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海外では販売禁止対象の危険な日焼け止めが日本では未だ販売されている事実|あなたはこれを読んで今年の日焼け止め、どうしますか?

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春になると多くなってくるのが紫外線。
一年の中で最も紫外線値が高いと言われる春から対策を促すCMなどを見かけますね。

春から夏にかけ、または年中、化粧品の下地などに日焼け止め入りを使っている方もいらっしゃるでしょう。

ですが、その日焼け止め、安全ですか?
日焼け対策は適切ですか?

日焼け止めに使われる成分の中には環境破壊を起こすとして問題となっている成分や、
発がん性物質に変化してしまうものもあります。

また、過剰な日焼け対策は健康を維持するどころか、損なう方へ導きます。
これから使用が増える日焼け止め。

その選び方と使い方、見直してみませんか。

海外では販売禁止対象となる日焼け止めも日本では販売されている実態とその怖さとは


一般的には、主成分に紫外線吸収剤と紫外線錯乱剤が使用されます。
紫外線吸収剤を使うと白浮きが少なく、塗り心地がなめらかになります。

紫外線吸収剤は紫外線を受け、分子が分解する事で熱エネルギーとして放出させ、皮膚に紫外線が当たらないようにするしくみです。
しかし、その分解物に刺激性があり、目に入るとしみたり、敏感肌の人は炎症やアレルギーを起こす場合もあります。

主に使われているのは以下の3つ。この3つのみで紫外線吸収剤配合製品の75%をカバーしています。

紫外線吸収剤の種類


・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(別名:パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル)
主にUVB吸収材として使用

・オキシベンゾン-3(別名:2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン)
UVA/UVB両方の吸収剤として使用

・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(別名:4-tert-ブチル-4′-メトキシジベンゾイルメタン、アボベンゾン)
主にUVA吸収材として使用

EWG(アメリカの環境団体NGO)はオキシベンゾンを「子宮内膜症などに関連するホルモンへの影響がある」とし、
メトキシケイヒ酸エチルヘキシルを「動物実験において生殖、甲状腺、行動に関してホルモンのような働きをする物質」として、避けるべき成分の2トップに上げています。

EWGでは流通している日焼け止めの約84%は有害であるとし、安全な日焼け止めのランクを付け、載せています。

オキシベンゾン(またはベンゾフェノン誘導体)は旧表示指定成分(アレルギーなど肌トラブルを起こす可能性があると国が認め表記義務をつけていた)でもあり、また、化管法(化学物質管理把握促進法)により第一種指定化学物質に指定されています。
参照:PRTR制度 

日本では化粧品にも配合可能とされており、日焼け止め下地入り化粧品などにも配合されていることも。
EUではオキシベンゾンとメトキシケイヒ酸エチルヘキシルは環境ホルモンとして分類されています。

ベンゾフェノンは日本の環境省も環境ホルモンとして指定しています。

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塩素と混じると発がん性物質に変化する成分も!


t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(別名:アボベンゾン)は普段は安全ですが、
塩素と触れ合う事で不妊症、癌、そして免疫系統の異常に関する有害物質へと変化します。

水を青く見せるために銅塩を使用しているプールでは、この反応はさらに酷くなります。

その場合には、神経系の障害、肝臓の問題、および腎臓の問題に関連している物質であるブロモホルムに分解される可能性があります。

これは日焼け止めのみならず、SPF値の高いリップクリームや化粧下地などにも言えること。
大人はもちろん、プールへ入る機会が多い子供に対しても注意が必要です。
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発がん性が疑われ、サンゴへの影響も大きい成分配合商品の販売禁止へ


2008年、オキシベンゾン、ベンゾフェノン、オクチノキサートはサンゴの白化原因となるという研究論文が発表されて以降、
アメリカでは発がん性も疑われるとし、以前より注意換気がされていました。

サンゴの白化防止策として、2018年7月ハワイ州ではオキソベンジンとオクチノキサートを含む日焼け止めは販売禁止が決定し、2021年1月より施行されます。(オクチノキサート=日本ではメトキシケイヒ酸エチルヘキシル)

また、2018年11月にはパラオで有害物質入り日焼け止めの販売を国家単位で2020年より禁止することが決定しました。

ノンケミカル日焼け止めに使用される酸化チタンや酸化亜鉛も安全ではない!?


紫外線吸収剤不使用として錯乱剤配合商品には酸化チタンや酸化亜鉛などが使用されます。
塗り心地の良さからナノ粒子を使用することも。

UVA防止剤として使われ、SPFの高い物に入って入ればナノ粒子の場合もあります。

酸化チタンはナノ粒子に限らず、IARC(国際がん研究機構)からは2Bカテゴリー(ヒトに対する発がん性が疑われる物質)に指定されています。
ナノ化されたものは安全性データが不足しており安全性が確率されているとは言いづらく、これは酸化亜鉛にも言える事です。



日光を避けることは、喫煙しているのと一緒?


