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そのお肉が環境破壊に繋がっている?課題だらけの「畜産環境問題」|日本の畜産の現状とは?

やまざきあやか
猫2匹と緑豊かな横浜郊外で暮らしているライターです。趣味として中国茶、紅茶等を愛好しています。 母方の田舎は農家、現在の自宅の小さな庭でも自家製野菜が採れます。近隣の農家の食材も合わせた食事のレシピ作成が得意で塩分控えめ、糖質控えめの養生ご飯を作っています。 食物アレルギー当事者なので、読者の皆様と同じ目線で「安全」「おいしい」「元気になる」情報を提供させていただきます。

皆さんは、お肉を食べますか?
ベジタリアンやヴィーガンの方も多いかと思いますが、
お肉を食べる方も多いですよね。

今日は、豪勢に焼肉だ!
という日もあるのではないでしょうか?


しかし、お肉となる動物たちを育てる畜産と気候変動には
大きな関わりがあることをご存知でしょうか。

地球温暖化が進んでインドなどが人間の生存できる限界温度を越えてしまう日がある、
そんな状況を受けて、高校生などが温暖化ストップのデモを行っています。


この間、姪っ子(お肉大好き、お魚苦手の小学生に
「牛さんのゲップで地球温暖化、地球が暑くなるのが進んでいるんだよ」
と話したら、大うけされました。

ゲップの方に気をとられてしまったようですが、
今畜産が抱えている環境問題や飼育方法の問題を解決するのは現役世代や子供たちなのです。

肉を食べるということはどういうことなのか、今一度考えてみましょう。


肉や卵、牛乳を食べない方が環境には優しい?あまりメディアで取り上げられない畜産環境問題


気が付かないうちに進行中?畜産による環境破壊



・森林伐採
・糞尿を含んだ汚染水による周辺水域への被害
・温室効果ガスの発生
・悪臭
・排せつ物の置き場(野積みなど)の問題
・牧草地の表土露出


他に

・豚コレラ、口蹄疫、鳥インフルエンザなどの媒介
・寄生虫の発生


など病気につながる問題も生じます。
病気に関しては人間にうつらないものも多いですが、
野生の鳥獣とうつしあいをすることもあるので、
周囲の野生動物が壊滅してしまう可能性があります。


後は、飼料を狙って熊、サル、イノシシ等野生動物が
人里に降りてきてしまうという現実もあります。
トウモロコシなどは熊にとって、非常に美味しい上に苦労して狩りをしなくとも食べられるものです。

イノシシも大好きですよ。
彼らは豚の仲間ですから、雑食で何でも食べますが、家畜用肥料等はごちそうです。
事故などの原因になりえますね。

解決しない環境問題・・・

温室効果ガスの一つメタンガスの排出源は家畜?



牛のゲップとおならを抑えるのに、農林水産省や環境省、
農研機構が必死になっている、こういうと何のことだかわからないですね。

温室効果ガスの一つであるメタンガスは、畜産で多く発生します。
国内の畜産では1435.6 万トン CO2eq排出されています。
日本の畜産が排出する温室効果ガスは、総排出量の1パーセントです。
ただし、メタンガスの総排出量でいうと、畜産は39.5パーセントを占める排出源なのです。

メタンガスは、
二酸化炭素よりも溜めて置ける熱量が高いので、温暖化をより進めてしまうのです。
飼料で腸内発酵を抑えようという研究も進んでいますよ。


日本の畜産に関わる苦情発生件数と排泄物の関係



畜産には、匂いや鳴き声がつきものです。
早朝から鳴き声やにおいに悩まされたり、
近くに汚染水を流されたりしたら、近隣住民はたまったものではないですね。

苦情まではなかったですが、以前牧場の宿泊施設に泊まった時、
堆肥やふん尿の匂い(ちゃんとした清潔な観光牧場)がして、
一行の中には物を食べられない人もいました。




 平成27年における畜産経営に起因する苦情発生戸数は、1,604戸と件数は減少した。
発生率に関しては、近年ほぼ横ばい傾向で推移している。

苦情発生戸数の畜種別の割合は、乳用牛31.5%(同29.6%)、
豚28.1%(前年29.7%)、肉用牛19.0%(同18.8%)、鶏17.4%(同17.9%)となっている。

