たった1回の「砂浴」が数日間の断食に匹敵？！深刻な現代病の救世主ともいわれる砂浴、やり方と、その効果とは。

こんにちは。
INYOU公式ライターの小林くみんです。

病院に行っても原因不明。
とりあえず症状を軽減する応急処置的な薬を処方され、
いつ病気が治るのかも分からず不安を抱える。

それは、かつての私の姿。

舞台の仕事を辞め、急激な環境の変化や精神的なストレスにより、
自分が思っていた以上に体や心に負担をかけていたのかもしれません。

不正出血を起こすようになっていました。

度重なる、産婦人科での検査結果は、

「子宮内膜症の疑い」、

「生理はあるが、排卵が起こっていない無排卵月経」。

子どもが産めない体。

漠然とではありましたが、いつかは子どもを授かりたいと思っていた私は、
自分自身を、女性である自分自身を否定されたように感じました。

「何かの間違いではないだろうか？」
「なんで私が？！」

頭の中でクルクルと回る言葉。

そんな私の心境にはお構いなく、執拗に、不妊治療を薦める医師。

でもその治療法は、明らかに体に負担をかけるものでした。

子宮内膜症、無排卵月経について調べ、考え、そして不安を抱えながらも、私が最終的に選んだのは、

それまでに、学んできた「食事」や「お手当法」と真剣に向き合うこと。

そのお手当法の１つが「砂浴」でした。

数年前、自然療法で有名な東城百合子先生のもとで行われた砂浴合宿に行き、その後も砂浜に何度も足を運びました。

もし、選婦人科医に脅迫気味に不妊治療を薦められなかったら・・・、
きっと私は砂浴合宿には行かなかったかもしれません。

「女性として子どもを授かる体に戻りたい・・・。」

その「想い」が全ての始まりでした。

東条氏もおすすめする、
砂浴って一体なに？！

お風呂に入るのが「入浴」なら、砂に入るのが「砂浴」。

簡単に言うと、砂の中に首だけ出して、全身を入れておく・・・だけ（笑）。

砂には私たちの皮膚から毒素を引っ張り出すという性質があるとされ、
古来中国でも病気治しのために砂風呂（砂浴）をさかんに活用していたようです。

がんや、婦人系疾患の緩和、宿便の排出、皮膚病、腰肩の痛みまで、
様々な体の不調への効果が期待されています。

自然療法の第一人者である東城百合子先生の著書「家庭でできる自然療法」の中でも詳細が記載されていますが、

体内から毒素を出す力は断食（ファースティング）に匹敵すると言われ、

リウマチや神経痛などの現代医学では治りにくい病気も、この砂療法で治った人も多いといわれる程。

私が数年前に参加した砂浴合宿には、慢性化した病気で悩んでいる方々や、
砂浴の実施により既に病気を克服した方々も参加していました。

婦人科系の代表的な疾患の1つ、
子宮筋腫が治ったという体験談も直接ご本人から伺うことができ、
当時の私はとても心強く感じたことを覚えています。

かつては日本全国を飛びまわり講演会を行っていた東城百合子先生。

私が参加した千葉県白子浜での砂浴でも、直々に砂浴法を伝授してくださいました。

ただ、ただ、砂の中でじっとしているだけの砂浴。

しかし、その効能は絶大と言われています。

参照：東城百合子先生の著書「家庭でできる自然療法」

東城百合子先生が実際に砂の入り方を実践！
砂浴療法のやり方

東城先生から実際に伺った内容も盛り込みながら砂浴について説明していきます。

砂浴におススメな時期は海岸が海水浴客でにぎわう前、
または、海水浴シーズン後の砂がキレイな状態で気温が27度以上の頃。

少なくとも砂に2時間入ると効果を感じやすいと思います。

私が参加した砂浴合宿では朝食やランチはとらずに、
午前中10時位から夕方の16時位まで、約6時間砂に入っていました（先に砂から出た方もいました）。

