寝たきりの原因1位脳梗塞、クモ膜下出血、脳内出血などの脳血管疾患が起こる前に今できること
現代病といえば真っ先に「がん」を思いつく人も多いかもしれませんが、
それよりもさらに見逃せない疾患があります。
それは脳梗塞などの原因になる血管疾患です。
脳血管疾患は、死因の3位になっております。
また、生活習慣病の延長で脳の血管が詰まったり、裂けたりすることが突如発生することで、一気に生死の境目に立たされてしまう疾患でもあります。
生死は時間との戦いになり、例え生還したとしても後遺症が残ることが多いのです。
そんな私たちの身近にも突然起きる可能性が高い脳血管疾患についてお伝えいたします。
寝たきり1位
脳血管疾患
健康寿命を妨げている疾患でもある
CROSSWELL
寝たきりになる原因の第1位は「脳血管疾患」(主に脳卒中)で約39%と圧倒的な割合を占め、高齢によるものや骨折・転倒などの他の原因を大きく上回ります。
これにより、日本は長寿国であると同時に寝たきりが非常に多いことから、健康寿命が短くなっている要因でもあります。
脳血管疾患のような血管障害により引き起こされる疾患は、肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病によって進行したものが多く、日頃から自分の体を意識した生活習慣に気をつけることが予防のポイントになります。
脳卒中の分類
:聖マリアンナ医科大学 東横病院脳卒中センター脳内出血
日本成人病予防協会脳の出血は、ストレス、排便時、動いているときに起きやすいことが特徴です。
被殻出血(約40%)
出血が被殻だけなら症状は軽く済むことがあります。それ以上に出血してしまうと出血側と反対側の顔面を含む片麻痺と感覚障害が現れます。左側に出血が起きると、脳の「言語野」と呼ばれる言葉を話すことに関係する脳の部位に障害が起きて、失語症などの言語障害が現れます。
右側に出血が起きると、思っていても体を動かせない「失行」と視覚、聴覚、触覚に異常がみられないのに、対象を認識できない「失認」が起こります。
しかし脳出血による死亡率は高くありません。
発作時の症状は、頭痛がして意識が薄れることが多いようです。
また、まっすぐ向いてもらうと、眼球が出血している側に向きだす共同偏視が起きるのが特徴です。
視床出血(約35%)
出血が視床だけの場合は痺れを感じる程度ですが、それ以上に出血してしまうと出血側と反対側の顔面を含む片麻痺と感覚障害が現れ、特に感覚障害が強く痛みを強く感じやすいです。また、脳室と呼ばれる脳の中に生まれつきできる空洞があり、そこに近いため出血が脳室内に入ってしまって脳を圧迫する、危険度の高い脳内出血です。
また、まっすぐ向いてもらうと、眼球が内側下方向へ向きだす共同偏視が起きるのが特徴です。
大脳皮質下出血(約10%)
脳みその表面の部分で起きる脳出血で、脳の部位によって司っている機能が違うため、症状は出血する部位に応じて違います。
◆前頭葉
話すことに関係する脳部位があるところです。そこで出血が起きると出血と反対側の片麻痺と他人の話すことは理解できるけど、自分の思っていることを言語に表現できない運動性失語症が現れます。
◆頭頂葉
視覚に関係する脳部位があるところです。そこで出血が起きると出血と反対側の感覚麻痺と視野障害が起こります。
◆側頭葉
言葉を理解したり、感情を感じる脳部位があるところです。そこで出血が起きると他人の話すことは理解できないけど、自分が話すことはできる感覚失語症や視野障害が起こります。
◆後頭葉
視覚連合野と呼ばれる現在と過去の視覚体験を関連づけして認識する脳部位があります。ここで出血が起きると、出血下側とは逆側に視界が欠け始めます。
他の脳内出血に比べて症状が軽く、予後も良好なケースが多いです。
小脳出血(約5%)
突然の回転性のめまいや歩行障害が現れます。頭痛や悪心、嘔吐、呂律が回らないもよく起こりますが、片麻痺は起こりません。
脳幹出血(約5%)
突然の頭痛、めまい、痺れ、言語障害などが現れます。脳幹部は、呼吸を管理している部位なので、ここから大量に出血すると呼吸が止まり、発作数分後には意識がなくなり、死に至ることもあります。
最も危険度が高く、助かっても後遺症が強く残ってしまうことが多い脳内出血です。
クモ膜下出血
出展:日本成人病予防協会クモ膜下出血の典型的な症状は、突然バットで殴られたような頭痛、生まれて初めて経験する頭痛と嘔吐が現れます。
それらは、数日間持続的に起こります。
出血がひどくなると、片麻痺、失語症になり、しだいに意識を失います。
また、脳の動脈瘤の破裂で起きた場合は、場所によって症状が変わり片方の目が失明、視力障害が起きることがあります。
動脈瘤が一番できやすいのが1本の血管が、2本に枝分かれして血流が分れるような場所にできやすいです。
脳のMRI、CT検査で動脈瘤を未然に見つけることができれば、クリップやコイルで塞ぎます。
毎日新聞社
脳梗塞
脳を守ろうプロジェクト脳梗塞は、安静にしているときに起きやすいのが特徴的で、寝ている間に起きてしまうこともあります。
アテローム血栓性脳梗塞
脳の血管の内側に脂肪がたまってできた動脈硬化(アテローム硬化)によって血管が狭くなったり、血のかたまりが流れてきて動脈硬化に引っかかることで、血栓になって塞ぐことで起きます。ラクナ梗塞
