遺伝子組み換え技術が使われている市販洗剤、まだ使いますか?値段の安さだけにとらわれず、人や地球の健康・将来の子どもたちのために持ちたい3つの視点とは。 〜仕事をしながら子育ても頑張る人気ライターがHAPPI洗剤を試してみたvol.05〜
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遺伝子組み換え素材を含む市販洗剤まだ使いますか?人や地球の健康・将来の子どもたちのために持ちたい3つの視点とは
〜仕事をしながら子育ても頑張る人気ライターがHAPPI洗剤を試してみたvol.05〜
私がIN YOUイチオシのHAPPI洗剤で洗濯をするようになってから、
もうすぐ2か月になろうとしています。
今年の梅雨はかなり雨続きで日照不足、しかも低温の日が多く、
部屋干しする日が例年よりもずっと多くなっています。
それなのに、家族から臭いの苦情を受けることがありません!
少しでも臭いを察知した洗濯物は、
熱めのお湯につけてから洗濯することで難を逃れています。
これは一般的な合成洗剤を使っていた時代には考えられなかったこと。
合成洗剤には、洗浄成分として界面活性剤以外にも、
アルカリ剤、蛍光増白剤、酵素などが入っていて洗浄力を高めているはずだけど…?
と思っていて調べるうちに今回気になったのが「酵素」の存在です。
多くの合成洗剤に配合されている酵素ですが、
実は「遺伝子組み換え微生物」が関係していたんです。
これは一体どういうことなのでしょうか?
ちょうどいま、合成洗剤からの切り替えに悩んでいる方へ、
あなたの選択を後押しするための3つの視点をお伝えします。
ほとんどの合成洗剤に使われている酵素。
一体どんなもの?
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酵素とは、何かの化学反応をスムーズに進めるために必要な分子のことです。
人間に限らず、動物、植物、微生物とすべての生き物の中にあるもので、
生きていくうえで欠かせない物質です。
たとえば、食べたものが円滑に消化吸収されて、
体の組織を作ったり、体の調子を整えたりするために、
私たちの体の中では色々な物質が絶えず分解されたり合成されたりしています。
その時に欠かせないのが酵素です。
たとえば、唾液に含まれるアミラーゼ(でんぷんを分解する酵素)、
膵液に含まれるリパーゼ(脂肪を分解する酵素)などが知られていますね。
こういった酵素は洗濯物の汚れを分解するのにも利用できることがわかり、
洗剤に配合されるようになりました。
合成洗剤によく利用されている酵素は以下の通りです。
●プロテアーゼ
たんぱく質を分解するので、
血液、牛乳、卵白や皮膚から剥がれ落ちた角質細胞などの汚れ落としに。
時間がたって固まった場合でも効果あり。
●リパーゼ
油脂の主な成分「トリグリセリド」を分解。
皮脂汚れや、バター、植物油など生活の中で付着する油脂落としに効果あり。
●アミラーゼ
でんぷんを分解。ごはんなど、でんぷんは食品由来の汚れに多く、
接着剤的な作用もあって他の汚れまでくっつけてしまいます。
でんぷんの分子結合を切って分解し、汚れを落ちやすくする効果あり。
●セルラーゼ
木綿やレーヨンなどの繊維を分解。
他の酵素とは違って汚れを直接分解するものではなく、
汚れの周辺のセルロース分子を分解して内部に入り込んだ汚れを解き放ち、
落ちやすくするサポート役。
ただし、ポリエステルやビニールなどの繊維には効果がないです。
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合成洗剤の酵素は、
遺伝子組み換え微生物を利用して生産しています
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それでは、人間の中にあるような酵素は、
一体どうやってたくさん取り出すのでしょうか?
洗剤に使われるような酵素を生成するのは人間だけではありません。
そこで利用されているのが微生物なんです。
土壌や水中などから洗剤に配合する酵素を作り出す微生物を探し、
さらにゲノム解析をして目的の遺伝子を探し出し、
大量にその酵素を生み出せるように組み換え技術を施します。
酵素の生産に遺伝子組み換え微生物が利用されている話は
あまり知られていないかもしれませんが、
遺伝子組換え技術を使って作られた製品の市場規模は世界で2兆347億円。
このうち、洗剤用酵素生産は2400億円にものぼるので、かなりの規模です。
(日経バイオ年鑑2016年)
遺伝子組み換え微生物由来の酵素の安全性は?
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使われているのはあくまでも微生物の生み出した「酵素」であり、
遺伝子組み換え微生物自体が商品になるわけではありません。
しかし、洗濯後の排水に含まれる酵素が悪影響を及ぼす可能性はないのでしょうか?
