日本でもブームのコンブチャ。でもそのコンブチャ、実は添加物入りのまがい物かもしれません。安全で正しいコンブチャの選び方
日本でも流行するコンブチャ。
「飲んでみたが、あまり効果がない」という声があるが・・・・
数年前から海外で流行し、日本でも販売するお店が少しずつ増えてきているコンブチャ。
しかし、コンブチャを飲んでみたけど全く変化がない、期待はずれという声もあります。
それはまがい物のコンブチャを飲んでいるからかもしれません。
40年前ブームになった健康食品が日本に逆輸入したのがコンブチャ。
IN YOU読者の皆様は既にご存知かもしれませんが、コンブチャは日本の昆布茶ではなく40年前にブームになった紅茶キノコのことです。
日本では1970年代にブームになりましたが、お腹を壊すなどの事例が相次ぎ、安全性に疑念を生じたことかたそのブームは去りました。
そんな紅茶キノコが、アコンブチャとしてメリカなど海外で人気となり今や海外ではスーパーなどの店頭で様々なフレーバーが売られ、専門店もあります。
美容効果が高いことから女性を中心に人気があり、日本でも逆輸入のような形でここ数年人気となっています。
コンブチャとは?
そもそも、コンブチャとは何なのでしょうか?
その正体は何なのでしょう。
モンゴル発祥の発酵飲料
もともと、コンブチャ(紅茶キノコ)はモンゴル発祥の発酵飲料です。砂糖などの糖類を入れた紅茶や緑茶などに株菌を加えて二週間ほど寝かせて発酵させて作るものです。
この発酵段階で株菌がキノコのように見えること、そして紅茶でつくるということから紅茶キノコと呼ばれていました。
発酵させることで、乳酸菌や酵素、アミノ酸やポリフェノール、クロロゲン酸などが豊富に含まれ、ダイエットや美容に良いと海外で注目されたようです。
発酵が進むことでアルコールが発生し、アルコールの製造には免許が必要なことから販売に踏み切れない業者もいるようです。
実際、私の知り合いでコンブチャを販売しようと思っているという業者さんではその免許がネックで販売できないと言っていました。
また、原材料費を抑えたい企業では添加物を沢山使用したり製品を早く生産するため高温で粉末状にしコストを下げている企業が多いです。
しかしそれでは、本来の発酵による健康への恩恵は受けることが出来ません。
高温加熱で死滅する酵母
コンブチャのベースのひとつ、酵母の至適温度
コンブチャは酵母と酢酸菌がベースとなっています。酵母は真菌類の一種で、パンやみそやなどの食品を作る際に必要なカビの一種です。
その生育環境には条件があり、水分活性やPHなどのほかに温度も大切な条件の一つです。
文部科学省のホームページでは、その分類が載っています。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/sonota/003/houkoku/08111918/002.htm
酵母の至適温度は27~30℃、生育可能な温度は0~40℃とされています。
カビの菌糸は50℃ちかくでほとんどが死滅し、80℃で30分程度の熱処理では殆どのカビがが死滅します。
発酵期間を短縮し早く商品を生産しコストを抑えたい企業では高温処理で粉末状にしているものをみかけますが、高温で熱処理しているコンブチャにはその酵母の有効性は期待できないといえます。
せっかくのコンブチャ、甘味料や、添加物で台無しに
また、高温処理だけではなく、粉末にしていない市販のコンブチャには人工的な甘味料や、添加物が多く含まれているものをみかけます。
添加物を加えることでも期待できる健康効果は台無しになります。
発がん性のリスクのある保存料
市販されているコンブチャの中には、保存料として安息香酸ナトリウムを使用しているものをみかけます。これは防腐剤として食品以外にも化粧品などに使用されるものですが、ビタミンCと反応してDNA損傷を起こし発がん性のリスクを高めるベンゼンを生成する危険な添加物です。
1993年にアメリカのJournal of Agriculturel and Food Chemistryっでそのメカニズムが発表されました。
