長年アトピーの標準治療法とされてきたステロイド剤を使った人の方がはるかに治りが悪いという事実。新たな臨床研究の結果からステロイドとアトピーを考える。
大人から子どもまでアトピー性皮膚炎に悩む人が減らない日本。
アトピー性皮膚炎の治療法に関しては様々な意見があり、患者同士でも意見が分かれています。本当の意味で患者の現状に即したアトピー治療のあり方とは、どんなものでしょうか。
アトピー性皮膚炎とステロイド剤の歴史を振り返りつつ、最新の臨床結果から考えていきたいと思います。
私も幼少期からアトピーでした。
私は、子ども時代にアトピーを発症当時は皮膚科医を受診し、リンデロンなどのステロイド外用剤とかゆみ止めの内服薬を処方されていました。
ステロイド剤は、免疫抑制剤といい、免疫力を低下させ症状を抑える薬です。
評判のよい医者の噂を聞けば遠方でも訪れて治療を受けていた私。
ステロイドを塗れば、見違えたように綺麗になるものの、薬の塗布を中断すると症状が悪化しました。
医師が処方する薬は徐々に強くなっていきました。
ついに地元の病院から紹介状を受け、大学病院に入院。2週間程で退院しましたが、退院後に再度、悪化。
評判のいい医療機関を転々と渡り歩き、その都度に事情を説明し、およそ5年間ステロイド剤を使用しました。
ステロイドに対する批判から生まれた日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎ガイドライン」
アトピー患者による医療裁判と報道。
ステロイド外用剤に対して、薬害訴訟が起きていることを知ったのは、14歳で大学病院に入院していた時でした。
全国で初めて、医療機関に対しステロイド訴訟を起こした江崎ヒロコさんの体験記を読み、当時の担当医にその疑問をぶつけました。
担当医からは「おかしな人達が騒いでいるだけ。適切に薬を塗って、大人になれば回復する。」と言われました。
1992年にはテレビ朝日「ニュースステーション」でステロイド剤の危険性を訴える特集が組まれ、
世間一般に不信感を抱く声が多く聞かれるようになりました。
私は、翌93年に5年間の標準医療による治療に見切りをつけました。
ステロイド離脱直後、劇的に症状が悪化した後は、良い時期と悪い時期を繰り返しながら、徐々に快方に向かっていきました。
現在は、食生活や生活環境の見直し、お灸など東洋医学などで症状をコントロールしながら、生活しています。
日本皮膚科学会が策定したアトピー性皮膚炎治療ガイドライン。
ステロイド剤批判の沈静化
「ニュースステーション」の報道により、ステロイド剤に対する批判が強まったことに警戒した日本皮膚科学会は、
2000年に「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン」を策定しました。
ガイドラインにより「ステロイド外用剤は日本におけるアトピー治療の第一義選択する」というポリシーが明確に示され、
報道機関や患者によるステロイド剤への批判は沈静化していきました。
アトピービジネスに騙される患者が生まれた背景。
ステロイド剤が必要不可欠とする皮膚科医の姿勢に疑問も。
多くの皮膚科医は、これらの患者を食い物にするアトピービジネスを批判し「ガイドラインを元にした適切な薬剤使用がアトピーの治療には必要不可欠。」との主張を繰り返してきました。「ステロイドは医師の指導により適切に使用し、症状を抑えながら、生活習慣を改善していけば効果のある薬。
ただし個人の判断で突如薬を中断するのは危険で、
医師の管理のもと、徐々に減薬していかなければならない。」という見解が医学的根拠のある治療法として報道されるようになりました。
私は、怪しげなアトピービジネスの存在に警笛を鳴らす意見の妥当性を感じる一方で、
ステロイド剤が必要不可欠とする皮膚科医の姿勢に疑問を感じました。
患者としてステロイド離脱を経験した東洋大准教授安藤直子さんが2006年に実施した調査では、約1000人の回答者のうち、93%が「意識的にステロイドを中止したことがある」という結果が出ています。
また医療機関経由で行ったステロイドを中止した理由についての調査では、
827人中311人(全体の38%)が「何らかの異常・副作用を感じた為」と回答しています。
ステロイド不使用による新たな臨床試験の結果
ステロイド剤を使用せずに、皮膚科学会ガイドラインと同様の臨床を行った結果は!?
2015年1月から半年間、名古屋市、大阪市などの医師8名が、倫理委員会の承認及び臨床試験登録を経て、アトピー性皮膚炎の経過観察を行いました。
これは日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎治療ガイドライン作成委員会メンバーである医師らがガイドラインに従い行った半年間の臨床試験と同様の方法で、ステロイド剤やプロトピックを使用せずに経過観察を行ったものです。
思春期成人における「重症」の割合は、我々の患者では23.5%(104人中24人)、古江らの患者では29%(505人中147人)であった。
我々の思春期成人患者において「コントロール不良」が多かったのは、我々の患者には「超重症」が多かったからと考えられた。
そこで、二つの調査における重症度の差を考えて、我々は重症度の各群それぞれにおいて6か月後の結果を比較した。
すると「超重症」患者群においては、TCS(※ ステロイド及びプロトピック)を使用した患者群よりも使用しなかった患者群のほうが改善率が高かった。
乳幼児の64%(206人中132人)、小児の60%(531人中318人)、思春期および成人の63%(503人中317人)が非「改善」であった。
引用 ステロイドを使用しないアトピー性皮膚炎の経過調査の結果報告
https://goo.gl/8EGmeq
この結果から、使っていない人の方が改善率がよく、ステロイドを使った人の方がはるかに改善率が悪いことがわかったのです。
本当に患者の実状にあったアトピー治療とは?
