いつ災害が起きるか分からない日本。添加物が含まれない安全な非常保存食の知識をもち、備えよう。
近年激増する気象災害や地震・・。
いつ災害が起きるのか予測がつかない今、常に備えておくことが大事です。
しかし市販の保存食には安心できないという方も多いはず。
古来から受け継がれてきた保存食で正しく災害に備えましょう。
いざという時のために備えたい保存食。でも、添加物だらけの市販保存食を避けよう
災害時に備えて食料を備蓄したり非常食のセットを購入する家庭は年々増加しているとされます。
ただし、災害時に体に悪い食事はとりたくないもの。
市販の非常食はそんなリスクが多くあります。
カップラーメンは言うまでもありませんが、一見安全そうに見える食品にも危険が潜んでいます。
アミノ酸等
調味料として使用されるアミノ酸は旨味を増すため私用されますが、天然由来の旨味成分である昆布や鰹節などと違い、食品添加物で用いられているアミノ酸等というのは化学合成された人工物です。
アミノ酸、核酸、有機酸、ミネラルの4種を混ぜ合わせたものでグルタミン酸の比率が高いものがアミノ酸等と表記されます。
グルタミン酸ナトリウム(MSG)は頭痛、脳神経障害、緑内障、高温加熱で発がん性物質が発生するなどの危険性が指摘されており、
アメリカを海外では規制や禁はじめ止されている国もあります。
乳化剤
シャンプーや化粧品によく使用されている界面活性剤とほぼ同じ構造を持ちます。界面活性剤の毒性試験ではヒトの赤血球では100%の溶血作用、ラットの肝ミトコンドリアでは呼吸阻害がみられました。
溶血は赤血球の死を意味し、貧血や重症化では黄疸に至ります。
また、ミトコンドリアの呼吸阻害は代謝低下での老化や不妊といった遺伝子への悪影響が懸念されます。
カラメル色素
添加物として使用される着色料・カラメル色素は天然由来のものはほぼなく、化学合成されたカラメルⅢとカラメルⅣです。その原料として使用されるアンモニウム化合物は毒性があり、製造過程で発生する4-メチルイミダゾールは発がん性のリスクがあります。
アメリカでは2007年にNTRによって発がん性物質と指定されました。
ph調整剤
ph調整剤にはリン酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸など様々な種類がありますが、特に気をつけたいのはリン酸です。リン酸はカルシウムの吸収を阻害するとされ、骨粗しょう症などのほかカルシウム不足でイライラが抑えられなくなるといった危険があります。
マーガリン
植物油から造られるマーガリンは、製造の際に水素を添加し作られます。このときに出来るのがトランス脂肪酸。
このトランス脂肪酸がLDLコレステロール上昇や免疫低下・アレルギーを引き起こすなどして
アメリカでは2015年にFDAがトランス脂肪酸を含む食品を全廃する方針を発表、諸外国でも禁止や規制が相次います。
果糖ぶどう糖液糖
果糖を化学的に処理してできるもので、異性化糖という人工的に造られた天然と分類される甘味料です。別名は高フルクトース・コーンシロップとも言います。
2型糖尿病の原因となる危険性の指摘や、発がん性のリスク、不妊やアルツハイマーの誘発や進展などの危険性があり、アメリカやヨーロッパでは禁止や規制が広がっています。
そのほか、原材料そのものが農薬やGM作物で汚染されている可能性もあり、市販の非常食で安全なものを見つけるのは困難です。
本来、日本には食品添加物に頼らずとも保存食が作られてきた歴史があります。古来から受け継がれてきた理にかなった保存食
保存食は日本や海外で古くから用いられてきました。
冷蔵庫や冷凍庫がなかったことは勿論、天災や不作などの飢饉に備えるための知恵でした。
日本で古来から作られてきた保存食
保存食とは長時間常温で置いていても食べられる食品のことです。
天日干しや塩蔵、糖蔵といった食品から水分を抜くことで保存性を高めます。
例えば梅干では塩分濃度を20%以上にすることで雑菌の繁殖を抑えて長期保存が可能となり、