太い血管から枝分かれした細い脳の血管に、血液のかたまりが挟まって血管を塞いだり、動脈硬化で血管の内側が膨れて塞いだりして起きる小さな脳梗塞です。ラクナ梗塞は、小さな範囲のため起こっても気づかないこともあります。
意識障害が起きることも少なく、片麻痺やしびれる感覚障害が起きます。
心原性脳梗塞
これは、心臓でできた血のかたまりが何かの拍子で心臓の血管から剥がれて数分後に、それが脳まで行って血管を塞ぐことで起きます。心臓の拍動の乱れが生じている不整脈を持っている方がなりやすい脳梗塞です。
3〜5日で意識障害も強くなり、脳がむくみ始める脳浮腫が現れるとさらに状態が悪くなります。
失語症や失認が起きます。
脳梗塞は時間との戦い
NO!梗塞.net-脳梗塞ネット発症してから4.5時間以内に救急車で病院に運ばれないと、脳の後遺症がほぼ確実になり、それ以上になると植物状態になる可能性もあります。
その時間内に救急で運ばれれば、血液検査、脳のMRI・CT検査をして血のかたまりを溶かす薬の投与が可能であれば、最低でも1時間以内投与することができます。
ただ、あまりに時間が経過している場合や、薬を打っても回復しない場合、脳のMRI・CT検査から判断してカテーテルによる血管拡張手術になる場合もあります。
救急車を呼ぶサイン
日本脳卒中協会一過性脳虚血発作(TIA)
出展:MEDICAL NOTE脳梗塞の前兆で一時的に症状が起きますが、24時間以内に症状が改善する状態です。
図のような症状が出た時、また周りがおかしいと感じた時にはすぐに病院を受診しましょう。
アットホーム介護
私からできる提言:家庭でできる脳卒中対策
持病を改善させる
生活習慣病に診断されている方、または予備軍と言われている方は、まっさきに生活改善を優先しましょう。
食事療法と運動療法を積極的に行うようにして、
改善させることが重要です。
血液をサラサラにするためにできること
脳の出血・血のかたまりができるのを防ぐためには、血液がサラサラな状態でないといけません。食生活を改善
□精製された糖質(白米・小麦・砂糖など)を摂りすぎない
□ストレスをためこまない
□睡眠をとる
□マーガリン・ショートニングのような悪い油を摂らない
□水分を取る習慣をつける
□お菓子の食べ過ぎ・ジャンクフードによる塩分の取りすぎ
□酢を生活に取り入れる
□カフェインを減らす
□揚げ物や炒め物を減らす
□ジュース以外の水分をとる
□熱い風呂と寒い場所への行き来など温度差に気を付ける。
□深く呼吸をする時間を作る
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血液をサラサラにする代表的な食べ物一例
トマト
生魚やこざかな
ねばねばするもの
トコロテン
もずく
めかぶ
トロロこんぶ
豆腐
味噌
蕎麦
青汁
豆乳ヨーグルト
血液をサラサラにするためにしてはならないこと
糖質が血液中にあるとインスリンが過剰分泌されて、その反動で血管が傷つきやすくなります。糖質の摂取を防ぐにこしたことはありません。
また、糖尿病で血液中に糖質が残っている状態も血液をドロドロにして血のかたまりができやすくするだけでなく、血管をもろくします。
マーガリン・ショートニングのようなトランス脂肪酸や酸化が進んだ油に含まれる過酸化脂質は、血のかたまりができやすく、血管の柔軟性を失い切れやすくなります。
塩分が多いと血液の量が増えて全身に血液を送る時に血管に圧が強くかかるようになるため高血圧になり、血管が切れやすくなります。
また、水分が少なすぎる場合や呼吸が不十分で血液に酸素が十分に含まれていないことでも血液がドロドロになってしまいます。
血管を若くする一酸化窒素(NO)
カルピスノーベル医学・生理学賞にもなりました血管を若返らせる物質一酸化窒素(NO)が発見されました。
一酸化窒素は、誰の血管の中にも存在する物質で、量を増すことができれば血管が柔らかくなり、動脈硬化を起こしにくくなるものです。
一酸化窒素は、動脈の最も内側の細胞から分泌されることで筋肉細胞に働いて、筋肉細胞が大きく広がることで血管が柔らかくなります。
体を動かす運動すると多くの酸素が必要となり、血流が増えて血管内部への刺激となり一酸化窒素が発生するようになります。
他にも60℃の低温サウナに15分入る、お風呂の温度を40~41℃にして約10分間肩までしっかりと浸かることで、深部体温がおよそ1℃上昇し、血流量が増加して一酸化窒素の分泌効果を引き出すことができます。
さらに、一酸化窒素で血管が若返ることで、高血圧の予防、無駄な塩分の尿中排泄も促されます。
夏冬の注意
脱水症状も危険
夏の暑さによる脱水や冬の乾燥による隠れ脱水は、水分が失われた分血液がドロドロになりやすく、血液が固まる原因になります。また、冬はお風呂場での寒暖差によって血圧が急に変動することで、出血、血のかたまりが移動することがありますので注意が必要です。
まとめ
中山式がんと違って脳血管疾患は、発症すれば直ちに命の危機に立たされてしまう疾患です。
また、これらの疾患の原因は、生活習慣病がほとんどです。
起こる前からしっかりと対策をして生活習慣病を改善させることをしなかったことで起きてしまう疾患のため、発症をすれば手術や薬を服薬しながら生活していくことを避けることはできなくなります。
今からでも遅くないので、まずはできることから改善していくようにしましょう。
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