一度でもステロイドに頼ると、依存してリバウンド症状が重くなってしまう
本当に患者の実状にあった治療法とは、どのようなものでしょうか。
私は、ステロイド剤に頼らず、まずは生活習慣を見直し、可能な限り不安要素を取り除くことが大切だと思います。
一度でも使用したステロイドを中止するにはリスクが伴い、使用年数が長い程、リバウンドの症状が重くなる傾向があります。
またステロイドの内服薬を突然中止する場合は、生死に関わるケースがあります。また感染症の恐れも指摘されています。
適切な対処のできる医師のサポートが必要です。
脱ステロイド療法を診療方針としている医師は、私がアトピーを発症した当時に比べれば増えています。
それでも、まだまだ身近に脱ステロイドをサポートしてくれる医師がいないケースが多いのが実状。
時には入院が必要になることもあるでしょう。
激しいリバウンドの症状により、学業や仕事が困難になるケースは少なくありません。
行政には、脱ステロイドを試みる患者が経済的に困窮した場合には、障害者年金などの生活支援が受けられるような制度を整えて欲しいところです。
でも障害者年金を申請するには医師の診断書が必要です。
脱ステロイドの必要性が皮膚科学会で認められるには、
臨床データの蓄積とステロイドに頼らない治療を選択する患者が増えることが大切です。
患者自らが、医師達に対して、ステロイド剤不使用の臨床試験の実施を求め、
両者が積極的に協力していくことが、ステロイドに頼らない治療法の実施に繋がるはずです。
ステロイド依存から抜け出すためにできること。
私たち一般人はどうしたらいいの?
2015年の臨床試験に携わった大阪・阪南病院の佐藤健二医師は、成人型アトピー性皮膚炎を以下のように定義しています。
「成人型アトピー性皮膚炎=本来のアトピー性皮膚炎+ステロイド依存症」
長年のステロイド依存症から脱したあと、アトピー性皮膚炎の治癒を目指すにはどうすればいいのでしょうか?
アトピーの原因については諸説あり、根本的な改善には時間がかかりますが、可能な限り悪化させない心がけが大切です。
患者本人ができること
・免疫力や、代謝を上げる
身体を冷やすと免疫力や代謝が悪くなります。
靴下の2枚履きや、日中も湯たんぽを足元におくなどして身体を冷やさないように。
入浴の際は必ず、湯船に浸かります。
ただし長時間浸かりすぎて皮脂を落とさないことが大切です。
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また免疫力を高めるために抗酸化作用の高い食品を摂取したり、睡眠を良くとる。
炎症の原因になる酸化した油や白砂糖などは避けること。
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・同じ悩みをもつ人たちや完治した人たちと交流を持つ。
1人でアトピーと向き合うのは、精神的にも、とても大変なことです。
また健康な人には理解が得難い病気でもあります。当事者団体などに参加し、同じ悩みを持つ人と交流や情報交換を行いましょう。
様々な方針の団体があるので、自分にあった団体を選びましょう。
食生活の改善などにより完治した人の体験談をきくのも有効です。
・石油由来の添加物や薬品、農薬が使われた食品、生活用品は避ける。
代謝が悪化する理由の一つに化学物質があります。
化学物質といっても食品から生活用品、排気ガスやタバコまで多岐に渡ります。
アトピーを悪化させないためには代謝が悪くなるものを極力摂取しないこと、つまりオーガニック・ナチュラルな製法で作られたものを常用することが重要です。
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・周囲の人たちが出来ること。
・ジャンクフードや酸化した揚げ物、お菓子などを購入しない、与えない。
アトピー性皮膚炎の一因として挙げられているリノール酸は、フライドポテトやスナック菓子などの食品に利用されています。これらの商品を販売している企業に利益を与えないことで、少しでもアトピーで苦しむ患者を減らすことができます。
アトピーの人にこのような商品を提供することはやめましょう。
そして、何より自分自身の健康維持につながります。
アトピー性皮膚炎は毎日の積み重ねで子供ではなくても、誰でも患う可能性がある病気です。
そして薬では治らない病気です。
農薬や化学肥料、食品添加物、石油製品、香料、深夜労働など原因として挙げられているものを数えだしたら、キリがありません。
私たちが、経済効率優先の社会で、人の健康が蔑ろにされている現状を見つめ直していくことが一番大切です。
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