認知症と腸内環境の意外な接点とは?若いうちからでも早くない認知症を予防するための食事と方法
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認知症と腸内環境の意外な接点とは?30代からでも早くない認知症を予防するための食事と方法。
認知症予防とも関係あり?!最近よく聞く、腸脳相関とは?
腸脳相関という言葉は最近よく耳にするようになっていますが、ご存知でしょうか。
緊張するとお腹が痛くなるといった風に、腸と脳は深い繋がりがあり、腸は第二の脳とも呼ばれています。
腸を整える事によってお通じが良くなったという話は良く聞かれると思いますが、脳にも良い事が判明しています。
腸を整えるとは、腸内フローラを改善する事です。腸内フローラとは、腸の中で花畑のようにいろんな種類の腸内細菌が共存している様子を言います。
実は腸内フローラを整えることで認知症対策になることをご存知でしょうか?
IN YOU読者さんの中には「まだまだ若いから関係ない」と思っている方もいると思いますが、認知症になってからでは遅いのです。
30-40代などの比較的若いうちから意識するに越したことはありません。
腸内フローラを改善する事が、認知症の予防にもなるお話をしましょう。
厚生労働省が2015年に認知症の高齢者の現状を発表していますが、2012年で65歳以上の高齢者は約3079万人、
その7人に1人にあたる約462万人が認知症患者、また認知症でも健常者でもないと判断されているMCIの人は、約400万人となっています。
そしてこらからも認知症患者は増えていき、2025年には700万人を超えると予想されています。自
分は認知症にはならないと、思っておられる方はおられても、断言出来る方はおられないのではないでしょうか。
認知症とは認識や判断、記憶などに障害が出てしまうものですが、
脳血管性認知症以外の原因はどれもまだ研究段階です。
主なものは次のようなものになります。
認知症の種類
アルツハイマー型認知症
認知症の6割が、アルツハイマー型認知症だとされています。アミロイドβやタウたんぱくといった異常なたんぱく質が脳に発生して蓄積し、脳に老人斑を作ったり、神経細胞にダメージを与えたりする事で脳に委縮が起こります。レビー小体型認知症
脳にシヌクレインという情報を伝達するたんぱく質がレビー小体というたんぱく質に変化し蓄積する事で、脳の神経細胞が減っていき萎縮していきます。症状はアルツハイマー型と似ていますが、パーキンソン病に見られる幻視や歩行障害などが起こりやすくなります。前頭側頭型認知症(ピック病)
脳の前頭葉と側頭葉に異常なたんぱく質が蓄積し、萎縮が起こります。高次機能障害と似た症状で、非常識な行動を取ったり言葉の意味が理解できなかったりし、40代から60代の若い世代で多く見られます。脳血管性認知症
脳梗塞などの脳血管性疾患を患った後に起こる認知症です。脳梗塞などが起こった部分の血流が途絶えた事で、周りの神経細胞がダメージを受けた為に起こり、脳のどの場所で起こったかで、症状も異なってきます。またアルコールを多量に飲み続けると、アルコール依存症を引き起こすだけでなく、脳が萎縮しピック病や若年型認知症の原因にもなります。
その他、ビタミンB1欠乏症や甲状腺機能低下症、正常水頭症などは、病気を治療すれば認知症の症状も改善出来るものですが、年齢に関わらず起きるものです。
認知症に関係している、「腸内フローラ」とは
腸内フローラは、善玉菌2割、悪玉菌1割、その他の日和見菌7割がベストだとされています。善玉菌とは良く聞かれる乳酸菌やビフィズス菌などで、悪玉菌とは大腸菌やウェルシュ菌などになります。
一番多い日和見菌は、その時のお腹の状態で善玉にも悪玉にもなってしまう菌ですから、悪玉にならないようにしなければいけません。
便秘になると老廃物が溜まり、肌に吹き出物が出来たり、太ってしまったりする事はかなり以前から判明していたことですが、
最近の研究では、腸内フローラを整える事で、様々な病気が改善出来るのではないかと言われています。
自律神経の調節に関わっている
自律神経は、交感神経と副交感神経から成り立っており、自分の意思で調節出来ない呼吸や消化、代謝などを調節しています。ストレスなどで自律神経が乱れると、便秘や下痢を起こしたりしますが、便秘になる事で悪玉菌が増えその結果、さらに自律神経を乱してしまうとされています。
ホルモンの分泌に関わっている
腸内細菌はストレスに対して、コルチゾールなどの抗ストレスホルモンの分泌を調節しています。その他、精神を安定させるセロトニンは腸で作られていますが、脳のバリアである血液脳関門(BBB)を通過出来ません。しかし、セロトニンが作られる前駆物質の5-HTPが腸内でトリプトファンから作られBBBを通過し、脳内でセロトニンが作られます。
神経伝達物質を作っている
神経伝達物質であるγアミノ酪酸(GABA)が、腸内細菌で作られている事が判明しています。また、神経伝達に重要なポリアミンも腸内で産生されています。免疫システムに関わっている
