ストレスで胃が痛い、胃腸の調子がよくない…薬膳の知識を用いたカラダに優しいストレス解消・対処法。

ストレスや心配事で胃腸の状態が良くない‥ということはありませんか？

ストレスや緊張が続いて、胃腸の調子が悪くなったりしませんか？


楽しく食事しているときに悲しい知らせが来て、たちまち食欲が失せてしまった。
イライラしてやけ食いしてしまったあと、自己嫌悪で胃がムカムカする・・。

心配事があると食欲が出ない、
仕事でミスしてしまったときや、新しい環境に慣れていないときなど、胃の不調が表れる・・


みなさんも、経験があるのではないでしょうか。

胃は感情を反映する敏感な臓器

体と心が繋がっているとは言いますが「胃」はまさにそれを代表するかのような臓器。

ストレスの影響を受けやすい胃腸は、精神的なショックなどにより、ぜん動運動も止まってしまいます。


東洋医学では、心と体を一体と考える【心身一如】を基本としています。
【心と体は一体である】という考え方で、精神的な問題が体に与える影響は大きいという捉え方により全体を総合的に診断して養生方など診断します。原因を考えてみましょう。

ストレスとはそもそも何者？

それってストレスじゃない？とか、
ストレスが多い環境にいるから・・などわたしたちはよく口にしますが、じゃあ、ストレスってどういうものなのでしょう。

ストレスとは心や体へなんらかの外的刺激が加わり、緊張が生じた状態。体の防御反応。

その原因を【ストレッサー】といい、音や光、暑すぎたり寒すぎたりといった気温や、新しい職場、人間関係などの環境的なことから不安や恐れなどの心理的なことまでさまざまです。

『カナダの内分泌学者の研究と実験では、最大の【ストレッサー】は精神的なストレスである。
精神的ストレスだけで、体内に様々な病変が生じるということを立証した。』

主に『強い緊張、怒り、不安や恐怖、貪欲さ』などが原因にあげられ、
精神的ストレスが及ぼす身体への影響はかなり大きいようです。

体のさまざまな不調の原因について
参考文献『整体/体質改善研究家の病まない生活術　賢い人は早く治る！知らない人は治らない』松原秀樹氏著　より

大事なのは、交感神経と副交感神経のバランス。

精神的ストレスは、自律神経の交感神経を緊張させます。

交感神経と副交感神経については、
皆さんもご存知とは思いますが交感神経はオン、副交感神経はオフの状態です。

機械もそうですが、オンのままだと熱くなりすぎてしまいますから、オフの状態も必要になります。

強いストレスなどでの交感神経の緊張により全身の血管が収縮し、
血糖値と血圧が上がり、心拍も速くなり、胃腸の動きも抑えられてしまいます。

このような状態が続くと眠りも浅くなり、体の免疫力も低下し、病気にもなりやすくなってしまいます。


普段私達は自律神経という、交感神経と副交感神経のバランスから体の機能を保っているのですが、強いストレスを感じる事によって、交感神経が活発になり過ぎるとこのような状態になってしまうんですね。

ストレスの感じ方は、何がストレスになるとか、どういった症状が出るかは人それぞれですが、皆さんには、どのような症状がありますか？

私は嫌だなぁと思うことがあったり、プレッシャーに感じたりするような事があると、頭痛や、胃が痛くなったりするタイプです。

ただ20代の頃、今より若い時の方が頻繁で、痛み止めの薬を良く飲んでいました。

しかし痛み止めは対症療法。
それよりも、ストレスをできる限り軽減できる方法を身につけましょう。

今すぐできる、ストレス対策方法

その１：いつでも、簡単にできる呼吸法

〜腹式呼吸で深呼吸〜

様々なストレスにさらされている現代。
起きている間はほぼ、交感神経がオンの状態。
過度な緊張は様々な不調を引き起こします。
腹式呼吸でリラックスしましょう。

①息を吐ききったら、鼻からゆっくりお腹を膨らませながら息を吸います。

②10秒かけて口からゆっくり吐き出します。お腹がぺたんこになるイメージで。
心地よい自分のペースでくり返します。

腹式呼吸で吐き出すことで、交感神経が優位だった状態から、副交感神経が優位になります。
酸素が体内に取り込まれ、血流も良くなり緊張もほぐれます。
1日に20回位を目安に、回数を分けてやってみましょう。