服装：

上の図を参考に服装も用意してみて。

なるべく素肌に砂が触れた方が良いので、
水着であればビキニ（女性）や海水パンツ（男性）がお薦め。
出来れば素材もコットンなどの方がベター。

女性は砂が髪に入らないように木綿の帽子をかぶったり、タオルを頭に巻きます。

砂浴を快適に行うための砂の掘り方：

１．長時間砂の中に横たわるので、居心地の良い姿勢がキープできるように砂を掘ります。

もう一度上の図を見てください。

・お尻の部分が低くなるように、

・膝は少し曲げた状態になるように、

・上半身は少し起き上がるように、

・頭の後ろには枕のように、

砂を盛ります。

掘った砂は、穴に入った後で自分でかぶせられるよいうに穴のすぐ横に置いておきます。

２．穴に入る前の下準備

A.　掘った穴に入る前にまず、穴の足元付近にビーチサンダルなどを立てておく。

砂浴中に、足は砂から出ていなくても、地上に浮いてきやすい部分。

でも、砂が少しかぶっているため、周りを歩いている人に気づかれず踏まれてしまうことがあります。

ビーチサンダルを足元付近に立てて、足を踏まれるリスクを回避。

B.　砂浴中に水分補給が出来るようにストロー付きの水筒を用意しておく。

その水筒を手の届くところに置いておきます。

特に、気温が高い日の砂浴では大量に汗をかくため、水分補給は必須。

C.　パラソルを設置。

風でパラソルが飛ばされないように、パラソルの棒の部分はかなり深く埋め込む。
ビニール袋に砂を入れおもりを作り（2つ）、それらでパラソルを固定する。

D.頭には木綿の帽子、もしくはタオルを被せ、サングラスもかけておく。

３．準備ができたら、穴に入ろう！

掘った穴に入り、手で足の方から砂を被せていきます。

上半身まで砂をかぶせたら腕も砂の中に入れます。

初砂浴、私の体験談　+　砂浴ポイント

自然療法の本を読んだり、師事していた自然療法の先生から伺い、
砂浴の存在は知っていましたが、実際に砂に入ったのはその時が初めて。

砂に入り数十分後でしょうか、
まず、膝が痛くなり、モゾモゾ・・・。

私の堀った穴は、

お尻の部分の窪みが足りず、また膝がまっすぐな状態になっていたので、
居心地が悪く、モゾモゾしているうちに体が砂の中から出てきてしまいました。

そこへ、砂浴ベテラン者が来てくださり、もう一度、穴の掘り直し。

先に述べたポイントを教えて頂き、再度砂に入ります。

自分で最初に掘った穴よりも、姿勢は断然快適になりましたが、
やはり暫くすると膝が痛くなります。

後から伺った話ですが、

呼吸器の毒素は肘から、
腎臓辺りの毒素は膝から発散され、砂浴中は肘や膝が傷むことが多いそう。

痛くなった時は、少し動かしていると楽になるので、
もぞもぞしても砂から体が出てこないように、砂を7~10ｃｍ位たっぷりかけておく必要があります。

私の初砂浴の日はとても熱い日で、日差しも強かったので、
大き目なパラソルは必需品だと感じました。

砂から出ている顔を覆うためだけなら、普通サイズの日傘でも大丈夫？！と思うかもしれませんが、

まず、ビーチでは風も強いこともあり、普通サイズの日傘だと飛ばされてしまう可能性が高いです。

また、暫くたつと砂から体の一部が出てしまうこともあるので、
広い範囲をカバーできる大き目なパラソルの方が日焼けの心配も減ります。

そして、半日外で過ごすので、太陽の位置も変わります。

砂に入った時点での太陽の位置からは、砂から出ている顔が日陰に入っていても、
太陽の位置が変わることにより紫外線を顔全体に浴びることになりかねません。

砂浴デビューしようと思ったら、まず初めに揃えたいのは、大き目パラソルかも？！

そして、初めての砂浴では、
