日本食材の輸出にストップがかかる日も近い!?ゲノム編集食物OKの日本とNGの欧州。
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日本食材の輸出にストップがかかる日も近い!?ゲノム編集食物OKの日本とNGの欧州。
2019年3月18日、日本はゲノム編集食品を解禁することを決定しました。
IN YOUでも度々発信してきたこのゲノム編集技術。
わたしたち消費者を悩ませる問題がまた増えたように感じますよね。
実は、今回の日本の判断によって、
世界規模で日本の食の安全を疑問視する人が増えるのではないかと不安になっています。
今回は、日々の食卓から少し視点を広げて、
世界で愛される日本食材の未来について考えてみましょう。
安全性が見えないゲノム編集食品が2019年夏からお店に現れる!
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厚生労働省が発表した方針によると、
ゲノム編集技術を用いて開発した食品の一部は、
安全審査を受けることなく、届け出を出すだけで販売できるとされています。
ゲノム編集食品。規制に関する議論はメディアでほとんど報じられていない
3月に突然「日本では規制対象外とします」と決定し、夏から流通開始だなんて早すぎると思いませんか?
遺伝子組み換え食品に関する表示規制もあいまいなのに、
ここにゲノム編集食品まで入ってきては、本当に、買い物が怖くなってしまいます。
では、安全審査不要の厚労省的OKラインとは、どこかというと…
もともと作物が持っている遺伝子を改変するのはOK。
外から違う遺伝子を組み込むのはNG、なんですね。
もともとの遺伝子データ内でちょこっと変えることは、自然界で起こる突然変異と同じだよね。
という考えです。
この「自然界で起こっていることと同じ」だから、「安全」という考え方。
ここが、ゲノム編集食品を規制対象としている欧州との根本的な考え方の違いなんです。
出典:日本経済新聞(2019年3月19日付)「ゲノム編集食品、夏にも」
欧州はゲノム編集の影響を目の前の食品だけでなく生態系全体として考える。日本は売れる食品の開発を考える。
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/photo-1492114011589-509c6e695d8e.jpg)
2018年7月。
欧州司法裁判所は、ゲノム編集食品に対し、
すでに規制対象となっている遺伝子組み換え作物と同じく、
厳密な規制を受けなければならないと判断しました。
このニュースは世界中で大きく報じられ、IN YOUでもご紹介しましたね。
詳しくは、下記の記事を呼んでください。
ついにEUでゲノム編集作物規制の判断が下る! 世界の流れと逆行するアメリカとの間で農作物関連企業には困惑が広がっているのか?
ゲノム編集や遺伝子組み換え食品に対する欧州の嫌悪感は、刻々と高まり続けています。
地産地消やオーガニックに関する市場が年々拡大を続けている背景には、
このような技術によって生態系を人為的に操作してはいけない
という考えが強まっていることが見えるのです。
ひとつの農作物単体だけでなく、
土や空気・昆虫など、その作物をとりまく生態系の大きなサイクルを知っているからこそ、
一点のひずみが与える影響の広がりを懸念してしまうのは、当然ですよね。
日本は残念ながら、それよりも目先の利益を優先してしまっています。
遺伝子組み換え作物の畑からミツバチがいなくなっていることは、
日本各地でも見られていますよね。
それでも「大丈夫」という姿勢を貫き、企業や国の利益を優先させている国。
日本と欧州では、深いところまで根付いてしまった
大きな考え方の壁があることを、改めて感じてしまいます。
そしてこの隔たりは、大きな経済的な打撃を生み出すかもしれないのです。
出典:日本貿易振興機構(JETRO)「欧州におけるオーガニック食品市場の動向」(2014年3月)
出典:日本貿易振興機構(JETRO)「欧州における有機食品規制調査」(2018年3月)
ゲノム編集食品は輸入しません!日本食材は欧州からはじき出されるかもしれない。
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/environmental-protection-683437_960_720-1.jpg)
ゲノム編集を遺伝子組み換え同様に厳しく規制すると決定したEU。
欧州圏の人々が、サスティナブルな食卓への意識が高いことはすでにご存じでしょうが、
もうひとつあるキーワード、なんだと思いますか?
