農薬企業と遺伝子組換え企業と製薬会社だけが喜ぶ慣行農法が果たして人間を幸せにするのか?これからのオーガニック農業に必要な都市型農法アーバンパーマカルチャーについて
オーガニックを極めると次第に「自分で作りたい」と感じるようになりませんか?
オーガニックやマクロビオティックに積極的に取り組んでいくと最終的に自家栽培した物を食したいという欲求を持つ人も多いと思います。
しかしながら仕事上自分が住んでいるところからは離れられず、食への追求と生活のしがらみとでがんじがらめになる事が多く、
都心部から山奥の山間部への移住となると、なかなかその一歩を踏み出せた人は少ないのではないでしょうか。
ベランダでの家庭菜園やキッチンの出窓でハーブを育てたり出来ても、
スペースを十分に持てないことに行き詰まりを感じるかもしれません。
前回の記事では、F1品種の雄性不稔について書きました。
雄性不稔F1品種でない野菜は一体どこへ消えた?在来種・固定種とF1品種の違い。食べ物から身体に引き継ぐカルマとは。
タネのことを説明するにはまだまだ何章も必要なのですが、その先のステップである、では健全なタネを手に入れてからの育て方はどんなやり方が好ましいのか。
これに関してもタネ然りとてもここでは語りきれないほどの情報量があります。
慣行農法の分別は分かりやすいですが、「オーガニックの野菜」といっても、
この中にも何通りもの分類があり、腐りやすい野菜の代表である質の悪い糞を混ぜ込んだ有機農法もあれば、良質な腐葉土だけを使う有機農法もあります。
無肥料、不耕起のやり方の自然農法もあれば、自然栽培という曖昧な言い方の農法もあります。
遺伝子組み換え作物を食べた糞尿を餌にしてもオーガニックと言えるのか・・
オーガニック認証の曖昧さ。危険性のある野菜がオーガニックとして並べられるシステム
今の有機JAS認定では、ほんの数年前まで農薬を使いまくっていた畑でも現段階で使っていなければ、残留農薬があろうと取得する事ができるし、
アメリカの狂牛病の牛の肥やしを空輸で運んできて、肥料として販売してしているところが最大手の中にはあり、その狂牛病の恐れのある糞尿など安全性の不確かな肥料を混ぜた畑から出来た野菜も、有機JAS認定を取得する事ができ、オーガニック野菜としてスーパーに平然と頓挫しています。
どんな農法を選択すればいいのか?
専門的にやってきた人間でもなかなか答えが出ないのが農の世界の面白いところでもあリます。
どんだけ理論的に否定されて、不可能だと言われ、誰もやろうとしなかったやり方であっても、
健康的で栄養価も高く土への負荷も低い、そんな結果さえ出れば、どんな破茶滅茶なやり方でも証明出来てしまう。
それが農の世界です。
よくわからないけど、いいもんできちゃった。
それが答えなのです。それでまかり通る世界だから面白いのです。
家庭菜園を始めるときに「農薬や肥料を使う」という選択肢
だからこそ、なおさら家庭菜園を始める方などは、慣行農法しかチョイスがないように感じやすいし、
無肥料、不耕起栽培を試しても、出来なかった。
農協が推進してるやり方じゃないと出来ないのかな?となってしまいます。
農法に関しては、何度も何度もトライアンドエラーで繰り返すしかありませんが、それぞれの農法を組み合わせるやり方もあります。
日本ではまだまだ主流じゃないやり方で、「農法」という物の枠を超えています。
名前こそ少しは普及してきたものの、まだまだ実態を理解している人は少ないように思います。
農のある暮らしを始める糸口として、
最適なものだと思う理由が、究極まで無駄を省いた合理的な農法だからです。
都市型の栽培方法が、この数年で目まぐるしい変化を遂げています。
従来の農法よりも圧倒的にはじめやすく、管理も収穫も驚くほど都市型の暮らしに特化していて、その文化が進んでいる都市の食の豊かさには驚きと羨ましさを覚えます。
新しいオーガニックの形。都市型パーマカルチャー
名前は耳にしたことがあるパーマカルチャーとはそもそも何なのでしょうか。
パーマカルチャーとは、エコロジカルデザイン・環境デザイン分野の用語であり、自然のエコシステムを参考にし、持続可能な建築や自己維持型の農業システムを取り入れ、社会や暮らしを変化させる総合的なデザイン科学概念。
定義
パーマカルチャー(Permaculture)という言葉は1970年代にオーストラリア南部のタスマニア島で暮らしていたデビッド・ホルムグレン[1]とビル・モリソンが作った造語である。ふたりによれば最初その言葉はパーマネント(permanent)とアグリカルチャー(agriculture)を組み合わせ「永続する農業」という意味が込められていた。パーマカルチャーを初めて世に問うふたりの唯一の共著『パーマカルチャー・ワン』(1978年)によれば、「動物や多年生の植物、および自家更新する植物を人間が利用する目的で組みあわせたシステムであり、それは常に進化する」と定義されていた。
