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本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ IN YOU Market 本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
IN YOU Market

オーガニック先進国 「リトアニア」の有機農業の現状|現地での暮らしと農場体験から考えた、 “オーガニックを当たり前にする”ために必要なこと

オーガニック先進国
「リトアニア」の有機農業の現状|
現地での暮らしと農場体験から考えた、
“オーガニックを当たり前にする”ために必要なこと

恐らく多くの日本人にとってはあまり馴染みのない国・リトアニア。
でも実は、ヨーロッパの中でも有機・オーガニック産業が盛んな国であることをご存じですか?

リネンなどのイメージも強いリトアニアですが、
そこで今回は、リトアニアの有機・オーガニック事情をご紹介します。

記事の後半では、筆者が実際に滞在したリトアニアのオーガニックファームでの生活や、
そこで考えたことなども少し書いていますので、ぜひ最後まで読んでみて下さいね。

リトアニアってどんな国?


上の地図で、赤いピンを打った国がリトアニアです。

その基本情報について、簡単にまとめると、

・(バルト海に面した)バルト三国の中で一番南側に位置する国
・面積:は約6.5平方キロメートル(北海道のおよそ2/3)
・人口は272万人(2020年時点)
・公用語はリトアニア語
・1991年にリトアニア共和国としてソ連から独立


となります。

リトアニアの首都、ヴィリニュス市の街並み


また、リトアニア人はもともと農耕民族で、穀物や豆、野菜などの栽培が、
かつての人々の暮らしの中心でした。
今でも小規模なファーム(農場)が数多く存在し、家庭菜園を楽しむ人たちもたくさんいます。

データで見る、リトアニアのオーガニック農業事情

続いては、リトアニアのオーガニック農業の現状を見ていきましょう。

FiBL(スイス有機農業研究所)が2020年に発表した『World Organic Agriculture(2018年度版)』によれば、
リトアニアにおけるオーガニック農業は、国内の農地全体の8.7%で行われています。
有機農業が行われている農地の面積は約24万ヘクタール

特に2004年のEU加盟以降、10年間で農耕地は約9倍にまで広がりました。

ちなみに、日本のオーガニニック農業の割合は、全農地のたったの0.7%、面積は約1万ヘクタールですので、
リトアニアと日本を比較するとその差は歴然としています。

リトアニアは日本よりもずっと小さな国ですが、統計から、
多くの国民が、健康にも環境にもよりよい農業を積極的に支持していることが伺えます。

オーガニック食品をよく見かける、リトアニアの街

ここで、実際に街中で見ることが出来るオーガニック食品についてご紹介しましょう。

あらゆるスーパーでオーガニック食品を取り扱い


ドイツ発の大手スーパー・LIDLのオーガニック食品コーナー

リトアニアは、どのスーパーにもオーガニック食品が置いてあります。

野菜・果物コーナーに行けば、慣行栽培の商品に混じって有機商品が売られていたり、
有機・オーガニックのコーナーが設置されていたりします。

青果商品の他にも、乳製品や卵、肉、穀物、豆類、油など、あらゆるジャンルのオーガニック商品が並びます。

そして、EUの有機認証マークリトアニア独自の有機認証マークなどが
それらのパッケージには印字されているため、消費者が一目で見てわかるようになっています。


近所のスーパーで購入したオーガニックのサワークリーム。
一番上がEUの有機認証マーク、その下がリトアニアの有機認証マーク。


オーガーニック食品の価格を一般の商品と比べてみると、それほど大きな差はない印象です。
商品によって多少の違いはありますが、野菜や果物、乳製品などの場合、
0.1ユーロ~1ユーロ(約60円〜120円)ほど高いでしょうか。

なぜオーガニックなのにここまで安いのかというと、
それは、企業努力の結果。
より多くの人にオーガニック食品を届けるために、最新技術を使って機械メインで管理し、
大規模に生産しているからこそ実現する価格なのです。

リトアニアの主な有機・オーガニック食品企業には、auga groupURBAN FOODなどが挙げられます。
この2つの企業の一部商品は、日本でも販売しているようですので、
ぜひチェックしてみてくださいね。

オーガニック食品専門店も多数


首都、ヴィリニュス市内にあるオーガニック食品店「BIOSALA」の店内の様子。

町の中心部には、オーガニック食品専門店が多くあり、
食品全般はもちろん、化粧品や洗剤なども豊富に取扱っています。

購入できる生鮮食品やそれ以外の一部商品には、
リトアニア国内の小規模ファームによるものもあります。

野菜などはスーパーよりも種類が少なく、価格も多少高くはなりますが、
より安心安全なオーガニック食品を買い求めることが出来ます。

夏限定で開催されるマーケット(市場)