また、苦情の内容についてみると、悪臭関連が55.9%(前年56.6%)、
水質汚濁関連が22.7%(同23.9%)となっている。



「畜産経営に起因する苦情発生状況」


側に畜産の施設があると、風評被害を心配する声が周囲から上がります。
飲食店、観光施設などはダメージが大きいです。

他に、と殺を行う施設なども嫌われる傾向があります。



個人の鼻粘膜の感度によって匂いの感じ方は違います。
ただ、常時動物と一緒にいる飼育者は、
全身に匂いが染みついているので、麻痺して苦痛を感じないことが多いです。
逆に苦情を言う側は「言いたくて言うのではない」ため、
苦情に至らなかった問題が生じていることが多々あります。


輸入の肉類と森林破壊の関係性



この熱帯雨林の減少の一因として草地・放牧地への転用があります。
特にラテンアメリカ,南米では放牧草地として広大な熱帯雨林が伐採されています

5)ラテンアメリカは大部分が熱帯多雨気候帯に属しており,
人口と家畜の飼養頭数の大部分が熱帯地域に集中しています.

ここでの畜産は肉用牛の放牧が主体で,
その経営規模には数haから数万haまでと大きな格差がありますが,
広大な牧野を利用した大規模粗放的な牧野利用が特色です.

近年,ラテンアメリカ・南米の牧野(永年草地,一年生・多年生作物)面積が,
1976~’80年の間にそれ以前と比べて約406万ha増加しています17)が,
それは熱帯林の減少と直接的に結びついています.

多くの熱帯土壌は作物の継続栽培や集約的家畜飼養には適していないので,
熱帯雨林から草地への転用が土地の生態学的被害と農業生産性の損失の一つの大きな原因となっています.


「熱帯畜産 と環境保全」


環境保全団体がよく取り上げるのはニカラグアの森林破壊です。

他に、アフリカなどの乾燥区域の畜産の場合、
家畜が植物の根まで食べてしまうことで、砂漠化が進むという問題が出ています。


欧州の畜産環境問題への対策は



EUでは、農業、畜産で生じる硝酸性窒素による水質汚染を防ぐために、
脆弱地域を指定し、そこでの化学肥料、
家畜のふん尿の施肥などを制限する等の硝酸塩指令を1991年に発令しています。

ただ、基準を満たした国は非常に少なく、
イギリス、フランスなどは基準を守らないので警告を食らっています。



米国農務省の研究は、 硝酸塩指令がそのまま実施された場合の、
EUの畜産 (家畜飼養頭数) への影響を試算しているが、
それによれば、 豚は12%減少、鶏は10%減少、乳牛は8%減少と大幅な減少となっている。

肉牛は比較的影響が小さく5%の減少、一方、羊生産は、
「低硝酸塩生産家畜」 として牛に置き換わる地域もあることから、1%の減少にとどまっている。

加盟国ごとの影響は、 EU全体の数字より一層深刻であり、ベルギーでは28%、
オランダでは84%もの家畜頭数の削減が必要となる。

このような削減は、肥料の大幅な使用制限によってある程度軽減できる。

例えば、 オランダでは、
肥料の使用を28%制限することによって、家畜頭数の削減は65%で済むことになる。

しかし、ベルギー、オランダなどでは、 畜産への深刻な打撃を避けるためには、
大胆な措置が必要となることは明らかである。






「EUにおける畜産環境対策-オランダの事例を中心に-」




この引用は実施前の試算ですが、硝酸塩令に従うと生産性が思い切り下がります。

だから、経済を優先する国家と、環境保護を進めるEUの思惑が一致していません。
EUはイギリスの離脱騒動もありますから、
一枚板で畜産環境問題に取り組むという雰囲気ではないですね。


