日本人女性「節約のため」に商品を選び、ドイツ人女性は「環境のため」に商品を選ぶ。海外と日本の圧倒的な環境問題への意識の差。この違いはどこから来るのか。
健康志向な人であればオーガニック商品を選んでいるという人も多いはず。
IN YOU読者の皆様ならすでにご存知かと思いますが、オーガニックというと、通常の商品よりも値段は張りますが、健康や美味しさなど値段以上の価値があります。
実は、オーガニックはエコにも優しいんですよ。今回は、エコとオーガニックの関係性についてご紹介します。
海外ではエコに対する意識が高い。日本は意識が低い。
海外のエコへの意識づけ
先日、イギリスの国営放送BBCのニュースを見ている時、若干15歳スウェーデン人の環境活動家の少女・Greta Thumbergが、global climate change conferenceにて環境問題に関しての演説しているニュースが目に止まりました。
“You say you love your children above all else, and yet you are stealing their future in front of their very eyes.”
「あなたは子どもたちのことが何よりも大切だと言っているけれど、その子どもたちの目の前で将来をだめにしている」」
引用: Teen activist says leaders not ‘mature enough’ to take action on climate change
若干15歳の少女さえも環境問題を重大と受け止めて、活動をしているのが海外の現状です。
また、アメリカではレオナルド・ディカプリオやブラット・ピッドなどハリウッドで活躍するセレブリティーが環境活動キャンペーンなどに積極的に取り組んでいることから、
一般人にも環境問題は重く受け止め、何かしらのアクションを取っている人が多いのです。
日本は健康やオーガニックへの意識が低い。その理由は?
一方、日本はどうでしょうか?
国立環境研究所では、2016年6月に全国18歳以上の男女3000名を対象に「日本人の環境意識」についての世論調査が実施されました。
気候変動や温暖化の影響を「既に実感している」と回答した人が77%と大多数の回答が得らながらも、気候が変わってきている原因については、「一部は自然現象、また一部は人間の活動に原因がある」と41%の人が回答する結果に。
37%に人が「おおかたは人間の活動に原因がある」と回答しながらも、「すべて自然現象」または「おおかたは自然現象」と自然現象が原因であると回答した人が10%いました。
また、気候変動対策について日本は今まで以上の対策が必要かどうかについて、「今まで以上の対策をとるべきだと思う」という回答した人が22%に留まりました。
環境破壊が進んでいるという認識はあり、リサイクルやエコバックの使用など、エコに配慮した行動を心がけている人も中にはいるものの、海外に比べるとまだまだ充分に浸透していないように思えます。
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ドイツの女性は環境に配慮した洗剤を約8割が選んでいるのに対し、日本女性では4割にも満たない。
日本のスーパーマーケットに並んでいる家庭用日用品にはエコを意識した商品は限られています。
日本の消費者は環境に配慮しているかどうかというよりもその商品の機能性や値段を先に重視する傾向にあるように伺えます。
例えば、食器用洗剤など。
2013年に旭化成ホームプロダクツ株式会社が日本の主婦と環境先進国のドイツの主婦を対象に行った「家事に対するエコ意識調査」を実施しました。
環境に配慮した食器用洗剤を選んでいるドイツの主婦は76%である一方、日本の主婦はわずか37.5%に留まりました。
エコかどうかよりも、油汚れはしっかり落ちるかどうか。機能性ばかりに注意を払って、河川や湖などの水質、地下水の汚染問題に繋がると意識している人は少ないのでしょう。
その他、便利だからという理由でラップ、ジップロック、プラスチックの使用は当たり前という家庭も多いですよね。海外では、ストローなどを含めたプラスチック製品の使用を禁止している国も多くありますが、日本ではまだまだ遅れているのです。
なぜ、そこまで海外との差があるのでしょうか。
出典:
「日本人の環境意識に関する世論調査結果について」
「~ドイツの主婦 VS 日本の主婦 エコ意識徹底比較!~ エコ意識に隠れたギャップ? 節約をエコと考える日本の主婦約8割!」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000006556.html
日本と海外の環境問題への意識の差
日本では環境に関しての情報量が少ない
日本では、エコ問題を取り扱うメディアが海外に比べると圧倒的に少ないです。
最近になって、サステイナビリティについて特集するファッション誌なども徐々に出てきましたが、まだその数は少数。
TV番組やニュース番組でさえも、環境問題を扱う番組はほとんどなく、一般の人に届きづらい状態なのです。
日本人はどこか他人事。自分には関係ない?この環境問題への意識の際はどこから来るのか。
環境問題と言われると日本人からすると、どこか小難しいように聞こえます。
また「私がやらなくても」や「私一人がやったところで…」など、自分の問題として考えている人が少数派ということも問題として挙げられます。
では、一体誰がやるのでしょうか?
