーを半年ほど実践している最中ですが
始めた目的は、自分自身の美容と健康のためでした。
ところが、この食事法について色々と調べていくうちに、ヘルシー志向な大人たちはもちろん、
今子供の食事療法として
グルテン・カゼインフリーの食事法が注目を浴びている
ということが分かってきました。我が家は3歳になったばかりの双子の男児と、下にもう一人弟がいるのですが
毎日子育てに四苦八苦している私としては、これは見逃せない情報!
私と同じ子育て世代の方には特に、知っておいて頂きたい情報だと思いましたので
私が調べたこと、また実際に我が家で取り入れてみた効果などをこちらでシェアさせて頂きますね。
グルテンフリーやカゼインフリーのメリット
とその前に、そもそも、グルテンフリーやカゼインフリーってどんなメリットがあるの?
と思われる方も多いかもしれません。
農薬や添加物、遺伝子組み換え作物や砂糖、質の悪い油などは避けていても
食品で何かを避けるということは抵抗を感じる方も多いのではないでしょうか。
ですがもし、毎日当たり前のように食べている小麦や乳製品があなたやあなたの子供の身体に合っていなかったとしたら?
頭痛や、寝起きのだるさ、生理前のイライラ、花粉症、乾燥肌
子供の癇癪やイヤイヤ、不機嫌、便秘や下痢、アレルギー体質などなど
そんなちょっとした不調が実は、毎日食べている小麦や乳製品に原因があるのだとしたらどうでしょう。
グルテンやカゼインはそれ自体、色々と問題視されていますが
そもそも日本人の体質として合わないという問題もあります。
グルテンとカゼインを避けるべき、理由とは
大きくいうと以下のようなものがあります。グルテンを避けたい理由
◎中毒性がある◎様々なアレルギーの原因になる
◎小腸の壁の結合組織を壊す恐れがある
◎食欲を増加させる働きがある
(一日に400キロカロリーも余分に食べ過ぎてしまうというデータも有り)
◎血糖値を急上昇させ、インスリンを大量に発生させてしまう
カゼインを避けたい理由
◎中毒性がある◎腸から吸収されにくくうまく消化できなかった場合腸の炎症の原因となる
◎様々なアレルギーの原因となる
*小麦に関して注意*
ただ、これはあくまでも品種改良を繰り返して生まれた現代の多くの小麦の問題点です。
昔ながらの製法で作られた古代小麦や、品種改良をほとんどされていない種の小麦だってあります。
そういった小麦に出会ったら、生産者の方に感謝しながら、ありがたく頂きたいですね。
まるで麻薬のような作用を持つ!?
グルテン・カゼインを避けたいもう一つの理由。
グルテンとカゼインはどちらも中毒性があると記述しましたが、
これ、理屈抜きに体感として思い当たる方多いのではないでしょうか?
