そのヘアトリートメントでは傷んだ髪を治せない!現役美容師も警鐘を鳴らすヘアトリートメントの真実と、東洋医学の知恵で美髪を目指すヘアケア法
そのヘアトリートメントでは傷んだ髪を治せない!現役美容師も警鐘を鳴らすヘアトリートメントの真実と、東洋医学の知恵で美髪を目指すヘアケア法
皆さんは、髪を洗う時にシャンプーとリンス(ヘアトリートメント)を使っていますか?
おそらく、ほとんどの方は「はい」と答えるでしょう。
リンスインシャンプーやシャンプーだけで完結する商品もありますが、店頭には「シャンプー」と「トリートメント」がセットで売られています。
このように「シャンプーの次はトリートメント」という使い方が一般的になっています。
また、美容院でヘアトリートメントをしてもらう方も多いかと思います。
芸能人に至っては、ヘアトリートメントをするためだけに美容院を定期的に訪れる方もいるようです。
一般人でも、美容に気をつけている方は頻繁にヘアトリートメントをしているという声を聞きます。
ですが、実は「ヘアトリートメントは傷んだ髪を治せない」ということはご存知でしょうか?
今回は現役美容師も警鐘を鳴らす、ヘアトリートメントの事実と、ヘアトリートメントに頼らずツヤツヤの美髪を手に入れるナチュラルヘアケアの方法もお伝えします!
今すぐ簡単に取り入れられますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
なぜヘアトリートメントはこれほどまでに人気なの?
テレビを観ていると、髪の長い綺麗な女性がサラサラツヤツヤの髪をなびかせている。
よくあるシャンプーやヘアトリートメントのCMですよね。
私が小学生の頃に初めて観た時、「こんな綺麗な髪になりたい!」と憧れたものでした。
女性にとって「髪は命」と言われるくらい、とても大事なもの。
ボザボサで艶のない髪より、サラサラ、ツヤツヤの髪になりたいですよね。
また、上記のCMが示唆しているように、現代人には次のようなステレオタイプが埋め込まれていると感じています。
1、女性は髪が綺麗なのが当たり前
2、サラサラツヤツヤの髪の女性は美しい
そして、このように綺麗な髪の毛になりたい女性の購買意欲を掻き立てるために、シャンプーやヘアトリートメントなどのヘアケア商品を売っている企業は
「この商品を使えば、その願望が満たされますよ!」
と熱心に訴求しているのです。
このようなことから、現代女性がCMの女優さんのようなサラサラツヤツヤの髪を求めて、ヘアトリートメントを買っている。
それがヘアトリートメントの人気の理由のひとつと考えています。
美容室でも3割以上がヘアトリートメントを利用している
市販のヘアトリートメントだけでなく、美容室でもヘアトリートメントは人気メニューのひとつ。
ヘアトリートメントをメニューに入れていない美容室の方が少ないのではないでしょうか。
実際に全国理美容製造者協会の調査によると、2019年度に美容室でヘアトリートメントを施術した人は34.6%という結果が出ています。
2017年では33.4%と劇的に増えているわけではありませんが、毎年一定数の方々が美容室でお金を払ってヘアトリートメントを受けていることがわかります。
参考:サロンユーザー調査、2019年度版・2017年度版
市販のヘアトリートメントには何が入っているの?シリコン系ヘアトリートメントの成分をおさらい
ドラッグストアやスーパーの店頭にはさまざまな種類のヘアトリートメントが発売されています。
ヘアトリートメントは大まかに「シリコン系」と「ノンシリコン系」にわかれます。
まずはシリコン系ヘアトリートメントの成分から見ていきましょう。
シリコンとはケイ素が結合した合成ポリマーのことを指します。
一般的なヘアトリートメントにはこのシリコンが含まれています。
ただし、シリコンはあくまで総称なので、成分表にはシリコンとは書かれていません。
次のような表示があれば、シリコンが使われています。
代表的なシリコン
◆トリメチコン
◆シクロペンタシロキサン
◆ジメチコール
◆ジメチコン
◆アメジメチコン
◆(アミノエチルアミノプロピルジメチコン/ジメチコン)コポリマー
etc…
シリコンは一時的には髪の毛を綺麗に見せる
シリコンは「コーティング剤」です。そのため、一般的には以下のような効果があるといわれています。
・ダメージヘアをコーティングし、枝毛、ぱさつきを抑える
・髪が引っかかりにくくなるため、さらなるダメージや抜け毛を予防できる
