どこから病院治療が必要?安易に病院ばかりに頼らず、できるだけ自己管理・自宅で病気を予防し、風邪を早く治す方法。
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毎年膨れ上がる医療費。果たしてどこまで病院での『治療』が必要なのか?
風邪を引いたら病院にかかるようになったのはいつからでしょうか。
病院とは、病気を『治して』もらえる場所ではありません。
症状を和らげる対症療法を施してくれる場所です。
病気を治すために必要なことは、何よりも自己の免疫力です。
そして、普段から病気に罹らないようにする自己管理です。
自分の健康は、自分で管理すべきものなのです。
他人の手に自己の健康を任せるのはもう辞めませんか?
楽しく快適で健康的な毎日を過ごすために大切な『自己管理』についてが今回のテーマです。
医療費約42兆円!その実態とは
抱える問題点と解決策
厚生労働省の統計によると、平成27年度の国民医療費は42兆3,644億円です。
これは前年から3.8パーセントの増加で、昭和29年度から年々医療費は上がり続けています。
年齢別の医療費内訳を見ると、65歳以上が約59パーセント利用している状況です。
この状況は国にとっても危機的で、医療にかかる「支出」ばかりが増える現状となっています。
医療にかかる「収入」は私たちが納める保険料と窓口負担ですが、労働人口の減少により保険料を納める人が少なくなっていること、
高齢者が増加していること等があり収支のバランスが上手くとれない状況になっているのです。
病院に通い続ける現状は、果たして健全と言えるのか?
そもそも、多くの人が病院に通っているこの現状は果たして健全と言えるでしょうか。
風邪などの軽い症状から、入院加療が必要な重い病気まで色んな症状を抱える方がいると思いますが、
軽い症状で病院にも行かなくて良いはずなのに病院に行っている方も多いのではないでしょうか。
例えば風邪。
少し鼻水が出る、微熱がある。
明日仕事に行かなくてはいけないので、早めに病院に行って薬をもらって治そう。
抗生物質をもらうことで症状を押さえ込み、身体本来の自然治癒力を抑え、それを繰り返し行なうことで抗生物質が効きにくい身体に変化してしまいどんどん体調が悪くなる。そんな悪循環に陥ってはいませんか。
一概に風邪とは言ってもいろんな症状があるので、全ての方が病院に行くべきでないとは思いません。
ただ、安易に「病院に行けば悪いところを治してもらえる」という思い込みを持つのは辞めたほうがよいということです。
未病を治す
『未病』とは、手足の冷えや胃腸の不調など、病気というほどではないけれどなんとなく体調が悪く健康で無い状態のことです。
身体を未病の状態のままにしておくと後に大きな病気につながりかねません。
本来私たちの身体は、血流などを正常な状態に保ち身体を健康的にしようとする働きを持っています。
自分の身体の不調を早い段階でキャッチし、それを改善することが一番の自己管理なのです。
その為には、
①生活リズムを整え栄養バランスや睡眠のバランスをしっかりと確立すること
②適度な運動などで身体を温めるライフスタイルをとること
が大切です。
当たり前のことのようですが、意外と多くの人が出来ていないこの2点。
就寝時間の改善や簡単なストレッチなどで身体の不調が治ります。
基本をしっかり見直すことが自己管理の近道です。
始めよう、自己管理!