「女性は砂が髪に入らないように木綿の帽子をかぶったり、タオルを頭に巻きます。」
と習いましたが、

「もし、気にならなかったら、頭にも砂をかけるとさらにデトックス効果を高める」
とも伺いました。

膝の痛さと格闘しつつ、暫くするといつの間にかぐっすりと眠ってしまい、
気がつくと夕方。

砂から出た時は、汗もしっかりかき、
また、半日断食もしていたので、

かなり体が軽くなっていたのを覚えています。

砂浴を体験する前は、

「なんだか大変そうだなぁ～。」

「色々砂浴グッツも揃えないといけないんだなぁ～。」

となかなか実行に移れなかった私でしたが、

砂浴後のあまりの爽快感に、すっかり病みつきになり、その夏は3回砂に入りました。

もし、海の近くに住んでいたら、もっと頻繁に砂浴を行っていたとも思います。

砂浴、その後どんなことが起こったか？！

砂浴直後は、今まで体に溜まっていた全ての毒素や老廃物が一気に流されたような爽快感や開放感を感じたのですが、

その後、砂浴後の生理中に、固い塊のようなものが経血に混じって出てきたり、

不正出血がなくなった・・・、などという経験をしました

（私は砂浴以外にも様々なお手当を実践していたので、不正出血がなくなったのはそれらを合わせた結果ともいえます）。

私が行っていたお手当法の詳細はこちらから
【子宮内膜症・不正出血・無月経排卵を克服するまでに、私が行って絶大な効果を感じた３つの具体的な自然ケア方法をお伝えします。】

砂浴合宿に一緒に参加した方の中には、

翌日、軽い下痢で黒褐色の便（たぶん宿便）が出たという人、

また、デトックス反応で、数日後、体に赤くかゆいポツポツができたという方もいました。

これは砂浴後も皮膚からのデトックスが促されて、残った毒素が出てくるためだそうです
（再度、砂に入って毒素を出し切るとポツポツはなくなるそう）。

そして、翌朝、起床後すぐに部屋の窓を開けるよう東城先生に注意を受けました。

合宿時は同じ部屋に5人ほどで寝泊まりしたのですが、

砂浴後は体内からガス（毒素）が普段よりも多く出ているようで、
そのガスを吸ってしまうと気分が悪くなることもあるそう。

デトックスの観点からみると、
朝から夕方までの砂浴は「数日間の断食に匹敵する」とも言われています。

断食の準備期間や回復食などが上手にできない場合（私のような人（笑））は、砂浴にトライするのもおススメですよ。

「全ては頂きもの、マイナスはプラスに変える」

産婦人科での検査結果から約5か月後、不正出血はなくなりました。

その間に砂浴だけでなく、様々なお手当法を実践してきましたが、

約8か月後、再度産婦人科での検査で、子宮内膜症の疑いはないといわれ、
基礎体温の乱れもなくなり、無排卵月経の可能性もゼロに。

「その年齢で、子宮内膜症、無月経排卵・・・、どこの病院に行っても相手にされないよ」。

何度振り払おうとしても、しつこくつきまとう医師の心無い言葉。

「女性として子どもを授かる体に戻りたい・・・。」

その「想い」が全ての始まりでした。

でも、「想い」だけでは何も変わらない。

高く険しい崖をみつめて、その崖を這いあがる。

「青い空をもう一度みたい・・・。」

心身ともに弱り切っていた私には、あまりにも高い崖。

私がその一歩を踏み出すために、背中を押してくれたのは、

当時、不治の病といわれた結核を、自然療法の力で克服した東城百合子先生の言葉でした。

病院からの帰り道、
私の目に映る「にじんだ」景色。

その景色をみながら、

「全ては頂きもの、マイナスはプラスに変える」

その言葉をいつか自信を持って伝えられる人になろうと、青くまぶしい空に誓いました。

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