・一時的に栄養分を補給し、髪をサラサラツヤツヤにして指通りがスムーズになる
【参考】
https://www.atama-bijin.jp/hair_care/basis/beauty_hair/synthetic_polymer/
https://www.takumaiwata.com/archives/1573
そもそも髪の毛は死んだ細胞!傷んでしまったらトリートメントでも治らない
先にお伝えしたようにシリコンは髪の表面をコーティングすることにより、一時的にメリットをもたらします。
ですが、忘れてはいけない事実があります。
それは、「髪の毛は死んだ細胞」だということ。
そのため、一度傷んでしまった髪の毛はどんなにヘアトリートメントを使っても治りません。
ヘアトリートメントを使うことで髪の毛がサラサラツヤツヤになりますが、それは髪に不足した栄養分を補足し表面をコーティングするからです。
あくまで一時的なもので、効果は持続しません。
つまり、ヘアトリートメントはあくまでダメージを隠しているだけなのです。
実は私の行きつけの美容師さんも「トリートメントは表面をコーティングしているだけで全く意味がない。だから、サロンではヘアトリートメントを提供していない」とおっしゃっていました。
髪の毛にヘアトリートメントを使うことで起こる悪影響とは?現役美容師も指摘する知られざる事実
髪の毛にヘアトリートメントを使うことで起こる悪影響があります。
1、ヘアトリートメントが髪に残留することでダメージが増える
ヘアトリートメントは髪の表面をコーティングするため、次に落とすまではずっと蓄積しています。
シャンプーで毎回ヘアトリートメントをきちんと落とせていればよいのですが、落とせている人のほうが少ないようです。
なぜなら、市販のシャンプーにもヘアトリートメントが含まれているものが大半だから。
このようなシャンプーを使っていると、「トリートメントを落としているつもりなのにまたトリートメントを重ねている」ことになってしまいます。
この負のスパイラルにより、髪にヘアトリートメントの成分が残留してしまうのです。
そして、髪本来の機能は失われ、少しずつ傷んでいきます。
2、ヘアトリートメントの成分が髪や頭皮の自然な状態を崩し、過剰反応を起こす
ヘアトリートメントの化学物質などを使うことにより、髪や頭皮の本来あるべき状態が崩れてしまいます。この違和感により、頭皮が過剰反応を起こすことがあります。
シャンプーで洗いきれなかったヘアトリートメントが頭皮に残ることでも、かゆみなどの違和感が起こる可能性が高まります。
3、ケミカル施術直後のヘアトリートメントが薬剤の残留を長引かせる
ヘアカラーやパーマなどのケミカル施術とあわせて、ヘアトリートメントをする方は多いのではないでしょうか。実際に、一般的にはヘアカラーやパーマとトリートメントがセットになっていることが多いですが、実はケミカル施術直後にヘアトリートメントはするのは最悪のタイミングなのです。
なぜなら、ヘアトリートメントをすることで、ヘアカラーやパーマなどの薬剤を髪の毛に残留させる期間が長引くからです。
ヘアトリートメントをしなければ、これらの薬剤はシャンプーをする度に徐々に落ちていきます。
しかし、ヘアトリートメントが薬剤を髪の毛に閉じ込めるため、ヘアトリートメントが残っている限り少しずつ髪の毛が傷んでいくのです。
実はこのことは現役の美容師も指摘している点ですが、まだあまり知られていません。
一般的な美容室では、ヘアトリートメントを使うことでサラサラツヤツヤな髪をすばやく実現できるため、一時的であったとしてもお客様に髪が綺麗になったと思わせることで利益が上がるからだと私は考えています。
【参考】
https://www.atama-bijin.jp/hair_care/basis/beauty_hair/synthetic_polymer/
https://www.kusegehack.com/haircare/saloncare/treatmentcare/356#i-5
騙されないで!ノンシリコンを謳っているトリートメントにも化学物質が含まれている実態
数年前からシリコンに対抗し、ノンシリコンシャンプーやトリートメントが数多く発売されています。
ノンシリコントリートメントは、シリコンが含まれていないため、髪の毛が重くならず軽やかに仕上がる点から、これまでシリコン系トリートメントではベタベタしがち、という人にはメリットになります。