体の免疫細胞の7割は腸の中にあると言われています。また、腸内細菌が作る短鎖脂肪酸の一つである酪酸が、アレルギーや炎症などを抑える免疫細胞を増やす事がわかっています。
腸内フローラと認知症に関わる研究結果
若いからまだまだ認知症とは無縁だと思っておられないでしょうか。若くても、認知症になってしまう可能性はあります。若年型認知症と言われるものは、65才までの人に認知症の症状が起こるものですが、働き盛りの男性に多くアルツハイマー型や、脳血管性認知症の割合が多くなります。
アルツハイマー型認知症の腸内細菌について
赤ちゃんの時はアクチノバクテリア門に属する腸内細菌が多く見られますが、60歳を超えるとバクテロイデテス門に属する細菌が多くなってきます。このバクテロイデテス門に属している腸内細菌が、アルツハイマー型認知症に多く見られたと報告があります。
バクテロイデテス門に属した腸内細菌の数と、アルツハイマー型認知症の原因の一つであるタウたんぱくやアミロイドβなどの量が関係している事も判明しました。
タウたんぱくなどは、前頭側頭型認知症でも原因の一つになる為、可能性として前頭側頭型認知症の患者でも同じ結果になるかもしれません。
また、アルツハイマー型認知症では腸内細菌の種類が少なく、多様性に欠けているとも報告されています。
出典:「腸内細菌とアルツハイマー病に関係があるってホント?」https://info.ninchisho.net/archives/28636
腸内細菌ビフィズス菌A1がアルツハイマーの発症や進行を抑える
アルツハイマー型認知症は、脳内に慢性的な炎症が起こっているとし、ビフィズス菌A1が脳内で発生した過剰な免疫反応や脳内の炎症を抑えて、認知機能を改善したと森永乳業が発表しています。出典:「ビフィズス菌A1がアルツハイマー型認知症の発症を抑える可能性を確認」www.morinagamilk.co.jp/release/newsentry-2802.html
また脳血管性認知症の原因は、生活習慣病であるケースは多々見られます。生活習慣病が腸内フローラを整える事で改善したり、予防出来たりする事は以前から知られている為、脳血管性認知症の予防の為に、腸内フローラを整える事は重要だと言えます。
腸内フローラを整えて、認知症を予防するためにはどうしたらいいのか。
腸内フローラを整える為には、悪玉菌を減らし善玉菌を増やす食生活が大切です。善玉菌を増やす為には、生きて腸まで届くプロバイオティクスを摂る事や、プロバイオティクスの餌になるプレバイオティクスを摂ると良いとされています。
ただ、生きて腸まで届くプロバイオティクスではなく死滅した乳酸菌やビフィズス菌でも、
プロバイオティクスの餌となる為、腸内フローラを整えるのに役立つ事もわかってきました。
プロバイオティクス:乳酸菌・ビフィズス菌・納豆菌など
プレバイオティクス:オリゴ糖・食物繊維
その他、発酵食品:味噌・塩こうじ・お酢・漬物など
認知症予防に、オススメの食事
その他短鎖脂肪酸が、善玉菌を増やし、悪玉菌が増えるのを抑えていると言われています。
短鎖脂肪酸は腸内細菌が発酵する事で作られ、その発酵には食物繊維が必要となります。
研究報告などから考えると、一種類だけの腸内細菌よりも、複数の善玉菌が摂れるようにした方が良いようです。
腸内細菌というと、ヨーグルトなどの乳製品が浮かぶかもしれません。でも乳製品にアレルギーがある方もおられるでしょう。
その場合は、アレルゲンフリーのサプリメントや納豆や漬物など日本古来の発酵食品も、腸内フローラを改善する為に良いものです。
また軽い運動も腸を動かし、腸の環境を整える手段の一つになります。
デスクワークが多い方なら、休憩時間には椅子から立ち上がり、体を捻ったり回したり、前屈・後屈などの運動でも効果があります。
認知症予防対策方法 まとめ
認知症は高齢の方が発病する場合が多いものの、若い世代の人間には関わりのない病気ではありません。働き盛りや子育て真っ最中に、発病する可能性もあるものなのです。
腸脳相関で腸とは第二の脳と書きましたが、腸が遺伝子を操作している可能性があるとされ、
もしかしたら腸は第二ではなく第一ではないか、腸が私たちの体を支配しているのではないかという研究の報告もあります。
腸内細菌については、まだマウスによる研究段階ですが、腸内フローラを整える事でそのリスクが下がるなら、
下げる努力はしてみても良いのではないでしょうか。
お腹を善玉菌で整えましょう。
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みなさんは腸内環境をととのえ、免疫力をたかめるために何をしていますか??
ヨーグルトを食べる、発酵食品を食べる、etc色々あると思いますが、残念なことにほとんどの乳酸菌は腸に、届く前に死滅してしまいます。さらに動物性の乳酸菌は賛否両論あります。しかも近年では植物性の乳酸菌のほうが効果があるのではないかとも言われています。
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