ママの強い味方「乳児用液体ミルク」は本当に安全か|知らないと怖い液体ミルクの実態。子供の安全のために大人ができることは?
外国では当たり前に販売されている液体ミルク。
2019年3月11日より、日本でも液体ミルクの販売がはじまり、
今後大手乳業メーカーの参入が進むと考えられます。
乳児でもそのまま飲めるということで、
母親の育児負担軽減や災害時の貯蓄用としての活躍が期待されていますが、
果たして本当に液体ミルクは安全なのか?
賛否両論、さまざまな意見はありますが、
ファスティングコンシェルジュ、
そして2児の年子を育てる母親としての見解をお伝えいたします。
液体ミルクとは
粉ミルクと違い、水やお湯で溶かしたりする手間なしに
そのまま乳児に与えることができるミルクのことです。
液体ミルクのメリット
・常温で長期保存が可能(未開封なら半年~1年)・災害時用に貯蓄が可能
・0か月から使用可能
・誰でも乳児に与えることができる
一般的に上記のようなメリットが考えられます。
確かに、災害時に乳児がいる家庭にとってはとても画期的なものですね。
では、反対にデメリットは何なのでしょうか。
以下で詳しく見ていきます。
液体ミルクの危険性について?
液体ミルクと粉ミルクの成分の違いは
某メーカーの同じ銘柄の粉ミルクと液体ミルクの成分を比較してみたところ、ほぼ差はありませんでした。
液体ミルクが長期保存可能な理由
粉ミルクと成分に差はなく、水分も入っているのになぜ常温で長期保存が可能なのでしょうか。
答えは、大人用の紙パック飲料と同じで
「加熱殺菌」、「真空パック」だからです。
保存料、添加物の成分については粉ミルクと相違ありません。
液体ミルクの原料が危険
粉ミルクが世間一般に安全とされていて、液体ミルクも成分に大差はないから、安全だといえるのではないか?と思われるかもしれませんが答えはNOです。
粉ミルク・液体ミルクの両方に言えることですが、
ミルクの原料である「ホエイパウダー」の原料を作る、
牛自体に問題がある可能性があります。
成長ホルモン・促進剤まみれの牛からできるホエイパウダーの関税廃止
脱脂粉乳(たんぱく質含有量34%)と競合する可能性が高い
ホエイ(たんぱく質含有量25-45%)について、
最も長い21年目までの関税撤廃期間を確保。
20年目のセーフガード発動数量を脱脂粉乳の国内生産量の1割強の水準に設定。
脱脂粉乳と競合する可能性が低いたんぱく質含有量25%未満のものは、セーフ
ガード付きで16年目までの関税撤廃期間を確保
(たんぱく質含有量が特に高いものは、6年目に無税)。
引用:TPPにおける重要5品目等の交渉結果
話題となっているTPPにおいて、
2019年4月より関税の撤廃をしていく方針を政府は打ち出しています。
今後の日本の食卓に関わるとても重要なことなのに
メディアではあまり報道されていません。
液体ミルクの元となる脱脂粉乳、ホエイについて関税撤廃により、
米国産のものが使われる可能性が高くなります。
元々原価が高い液体ミルクに関しては値段を下げるために
関税撤廃により安くなった外国産の原料を使う可能性はさらに高くなります。
米国産牛の危険性
米国産の牛の何が危険かというと、牛を成長を促す「ホルモン剤」の規制が緩いことです。
牛乳接種と乳がんのリスクに関しては最近、
騒がれるようになってきましたが、液体ミルクも同じことです。
日本の牛ではホルモン剤は許可されていません。
ヨーロッパ国内では
米国産の牛・乳製品はホルモン剤が投与されていることから禁止としています。
その米国産牛が、より日本の食卓に広まっていく可能性が高くなっていきます。
放射能の影響もある乳製品
2011年3月の福島第一原発事故による放射能の影響が高いのが牛乳といわれています。日本にも製品出荷可能な放射性物質の基準値はありますが、
その数値で果たして子供に影響はないのでしょうか。
成長段階である子供は薬品・放射能の影響を受けやすい
成人と違って、小児は成長を続けており、一般的には活発に運動し、
体重あたりの呼吸量が大きく、代謝も活発で体重あたりの食事の摂取量も多い。
この傾向は一般的には小児の中でも幼若なものほど顕著である。
動物実験から得られた放射線の生物影響の一般論を言えば、
生物体は幼若なほど放射線に対する感受性が高い。
これは生物体が幼若なほど分裂している細胞やこれから分裂する細胞が多く、
そのような細胞は分裂を休止している細胞より放射線に対する感受性が高いことによる。
このことは放射線の人体への健康影響にも当てはまると考えられている。
すなわち、人を対象とした疫学調査で、成人に比べて成長が急激である小児のほうが
放射線に対する感受性が高くなることが明らかにされている。
引用:小児への放射線影響(atomica論文)
こちらの文献でも示唆されている通り、
成長段階である子供は放射線物質の影響を受けやすくなっています。
日本では、現在、乳製品に関しては
放射性物質1キログラム当たり50べクレル以下で販売できるようになっています。
これは、チェルノブイリ原発事故の起きたベラルーシの
基準1キログラム当たり100ベクレル以下より厳しい基準となっていますが、
そのベラルーシでは、
子供向けの商品に関して1キログラム当たり37ベクレル以下しか出荷できない決まりとなっています。
日本の放射性物質1キログラム当たり50ベクレル以下が、
果たして子供にも安全な基準であるかは明確ではありません。
液体ミルク活用法
以上を踏まえた上で、大事な我が子を守るための一番の方法は、「液体ミルクは使わない」ことです。
災害時に何も飲ませるものがない
母乳も出ない
という時に使用するのは致し方がないと考えますが、
常用するのは避けましょう。
液体ミルクの選び方
どうしても液体ミルクが必要、という方にはヨーロッパ産かつオーガニックの、基準が高いものを使用しましょう。
ヨーロッパでは液体ミルクは、スーパーやドラッグストアに当たり前に並んでいます。
メーカーも豊富。かつ以下の文献にからも分かるように、
ヨーロッパはホルモン剤の使用・およびホルモン剤を使用した牛の輸入を禁止しています。
ヨーロッパ各国では従来より家畜の肥育促進にホルモン剤は使用されていなかったが、
1989年1月にECはホルモン活性をもつ薬剤を肥育促進の目的で家畜に投与することを禁止した。
その結果、エストラジオール-17β、プロゲステロン、テストステロン、TBA、
ゼラノール、メレンゲステロールは家畜に投与することも、
更にはそれらの薬剤を投与された家畜の肉を第三国から輸入することも禁止された。
禁止の理由は、ECが衛生上の規制措置として肥育促進の目的に使用した
ホルモン剤の食肉中あるいは食肉製品の残留による
人の健康に及ぼすリスクの許容範囲を0もしくは0加算としたためである。
引用:厚生科学研究 畜産食品中残留ホルモンのヒト健康に及ぼす影響に関する研究
輸入品なのでコストはかかってしまいますが、
日本でもヨーロッパ産の液体ミルクは購入可能です。
我が子を守るためにも安心・安全なものを使用してください。
まとめ
いかがでしたか。
作るのが楽・便利、だからといって安易に液体ミルクを使用するのは
大事な我が子の健康を損ねる原因となりかねません。
常用は避けて、安心安全なものを使用しましょう。
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