それは、日本食好きが多い。
ヘルシーフードというイメージからスタートした、欧州での日本食ブーム。
今では、星付きレストランのシェフが日本の在来種の野菜や果物を使用したり、
発酵食品の人気が高まったりと、
日本の伝統的な食文化全体に対する評価が高まっています。
そのため、近年日本食材の輸出を促進する動きも国内で活発になっていますよね。
農林水産物・食品の輸出額は増加を続けており、
2018年にその輸出額は過去最高の9,068億円に達しました。
今この瞬間も、政府が掲げる2019年の目標額1兆円を目指し、
多くの関連企業・業者が日本食材の輸出に乗り出しています。
欧州への輸出額は、アジアや北米エリアに比べると低いものの、
ブランド価値を高めるという点で見れば、今後も輸出量を増やしていきたい市場です。
しかし、日本の生産者がどんどんゲノム編集を取り入れたら…
国内では売れるかもしれませんが、輸出にストップがかかるかもしれません。
それは、先のEUのゲノム編集食品への規制決定のためです。
遺伝子組み換えに関しては、
すでにEU加盟国各国の判断により、輸入を拒否できるように定められています。
輸入拒否までに至らなくとも、厳格な表示義務をクリアする必要が出てきます。
もし、ゲノム編集食材に関しても、同様の規制が行われたとしたらどうなるのでしょう?
「日本産のゲノム編集食材」は、食品表示を厳しい欧州消費者から選ばれるのか
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残念ながら、きっと選ばれることはないでしょう。
そしてそれが実現した時、日本の食のイメージは大きく変わってしまうでしょう。
出典:日本貿易振興機構(JETRO)「農林水産物・食品輸出に向けたプライベートスタンダード調査」(2019年3月)
出典:農林水産省 鈴木栄次「EUにおける遺伝子組換え作物の規制状況等について」
日本食材を世界に広めるためには、世界基準の「安心・安全」な食材の生産を!!
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日本の食材は、「安心・安全」が絶対のキーワードです。
国際市場でこの強みが揺らぐことになれば、日本食材のイメージは瞬く間に落ちてしまうでしょう。
ここでも、先ほど挙げた、日本と欧州の認識(考え方)の違いが大きく関わってくるのです。
日本でも、「ゲノム編集食材を安心・安全である」と判断したから、今夏から流通・販売が始まりますよね。
でも、その安心・安全って、誰に対してなのでしょう?
ゲノム編集した食材を食べても、それが原因で病気にならないから、安全?
ゲノム編集した食材なら、栄養価が高くなるから、安心?
その食材を買う人、食べる人に害を与えさえしなければ、安心・安全な食材であるというのは、
考え方としては、ずいぶん前時代的ですよね。
世界はよりサスティナブルな社会へと向かっていて、
人間主体ではなく、地球上のすべての存在の中で共生していく道へと進もうとしています。
食においても、食べる人間だけでなく、
環境や生態系への悪いインパクトを与えないことが安心・安全の定義とされつつあります。
そんな流れの中で、「病気にならない・栄養価が高い」という理由だけでは、
安心・安全な食材としては世界で受け入れられません。
せっかく世界の多く人にその価値を認められている日本の食材。
「日本食材って全然環境や生態系に配慮していないのね」というイメージが広がらないためには、
ゲノム編集食品の開発には、より一層慎重になる必要があるでしょう。
企業はグローバル品質な食材の開発を、消費者はお買い物で意思表示を!
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夏に向けて、ゲノム編集食品がどのような動きを見せていくのか、
不安になってしまいますが、明るい光も見えつつあります。
それは、国内の食品メーカーや流通企業が慎重になってくれていることです。
遺伝子組み換え食品に対して不安を抱いている消費者が4割超になっているという今。
企業は、ブランドイメージを守るためにも、ゲノム編集食品の展開を留まっています。
なかでも、大手スーパー、イオンの姿勢は応援したいところです。
イオンでは、イオンアグリ創造という農業事業を行っている子会社で、
農作物に関する国際規格「グローバルGAP」取得を目指し、国内の直営農場・契約農家を増やしています。
グローバル市場で「生産者の顔が見える食品」の供給を目指し、店舗と農家をつなぐネットワークを拡大し、
ゆくゆくはすべての農作物をオーガニックにしたいという高い目標を掲げている企業です。
イオンとしても、今回のゲノム編集食品解禁に対し、
総菜やPBブランドで展開する予定はないと話しています。
身近なスーパーマーケットで、安心してお買い物ができることは、とても嬉しいですよね。
わたしたち消費者にできることといえば、やはり、しっかりと選び、買うこと
そのためには、普段買い物をしているお店に並んでいるもの、その企業のことを知らなければなりません。
これからも、みなさんに役立つような情報をご紹介していきたいと思いますので、
情報をアップデートしながら、是非、普段のお買い物からご自身の意思表示をしていって下さいね。
そうすれば、きっと大きな声となって、企業や国を動かすことになるでしょうから。
欧州がそうであるように、すべては意識の高い国民から始まるのです!
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