この疑問に対して、メーカーはこのように回答します。
「一般家庭で使う洗剤はまず心配ない。
洗濯の時に使われる酵素はごくわずかであり、
酵素が入った排水は、下水や浄化槽に流れこんだ時には
相当薄くなっている。
だから、環境に影響が出るほどの酵素反応が起きるとは考えにくい。
また、酵素はタンパク質なので、
環境中に放出されるとすぐに分解される。
そうすると酵素はすでに酵素でなくなるので、
反応を起こす力もなくなっている。」
これを聞いて、安心できるでしょうか。
遺伝子組み換えされた酵素は自然界には存在しません。
誰かが直接食べるわけでもありませんし、
廃水後どのような影響が起こるのかは非常にわかりづらく、
誰にも予想することができません。
洗剤ではありませんが、
以前に遺伝子組み換え微生物による事件が発生しています。
1988年から89年にかけ、アメリカで遺伝子組み換え微生物を使って
トリプトファン(アミノ酸の1つ)を製造していましたが、
この微生物から産生された不純物が原因となって、
多くの人が健康障害を起こし、38人の死者が出たというものです。
現在日本では、
「遺伝子組換え微生物を利用して製造された添加物の安全性評価基準」
は存在しますが、
(この基準に適合したら安全なのかという問題はありますが)
合成洗剤使用後の排水が安全かどうかを確かめるという話は、
いまだ聞いたことがありません。
そもそも「オーガニック」とは、遺伝子組み換え・編集技術などの
『安全性が不明な段階の技術は排除する』
というものではなかったでしょうか。
消費者が質を問わず安さだけを追い求めていると、
遺伝子組み換え技術は確実に暮らしの中に蔓延してきます
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それでは、なぜ微生物に遺伝子組み換え技術を使うようになったのでしょうか。
大手メーカーで洗剤用酵素の開発に携わっていた人が、
はっきりとこのように述べています。
「洗剤用酵素の市場価格は異常に安いので、
突然変異法であれ遺伝子組換え法であれ、
培養液中に多くの酵素を菌体外生産する技術が必要だ。
どちらの方法が大量生産できるかは断定できないが、
改良酵素を安く大量に生産するには、
遺伝子組換え法に頼らざるをえない。」
(参考)バイオ洗剤とスクリーニング
結局は、ひたすら安いものを求める消費者のニーズに合わせているのです。
いまやバイオテクノロジーは、
「健康な暮らしを支えるキーテクノロジー」と言われ、
遺伝子の正体が明らかになってきたことで、
生物の設計図を人工的に書き換えたり、
必要な部分だけを取り出して使うことが可能となり、
医療問題・食糧問題・環境問題・資源エネルギー問題など、
あらゆる諸問題を解決すると、あたかもバラ色の未来であるかのように
語られるようになってきました。
IN YOU読者の皆様であれば、
これを手放しで喜ぶわけにはいかないことは
百も承知だろうと思います。
特定の企業を非難ばかりしていても始まりません。
質を深く問うことなく、
とにかく安い方がいいと買い求める消費者が多い限り、
安全性が不明の技術がより一層蔓延していく事態は避けられません。
今日もどこかのスーパーでは、
安売りのサラダ油やスナック菓子をレジカゴに大量に放り込んでいるお客さんがたくさんいます。
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値段の安さだけに囚われないで!
自分や地球の健康・将来の子どもたちのために、
常に持っておきたい3つの視点とは?
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今回は「洗剤」がテーマですが、
自分が購入するさまざまな物について、
「本当にこれでいいのかな?」
という問題意識を日々持ち続けることはとても大切です。
EUの消費者は、自分の使用するものについて、
常に厳しい視点を持ち続けている人が多いと聞きます。
たとえ今使っているものが、国の認めたもの、
オーガニック認証のついたものであっても、
それよりもさらによいと思える商品が市場に出回れば、
サッサと乗り換えてしまうというのです。
惰性に流されず、
いつでも小さな子どものようなまっさらな頭で考えてみること。
そこに真実が隠れていることが多いのです。
1、質・価格は妥当なの?
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以前にお伝えした記事では、
エコ洗剤や一般的な洗剤と、IN YOUのおすすめしているHAPPI洗剤の
詳細なコスト比較を行いました。
一体どれがお得?国内外の洗濯用オーガニック・エコ洗剤の価格を比較してわかった驚きの結果を大公開!
驚いたことに、4人家族で毎日6㎏の洗濯をした場合、
完全オーガニックのHAPPIで洗濯するよりも、
「一般的な合成洗剤+一般的な柔軟剤」で洗濯をした方が、
高くついてしまう!
