ミツロウキャンドルの絶大な癒し効果とは?今こそ始めたい、自分の本当の心と向き合う日々の習慣作り
ミツロウキャンドルの絶大な癒し効果とは?今こそ始めたい、自分の本当の心と向き合う日々の習慣作り
ミツロウといえば、ミツバチが関係しているもの、またはエコラップの材料としてよく知られています。
しかし、その正体をきちんと理解していない方もまだまだ多いのではないでしょうか。
筆者の暮らすリトアニアでは、暗くて寒い冬を乗り切るために昔からミツロウキャンドルが用いられてきました。
ミツロウは、キャンドルとして活用することで、わたしたちの生活に絶大な癒し効果をもたらしてくれます。
ここでは、ミツロウとミツロウキャンドルについて特徴や魅力をたっぷりとご紹介します。
キャンドルの材料、ミツロウとは?
ミツロウはビーワックス(Beeswax)とも呼ばれます。
ミツバチが巣作りをする際に、巣を固めるために、身体から分泌してつくり出している物質であり、にごった黄色をした、ロウの一種です。
ハチの巣の「建材」の役割
蜜蜂の巣は、6角形をしていますよね。6角形の集合体が、大きな巣を形作っています。それぞれの6角形はお部屋のようになっていて、ミツバチたちの食糧倉庫に使われたり、幼虫のために、ひとつずつ用意されています。
外敵による攻撃から幼虫や食糧を守るため、また、重い食糧の入った巣を支えるため、強度の高い「建材」として使われているのがミツロウ(ビーワックス)というわけです。
ミツロウができるまで:ハチが生み出す自然の恵み
ミツロウのもととなる物質は、まず働きバチの腹部にある「ワックスミラー」と呼ばれる部分から分泌されます。
次に、脚で物質を働きバチの口元まで持っていき、顎から別の物質を分泌して混ぜ合わせます。
出来上がった固形のワックスは、ミツバチ同士が密集して巣作りを行なうため、常に35度前後に保たれ、柔らかい状態を維持するのだとか。
わたしたち人間がミツロウを利用する際は、ハチが引っ越したあとの巣をお湯で溶かし、さらに圧搾機にかけてロウを抽出します。
採取量は、なんとハチミツの約10分の1と言われ、ミツロウがいかに貴重な素材かがうかがい知れます。
ミツロウの主な成分
主成分:ワックスエステルまたはパルミチン酸ミリシル(約70%)その他の成分:炭化水素、アルコール、脂肪酸、香り成分など
主成分のワックスエステルは、わたしたち人間の皮脂の中にも含まれる自然由来の成分で、保湿力に優れた油脂のひとつです。
このことから、昔からヨーロッパでは、化粧品やキャンドル、織り糸の下処理用といった幅広い用途に用いられてきました。
現代では、クレヨンや鉛筆の芯材にも使われます。
ミツバチは、リトアニアでは昔から身近な存在
ここで、ちょっとこぼれ話を。実は、バルト三国のひとつ・リトアニアでは、ほかの欧州と同じように、古くから養蜂が盛んです。
特に中世は貿易の主要産物のひとつだったため、家族やコミュニティ単位で養蜂を営んでいました。
現在もリトアニア国内では、積極的にリトアニア産の蜂蜜やミツロウが生活のさまざまな場面で利用されています。
時代の名残か、リトアニア語では気心の知れた仲間を蜂を表す単語から派生した「bičiulis(ビチュリス)」と呼ぶほど。
また、かつてリトアニアが自然崇拝だった時代から伝わる民間療法の中には、ミツバチの死骸には強力なパワーがあるとして、万能薬として服用されていたといいます。
(もちろん、自然に死んだミツバチに限ります)
リトアニア人とミツバチは、切っても切れない「ミツな」関係なのです。
ミツロウキャンドルの魅力とは?