どうしようもなくパンや麺類が食べたいとか、チーズたっぷりのピザや、カフェオレやアイスが食べたいとか、、、
そんな経験がある方は多いのではないでしょうか。
(厄介なことにパンやアイスなんかは砂糖も加わることで依存度がより高くなりますよね)
それもそのはず。
小麦と乳製品のアミノ酸の配列は、モルヒネに似ている
と言われているのです。(カゼインとグリアジンのアミノ酸の配列「トリプトファン」「フェニルアラニン」の間には、
「プロリン」というアミノ酸が並んでいますが、その配列がモルヒネと似ているのだそうです。)
今、アメリカではグルテン依存の方をトリートメントする施設まであるそうですが
そこでグルテン依存の方に「ナルトレキソン」という麻薬を抑える薬を飲ませたところ、症状が軽減したという報告もあるようです。
グルテンやカゼインは、脳に深刻な影響を与える可能性も
そして、その成分は脳の関所と言われる「血液脳関門」をすり抜け、受容体と結びつくことで中毒症状が引き起こされます。
さらに怖いのは、脳の働き、とりわけ側頭葉の働きに影響を与えるとまで言われているという点。
側頭葉は言語や聴覚機能を司り、前頭葉と連携し、記憶する役割も担っています。子供は血液脳関門が未発達であるということ
私たち大人でさえ、これだけ影響力の大きいグルテンとカゼインです。
まだまだ身体も脳も発達段階の子供たちに与える影響を考えるととても怖くなってしまうのは私だけでしょうか。
子供の血液脳関門が未発達であることは、理研のアカゲザルの実験により明らかになっていて
体内に投与された薬物は、幼少期の個体では脳に移行・蓄積しやすい
理化学研究所
理化学研究所
とされています。
グルテン・カゼインの除去が
自閉症 ADHA 多動症、アレルギーなどの食事療法として注目を浴びている
また、自閉症やADHA、多動症の治療法としても、グルテン・カゼインフリーの食事が注目を浴びています。ノルウェーのオスロー大学カール・ライヘルト教授(Dr.Karl Reichelt)は、20年にわたる研究で、自閉症児の尿中のペプチド(麻薬様物質)の排泄量が高く、その原因は小麦粉や穀物に含まれる「グルテン」と全ての乳製品に含まれる「カゼイン」が消化されない為であることを発見。『カゼイン・グルテン完全除去』する療法で、尿中のペプチドが減るとともに、言語学習能力診断検査が改善する『逆相関関係』を発表しました。
⇒Two Candidate Genes for Autism Identified in NAAR-Funded Research Projects-Autism Speaks カナダ発!”たんぽっぽ”自閉症療育支援の~と
⇒Two Candidate Genes for Autism Identified in NAAR-Funded Research Projects-Autism Speaks カナダ発!”たんぽっぽ”自閉症療育支援の~と
また、フロリダ大学のケイド博士らの研究では、
95%もの自閉症または精神分裂症患者が、グルテンとカゼインのタンパク分子であるペプチドが尿に排泄されていると報告しています。
フロリダ大学ケード (Robert Cade) 教授も、少なくとも1年以上通常の治療(精神療法と薬物治療)で効果がみられなかった70例の広汎性発達障害(自閉症・アスペルガー症候群)に、カゼインとグルテンを除去する治療を1~8年間行い、「社会的隔離・視線接触,・緘黙症・学習能力・活動過多・常同活性,・清潔状態・不安発作・自傷など」の症状の程度を判定しました。その結果、3ヵ月以内に57人(81%)に顕著な改善が見られ、3ヵ月ですべての症状の改善がみられました。(この改善は、検査継続後1年間見られました。改善しなかった13人(19%)のうち5人は、尿中の麻薬様物質の量が多いままで、自宅での家族による食餌療法のため、不完全であったと思われます。)
⇒[PDF]No 38 Cade Autism and Schizophrenia Paper.pdf カナダ発!”たんぽっぽ”自閉症療育支援の~と
⇒[PDF]No 38 Cade Autism and Schizophrenia Paper.pdf カナダ発!”たんぽっぽ”自閉症療育支援の~と
グルテン・カゼインフリーを子育てに取り入れる
これだけ巷に溢れていて、小さいころから親しんできた小麦と乳製品が脳にまで深刻な影響を与えるなんて、
信じられない!
だって、みんな普通に元気に生活しているじゃない!