夏の間、オーガニックファームの生産者自らが町のマーケットに出店し、
農産物を売っていることがあります。

こういったマーケットに出店するファームには小規模なものが多く、
スーパーでは見かけないような珍しい野菜やハーブを販売していることもあります。
もし旅行などでリトアニアを訪れた際には、観光を兼ねて是非チェックしてみると面白いかもしれません。

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リトアニアのオーガニック農家の現状
~ある小規模オーガニックファームの話~


リトアニアの普段の生活にはオーガニック食品がとても身近であることを紹介しました。

その食品の大半は比較的規模の大きな企業による商品ですが、
小規模なオーガニックファームはどのように生計を立てているのでしょうか。

次に紹介するのは、筆者が実際に経験した、リトアニアのある小さなファームの話です。

森の中のオーガニックファームへ

2018年夏に筆者がリトアニアに滞在した際、
オーガニックファームと農業ボランティアを繋ぎ、
相互の交流とボランティアの農業体験を実現するための団体
WWOOF(ウーフ)」を利用しました。

当時ホストとしてボランティアを受け入れているのは、わずか6か所のみ
最終的に受け入れてもらったホストは、実はWWOOFには登録しておらず、
メールでやり取りしていた別のWWOOFホストの紹介によるご縁でした。

ご存じの方も多いと思いますが、WWOOFはオーガニックファームの支援を目的に活動している団体であり、
ファーム側に会員費がかかります(ボランティア側にも会員費がかかる国もありますが、
リトアニアの場合は無料)。
そのため、資金に余裕がなくてWWOOFに登録していないファームも多く、
ファーム同士でボランティアでの労働力について情報交をしあっているようです。

ほぼ手作業のみ!
地道な力仕事が満載だったオーガニックファームライフ

筆者が滞在したファームは、西リトアニアのある森の中に位置していました。
住んでいるのはホスト1人だけ。

雪が溶けた4月下旬、家の周りの農地を一度、小さな機械で耕し、
コップで畝を立てる(!)ところから作業は始まりました。
その後も種まき、雑草取り、コンポスト肥料まき水やり、間引き、
そして収穫、梱包と、すべて手作業で行いました。

機械を使わない理由は、ホストいわく、
「機械の購入費用が捻出出来ないことと、
れほど大きな農地ではないために手でやった方が早いから」
とのことす。
そうはいっても、とても1人では管理できる大きさではありません。

これだけの作業がありながら、筆者が滞在した約2か月の間、人手はほとんど筆者とホストの2人のみ。

たまに彼の弟さんや友人が手伝いに来てくれたり、最後の2週間はもう1人ボランティアが増えましたが、
体力仕事のため、1日の作業が終わるころはヘトヘトでした。

そして、このような小規模ファームの場合、賃金の発生しない家族やボランティアで
人材を賄っている
のが現実です。

政府や自治体からの助成金や税金免除などの制度もありますが、
れだけでは固定費を賄うのは厳しいとのことでした。

小規模なオーガニックファームは
有機農業だけで生計は立てられるのか?

5月には週に1度の個人向け宅配サービスを始め、
末からは少し大きな町のマーケットにも出店するようになりました。

ファームのホストは、この、マーケットが開催される町の出身で、
配達が忙しい時はマーケットの前に実家へ寄って家族に準備を手伝ってもらったり、
ときには配達に行ってくれるよう頼んでいる日もありました。

もちろん、普段はファームで野菜やハーブを育てています。

自分たちで一定量の食料を賄える、つまり自給自足が出来るという意味では、
生活はある程度成り立ちますが、どうしても最低限の生活費は必要になります。

売上から引かれる燃料代出店料、税金は決して安くはないですし、
日々の作業に必要な道具・資材の購入やメンテナンス代なども考慮すると、
決して儲かる仕事とはいえず、人件費なんてとても捻出できません

「それなら、野菜の値段を高くすればいいのでは?」と思われるかもしれませんが、
リトアニアの物価は全体的に日本より安いため、
値段を高くしすぎると、買ってくれる人は極端に少なくなってしまう恐れがあります。

さらにマーケット周辺では、おばちゃん達が趣味で育てた家庭菜園の野菜などを、
利益を無視して破格で売って
います。
その影響もあり、小さなファームのオーガニック野菜は売ること自体が難しくなっている、
という現状があるのです。

その結果、ホストが語るには、
「オーガニック農業は楽しいけど、生活に余裕があるとは言えない」とのことでした。

特に個人宅配サービスは、燃料代がネックとなってほとんど利益はないそうです。
マーケットの出店でも、わたしたちの売る野菜の値段を見て、
高いわね」と言い捨てて通り過ぎる人もいました。
かなり安く価格設定しているはずなのに、です。