ここまで、ミツロウについてお話してきましたが、ミツロウをふんだんに使用した「ミツロウキャンドル」がアロマセラピーやヨガ愛好者の間で話題になっています。
名前だけ聞くと、なんかだ甘そうに聞こえる不思議なキャンドルの魅力について、詳しくご紹介します。
ミツロウキャンドルの浄化・癒し効果
ミツロウキャンドルには、浄化作用があるといわれ、燃焼時に発するマイナスイオンが、空気中のホコリやカビと結合し、空気をきれいにしてくれます。
燃えている時に周囲に放出されるマイナスイオン数は20000個/cmとも言われ、これは森林や滝で測定される3500~5000個/cmをはるかに上回るんです!(※)
なので、ウイルスやカビ、ダニなどから発生される有害物質を包み込んでくれます。
また、屋外に出かけなくても部屋でキャンドルに火を灯せば「森林浴」のような効果が得られるとも言われます。
消臭にも効果が期待でき、たとえば閉鎖空間の中でキャンドルを灯し、そこにタバコを入れると煙が消えていくそうで、家の中の臭いが気になる場所でキャンドルを使うのもいいですね!
また、天然の甘い香りが日々の疲れを癒してくれます。
ミツバチが住む環境や、選んだ花によって香りが変わるという点も、面白いですよね。
そのキャンドル、石油で出来ていませんか?
遡れば、なんと古代エジプト時代から利用されているミツロウ。養蜂が盛んな地域では、教会や儀式の際に用いられてきました。
しかし、科学の進歩とともに開発されたパラフィンワックス(Paraffin Wax)が登場すると、安定して生産できることから市場に出回るようになりました。
このパラフィン、原料は、石油。
燃焼すれば、有害物質が出ることは容易に想像がつきます。
有害物質の排出量や部屋の大きさなどの条件で変動するため、一概に危険とは言いにくい部分もありますが、
例えば過去には、石油由来のろうそくについて「室内の空気を汚染する」という研究結果が出ています。(※)
その研究によると、ミツロウやソイ(大豆)といった数種類のロウソクを燃焼した時の排出物質について比較した実験を行ったところ、
パラフィンワックスのロウソクからは、トルオールや発がん性物質・ベンジンの排出が確認され、ぜん息やアレルギー、気管支への刺激を示唆しています。
ロウソク選びは、室内の空気汚染や健康のことを頭に入れた上できちんと考える必要があるのです。
ちなみに、日本ではパラフィンを一部の食品や加工機械に使用している例がまだまだあり、油断できません。
キャンドルの材料になるミツロウは、食品まわりにも使われている
一方ミツロウは、ハチから生まれた物質。近年よく耳にするエコラップを始め、食品まわりに多く利用されています。
リトアニアでは、ハチミツ屋さんや養蜂農家さんがハチミツと一緒にミツロウキャンドルを販売するのをよく目にするほど、生活に身近な存在です。
ミツロウキャンドルを食べることはまずないですが、燃焼した成分が空気中に拡散されることを考えると、より身体にも環境にも安心・安全なものを選びたいですね。
※1歳以下のお子様がいるご家庭では使用しないでください。
ミツロウキャンドルのおすすめ活用法
ミツロウキャンドルは、空間を浄化してくれるといわれ、火のゆらめきと香りで癒しの効果も抜群です。
キャンドルの炎は『1/fゆらぎ』と呼ばれる、川のせせらぎやそよ風などのように自然現象に見られる不規則なリズムを刻んでいます。
人間の鼓動もこれと同じリズムを刻んでいるため、こういった自然界のリズムは私たちに心地よさを与えるのです。
キャンドルは日常のさまざまな場面で大活躍します。
特に、以下のシチュエーションがおすすめです。
・外が少し暗いけど電気をつけたくない時に
・ヨガやメディテーションの時間に
・夜、寝る前に
・とにかく癒されたい時に
筆者はリトアニアで暮らし始めてから、冬の暗い朝(8時過ぎまで真っ暗!)の時間にミツロウキャンドルをつけて過ごしています。
ゆらめく炎を眺めつつ、ぼんやりと過ごす朝は、今や至福の時間です。
ミツロウキャンドルで、忙しい毎日に癒しの時間を!
仕事や家事に追われた1日の終わりは、キャンドルをつけてリラックスしたくなりますよね。
大切な癒しの時間の質を上げるために、まだまだ寒くて暗い冬を乗り切るために、健康に優しいミツロウキャンドルを使ってみてください。
あなたに安らぎのひと時を与えてくれるはずです。
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参考サイト:
Why Are Beeswax Candles Better? • Beeswax Candles Co.
ミツロウとは | ミツロウ | 山田養蜂場のみつばち健康科学研究所
山田養蜂場ミツバチ研究支援サイト HOBEEY|ミツバチについての基礎知識|ミツバチとはどんな生物か?
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