と思われる方も多いかと思います。
ただ、これだけ生活に密着しているからこそ、その影響は侮れないのではないのでしょうか。
特に、身体がまだ発達段階で成長期の子供たちは、食事の影響がダイレクトに現れます。もしも今、目の前にいるお子さんが
◎集中力にかける
◎落ち着きがない
◎じっと座ってられない
といった状態にあるのなら、グルテン・カゼインフリーの食事を試してみる価値はあるのではないかと思います。
*給食などがあってコントロールができないという場合は、
まずは家庭だけで試してみて、長期休暇になったときなどに本格的に導入し、お子さんの様子を見てみると良いかもしれませんね。
*実践する際は、お子さんの気持ちももちろん大切ですので、親子でよく相談して、まずは1週間~2週間試してみると良いかもしれません。
グルテン・カゼインフリーを取り入れた後の
我が家の子供たちの変化
グルテン・カゼインフリーを子供たちにも取り入れて、もう3ヶ月ほどがたちますが
明らかに変化が見られたのはパンや麺類が大好きな長男の方でした。
その変化とは、室内遊びが上手になったこと。
もともと身体を動かす遊びが大好きな長男は、ブロック遊びやお絵かき、本を読むなどが次男と比べても苦手なようでしたが
集中してそういった遊びに取り組む時間が長くなったのです。
じっと座っていられる時間も長くなりましたし、絵本も最後まで聞いてくれるようになりました。
(今までは最後まで読み終えることなんてなかなかなかったので、我が家の中では驚きの変化なのでした)
次男にも、同じような変化は見られたのですが、長男ほど分かりやすいものではありませんでした。
もしかすると、小麦好きの子ほど効果が出やすいのかもしれませんね。
私が送るグルテン・カゼインフリーのリアルな生活
我が家の場合、
◎もともと和食中心であったこと
◎外食をほとんどしていなかった
ということもあって、グルテンフリーもカゼインフリーもすんなりと行うことができました。
この生活は、外食や加工食品を使った調理などは難しいものの
意外にも、家庭で料理をする分にはあまり不自由はありません。
(具体的には、朝食は納豆ご飯と味噌汁とのり、昨晩のおかずの残り!とかです、、、、)
我慢することが多いのでは?と心配をされることもありますが、調理に慣れてしまえばなんてことありません。
米粉やくず粉、豆乳やアーモンドミルク、酒粕で作る乳製品フリーの粉チーズ、大豆ヨーグルトなど。
代替品は意外とたくさんあるものです。
先日、誕生日は何が食べたい?と聞くと「ピザ!」とリクエストをもらったのでこちらのレシピをちょっとアレンジして、(材料のスペルト小麦100gを米粉80gとタピオカ粉20gに変えただけ)グルテンフリーでカゼインフリーなピザを作りました。
誕生日ケーキには、ナッツとココナッツオイル、バナナで作ったローケーキの上に、豆腐クリームでトッピング。
もちろん、グルテンフリー、カゼインフリー、おまけに砂糖も不使用。
でも子供たちはもちろん、市販のケーキに慣れ親しんだ家族からも大好評でした。
大変な面もあるけれど工夫次第でグルテン・カゼインフリーの生活は楽しめる!
外食が難しい、調理が難しそう、お金がすごくかかりそう、子供も自分もストレスがかかりそう・・
そんなイメージから、自分には無理かな、、、と思われている方も多いかもしれません。
けれど、どうでしょう。
確かに、外食は難しいというのはありますが、その分の浮いたコストで
より身体にプラスになる材料を揃えてご飯を作ってあげることができます。
それに調理が難しいなんてことは決してありません。
普段の食事は和食に切り替えれば良いだけのことです。
時々食べたくなるパスタやパン、ケーキやクッキー等も、ちょっとの工夫で簡単に作れてしまいます。
確かに工夫も必要です。
厳密に実践しようと思えば、周りのママ友や家族にも宣言しておく必要もあります。
(ちなみにみんなでご飯しよう!となったときには我が家を開放してしまいます。
手巻きずしや焼き鳥、ビーフンなど、外食できなくても、みんなでワイワイ食事する体験もさせてあげられるんです。)
外食できない
調理の手間がかかる
材料を揃えるコストがかかるなど
デメリットは確かにあります。
でもぜひちょっと考えてみてください。大切なことは何か。
間違いなく言えるのは、あなたのお子さんの身体と心を作るのは、あなたが選んで作る毎日の食事だってことです。
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