体調管理に必要なこと
1.食事
身体を作っている食べ物を見直しましょう。
東洋医学の観点では『食養生』と言います。食材には「五性(温性・熱性・寒性・涼性・平性)」や「五味(酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味」といった性質がありますが、それらを季節や体調に合わせ摂取することで体調を整えます。
一見すると難しいことのようですが、中身はとてもシンプルです。
例えば、旬の食材を摂取すること。
夏には身体を冷やす食材が多く、冬には身体を暖める食材が多く収穫されます。
これらを食事の中に入れることで身体の体温調整が出来ます。
逆に、真冬に夏野菜のトマトを食べるなどは身体が冷えすぎるのでよくありません。
肺の不調は鼻に現れる!どこが悪いか一目瞭然。陰陽五行の「五行色体表」から学ぶこれからの家庭の医学。
一方、西洋医学でもエビデンスに基づき以下の見解が出ています。
脳卒中、心筋梗塞、ガンなどのリスクを下げるために効果的と考えられている食品は、
①天然魚
②加工されていないオーガニックの野菜
③精製されていない炭水化物(玄米、全粒粉など)
④コールドプレスのオリーブオイル
⑤ナッツ類
の5つです(ⅰ)。
いわゆる「地中海食」が健康に良いということです。
また、食事のイメージとしては「マクロビオティック」食に近いです。
良く「日本食」が身体に良いといわれますが、これは医学的根拠は不明です。
一般的なイメージの日本食は塩分と炭水化物の摂取量が多いため身体に負担をかける可能性があります。
塩分や炭水化物を減らす代わりに上記5つの食材を増やすことで、脳卒中・心筋梗塞・乳がんのリスクを大幅に減らすことが出来るという研究結果が出ています。
一方、玄米など食物繊維が多く糖分が少ないものについてはダイエットにも有効であると考えられています。
アメリカの複数の研究機関が発表した結果によると、精製されていない炭水化物の摂取量が多い人ほどBMIが小さく、腹囲が細いという結果が出ています(ⅱ)。
これらの食品を、サプリメントばかりではなく食品まるごと食べることも重要です。
食品まるごと食べることでそれぞれの食品の栄養素がしっかりと身体に吸収出来、栄養となります。
食品には様々な栄養素がバランスよく入っているため身体に良い影響がありますが、野菜ジュースなど一部分だけを取り出したものはバランスが崩れているため野菜を摂取することとイコールにはなりません。
この点はマクロビオティックの『一物全体』の観点とも共有できる部分で、食品のバランスや生命力からエネルギーを得るという考え方とほぼ同義でしょう。
一方身体に悪いと考えられる食品で代表的なのは、赤い肉(牛肉や豚肉など)・白い炭水化物・バターなどの飽和脂肪酸です。
これらの食べ物を食べている人は、食べていない人に比べて大腸がんや結腸がん、心筋梗塞などのリスクが高まるとされています(ⅲ)。
悪いとされる理由を個別に見ると、
●加工肉や赤い肉・・・発がん性があると国際がん研究機関(IARC)が発表している
●白い炭水化物・・・「砂糖」とほぼ同じで、食物繊維が少なく糖分が多いため食べすぎは糖尿病などのリスクを上げる。
●バターなどの飽和脂肪酸・・・オリーブオイルは身体に良い油でるが、バターは身体に悪いという数多くの研究結果が出ている。
ということです。
感覚的にも、これらの食品を摂取すると一時的に気分は高揚するけれど満腹感や爽快感などはなく、
身体の中に重たい感覚が残るという方も多いのではないでしょうか。
脳卒中、心筋梗塞、ガンなどのリスクを下げるということは、健康寿命を延ばすことにつながります。
いつまでも生き生きと健康的に生活できることは、多くの人にとって幸せな結果をもたらすでしょう。
また、「過ぎたるは及ばざるが如し」で何でも食べすぎは良くありません。
適度にバランスよく腹八分目で食べることが最適でしょう。
(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)出典:『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』津川友介著
2.運動
適度に身体を動かすことは肉体にも脳にも良い影響を及ぼします。