たくわんの場合は20日ほど大根を天日干しして水分を抜いてから糠漬けにすることで乾燥、
塩蔵、発酵の併せ技で保存性が高まり、数ヶ月歩置くと酸味が出て黄色くなり7年間保存できます。
また、塩蔵と発酵の併せ技としては、なれずしもそのひとつで、主に近畿地方を中心に古来から伝わる保存方法で、
魚を塩漬けにし重石をかけ漬けたあと、塩分を在る程度除きご飯につめ、さらに漬け込んでよく発酵させ造られます。
江戸時代には既に漬物が普及していたといわれ、江戸時代の書物にはたくわんや千枚漬けなど64種の漬物について書かれています。
また、日本の保存食のスタートは木の実のあくを水にさらして抜き粉状のでんぷんとして保存していた縄文時代からともいえます。
特に毒性の強いものについては加熱した後水にさらしてでんぷんとして保存していました。
食料のなかでも冬には取れない植物は長期保存の必要があったことで生まれた縄文時代の知恵です。
また、干すという乾燥法も古来からの知恵であり、平安京などの東西市場には様々な昆布やわかめなどの海藻の乾物が売られていました。
また、切り干し大根やのしアワビといった丸ごとの食材で乾燥が難しいものは切菜の手間を加えて保存され、
のしアワビなど特定の食材は祭事や行事の際に飢饉で食料がないといったことが無いよう常に備えられていました。
加熱乾燥で保存されるものとしては、煮干やアユの焼き干しなどが挙げられ、痛みやすい内臓くアジの干物と違い内蔵もそのまま乾燥させます。
また、凍結乾燥の代表格としては高野豆腐があり、薄切りにした豆腐を寒中の屋外に放置しわらに束ねて軒下につるすことを繰り返し、
豆腐から水分を蒸発させる方法で、同様の手法で凍み芋といってじゃがいもを凍らせ乾燥させる地域もあります。
また、お米の保存食も古来から利用されてきました 。
徒歩で何日も移動をしていた時代、携行食として持ち歩かれていたのは干し飯です。
炊いたご飯を天日干しにして乾燥させたもので、お米をもみのまま炒って作られる焼き飯も携行食として利用されていました。
西洋と違い高温多湿な日本ではその気候と地域の風土によって独自の保存食が発達してきました。
現代でもその知恵を活かし、添加物に頼らないオーガニックな保存食で備えましょう。
参考:ミツカンホームページ
http://www.mizu.gr.jp/kikanshi/no52/02.html
「添加物等気にしてる人の非常食、どんな物を用意していますか?」という質問に対して、一般人による批判の声も・・・
非常時にどういうものを用意するのか?といったネットでの質問に対して
「添加物とか農薬など気にしていられない」という批判の声もあります。
添加物等気にしてる人の非常食
どんな物を用意していますか?参考にしたいです。
乾パン等には、ショートニングが入っていますよね。航空公園で売っている宇宙食に、添加物が入っているのかどうかが気になります。
http://mamastar.jp/bbs/comment.do?topicId=2055195&sort=1
非常時でしょ?そんなこと気にしてられないよ。
そもそも長期保存食に添加物使われてないものなんてないんではないかい。どうして腐らないのか考えたらわかるでしょ。
http://mamastar.jp/bbs/comment.do?topicId=2055195&sort=1
生きるかしぬかの非常事態の時用でしょ…
なら万が一被災してしまった場合避難所で出された食事食べないの?http://mamastar.jp/bbs/comment.do?topicId=2055195&sort=1
確かに何もないときは生きること、生命を重視すべきだというのはもっともな意見です。
その場の健康より命を大事にするという意味で、添加物や農薬の有無など気にしている余裕などないということは考えると当たり前の事かもしれません。
むしろ非常時ではなくても、日頃から添加物を摂取している人の割合の方が多いこと考えるとこうした考え方に対して