「ノンシリコンは安全」と示唆している広告が溢れているため、「ノンシリコンなら安心」と思っている方も多いかもしれません。
ですが、ノンシリコンを謳っていても、シリコン以外の化学物質が多く含まれている商品が大半です。
実際に、ノンシリコンシャンプーとトリートメントのセットのランキング1位の商品を見たところ、
・シリコンを使っている
・シャンプーにオレフィン(C14-16)スルホン酸Naなどの合成界面活性剤が含まれている
ということがわかりました。
また、個人的には全成分が公開されていないということにも不安を感じました。
オレフィン(C14-16)スルホン酸Naなどの合成界面活性剤は、高級アルコール系と比べると「やや低刺激」といわれています。
しかし、どんなに低刺激といっても合成された化学物質であることに変わりはありません。
化学物質は経皮から吸収され、少しずつ体内に蓄積していきます。
経皮吸収された化学物質はたったの10%しか体外に排出されません。
毎日のシャンプーやトリートメントで、少しずつ化学物質を体内に取り込んでいるなんて恐ろしいですね。
健康のために、本当にケミカルフリーのものを選ぶことをおすすめします。
美髪は自分で作れる!ヘアトリートメントに頼らない、ナチュラルなヘアケア5選
ヘアトリートメントに頼らずとも、美髪は自分で作れます!
ここからは、内側と外側のケアで美髪に導く、ナチュラルなヘアケアをご紹介します。
今すぐできるものなので、ぜひ試してみてくださいね。
1:「腎」が元気になる食材を積極的に摂る
東洋医学では、「髪は血の余り」といわれています。脳や心臓などの生命維持に不可欠な内臓と比べると、髪の毛は優先順位がどうしても低くなります。
血液は全身の隅々まで巡り、栄養や酵素を送り届けます。
まずは心臓や脳、肺や肝臓などに使われ、つづいて筋肉や目、耳などの器官へ。
最終的にその血液の余りが髪の毛に使われるのです。
美髪を育むためには、良質で十分な量も血液が体内をめぐらなければなりません。
中医学では「腎」を養生することで、綺麗な血が満ち溢れ、抜け毛や白髪などがない、健やかでツヤのある髪に導く効果があります。
【「腎」を元気にする食材】
◆山芋
◆プルーン
◆黒ゴマ
◆黒きくらげ
◆黒豆
◆海藻類(ひじき、昆布、もすぐなど)
◆プルーン
◆黒ゴマ
◆黒きくらげ
◆黒豆
◆海藻類(ひじき、昆布、もすぐなど)
特に、「黒い食材」は腎を元気にし、黒髪を育てる効果が認められています。
【参考】
https://uruotte.com/recipe-20170928/
https://ladys-store.svenson.co.jp/html/page117.html
2:質のよい血液を作り温める食材も一緒に摂る
先にご紹介した食材に加えて、
◆レバー、赤身肉
◆豆類
◆にんにく、玉ねぎ、ニラ
◆小松菜、ほうれん草
◆ナッツ類(クルミ、アーモンドなど)
◆黒酢
◆豆類
◆にんにく、玉ねぎ、ニラ
◆小松菜、ほうれん草
◆ナッツ類(クルミ、アーモンドなど)
◆黒酢
などを積極的に摂ることで質のよい血液を作り、体を温める効果が期待できます。
良質なたんぱく質や亜鉛が含まれているのは、レバーや赤身肉、豆類、ナッツ類などです。
また、にんにくや玉ねぎに含まれているアリシンは、コレステロール値を下げ、血液をサラサラにします。
いずれも、
「どれかひとつに偏るのではなく、バランス良く摂取することが大事」です。
早速今日から取り入れてみましょう。
3:十分な睡眠を取る
「腎」は寒さに弱く冷えると機能が衰えてしまいます。いつもより30分程度早く寝ることを心がけ、「腎」を労るために十分な睡眠を取りましょう。
適切な睡眠時間は個人差がありますが、一般的には6時間以上を取ることが推奨されています。
ちなみに、私はアーユルヴェーダの先生に脈を計ってもらったところ、7時間以上の睡眠が適切といわれました。
ご自身の適切な睡眠時間を探してみてくださいね。
4、ストレスを溜めすぎない
ストレスは何事にも悪影響を及ぼしますが、もちろん髪の毛にもよくありません。慢性的なストレスが続くことにより、交感神経が優位になり常に血管が収縮された状態に。
そのため血行不良になりやすく、結果的に毛細胞に栄養が行き届かないのです。
定期的にストレスを発散していきましょう。
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5、ココナッツオイルの自然な成分でダメージをケア!