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畜産環境問題以外も、大きな問題が。動物利用の在り方を考える


アニマルライツと畜産



動物の権利というと、
ヴィーガンの増加などで最近言われ始めたことのように考えられています。

ただ、キリスト教の大本になるユダヤ教では動物のと殺に苦痛がある方法をとってはいけない
(もともと菜食主義に近い食事をしていた)等非常に厳しい戒律があります。

聖書には、ロバが主人に虐待されかかったら、
神の霊がおりてロバがしゃべったなどという話があるぐらいです。

日本でも、薬食いといって病気の人が食べる程度で、肉は食べない時期がありました。
山クジラ(イノシシ。海のものは食べてもいい)等の呼び方にも仏教への配慮が見られます。


アニマルライツに関しては心理学の授業で「この実験は今は禁止されていてできません」
と言われる動物実験が多かったことを思い出します。
もともと、アニマルライツ運動は、もともとは動物実験反対の動きだったのです。

「畜産環境問題」や「動物の権利」というと完全菜食主義の方じゃないと論じられない、
「食べるならどうせ同じでしょ」という風潮が一部であります。

私自身、完全肉食(本来)の猫を飼っているので、ヴィーガンではありません。
しかし「動物利用をする」という事と「動物の権利を考えない」という事は別の問題となります。

「殺している」という事実は、
肉類をとる人間にはかなりの痛みを伴いますが「食べる」ことを選んだのは自分です。



畜産については、アニマルウェルフェアという言葉を抑えておきましょう。
日本でも農水省を中心に取り組んでいます。

動物が生きて死ぬときの環境が、
健全であり、心や体が健やかに保てるように配慮されているかという事です。

・出荷までの日数
・飼育頭数、場所の広さ
・飼料の量、質


などが考慮されることが多いです。

草食獣に本来与えない肉などを与えるのもまた問題となりますね。
今は、不自然に脂をつけさせるのではなく、
草だけを食べさせるグラスフェッドも牛肉では人気です。


農業には家畜の排せつ物からできる堆肥が欠かせない。でも、国内産は少ない?



当家でも、畑を作っていますが、鶏糞や完熟牛糞堆肥等を使っています。
蟹ガラから抽出したキトサンや乳製品であるホエーなども肥料として使用しています。

日本の畜産の排せつ物は、9割が液肥処理、堆肥化されています。
ただ、日本の飼料自給率は、27パーセントと低いのです。
堆肥の「元」はほぼ外国産なのです。


しかも、クロピラリドなど、飼料を生産するときや輸出の際の、
農薬が残留する、遺伝子組み換え飼料の安全性確認がされていないという問題も生じます。

「完全無農薬の有機たい肥」はかなり努力をしないと実現困難なのです。


何故、肉は薬漬けになる?清浄国システムと畜産、家畜の感染症



当家では、猫を飼っていて、鳥のささみをたんぱく質と水分摂取のためにあげています。
普段、きちんと選んだささみをあげると猫も完食しますが、
たまたま違う産地の品をあげると、嫌がって砂をかけるしぐさをします。

少し匂いを嗅ぐと、微妙に薬のようなにおいがするのです。


家畜の生産性を向上させるためには、
一か所に詰め込んでとにかく食事を沢山食べさせて太らせることが必要になります。
その際に次のような病気が心配になるので抗菌剤を使います。

・鳥インフルエンザ
・口蹄疫
・豚コレラ
・BSE




ニュースなどで、見たことがある方もいるでしょうが、
これらの病気が出た畜舎の動物は殺処分の後、焼却されます。

治療やワクチンを打てば、口蹄疫は治る病気なのです。でも、殺して埋めてしまいます。
何故かというと「清浄国」というシステムがあるからなのです。

ある家畜の感染症の抗原や抗体が国内の家畜にない国を清浄国といいます。
清浄国は、該当する家畜の肉の非清浄国からの輸入にはかなり制限がかかります。
日本は和牛などの輸出国でもあるので、出来たら清浄国でいたいのです。


