質を無視した日本の「肉ブーム」。肉食のデメリットは健康への影響だけでない。それでも肉食中心の生活を続けますか?
皆さんは、お肉を食べていますか?
皆さんは、どんな食生活をしていますか?
マクロビ、ベジタリアン、ヴィーガンなど、お肉は食べないという方もいるかもしれません。
初めにお伝えすると私は完全なVEGANではありません。
言うなれば「ゆるベジ」といったところでしょう。
今は、少々のお肉はいただきますし、お魚もいただきます。
卵もありがたく頂いています。
私自身の話をしますが、一時期、ヨガにはまり始めた頃には、ベジの時代がありました。
練習をしていると、自分からなんとなく動物性食品の名残を感じて、胃腸が気持ち悪いだけでなく、マインドにも影響しているような感覚があったからです。
前日にお肉を一切食べないだけで、翌日の体の柔軟性も軽さも全然違うと感じました。
自分から放つ匂いや動物の気配のようなものも気にならなくなりました。
それが気持ちよくて、お肉を自然と断つようになりました。
やめると体が常に軽くて、お腹のつまった感覚も抜けていきました。
逆に、お肉を食べようとすると、ニオイが気になって自然と受け付けられなくなりました。
でも、食べないことにより新たなストレスもありました。
周りが「お肉食べないの?」「お肉食べないと体に悪いよ!」「美味しいのに!」というのです・・
それを気にしないようになるまでには時間がかかりました。
家族との関係性などから全く完全なベジを続けることは難しくなり、ときどき肉類を食べるように戻っていきました。
紆余曲折あって、今は「ゆるベジ」になっています。
ライフスタイルにも無理がなく、自分にとってもストレスがないことが体験的にわかったからです。
お肉を食べ過ぎている現代の日本
誤解しないでいただきたいのですが、決してお肉を食べることをおすすめしているのではありません。そしてベジタリアンを否定する気持ちもありません。
ベジでも元気いっぱい暮らせているなら、気持ちがよいならそれが一番良いでしょう。
個人個人、体質も違い、生活スタイルも違い、考え方も違いますからね。
テレビをつければ肉特集。
まだまだ肉食が優位な日本
でも、肉食に偏りすぎてしまっている現代の状況は問題ないのでしょうか?テレビをつければ「肉特集!」、「肉料理を食べまくる!」・・・・
肉肉しい番組や特集が目につきます。
街で流行っているお店は「ローストビーフ丼」「かつ丼」「ステーキ屋さん」「立ち食い焼肉」などなど・・
お肉の店が若い人を中心に大流行しています。
日本には宗教的なベジタリアンという思想があまり一般的ではないため、レストランにいってもベジの選択肢があるところの方が稀です。
徐々にお店も増えて、理解も増えて来ていますが、いまだに「ベジタリアン」というのは日本では極めて少数派です。
肉食はいいのか、悪いのか。
質を無視した日本の肉食文化。
では、肉は食べない方が良いのか?
複雑になるため動物愛護の観点はここでは省きますが、決してデメリットばかりではありません。
たとえば「糖質制限」を提唱している The Bulletproof Diet「シリコンバレー式 自分を変える 最強の食事」では、
グラスフェッドのお肉(牧草を食べて育ったオーガニックな肉)を食べると良いとされています。
「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」をマクロビオティックな観点で読むとどうなるか。
また、薬膳においても、肉は否定されてはいません。
骨つきの鶏肉は血流をあげる、ラム肉は体を温めるなど体に良い作用があるとされています。
重大な落とし穴。
それは肉の質と量。
しかし、肉なら何でもいいわけではなく
それは質の良い肉を選び、適切な量を食べた場合です。
決して、日本人がはまってしまっている
「肉を中心とした食生活」「安い肉を大量に食べまくる」ということではありません。
安い肉にはワケがある!
安い肉で果たして健康になれるのか。
どのような食べ物にも安いことには理由があるように
安い肉にはわけがあります。
デメリットを知ることは体の安全を守るためにも、地球のためにも大切なことです。
成長促進剤と抗生物質漬けのお肉たち
食肉用の家畜を育てる時に、すでにEUでは使用が禁止されているのが「成長促進剤」です。しかし、残念なことに日本ではまだ抗生物質入りのものが輸入肉中心に出回っています。
抗生物質入りの餌を食べた動物たちは、抗生物質漬けにされることで薬が効きにくくなる「耐性菌」の出現という新たな問題がでてきます。食べた私たちも、体内に耐性菌を取り込むことになってしまいます。
米国産や外国産のお肉にさらなる危険がひそむ
スーパーにいくと国産牛よりも安い値段で売られているのが「アメリカ産の牛肉」です。
かつては「BSE」の問題があって、かなり嫌悪されていた存在ですが、少しずつその意識も薄れつつあるように思います。
しかし、米国産の安い肉が抱える問題はそれだけではありません。
本来は餌とならないような、家畜、犬、猫、鳥などのさまざまな動物の死体を加工した餌を食べさせらているという話や、遺伝子組み換えの餌を与えらえているケース、また、「インジェクションビーフ」といわれる、あえて脂分を注入したお肉などの問題もあります。
また国内では禁止されているホルモン剤も使用許可されている国も多数あり、
特に記載がない場合は、ホルモン剤がうたれている可能性があるといえます。
アメリカ産、ブラジル産は特に危険性が高いとえいえるでしょう。
米国牛だとひどいものだと500~600倍ものホルモン剤が残留しているものもあります。
