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インスリン注射は絶対回避したい|予防医学専門家が糖質制限よりもマグネシウムの摂取を勧める理由3つ

佐々木さゆり
NPO法人予防医療推進協会理事長 健康管理士/健康管理能力検定1級 食育インストラクター/心理カウンセラー 長年の医療機器・サプリメントメーカーでの経験を生かし独立。 これまで3万人を超える人の心と身体の健康に向き合う。 講演活動や執筆活動、個人指導を通して食と身体、 食と心の関係から食、睡眠など生活習慣の大切さを訴えている。 自身も便秘、花粉症、アトピー性皮膚炎、摂食障害などを克服。 40kg近いダイエットにも成功し、現在も維持している。 趣味は読書、論文を読み漁ること。動物と戯れること。 著書「本当は怖いデスクワーク」日本実業出版社

偏頭痛や不眠、ワケもなく不安になる、よく足がつる・・・

そんな症状はありませんか?

・偏頭痛は砂糖の摂りすぎ、
・不眠は自律神経の乱れ、
・ワケもなく不安になるのはトリプトファンの不足からセロトニンの分泌の減少
・足がつるのは水分不足? 

でも、それぞれの対策をしても症状が治らない。

ーもしかしたら、その原因はマグネシウム不足かもしれません。


日本人は総じてマグネシウムが不足している!



厚生労働省の1日のマグネシウムの摂取推奨量は30歳~69歳の女性で290mgとなっています。
しかし現状はというと2015年のデータでは1日250mgしか摂れていません。

またアメリカ科学アカデミー医学研究所のFNB(食品栄養委員会)では、
31歳以上の女性のマグネシウムの摂取推奨量を320mgとしています。

ここで「それは体格差があるからでしょ?」と思われるかもしれませんが、
日本の資料とアメリカの資料、いずれを見ても
「成人の生体内には約25gのマグネシウムを含有している。」となっているのです。

そう考えると、かなりマグネシウムが不足していることが分かりますよね。

そもそも日本の土壌にはミネラルが少ない事が知られていますが、
近年特に農薬の使用量の増加、硝酸を含む酸性雨の影響。

他にも農産物を作る際に根の部分の発育を早めるために使用されるカリウムを多く含む肥料は、
植物が土壌からマグネシウムを吸収するのを阻害するということも分かっています。

また1972年に施行された塩田法の廃止により、
食塩が塩化ナトリウム99%以上の精製塩の使用が増えたことや、

精製米や精製食品の摂取が増加したことも影響しているのです。
賢明なIN YOU読者のあなたは精製塩などは使用していないかとは思いますが、
醤油や味噌を購入する際にも、どんな塩を使って作られているかまでをチェックする必要があります。

実際に筆者の家でも夫の両親が毎年、自分で作った大豆と米を使い味噌を造っていたのですが、
筆者がそこに参加するまでは精製塩を使用していました。

それを知った筆者は翌年から年末に大量の自然塩を購入し、
冬の間に作る味噌や漬け物に使ってもらうようになってから、
味噌はそれまでよりもより早く柔らかい味になり漬け物の塩味も角が取れただけでなく、
高かった義母の血圧も下がって落ち着いているのです。

マグネシウムの働き



マグネシウムが「奇跡のミネラル」と言われている理由。
それは体内の350以上の酵素の働きに欠かせないミネラルであること。

数年前まではそう言われていましたが最近の研究によると、
なんと少なく見積もっても600を超える酵素の活性化に欠かせないということが分かっています。

少し分子栄養学のお話になってきますが、例えばご飯を食べた場合。
お米に含まれるデンプンがアミラーゼなどの炭水化物分解酵素によってブドウ糖にまで分解されます。

その後、ブドウ糖はアデノシン三リン酸(ATP)からリンを貰い活性化した酵素によってピルビン酸に変換されるのですが、
まずここでマグネシウムの力が必要になってきます。

そしてピルビン酸は細胞内のミトコンドリアへと運ばれエネルギーとなるのですが、
ここでもマグネシウムの力が必要になってくるのです。

このようにマグネシウムは炭水化物だけでなく、
たんぱく質分解酵素や脂質の分解酵素の働きにも酵素は欠かせない存在なのです。
こうした消化酵素や新しい細胞を作り、
古い細胞を分解して起こす新陳代謝のための代謝酵素もマグネシウムなしでは活性化されないのです。

マグネシウムは身体のどこにある?