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日本人女性は「環境のため」というよりも「節約のため」に選ぶ人が大多数
先程の旭化成ホームプロダクツ株式会社が実施した「家事に対するエコ意識調査」にて、
両国の主婦共に家事におけるエコ意識は高く、家事には積極的にエコに配慮した家事を実践しているということが分かりました。
しかし、注目したいのがエコを取り入れる主な理由。
約6割のドイツの主婦は「環境保全のため」を挙げる一方、約8割の日本の主婦が「節約」と回答。
つまり、家庭で使用する食器洗い用洗剤などは、エコよりも値段が重視されるということです。
エコへの意識が低いことによる、私たちへの影響は?
殺虫剤や化学薬品で土壌が汚染!
殺虫剤や化学薬品を使用する通常の農法は、エコシステムを破壊してしまう恐れがあります。その一つが、土が汚染されることで起こる二次災害です。
殺虫剤や化学薬品などの農薬まみれの土壌。そこから、雨水などから土壌中の有害物質が地下水に流れ込み、地下水を汚染してしまうのです。汚染された地下水は私たちの体内に入っていきます。
また汚染土壌地で成育した農作物・家畜に有害物質が蓄積し、それを人が摂取するなど。
人間の身体に取り込まれた有害物質は、頭痛、めまい、貧血、がんなど様々な健康被害を招くのです。
中国の農業では「土壌悪化で食料不足」という深刻な問題が出ています。
不適切な耕作技術と工業汚染が起因して深刻な土壌悪化が進み、農産品の質と量に大きな影響が出ることは必然的と予想されています。
周知の通り、オーガニック農法では殺虫剤や化学薬品を減らすことができます。
世界有数の農業生産率を誇るアメリカ。ポストハーベストなど残留農薬が問題にもなっている国ですが、アメリカの全農業がオーガニック農業に変わったなら、年間約2億トンの殺虫剤を削減することができる言われているんですよ!
出典:
「土壌汚染の影響」
「土壌悪化で食料危機?=中国」
「How Organic Farming Benefits the Environment」
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土壌侵食
土壌侵食もまた、私たちの生活を脅かす環境問題の一つ。
土は毎日少しずつ生まれると同時に雨水や風に運ばれなくなることがあります。
そのことを土壌侵食と呼びます。そして、この土壌侵食や進むこと農地の土が失われ作物がよく育たなくなってしまうのです。
多くのオーガニック農業生産者は、生産過程にて自然や水源環境などに配慮はもちろん、土壌侵食が生じないように工夫をしているため、食料危機を防ぐことができるのです。
地球温暖化
エコに詳しくない人でも地球温暖化の問題は一度は耳にしたことがあるでしょう。
自動車の開発など世の中が便利になるにつれて、二酸化炭素(温室効果ガス)の排出量が増えている昨今。
その影響で、地球の温度は100年前と比べると0.6度上がったと言われています。世界中で起こっている異常気象や自然災害は、この地球温暖化が影響していると言われています。
また、自然だけでなく、農作物が不足するという事態も予想されるなど、とても深刻な問題です。
米国科学アカデミー紀要発表の論文によると「有機農業は環境に良い。温室効果ガス削減に貢献する」ということが明らかになりました。
オーガニック農業には、麦や牧草を緑肥として栽培するカバークロップが多く取り入れられています。
そのカバークロップが、二酸化炭素を吸収して土壌中に蓄積する効果があると注目されているのです。
出典:
「Enhanced top soil carbon stocks under organic farming」
有害藻類ブルーム
藻類は、時に大量に発生し様々な問題を引き起こします。
このような藻類による問題現象を有害有毒藻類ブルーム(Harmful Algal Blooms: HABs)と呼びます
引用: 「HABs 有害藻類ブルームとは」
有害藻類ブルームは世界的な水環境災害の1つ。2014年には、アメリカのオハイオ州にて有害藻類ブルームがきっかけで水道水が飲用禁止、50万人近くが料理や風呂などにも使えないというニュースがありました。
有害藻類ブルームは、神経系に作用する毒素を生産、人体に入ると麻痺や神経発作の症状が現れると言われいて、これもまた私たちの食生活を脅かす環境問題。
人口増加や農法、水温のほかにも、気候変動が原因という見方が強いため、環境に優しいオーガニック農法は有害藻類ブルームを阻止することも期待できます。
出典: 「有毒な藻の大繁殖、各地で増加のおそれ」
オーガニックを選択することが、将来の環境と健康を守る
環境・生態系に優しくないということは、結局は私たちに健康被害や食料不足という形で仇となって戻ってきます。
安いから、機能性がいいからという理由で、商品を選ぶよりも、環境のため、そして自分やこれからの子どもたちのためにオーガニックを選ぶようにしましょう。
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