動物は「生産するもの」?詰め込んで育てる方法に問題はないのか



効率的に動物を「生産するために押し込める」という飼育方法がかつては主流でした。
そうしますと、すさまじいストレスが動物にかかります。

満員電車の中に何時間も閉じ込められたら、皆様、耐えられますか。
逃げ出したくなるでしょう。
動物も同じです。

食欲が無くなったり、抵抗力が落ちて感染症にかかってしまう動物が多いのです。



個人的感想ですが、平飼いの卵の味はやはり濃いです。
牛乳もしっかりとした生産者のものだと、牧草の香りがして少し色味が濃いです。
紅茶に合う高脂肪のミルクはこういったものから作らないとまずくて飲めません。
ストレスが食肉や、牛乳、卵の味に与える影響は大きいです。

アニマルウェルフェアで特に問題なのは、
ガチョウに無理やり食べさせて脂肪肝にしたフォアグラですね。

「食べている」という時点で、残酷も何もないという意見もあるでしょうが、
美味しいをとるか、ガチョウの快適さをとるかの議論はなかなかやみません。


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肉を食べる場合、どうすれば畜産環境問題を軽くできるか

生産地の状況を知って、製品を買う



物を買う時、絶対にやってはいけないこと、それは値段と見た目だけで買うことです。

畜産以外でも考えてほしいのは、アマゾンの熱帯雨林は違法伐採の危機にさらされており、
その跡地で畜産や農業がおこなわれていたすることです。
正規の土地で作られた畜産物、農産物を買いましょう。


不自然な飼育をした動物の製品を買わない



スーパーなどで妙に安い肉があったら、注意してください。
産地が分からない、生産状況が分からない外国の品だった場合、購入はおススメできません。

国産の場合は農水省が指針をまとめていますので、
それに沿った飼育をする業者から買えば適切な環境が整えられています。


農場のホームページを確認して施設や環境対策の情報を集めておく



おかしな匂いの牛乳や卵を食べたり飲んだりしたくなかったら、
畜舎から加工場までの環境が分かる場所から取り寄せることが大切です。

きちんとふん尿の汚染水が流れ出ないように対策をとってあるか、
鶏や牛が動き回る余地があるかをチェックしましょう。


どんな飼料を与えられた動物なのか確認する



もうひとつ、気を付けていただきたいのは、
遺伝子組み換えや農薬を使用した飼料を食べた動物の肉ではないかということです。
遺伝子組み換え食品の問題は以前から説かれていますね。

時々、輸入の飼料に安全性が確認されていない遺伝子組み換え作物が混入していることがあります。

野菜を多めに食べてみよう


肉を食べても、食べなくとも畜産環境問題や動物の権利はみんなで考えるべきこと



昔から、日本人は牛や鶏や馬の助けを借りて、農業をしていました。
田舎ですと鶏はせっせと害虫やミミズを食べて走り回っていたのです。

肉食をするのが善か悪かという議論は、
どこまでも平行線になり、ヘイトまで生み出しがちです。

ただ、それが動物福祉につながるか、環境保全につながるかという問題はわきに置かれがちです。

肉を食べる人は肉を食べるなりに、動物の権利や環境に配慮をすべきです。
肉食獣が食べないような肉が「自然で環境にやさしい」とは思いませんが。


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参考
医学研究における動物実験の必要性について –
「EUにおける動物実験の規制」
「アニマルウェルフェアについて」
畜産からの温室効果ガスの排出抑制技術 – 農研機構
「輸入飼料中及び堆肥中に含まれるクロピラリドの調査結果について」
「硝酸塩汚染防止対策に大幅な遅れ (EU)」
「畜産の臭気対策について」
「3-1 CDM植林等森林・林業が関わる地球温暖化防止に関連する政策」

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