運動で体温が上がることにより血流が良くなり、身体の冷えの改善に役立ちます。
身体を動かし汗をかくことでのデトックス効果は大きいですし、脳も活性化して新しいアイディアが生まれやすい環境になります。
また、免疫力を上げる有効な方法は『筋肉』をつけることです。
運動不足により筋力が低下することによって肥満・糖尿病・認知症・がんなどの病気にかかりやすいという研究結果が出ています。
筋力不足は身体のさびつきを加速させ、慢性的な身体の炎症を引き起こします。
筋力をつけるというとアスリートのような筋トレを想像する方も多くハードルが高いかもしれませんがそんなことはなく、免疫力アップや血流改善を目的に行なうのであれば、20分程度のスクワットなど簡単な筋トレで良いです。
また、毎日ラジオ体操を行なうことなど持続可能な運動を取り入れるのが良いでしょう。
私は、毎日腹囲と下半身を鍛える筋トレを20分程度行なっています。
これを毎日行なうことで体重を一定に保つことができ、体調管理もしやすくなりました。
何よりも、筋トレをした後に頭がスッキリとする感覚がたまらなく気持ちがよいです。
体重を一定に保つという点で言えば、筋トレによって身体の体脂肪率も一定に保つことができます。
脂肪が減り筋肉量があがることによって血流が良くなり身体も温まるため病気にかかるリスクを減らすことが出来ます。
私の経験則から、筋トレをはじめたことによって風邪を引きにくくなりました。
また、風邪を引いたとしても今までとは比べ物にならないくらい治りが早くなりました。
身体を温めるということの重要性と免疫力アップの大切さを日々実感しています。
3.睡眠
免疫力を上げるためには、自律神経を一定に保つ必要があります。
その為には、良質な睡眠をとることが何よりも重要です。
また、毎日規則的な時間に眠ることは疲労回復を助け太りすぎを防ぐなどの効果があります。
日中頭がはっきりせずなんとなく眠いという状態が長く続くと免疫力の低下を招き、インフルエンザなどの感染症を招くことになります。
ガンの発症リスクが高まるという研究結果も出ています。
また、睡眠不足によりホルモンバランスが崩れ食欲のコントロールが効かなくなり肥満にもなりやすくなります。
肥満になると身体が重く動くのが億劫になり運動不足になることも考えられるので、これも免疫力を下げる一因となります。
私は毎日子どもと一緒に夜9時頃には寝て、5時半には目覚めて作業を開始します。
頭がスッキリしている分作業もはかどり、気分も良いので最高です。
疲れている夜は早く寝てしまいその分朝に作業を回すことは、肉体的にも精神的にも良い効果があると言えるでしょう。
☆睡眠の質を上げたい方に!「ミネリーバスタイム」
体調を崩してしまったときは? 自分で早めに風邪を治す方法
どんなに自己管理を徹底していても、体調を崩すときがあります。
喉の痛みや鼻水が出だした時に私が心がけていることは、
①生姜湯を飲むこと
②のどが痛いときは緑茶でうがいをすること
です。
生姜には、殺菌効果・免疫力上昇・体温上昇 などの効果があり、風邪の治りを早くしたり鼻水を止めたりするのに効果的です。
私は、白湯にすり下ろした生姜とてん菜糖シロップなどを入れて飲むようにしています。
また、緑茶に含まれるカテキンの抗菌作用が免疫力を上げ、風邪の予防や症状の緩和に役立つと考えられています。
この2つをするだけで、私は病院にも行かず風邪が治ります。
まとめ
生活リズムを整えたり身体を動かすということはとても基本的なことで、「そんなことで?」と思われる方も少なくないかもしれません。
ただ、仕事や子育てなどで多忙な毎日では、そのような基本が疎かになることも多いです。
そんなときこそ、食事を少し変えたりストレッチをしたり、簡単なことから取り入れ体調を改善していきましょう。
少しの心がけで病院に行くことが減れば、精神的にも肉体的にも明るくなってくるはずです。
何よりも、自分自身に意識を向けて管理していくことで、考える力が付き自信にも繋がります。
自分が精神的に気持ちが良いと思える生活を送ることが健康寿命を延ばす第一歩です。
色々な方法を試して自分が気持ちよく生活できるスタイルを見つけてみてください。
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