アーバンパーマカルチャー
パーマカルチャーの派生に、アーバンパーマカルチャーというものがあります。これは都市に住む人たちにも取り入れやすい屋上庭園や垂直農場など、都市型の栽培に特化したスタイルです。都市に住んでいて田畑や大きな庭がなくても、新鮮な野菜の栽培はどんどんやりやすくなってきています。
地方での農と都市部での農の違い
地方で在来種の物を育てていても、近くの畑で栽培されている他の種との交配はなかなか避ける事ができません。
在来種であってもすぐに違う品種へと変わっていってしまうのですが、一方都会では近い種の花粉自体が少ないので、
在来種のまま栽培をし、種を収穫していくにはむしろ都心部の方が栽培に向いているそうです。
空気中に舞う様々な物質への対策は必須ですが「農は田舎暮らしならできること」ではなく、在来種の栽培に関して言えば「都会で行う農」の方が向いています。
人間が金の亡者に食い物にされているだけの従来の農法の問題
これまでのタネと農法の関係性というのは、異様に強い抗体を持った病気になりにくいタネに、さらにワクチンや栄養剤をバンバン与えて太らせるような農法だったのですが、「安定した収穫」という物を追ったが故に、薬漬けで不健康な遺伝子を弄くり回した挙句に出来た野菜になってしまいました。
これでは土も汚れ、人間の体も汚染され、農薬製造所と遺伝子組換え研究所と製薬会社だけが喜び、大儲けする仕組みでしかありません。
実際、この三社は実は同じグループによって運営されています。
要するに、人間側が金の亡者からの食い物にされているわけです。
では、どうすればいいの?
収穫量を効率的にあげるのではなく永続的にできる方法がある
健全なタネと合理的な農法
ではそうならないために、一人一人ができることはなんでしょうか?
健全なタネというのは、前述の、前回の記事に書いた通り、F1ではない固定種・在来種のタネのことです。
理想的には、そのようなタネ(固定種の野菜の種)を用い、各々の家庭で自家栽培をし、九割を食べ、一割のタネを採取する。
それを毎年繰り返せば、その行動は遺伝子組換作物を増やし続けるモンサントなどの大企業に十分対抗できる力を持つはずです。
今後国の規制として、自家採種が禁止されるのでは?と言われるようになりましたが、現段階でできることはたくさんあります。
具体的な有効策として、シードバンクとアーバンパーマカルチャーの組み合わせが最も有力だと思います。
実際に興味がある方は、以下の記事もどうぞ。
家庭菜園では海外でも一般的になりつつありますが、下記の記事も参考になさってください。
海外の大都市では既に始まっている「食料自給」の動き。どんな狭いスペースでもできる菜園作りのすすめ。崩壊の一途をたどる現代の「食システム」から脱出しよう。
本当の合理性というのは、刹那的に収量が上がるやり方ではなく、永続的に続けられる仕組みであると信じています。
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本来の野菜の美味しさが味わえる。固定種のみで作る、完全無農薬・無肥料・固定種のお野菜を、一人暮らし&ファミリーセットで販売今すぐここをクリック!この野菜を作っている生産者さんは、日本の国内農業や食の在り方について問題意識を持つようになったのがきっかけで、
現在は自然農法家として、八ヶ岳の豊かな自然に囲まれながら固定種に絞った野菜を生産しています。
*有機肥料は、現状では遺伝子組換え飼料や抗生物質・ホルモン剤漬けで育った家畜の糞尿や、
遺伝子組換え作物(油粕)、農薬を資材を原料としている場合が多いのです。
このお野菜は、全て
・無農薬・無肥料の自然農法で栽培
・慣行農法や有機農法で使われている農薬
・化学肥料・有機肥料に含まれる可能性のある有害物質
・遺伝子組み換え由来の原料
は一切使用しておらず、本当の意味で安全・安心の野菜です。
肥料で野菜を大きくするのではなく、畑の自然や野菜自体の生命力を最大限に生かして栽培しています。
有機(オーガニック)野菜は有機農法で作られていますが、自然農法と有機農法の最も大きな違いは、有機肥料を使うかどうかです。
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