さまざまなヘアオイルが出回っていますが、なかでもおすすめするのが「ココナッツオイル」。
なぜなら、
◆髪のタンパク質が壊れるのを防ぐ(ダメージヘアをケアできる)
◆他のオイルにはない「ラウリン酸」が含まれている
髪のタンパク質の流出を防ぐ(ダメージヘアをケアできる)
髪の毛は「ケラチン」というタンパク質でできています。この「ケラチン」が壊れると、枝毛や髪の毛がボサボサになる原因に。
2003年の研究では、「ココナッツオイルがタンパク質の損失を防ぐ唯一のオイル」であることが発表されています。
ココナッツオイルを髪に塗ることで、ケラチンの流出を防いでくれます。
ココナッツオイルがヘアケアとして広く使われている熱帯地域では、長くて綺麗な髪が保たれていることもわかっています。
他のオイルにはない「ラウリン酸」が含まれている
ココナッツオイルの主成分は「ラウリン酸」。これは、他のオイルには含まれていません。
ラウリン酸は他のオイルと比べて分子が小さいため、髪の内部まで入り込みます。
そして、タンパク質に吸着するという性質があります。
ケラチン(髪のタンパク質)に吸着したラウリン酸が髪の毛を保護し、髪内部に水分が薬品が浸透するのを防ぎ、ケラチンを守ります。
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シャンプー前にタンパク質の流出を防ぐ
では、実際にどのようにココナッツオイルをヘアケアに使うのでしょうか?まず、シャンプー前の乾いた髪をブラシでとかします。
そして、ココナッツオイルを手に取り、挟むように髪全体につけるだけ!
その後は通常通り、シャンプーして洗い流しましょう。
使用する量は髪の長さによって変わりますが、小さじ1〜大さじ1程度で試してみてください。
ちなみに、私はメディアムヘアですが、小さじ1では足りなかったので大さじ1程度を使っています。
ただ、ココナッツオイルは分子が細かいため頭皮に入り込む危険性が示唆されています。
そのため、頭皮には付けないようにお気をつけください。
シャンプー後に使ってドライヤーの熱から守る
シャンプー後に使用する場合は、タオルドライした髪になじませるだけ。その後はいつも通り乾かしてください。
ココナッツオイルが髪の毛を自然にコーティングするため、ドライヤーの熱から保護する効果も期待できます。
スペシャルケアにはココナッツオイルパック
さらなるスペシャルケアにはココナッツオイルパックもおすすめ。
・髪全体に濡れるくらいのたっぷりのココナッツオイルを塗る(頭皮には付けない)
・そのまま髪全体をラップし、15分以上置く
・温めるとより効果的なので、湯船に入りながらでもOK(蒸しタオルでも代用可)
・15分経ったら、通常通りシャンプーをする
・そのまま髪全体をラップし、15分以上置く
・温めるとより効果的なので、湯船に入りながらでもOK(蒸しタオルでも代用可)
・15分経ったら、通常通りシャンプーをする
私も定期的にこのパックをしていますが、髪の毛が本当にサラサラツヤツヤになります!
自然なものだけでここまで綺麗になるなんて、感動ですね。
【参考】
https://www.womenshealthmag.com/jp/beauty/a68250/coconut-oil-for-hair-growth-20181122/
https://journal.lepeelorganics.jp/coconut-oil-hair
市販トリートメントは卒業!自分を労りながら、美髪を目指そう!
ヘアトリートメントは髪を即座にサラサラツヤツヤにするため、即効性を求める方にはメリットがあります。
ですが、残念ながらその効果は一時的なもので長続きはしません。
また、髪の毛は死んだ細胞のため一度傷んだら修復することはできません。
さらに、市販や美容室のヘアトリートメントを使い続けることにより、髪に少しずつダメージが蓄積されていきます。
本当に美しい髪を目指すなら、内側と外側からアプローチする「ナチュラルなヘアケア」がおすすめ。
続けることで、あなた自身の力で美髪が手に入ります。
ぜひ今日から試してみてくださいね!
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