なかなか眠りにつけないときも、横になったまま、是非やってみてください。

その２：普段食べているものを見直して、ストレスに強い胃腸を目指そう

砂糖を摂りすぎない

菓子類はもちろん、ヘルシーに思えるスポーツドリンクや、アイスクリームやケーキ。
ストレス解消に沢山食べてしまいがち‥。

多くの砂糖が胃に入ると、胃のぜん動を弱くします。
空っぽの胃袋にキャラメル一個分の砂糖が入るだけで胃は殆ど動きを止めてしまうとすら言われています。
特に食前の甘いものは、その後の食事の消化に影響してしまうんですね。

胃が動かないと、大腸も動かないので便秘になります。
甘いものをよく摂る人は胃筋が弛緩しているために、便秘気味の方が多いようです。

でも、どうしても甘いものが食べたくなったら・・。

食後に少しだけ食べる。食後は胃がすでに動いているため糖反射が強く起きないため。

お砂糖を使わない手作りスイーツを食べるなどなど・・。
食べられない事がストレスになりそうなとき、対処法はいろいろありそうです。

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IN YOUの記事でもいろいろ為になる記事を書いているのでそちらも参考になさってみてくださいね！

その３：冷たいものをなるべく摂らない。良く噛んで食べる。

東洋医学では、胃腸は食べたものを消化し、
体全体に【気】を巡らせる重要な働きをします。
健康な体を維持するための要と考えられています。

胃腸の調子が悪くなると、体全体に不調が出てしまいます。

胃の消化を助けるために、良く噛んで食べましょう。
良く噛むと唾液が出るので、消化がスムーズになり胃の負担も軽減されます。
食べる事に集中できずに、つい早食いしてしまったりすると後で胃がもたれたりしませんか？
唾液には消化を助ける成分が含まれているのです。
なるべく良く噛んで、沢山唾液を出しましょう。


また、冷たいものを摂り過ぎていると、胃の血流も悪くなり、腸では冷たさで乳酸菌が減少してしまいます。
お腹で冷えた血液が下にいくために下半身の冷え、腰痛など引き起こします。
冷えにより、全身の血管が収縮し血流が悪くなり、結果、内臓機能と免疫力の低下につながってしまうのです。


食事は良く噛んで、なるべく温かいものを食べましょう！

体のさまざまな不調の原因について　
参考文献『整体/体質改善研究家の病まない生活術　賢い人は早く治る！知らない人は治らない』松原秀樹氏著　２００９年　BABジャパンより

それでは次に、胃腸が弱っているときどんな食材を摂取すればいいのかを見ていきましょう。

旬の食材で作る胃腸に優しい薬膳あったか鍋の作り方と、オススメ食材

鍋の季節がやって来ますね。
お鍋は簡単、ヘルシー料理。

〜この時期のオススメ胃腸に優しい食材〜
【白菜】良く煮て、火を通して食べることで食欲不振にも効果があり。
【キャベツ】ビタミンCを豊富に含み、ビタミンUが胃腸の粘膜に良い。
【春菊】香りで良い気が巡ります。胃腸の弱い人に、消化を助けます。
【ネギ】発汗作用があり、体が温まります。
【乾燥ナツメ】ビタミンCが豊富。精神安定にも。
【サケ】胃腸を温め、気の巡りを良くします。

①土鍋に水5カップを入れてダシ用の昆布を入れておきます。
②切った野菜（お好みで、適量）とナツメ（5〜6個）、一口大に切ったサケ（切り身2〜3枚分）を入れて火をつけます。沸騰する前に昆布を取り出します。

アクをとりながら、食材に火が通ったらごま油をひと回し入れ、天然塩（適量）で味付けします。

すりおろしたニンニクを加えてもOK
鮭を豚肉や、手羽先にしても美味しくいただけます。

普段何気なく食べている食材の薬効を知って、旬のもの（オーガニックなら更に最高です）をいただきましょう。


ストレスとは、生まれた時から人生を終えるまでのお付き合い。

シンプルな方法ですが、カラダに優しくしてあげられるのは自分しかいません。少しずつ普段の生活習慣を見直し、体質改善のきっかけになれば嬉しいです。

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