一般人の大部分は批判的になっても不思議ではありません。
ただ、「添加物は当たり前」という偏った概念になってしまっている事には少し、違和感があります。
実際、添加物が含まれない非常食が世の中に存在しないということではありません。
どんなものがあるかだけでも知っておくと何かの役にたつかもしれません。
オーガニックな保存食で災害に備えよう
農林水産省のホームページでは、災害に備え最低3日分の非常食の備蓄を推奨しています。
http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1609/spe1_02.html
また、日ごろから常に備蓄食をローリングストックで入れ替えて備えることが大切です。
日常的に備えるため、お勧めの保存食の蓄え方を紹介します。
オーガニックな保存食を選ぶ
市販品の9割は、添加物や農薬、GM作物使用などの危険性があります。
ですから、災害時の心身ともに弱った時にはお勧めできません。
日頃からもしもの時に備え、オーガニックな素材と製法でできた食品を備蓄するようにしましょう。
お米やおかゆ、うどんやカンパンといった主食を中心に、レトルトのお惣菜や缶詰でたんぱく質を補給し、
スープや安全なジュースなどで野菜の補給、ナッツやドライフルーツ、オーガニックチョコレートなどでビタミンやミネラル、エネルギーを補給しましょう。
● 自然栽培の有機玄米餅
● 非加熱オーガニックグラノーラ
手作りで保存食を蓄えておく
オーガニックな原材料から自分で保存食を造って備えるのもひとつの手です。
主食としては炒り玄米がお勧めです。
玄米を洗って水気を切り、油を引かずに中火で焦げないようつね色になるまで炒り、保存用の容器に移します。
またそのほかに梅干やたくあんなど昔から日本の塩蔵保存食のほか、海外で昔から利用されてきた糖蔵保存食のジャムも手作りにお勧めです。
保存性を高めるには糖分の比率を50%以上にすることですが、砂糖に抵抗があるのであればはちみつを使用することで栄養価も高くまろやかな甘みに仕上がります。
● 有機栽培米の米ぬか、塩と水で作った昔ながらのぬか床
● 有機梅干し
水や良質なサプリメントも忘れずに
農林水産省の推奨では水は3リットル以上とされていますが、災害時では不足することも考慮し常にそれ以上の水を確保しましょう。
また、ミネラルウォーターを購入する際は硝酸窒素に汚染されていない採水地のものを選択しましょう。
日本では関東以外、海外の採水地のものは比較的硝酸窒素の汚染が無いものが日本より多くありますが、
予め硝酸窒素が含まれていないと記載されているものがより安心です。
更に災害が長引くとミネラルやビタミンが不足する恐れがあるため、
オーガニックなサプリメントやグラノーラバーなど長期保存できる健康食品も備えておくこともお勧めです。
● 超軟水・アルカリ性9.0! 子どもが安心して飲めるミネラルウォーター
● 栄養価が段違いにアップ!「有機発酵モリンガ100%」
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災害と向き合い、安心できる食材で備えるために
添加物、農薬大国の日本では災害時の非常食でさえ残念ながら安心できるものではありません。
そうした有害な化学物質が一因となり環境破壊がすすみ、私達の生活を脅かしているその原因は、
消費者が安価な商品を好み企業がコストカットのため伝統を捨て安価な原材料と生産時間短縮で大量生産を行っているからです。
今こそ、災害とその原因に向き合い、古来からの知恵を生活に活かすべき時ではないでしょうか。
オーガニックな製品で生活をすることは、自分や家族やまわりの大切な人たちの安全だけでなく、環境破壊の抑止にもつながるはずです。
オーガニック食品やコスメをお得に買えるオーガニックストアIN YOU Market
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