激しいヒステリーもその後訪れる後悔も、癒してくれたのはハーブだった。PMSはあたり前じゃない。ホルモンバランスを整えてくれるハーブのはなし
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激しいヒステリーもその後訪れる後悔も、
癒してくれたのはハーブだった。
PMSはあたり前じゃない。
ホルモンバランスを整えてくれるハーブのはなし
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「もうどうしてわかってくれないの?」
「もう最悪…。なんで私ばっかり」
「こんなことが言いたかったんじゃないのに…」
「頭がズキズキする」
「胃もたれがする」
肌荒れも、便秘も、むくみも、感情が不安定になるのも、
生理前のワタシのあたり前になっていた。
パートナーに言い放った言葉たちは、結果的に自分を苦しめて、
ヒステリックな女と自分にレッテルを貼った。
小学5年の時から始まった生理前の不調は、
知らず知らずのうちにあたり前になって、
自己否定の種となっていた。
そんな私が、穏やかに生理と付き合える様になったのは、ほんの1年前から。
助けてくれたのは、ハーブだった。
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「PMS」は自律神経の乱れからやってくる
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PMSとは、PreMenstrual Syndromeの略。
日本語では「月経前症候群」と呼ばれ、
月経前の3〜10日の間、情緒不安定、イライラ、抑うつや不安、眠気、集中力低下、
不眠(睡眠障害)、のぼせ、食欲不振や過食、めまい、だるさ、
腹痛、頭痛や腰痛、むくみ、お腹や乳房の張りなどを生じる症状を指す。
その原因は人によってさまざま…。実はよくわかっていないが、
共通点となる要因には「自律神経のアンバランス」があると言われている。
「交感神経」と「副交感神経」のふたつから成り立っている、ヒトの自律神経。
簡単に説明すれば、「交感神経」は昼間活発にハキハキ、シャキシャキ活動する時に優位になる神経、
副交換神経はリラックスしている夜、体の修復や休息する時に優位になる神経のことだ。
自律神経を乱していたものの正体、
それは私の暮らしそのもの
PMSに振り回されていた当時の私の生活は、まさに自律神経のバランスをめちゃくちゃにすることづくめだった。
例えば、ブルーライトの光は太陽光と同じと言われているのに、深夜までパソコンを使って作業…。
それは、夜、太陽の光を浴びているのと同じことだったのに。
貴重なリラックスタイムであるはずのお風呂はスマホを片手に…、
これもブルーライトで交感神経を刺激していた。
生活リズムはその日の気分のまま、起きる時間も寝る時間も日によってバラバラ。
起きてから、眠るまで、副交換神経の出番はとっても少なくなっていた。
その結果、「病気でなくても、なんだか不調」が日常になっていた。
月経は辛いだけじゃない!
それは、女性だけに備わった
“スペシャルサイクル”
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PMSや月経痛だけにフォーカスを当てると、
マイナスのイメージがとても強い月経。
だけど、月経をコントロールしているホルモンをについて知ると、
実は女性にとって、とても素晴らしい役割を果たしてくれている
ものでもあることがわかる。
例えば、PMSがやってくる黄体期には「プロゲステロン」が分泌される。
これは、子宮内をふかふかにして受精卵の定着を促すという、
新しい命を育むために不可欠なホルモンだ。
この時期は自分にフォーカスを当てて、知識を深めたり、
心や体を観察したり、自分を愛するのにピッタリだろう。
そして、月経が終わってからやってくる卵胞期に分泌される「エストロゲン」は、
女性らしいふっくらとした体を作り、コラーゲンを増やして美肌を実現、
骨を丈夫にしてくれる役割もある。
この卵胞期は、女性の心をハッピーに、
そして女性自身をキラキラと輝かせてくれるから、
素敵な人とのデートはこの時期がおすすめだ。
女性だけに備わった、このスペシャルサイクルを自分なりにコントロールできれば、
女性の人生、そして毎日は必ず大きく変わる、そう思う。
どうしてPMSの改善にはハーブがいいの?