https://pubs.acs.org/doi/pdf/10.1021/jf00029a001
これによるとビタミンC、つまりアスコルビン酸が鉄や銅などの微量な金属を触媒とし、
ヒドロキシルラジカルを生成、そこに安息香酸が反応しベンゼンが発生するとされています。
安息香酸ナトリウムが入っているコンブチャの商品にビタミンCと表記がなかったとしても、
酸化防止剤として記載されている場合もあり、またビタミンCは様々な食品や飲料に含まれているのでなんらかの形で一緒に摂ってしまう可能性はあり安心できません。
保存性を高めて商品を長く店頭に置き、自社の利益にした企業が保存料を使用するのですが、
安息香酸ナトリウムに限らず保存料の中には有害生の高いものもあるので、いくら企業や政府が安全と主張していても購入は避けるべきです。
また、保存料以外にも香料や人口甘味料を使用している商品もみかけますが、いずれも健康を害する可能性が高いので、やはり表示を見て添加物や人口甘味料が含まれていた場合は購入を避けるべきです。
本来の健康効果が期待できるコンブチャを手に入れるには。正しいコンブチャの選び方。
発酵飲料であるコンブチャには、様々な健康効果が期待できます。
腸内環境を整えて自己免疫を高めたり、アレルギーを抑制したり、美肌効果やアンチエイジング効果など女性には嬉しい効果がたくさんあります。
正しくコンブチャを取り入れるためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
安全な無添加コンブチャを見分ける方法。
表示を見分ける
市販されている中で安全なものを見分ける方法です。保存料や酸化防止剤、香料、人口甘味料などが添加されておらず粉末でないものを見分けましょう。
ただし、添加物大国の日本ではなんらかの添加物が含まれている可能性が高く、
中にはオーガニックと表記されていても添加物が含まれている場合もあるので注意が必要です。
また、安価であればあるほど原材料を抑えるために沢山添加物を使用している可能性が高いので、あまりにも安価な商品は購入しないほうが賢明です。
オーガニックなのを購入する
日本でもコンブチャ専門店やオーガニック専門店、スーパーのオーガニックコーナーで扱うところが増えつつあります。
フレーバーもレモンやグレープなど選べるものもあり、その日の気分で選ぶのも楽しいと思います。
また、粉末になっているものは低温で作られている製品を選びましょう。
オーガニックな原材料、製法であれば本来の健康効果が期待でき、安心して体に入れられます。
IN YOUでも無農薬のコンブチャを扱っています。
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自分で作る
自分でコンブチャを作るのも一つ手です。オーガニックな茶葉、精製されていない砂糖、コンブチャの株で作ります。
この際、栽培にし使用するビンなどはあらかじめ煮沸消毒をしておきましょう。
40年前に紅茶キノコを自家製で作り腹痛をおこしたのは、
株菌が他の雑菌に負けてしまったり発酵が進みすぎて腐敗したことが原因ではないかと言われています。
また、夏の暑い時期では腐敗が心配ですので、27~30℃に室温を調整したなかで育てましょう。
自分で育てたコンブチャには愛着も湧き、2週間楽しみながら作れると思います。
法整備が甘い日本の健康食品市場は偽物が横行している
日本では健康食品市場の法整備が非常に甘く、
今後食品衛生法が改正されるとされていますがまだまだその基準は他の先進国に比べて甘く、企業によって都合のいい基準のままです。
せっかく健康になるために取り入れる食品であれば、添加物やその本来の効果が壊されてしまう心配のあるものは選択すべきではありません。
発酵食品は古来から私達に様々な健康効果をもたらしてくれています。
誇大広告で強調されたり、偽の情報で溢れた健康食品ではなく、本来の力で恩恵をもたらしてくれる食品を選択していくことが
このフェイクだらけの日本の市場では大事なのです。
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