人の身体には現時点で16種類のミネラルが存在することが分かっています。

うちカルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウムは
含有量が多く主要ミネラルと呼ばれています。

中でもマグネシウムは4番目に多く含まれているミネラルです。

人体に約25g(20~30g)存在すると言われるマグネシウムは、
その約70%が骨や歯にリン酸と結合してリン酸マグネシウムという形で存在し、

筋肉には約30%血液中に約1%が存在するとされています。

カルシウムもそうですがマグネシウムも血液中に存在するこの約1%が非常に重要な役割をになっているのです。

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マグネシウム不足で起こる症状



まず脳でマグネシウムが不足すると、
脳の興奮を抑制することが出来なくなるため偏頭痛や不眠が起こりやすくなります。

この場合、自分で不眠の自覚がなくとも睡眠の質の低下が起こっている場合もあります。

また脳の神経伝達物質のアクセスに支障が起こり、不安神経症やうつ病を発症したり、
マグネシウム不足は脳血管疾患にまで関係していることが報告されています。

心臓でマグネシウム不足が起こると、
高血圧や不整脈、心筋梗塞や狭心症などの心疾患が起こることも分かっています。

実際に筆者のクライアントで血圧が収縮時160、拡張時120という方に、
マグネシウムの摂取量を増やしてもらったところ収縮時125~130、
拡張時80~85にまで下がった40代の男性もいます。

他にも筋肉でマグネシウム不足があると、筋肉の痙攣やこむら返り、まぶたがピクピクするなどの症状が起こります。
40代女性でデスクワークをしている女性がこれまで何人かまぶたのピクピクが気になるとご相談頂きましたが、
彼女達もマグネシウム不足でした。

更に、マグネシウム不足の状態ではインスリン抵抗性が高くなる(インスリンの効きが悪くなる)ことで、
2型糖尿病になるリスクも高まります。
インスリン抵抗性が高まると言うことは糖尿病だけでなく、肥満にもなりやすくなるという事なのです。

筆者のクライアントでは当時59歳で糖尿病を診断された女性が、
「このまま病院にかかっているだけだと、いずれインスリン注射を打つ毎日になる!」と思い、
筆者の元を訪ねてくれた事があります。



もちろん彼女の食事指導において筆者はマグネシウムを含む食品を多く勧めました。

彼女の大好きな白ご飯や甘い物の摂取に制限はかけていません。
それでも彼女は自然と白ご飯の摂取量が減少し、

甘いものに対する欲求も少なくなっていったのです。
筆者はマグネシウムの供給源のひとつとしてアーモンドを毎日食べるよう指導していたのですが、
病院では「アーモンドは脂質が多くて油と一緒でカロリー高いからダメ!」と病院に行く度にられたそうですが、
それでも筆者を疑うことなく信じてくれたおかげで、
今では糖尿病の薬からも解放され以前よりスマートになった身体で楽しく過ごしてくれています。

必要な栄養素をしっかり摂っていると不要なものへの欲求が弱くなるという利点もあるのです。

マグネシウムを摂るべき3つの理由



こうしたマグネシウムの働きや不足から起こる症状を考えると

① スムーズな新陳代謝のために
② 効率のいいエネルギー代謝で疲れにくい身体づくりに
③ 40代中盤以降の健康維持・増進のために


しっかりマグネシウムを摂って頂きたいと思います。

マグネシウムを多く含む食品



・玄米や全粒粉を使用したパンやパスタなど
・海藻
・根菜類
・緑黄色野菜(緑のもの)
・ナッツ類
・大豆、納豆などの大豆製品


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マグネシウムについて最後の一言


今回はマグネシウムについて焦点を当ててお話しました。

マグネシウムは比較的色々な食品に含まれているミネラルなので、余程極端な不足症状が出ない限り、
いつもの食事に少し意識をしてプラスしていけばいいのではないでしょうか。


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