紫外線を気にし過ぎていませんか?
日光を避ける事は喫煙と同程度の危険性なんです。

日焼け止めは今や年中使用されているものの一つ。

子供たちは恐らく夏場の野外活動時が主となるでしょうが、大人はどうでしょうか?
日焼けによるシミや皮膚がんなどを気にしすぎるあまり、過剰に日焼け対策していませんか?

SPF15以上の日焼け止め使用ではビタミンD生成を99%阻害するという研究報告があります。
(Science Dairy)

ビタミンDは、多くの魚類や紫外線を浴びる事で体内に取り込む事は出来ます。

血液中のカルシウム濃度を一定に保ち、骨の健康維持に関わるとして知られています。
近年、ガンに対する予防効果があることもわかってきました。

しかし、屋内での仕事環境、昼夜逆転の生活、食生活の変化、住んでいる地域環境(日照時間が少ない)、過剰な日焼け対策。
これらによりビタミンDが不足している可能性は十分にあります。

筋力低下や骨粗しょう症の心配もありますが、乳幼児では骨形成の異常(生後6か月頃から発症)、小児でもくる病により骨の変形などの懸念もあります。

皮膚癌は確かに恐れるべきものですが、その危険性は少し誇張されているように思います。
最近発表された研究では、「平均寿命の観点から、日光曝露の回避は喫煙と同程度の危険因子だ。」と報告されました。

つまり、太陽を必要以上に避けることはタバコを吸うのと同じくらいあなたの健康に有害だという事なのです。
(Journal of Medicine)

ビタミンDレベルを健康に保つためには、十分な日光からの恩恵を受けた後にのみ、
肌や環境に危険のない天然の日焼け止めを使用する事をおすすめします。

住環境、肌の色合い、時刻、天気などの要素としてどれだけの日光が必要かを正確に出すことは難しいですが、
原則として、週に3回、日焼け止めなしで20〜30分もあれば十分です。

太陽の光を浴びるメリット


太陽から受ける恩恵はビタミンDだけではありません。

最近の研究で、ボランティアが日焼け止めなしで30分の夏の日差しを浴びると、
一酸化窒素の上昇と血圧の低下が見られたそうです。
一酸化窒素は30歳をすぎると体内生産能力は低下するので外部から補う必要が出てきます。

一酸化窒素は心臓と血管の健康維持に欠かせない物質であり、血流の流れを良くし、
血栓の発生を抑えてくれます。

血管の健康維持は高血圧や高血糖などの疾患の予防にも繋がります。

そろそろ外を散歩していても気持ちよい季節になる頃です。これをきっかけに手の平だけの日光浴でも腕を出しての散歩でも構いません。
十分な紫外線を浴び、ビタミンDを生成させましょう。少し意識するだけで、あっという間に不安は取り除けます。

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ナチュラルで安全な、日焼け止めを選ぶ方法


長時間の野外活動や夏の紫外線に対して、いくらか日焼け止めも必要でしょう。
その時はケミカルではない、肌にも環境にも安全なものをおすすめします。

ポイントは

・SPFがあまり高くない物
(高いと成分も強くなる→肌への負担が増え、有害物質を取り込むリスクもあがる)
・紫外線吸収剤、錯乱剤不使用のもの
・防腐剤や保存料、着色料などの入っていない、天然成分のもの


また、キャリアオイルを日焼け止め変わりに使用するのもおすすめです。
ラズベリーシードオイルのSPFは最大50(PA++)、酸化チタンと似た働きをし、UVA+UVBへ効果があり、植物油最大の数字を出しています。

日焼け止めの基本である、「こまめに塗りなおす」事が出来れば、数値が低くても、
余分なものが入っていない天然由来のものでも十分に活躍してくれます。

まとめ


紫外線が気になる季節といえども、何事もやりすぎはよくありません。
適度に太陽の恩恵を受けた後で日焼け止めを適量塗る事。

その日焼け止めは肌にも環境にも安全な物を選ぶこと。

オーガニックというマークがついていても、よくわからないカタカナ文字の羅列があればそれは自然なものではないかもしれません。
オーガニック成分が使われているだけでなく、ナチュラルな成分に近いものを選ぶことが大事です。

この2点を守るだけで、皮膚がんの心配も、ビタミンD不足の心配も、発がん物質への懸念も減ります。

これからどんどん日照時間も長くなり、紫外線を気にすることが増える季節がやってきます。
安全かつ健康維持のために、安心できる日焼け対策を行ってくださいね。

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