という結果が出たのです。
このように問題意識を持って詳細を追っていくと、
「なんでわざわざ高いお金を払って、
安全性に問題のある洗濯方法を選んでいるんだろう…」
なんて気づいてしまうこともあるのです。
2、本当にその洗剤は必要なの?
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自分が日々使っているものは、
本当に目的に沿った、必要なものなのか。
洗剤で言えば、
「どうして洗濯には合成洗剤と柔軟剤を使うのが当たり前なんだろう?」
とまっさらな頭で考えてみてください。
これらはドラッグストアには当たり前のようにズラリと並んでいますが、
まるで他の手段がないように錯覚させたいかのような陳列に見えます。
洗濯の本質的な目的は、
「衣類や日常使う布製品の汚れを落とすこと」です。
合成界面活性剤が悪い、柔軟剤の香害が問題、と色々言われていますが、
そもそも合成界面活性剤が私たちの着る衣類の汚れを落とすのに
最も良い手段だと言いきれる理由はあるのでしょうか?
また、香りをつけなくてはいけない理由はどこにあるのでしょうか?
これは次回お伝えしようと考えているのですが、
なぜ合成洗剤・柔軟剤(界面活性剤)が必要とされたのか、
なぜ化学繊維の発展と時を同じくしているのかを知ると、
「あれ?待てよ…」
と、現在の当たり前が当たり前に思えなくなります。
3、人間に他者の生命情報を操作する権限はあるの?
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IN YOUでも遺伝子組み換えやゲノム編集について、
さまざまな記事がありますが、主に食品に関することが多いですね。
ところが、先にお伝えした通り実は食関連以外でも
さまざまな分野に渡ってこの技術が使われるようになっています。
あまりIN YOUでは倫理的なところには踏み込まれませんが、
ぜひ読者の皆様に考えていただきたいのは、
「人間は、誰に許されて他者の生命情報を操作できる権限を得たのか?」
ということです。※他者=人間以外の生命
自然発生的に生まれたものではなく、
人間にとって都合のよい形質を持った遺伝子を選び出し、
人工的な生命を誕生させる。
何か人間にとって問題が起これば、
その都度その問題を解決するために他者の生命を操作し、利用する。
その技術がなければ自分の子どもが死んでしまう。
もしもそんなことがあれば、簡単に否定できない事もわかっています。
しかし、
人間のためには良いことであっても、
地球や将来にとって、本当に良いと言い切れるのでしょうか。
また、
デザイナーズベビーが議論されているように人間にその技術を適用するのはダメ、
ヒツジや牛など大きな動物であればアニマルウェルフェア的によくない、
でも微生物であれば問題がない、
しかしどれも「いのちあるもの」として同じだと考えた時、
いったい誰が線引きできるのでしょうか。
人間の賢明かつ慎重な姿勢がなければ、
今の世代、次の世代、その次の世代と次第にエスカレートし、
昔はタブーと思われていた技術が将来は堂々とまかり通り、
やがて地球から取り返しのつかないしっぺ返しをくらう、
ということになりはしないでしょうか。
今の世代が大丈夫だ、そんな恐ろしいことはないと思っていることでも、
実際に行うかどうかは将来の世代であり、
その将来の世代の価値感を決めるのは、今の私たちの姿勢そのものです。
3つの視点で考えると、おのずと選択肢は絞られる
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/HAPPI-1.jpg)
これらの3つの視点で考えると、
洗剤選びも自然と選択肢が絞られます。
・妥当な価格
・オーガニック
・洗浄という役割をしっかり果たせる
・自分や他者の健康・幸福、将来の世代や環境にとって悪影響がない
これらを満たす洗剤としておすすめしたいのは、
やはりHAPPI洗剤でした。
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人間どこか頭の中に固定概念が染みついていて、
「1回の洗濯でたった小さじ半分なんて信じられない」とか、
「泡もたたないのにきれいになるはずがない」とか、
無用な思い込みがあるものですが、
一般的な洗剤や柔軟剤から解放された時の心の軽さは何物にも代えがたいです。
問題なくきれいに洗えているし、
洗剤の場所も取らず、
パッケージもナチュラルで視覚的に邪魔にならず、
重たい洗剤の買い物もせずに済み、
そして、
誰を傷つけることもない。
いくら大安売りしていようとも、
店に入って、洗剤・柔軟剤売り場のコーナーを、
素通りできる気持ちよさったらありません。
まだHAPPIを試していない方はいらっしゃいますでしょうか。
ぜひ一度お使いになって、快適な洗濯ライフを満喫してください!
IN YOU Marketのオススメオーガニック商品
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