一見、賑わいを見せているように見えるリトアニアのオーガニック市場ですが、
小規模なオーガニックファームにとっては厳しい現実があるということを、
この時、筆者はひしひしと感じたのでした。

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日本でも実践出来る!
小規模なオーガニックファームを支援しよう

消費者の行動ひとつで生産側は大きな影響を受けることがあります。
それが規模の小さな企業や団体なら尚更です。

小規模ファームの販路はさまざまで、筆者が滞在したファームのように、
マーケットへの出店や、個人への宅配サービスを行っているところもありますし、
周辺のオーガニック食材を扱うカフェやレストランに生産物を卸している
場合もあります。

ただし、先ほどもお話したように、たとえ高い志を持ってオーガニック農業に取り組んでいても、
その台所事情はかつかつ。

そこでここからは、国や地域に関わらず、消費者として誰もが
小規模なオーガニックファームを簡単に支援できる方法をご提案しようと思います。

1:ファームを直接訪れて農産物を購入しましょう!

まずは消費者が直接ファームに足を運び、彼らが手間暇かけて育てた野菜やハーブ、
果物を購入するのが最も良い方法だといえるでしょう。
そのお金はすべて生産者の利益になるからです。

何より、生産現場を実際に見学できるのはいい機会です。
「こんな野菜がほしい!」とリクエストすれば、来シーズンは作ってくれるかもしれませんよ。

2:ローカルマーケットに出向いて農産物を購入しましょう!


滞在先のファームでは、この国では珍しく「ケール」や「水菜」を育てていました。

ファームへ直接行くのはご近所さんでもない限り、毎回は難しいかもしれません。
それなら、お住まいの地域周辺で開催されるマーケットに足を運んで買い物をしてみてください。
色々な商品を見比べるのも楽しいですね。

3:小規模オーガニックファームが農産物を卸している
レストランやカフェで食事をしましょう!


首都、ヴィリニュス市中心部にあるカフェにて。
左下は、リトアニアの港町、ニダ
にあるローカルなアイスクリーム屋さん・Ice Dunesの
カップアイス。ファームではないけれど、小さなお店を支援することも大切


ファームへの直接的支援だけでなく、もっと広い視点で地域産業の活性化に目を向けた場合、
その地域の小規模ファームが提供した食材を使って調理しているレストランやカフェを
訪れるのもいい方法です。
優れたオーガニック食材を使っている飲食店はSNSなどで宣伝していることもあるので、
ひ近くのお店をチェックしてみて下さい。

4:住まいの近くのオーガニック食品店へ行きましょう!

先に紹介した通りなのですが、大都市圏に住んでいるとローカルマーケットに行くのが大変、
なんてこともありますよね。
その場合、お近くのオーガニック食品店へ足を運んでみて下さい。
小さなお店に卸している農家さんは鮮度を保てる距離でしか販売できないため、
店の近郊で生産をしているファームも多い
ものです。

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オーガニックを愛するリトアニアで実感した、
小規模なオーガニックファームを支援する大切さ


無農薬で育てた苺は、夏の一番のごちそう!

それほど地名度が高くない小国・リトアニアですが、
実はひそかにオーガニックが盛んなことがお分かりいただけたでしょうか。
またその半面で、筆者の体験した小規模ファームの厳しい現実も併せてご紹介しました。

筆者はリトアニアの街での暮らしとファームステイの両方を経験し、
改めて「消費者の選択が生産者の状況を大きく変える」と感じました。
特に青果をはじめとする生鮮食品を扱う小規模ファームは、
出店料などの費用、市場との距離の問題などから販路が限られてしまうということも痛感しました。

この経験を踏まえて今では、小規模ながら頑張っているオーガニックファームを応援しようと思い、
出来る限り、スーパーだけでなく、町のオーガニック食品店やマーケットにも足を延ばして、
買い物をするようにしています。

世界のどこにいても、消費者の選択が生産者を支援し、
身体にも環境にもやさしい暮らしができることの大切さ
を知り、
消費者であるわたしたちが少しでも行動することで、誰かの暮らしを助けることができ、
わたしたちの身体も地球もハッピーになれるアクション
を実践しましょう。

そして、もし今後みなさんがリトアニアを訪れた際は、スーパーだけでなく、
小規模なオーガニック食品店や郊外の地域密着型のマーケットにも立ち寄ってみて下さい。

近年はオーガニック食材を使用したレストランやカフェも増加傾向にあるので、そちらも要チェックです。
素朴で心温まるリトアニアのオーガニック食品の味わいを、ぜひ試してみて下さいね。

<出典・参考一覧>
Wikipedia
World Population Review
FiBL Statistics
Grobal Organic Trade Guide

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