生薬として古くから使われ続けた恐るべし効能を持つドクダミの力。ドクダミで「脱・市販薬生活」を! 手作り簡単ドクダミエキス&化粧水の作り方
こんにちは。
INYOUオーガニックスペシャリストの小林くみんです。
木々の新芽が青々と輝き、太陽の光は日に日にその力を増して、夏の気配をも感じる今日この頃。
心も体も軽やかに感じますね。
しかし、季節が移り代わる時期はトラブルもつきもの。
デトックスの季節でもある春は、
冬の間に体に溜め込んだものを外に出そうとする時期。
そのため二キビや、できものなどの肌荒れに悩む方もチラホラ出始める季節。
また、温かくなることで、お子さんのあせもやじんましん、
そして外で遊ぶことも多くなり虫刺されも絶えません。
冬の間は落ち着いていたパパの水虫も春から夏にかけて復活。
そんな、家族みんなの「ちょっとした不快な症状」。
いつもは市販の薬を使って和らげているかもしれませんが、
今年の夏からは今旬のドクダミで「脱くすり」をしてみませんか?
日本全国、どこにでも生えている生命力のみなぎる雑草、ドクダミ。ドクダミはその生命力の強さうえに雑草としては毛嫌いされる存在ですが、
東洋医学や民間療法ではスター的存在。
IN YOUでもたびたび話題となったドクダミをはじめとした野草。
そして、その薬効成分が最も多くなるのが、白い花を咲かせる5~7月なんです。
ドクダミの効能について詳しくはINYOU過去記事から
【知らなきゃ大損!恐ろしい現代病から私たちを守るドクダミの偉大なる力と効果的な使い方。】
ドクダミの生葉を使ったカンタンお手当法と、
お子さんの虫刺され、すり傷、あせもから、パパの水虫、ママの肌荒れまでこれ一本、
カンタンドクダミエキス(化粧水)の作り方をお伝えします。
皮膚トラブルの救世主?!恐るべし効能を持つドクダミのパワー
昔から民間薬として重宝されているドクダミ。
実は、お茶として内服するよりも、皮膚トラブルの外用薬としての歴史の方が長いんです。
このドクダミ外用薬の使い方は「摘んで、洗って、揉んで、患部に当てる」という超原始的。
小さなお子さんでもカンタンに使うことができる、この万能薬、具体的にどんな場面で役立つのかをみていきます。ただの雑草じゃない!
ちょっとしたトラブルにもう薬は不要?! ドクダミの簡単活用法
ドクダミに含まれる成分「デカノイルアセトアルデヒド」や
「ラウリンアルデヒド」(ドクダミのにおいの成分)には、
強力な殺菌作用があり水虫を引き起こす白癬菌を撃退。
またドクダミの有効成分の1つ「クロロフィル」は皮膚の再生力を高めます。
ただ、これらの成分はドクダミを乾燥させると減ってしまうので、
肌トラブルには生のドクダミ葉がおススメ。
ドラッグストアで売られている一般薬より効果的とも言われているドクダミの生葉。
その効果や使い方を知らないのは勿体ない。女性の強い味方ドクダミ:二キビ、おできなどの肌トラブルにも
女性はいつもキレイな肌でいたいですよね。
二キビやできものが顔にできるとそれだけで一日ブルー・・。
実はかつての私がこのパターン。
できたニキビはなかなか消えず、跡が残ってしまうこともしばしば。
そんな私の悩みを解決してくれたのがなんと、このドクダミでした。
ニキビは皮脂が炎症を起こし細菌がたまっている状態なので、
ドクダミの強い抗菌作用が活躍するんです。
この後、作り方をお伝えする、ドクダミエキスを直接ニキビに塗ったり、エキスを薄めて化粧水代わりに使うのもおススメ。
ドクダミエキスを作る時間がない場合は、ドクダミペーストがお手軽です。
ドクダミ生葉をすり鉢でペースト状にし、
コットンに塗り二キビやおできに当てて固定。
ドクダミがニキビやおできの毒を吸い出してくれます。(治るまで何回か繰り返す)。
ニキビは体内の毒素が溜まりがちなことも原因なので、
デトックス効果のあるどくだみ茶を飲むのもおススメです。
どくだみ茶のデトックス効果について詳しくはINYOU過去記事から
【知らなきゃ大損!恐ろしい現代病から私たちを守るドクダミの偉大なる力と効果的な使い方。】
お子さんもドクダミパワーで薬いらず:切り傷や虫刺され、あせも・じんましん・・・、なんでもOK。
虫刺され:ドクダミの抗菌作用と皮膚の再生作用で痒みなどの症状を緩和。
生葉のエキスを刺されたところに塗る:
よく洗って水気をとった生葉をすり鉢ですり、ガーゼで絞ってエキスを取り出す。作ってから時間が経つと効果が減ってしまうので、
ドクダミエキス(後で作り方をお伝えします)を作っておくと便利。
あせも・じんましん:ドクダミで肌を修復し、荒れた肌を保護。
良く洗ったどくだみの葉をお風呂に入れて入浴する。(肌の弱い赤ちゃんやお子さんにも安心して使えます)。
アトピー性皮膚炎対策にも使っている人が多いのだそう。
切り傷・擦り傷:ドクダミで傷から進入する細菌を殺菌し、
皮膚を修復して傷の治りを早める。
よく洗って水気をとった生葉を揉んで汁を出し、柔らかくなったら傷に直接あて包帯やガーゼなどで固定。
どれも簡単にできることばかり。
ただの雑草・・、なんて思わずに自然のパワーを味方につけてみて。
パパの悩み?!しつこい水虫も撃退!