ホルモン剤を打たれた肉を食べ続けると、ホルモンバランスが乱れ、乳がんなどの病気の一因ともなります。ほかの国についても日本国内ではホルモン剤の検査や農薬、遺伝子組み換え餌の検査については非常にずさんであり、
ほとんど野放し状態といえますので、注意が必要です。
詳しくは過去の記事をご覧ください。
https://macrobiotic-daisuki.jp/niku-kiken-tenkabutsu-13312.html
スーパーに並ぶ「毒まみれの肉」の実態。知らないとコワイ除毒方法・対策。
米国肉は大変危険|あなたの寿命を縮める3つの事実
なぜ欧米はオーガニック愛好家が多いのか?日本人が肉中心のアメリカが辿った過去から学べることとは。
乳がんの原因について
国産の肉
国産の肉であっても安全とはいいきれません。特にあぶらのぎっしりのった霜降りなどの肉は不自然な環境で育てられ、
無理に太らせた動物の肉なのでストレスまみれ・病気同然の品質だといえます。
そのような肉をおいしいといって食べる日本人・・・
肉がわたしたちに与えるデメリットを知っておこう
肉を食べることによるデメリットとしては、次のようなことが挙げられます。特に低品質な肉であればあるほど、リスクは高くなります。
肉体に与える影響
・過度の肉食により、タンパク質および脂質が過剰になると、単純に太りやすくなる
・血管系への異常をもたらす
・悪玉菌を増やして腸内環境を乱す
・動物が食した農薬入りの牧草や遺伝子組み換え作物(コーンなど)餌の影響
・アンモニア、スカトール、インドールなどの有害物質を生成し、大腸がんになりやすくなる
・成長の過程で動物が摂取した、ホルモン剤、抗生物質、ダイオキシンなどの有害物質の影響
・血管系への異常をもたらす
・悪玉菌を増やして腸内環境を乱す
・動物が食した農薬入りの牧草や遺伝子組み換え作物(コーンなど)餌の影響
・アンモニア、スカトール、インドールなどの有害物質を生成し、大腸がんになりやすくなる
・成長の過程で動物が摂取した、ホルモン剤、抗生物質、ダイオキシンなどの有害物質の影響
他にもさまざまな、影響を与えることが分かっています。
肉を食べ過ぎた結果として、私たちは余計なものまで体に取り込んでしまっているという現実があるのです。
精神に与える影響
肉食の傾向があると、暴力的、攻撃的になりやすいと言われています。また、動物は屠殺されるときに恐怖を感じるため多くのアドレナリンが分泌されるといわれ、これが人体の精神面にも影響するとされています。
環境に与える影響
また日本人はヨーロッパなどと比べると環境への意識が低いといわれていますが肉食は環境に負担になっていることが明らかになっています。
過去40年間で消失した南米の熱帯雨林の40%(1750万ヘクタール)は牛肉に変わった。
(引用:Hope for animals)
1kgの肉を生産するのは、穀物1kgを必要とする。
私たちが肉食になるほど、環境が破壊されていくという現実があります。
さらに、思想的なベジタリアンの方の意見では、動物愛護の観点から動物は食べないという意見もでてくるでしょう。
非常に難しい問題であり、簡単に答えが出るものではないと思いますが、
もし食べるのであれば、心からありがたく感謝していただくことが大事なのではと思います。
動物も植物も同じ命であり、地球の恵みをいただくという点では同じです。
最適な食べるバランスは歯から考える
では、肉を全く食べないのが人体にとっては良いのか?ということについて、理にかなった基準に「歯の比率」があります。
現代の人間の歯並びを見た時に、次のバランスになっています。
臼歯 20本(62.5%) お米など雑穀類をすり潰す
門歯 8本(25%) 野菜などを噛み砕く
犬歯 4本(12.5%) 肉や魚などを切り裂いて噛み砕く
つまり、穀類が最も多いのが理想で、穀類:野菜:肉類=62.5:25:12.5
という比率で食べるのが消化能力からも望ましいということになります。
現代人は従来の理想である約2倍もの大量の肉を食べ過ぎている傾向にある。
現代人はこの比率が崩れていて、肉類を理想の2倍も食べてしまっているようです。消化能力を超えて食べるというのは、健康を害する元凶になりかねません。
さらには、アメリカ人のように狩猟民族ではなく、
農耕民族であった日本人は腸内細菌、DNAのレベルでも肉食向きではないのです。
日本における心臓病などの生活習慣病、ガンの増加の理由にはストレスも深く関係していて、必ずしも肉食だけが原因とは言い切れませんが、否定できない1つの大きな要因となっているでしょう。
(参考:シーエスブレインズ kenko-s.net/seikatushuukan-1.htm)
もっとお腹の声を聞いてあげて。
自分の消化機能にあった食事を選ぼう。
肉を食べるかどうか。
それは個人個人の選択であり、まったく食べない、少しだけ食べる、毎日食べる。
どんな食べ方が一番良いのか。
それはあなた自身が考えることだと思いますが、
これまでIN YOUでもお伝えしてきたように肉食が様々な問題が取り巻いているということは食べるうえで十分に意識してほしいと思います。
特にダイエットや糖質制限を目的として肉ばかり食べたり、
毎日必要以上の肉を食べることがあなたの体にとってどのような影響を及ぼしているか。
問いかけてみてください。
その影響は必ず体に少しずつ出ているはずですから。
本当に心地よい生活はどういう生活なのか。
欲望のままに、なんとなく食べてしまう習慣は見つめ直すこと。
口の中の味わいだけでなく、お腹にも心にも体にも美味しい食事。
病気になりにくい食べ方。ストレスを感じない食べ方。
自分の体にあった食べ方を見つけてみてください。
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