ハーブティーやアロマオイルのおはなし
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ハーブの摂り方には様々な方法があるけれど、
意識的にその効果を取り入れようと考えた時には、
ハーブティーやアロマオイルを活用するのがおすすめだ。
ハーブティー
地面に根を下ろし、自ら動くことのできない植物には、驚くべき力が備わっているとされる。
それは、外敵やストレスから身を守るために備わった、
自己治癒力や自己防御力だ。
例えば、強い日差しから身を守るために「ポリフェノール」を備えたのは、赤ブドウの葉。
ポリフェノールといえば、赤ワインに豊富に含まれているイメージがあるが、
実は、果実がなる前の赤ブドウの葉には、ワインの300倍ものポリフェノールが含まれている。
そんな成分を、手軽に摂ることができるのが、ハーブティー。
朝と夕方、空腹時にマグカップ一杯のハーブティーを、舌下神経を意識しながら
口の中で転がす様にいただくのが良いだろう。
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アロマオイル(精油)
私たちは日常的に何かの香りを嗅いでいる。そして嗅覚は、五感の中で唯一、脳に直結している感覚だ。
そのため、食品がカビ臭いと感じると、
「これは食べない方が良い」と直感的だと考えたり、
焼けたクッキーの香ばしさやお花の芳しさなどは
脳に届いて、幸せ感で心を癒やす。
その速さ、なんと1.5秒。
だから、香りで脳をコントロールして、ハッピーな感覚に浸らせたり、
その緊張を緩めたりできるアロマオイルは、気持ちの切り替えるにとっても役立つ。
使い方としては例えば、ホホバオイルやアルガンオイルなど、植物性のオイルを希釈して
香りを味わいながらデコルテ(首筋から肩周り、胸元にかけての部分)や
首元に塗るのがおすすめ。
体に塗る場合の植物性オイルは2%程度、顔に使用する場合は1%程度の濃度が良いだろう。
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PMSの強い味方になってくれるハーブ3選
それでは、ここからは、PMS対策に私が特におすすめしたいハーブを3種類ご紹介しよう。
①ハーブティーに:メリッサ(レモンバーム)
メリッサはシソ科コウスイハッカ属の多年草。イライラや不安、緊張をやわらげ、幸福感を与えてくれるハーブ。
産後や更年期の不調やうつの改善にも使用でき、「ハッピーハーブ」とも呼ばれている。
<味と香り>
レモンのような酸味はなく、逆に少し甘みのある、まろやかな味わい。
レモンのような爽やかな香りが特長。
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②ハーブティーに:セントジョーンズワート
オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草。フランスではうつ病患者にも処方される。
暗い心を明るく導いてくれることから、「サンシャインハーブ」とも呼ばれている。
<味と香り>
やや苦味や渋みがあり、ストレートで飲むより、カモミールやメリッサと
ブレンドしたほうが飲みやすくなる。
草木のような素朴な香り。
※カモミールはキク科のハーブなので、キクアレルギーの人は注意が必要。
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③アロマオイルとして:ゼラニウム
フクロウソウ科、ペラゴニウム属の多年草。甘く女性らしい香りで、PMSを鎮めてくれ、
月経痛の緩和やむくみ改善にも有効とされる。
ローズのような甘さと葉っぱのグリーンな芳香が合わさったような香り。
個人的には、夕焼けの暖かさのような香りだと思っている。
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ハーブを使用する上での注意点
ハーブティーの茶葉にはフレッシュなものと乾燥させたものがある。フレッシュなものは50%〜90%が水分なので、お湯に浸すとタンパク質が変性してしまい、
有効成分の摂取がほとんどできない。
そのため、PMS対策には、ドライハーブを使うことがおすすめ。
冷凍すれば、カビや虫の発生を防ぎ、長期保存が可能に。
冷凍と解凍を繰り返しても品質に影響がないこともうれしいポイント。
またアロマオイルは、紫外線に当てると皮膚にダメージを与えるものもある。
特に柑橘系のアロマは塗ってから2時間は紫外線を避けたほうがよい。
アロマオイルを取り扱っている販売店などで相談してから購入するとより良い。
その他にもPMSの強い味方になってくれるハーブはたくさん。
ハーブ専門店で相談しながら自分にあったハーブを探すのも、きっと楽しい毎日を作る鍵となってくれる。
どうぞ、あなたのスペシャルサイクルがハッピーになりますように。
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