高温多湿な梅雨から夏にかけて症状が悪化する水虫。
市販の薬では効かなかったり、治ったかな?!と思っても再発したり・・・、
しつこい水虫菌。
生のどくだみに含まれる成分、デカノイルアセトアルデヒドが、水虫菌(白癬菌)の繁殖を抑えます。
生葉をすりつぶしたエキスを患部に直接塗ったり、お風呂に生葉を入れて入浴しても効果的。
実は、ドクダミは市販薬よりも効果が高いという人もいるほどなんです。
ドクダミの葉を洗って漬けるだけ!カンタンドクダミエキス
揉んで患部に貼ったり、ドクダミの生葉をすりつぶしエキスを取りだしたり・・・、
確かに手軽ですが、ドクダミの生葉を家に常に確保しておくのは現実的ではないですよね。
そこで便利なのが、ドクダミエキス。
薬効成分が最も多くなる5~7月のドクダミの生葉でエキスを作るのがおススメ。このエキスには先に述べた効能(お子さんのじんましんやパパの水虫など)の他にも様々な効果があります。
例えばその一部が以下。
・美白
・シミ対策
・ニキビの改善
・毛穴を引き締める
・肌の炎症対策
・化膿した箇所から膿を除去
ドクダミエキスを薄めれば、あっという間に栄養素たっぷり安心安全な手作り化粧水の出来上がり。
「手作り化粧水」はハードルが高く感じるかもしれませんが、
これからお伝えする作り方は手順や原料も少なく、家事の合間に作れちゃうお手軽コスメ。
市販の化粧水にはお肌に負担をかける、化学的に合成された成分も多く含まれていますが、
一度ドクダミエキスを作ってしまえば、
お財布にもお肌にも優しい手作り化粧水がいつでもお家で作れますよ。
ドクダミエキスの作り方
材料:
ドクダミエキス:・ビン(容量2000ml:熱湯消毒済み)
・無農薬どくだみ生葉(約100枚:良く洗い水気をふき取ったもの)
または無農薬薬草・ドクダミ入りのパウダー
・有機ホワイトリカー(1800ml:日本酒を使用すると美白効果がさらにアップ)
(1/2,1/4の分量でも作れます)。
ドクダミ化粧水:・グリセリン(お好みで小さじ1〜2杯)
・無漂白ガーゼ(1枚)
・出来上がった化粧水をいれる容器
ドクダミ生葉エキスの作り方:
1. どくだみの葉をよく洗って水気をとる(風通しの良いところでしっかり乾かす)。2. 煮沸消毒したガラス瓶に生葉を入れる(ビンの1/3位まで)。
3. ホワイトリカーや日本酒を生葉が浸る2~3倍の高さまで注ぐ。
4. 冷暗所で二週間以上寝かせる(長く置く程よいですが、二週間位からでも使える)。
ポイント:
生葉は水分をしっかりとらないとカビの原因になります。
万能なドクダミエキスですが効果がより強いのはやはり今旬の新鮮生葉。
手作りドクダミ化粧水の作り方:
1.ドクダミエキスを濾過する2. 濾過したエキスを小さなボトルに使う分だけ入れ、
天然水で2倍に薄める(刺激を感じる場合はさらに薄める)。
3. お好みでグリセリンも加える。
ポイント:
初めて使う時は、目立たないところでパッチテストしてから顔に使う。
小さなお子さんや肌が敏感な方バージョン(アルコールを使わない方法)
作り方:
1.濃い目のドクダミ茶を作る(水200mlなら100mlまで煮詰める)。切り傷や虫刺され、あせも・じんましんに使用。2.1を濾して保存ビンに移し、同量のグリセリンを加え4~5倍に薄め使います。
化粧水としても使用可能です。
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