オーガニックな食事を摂取すべき大きな理由|「腸内細菌叢」って何?人間の健康への重要性を知って食生活を変える方法
近年、世界中で「食の重要性」について叫ばれて久しく、
世の中には健康にいいとされる食品、いわゆる健康食品があふれています。
日本の消費者のオーガニックに関する意識は海外と比較してまだまだ低いものの、
「消費者の食に関する意識」というのは高くなっているように感じます。
ところで、私たちはなぜ食べる物に意識を向け、
健康によい食品を食べる必要があるのか、あなたはご存知ですか?
「人間の身体は食べたもので構成されているから」
これも答えの一つですが、私はこの答えよりも本質的な答えがあると思います。
腸内細菌叢は、あなたが思うより、
ヒトへの影響力が大きい
食事が大事なことはみなさんご存知だと思いますが、
意外と知られていない腸内細菌叢の重要性について、
今回は触れていきたいと思います。
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そもそも腸内細菌叢とは?
ヒトの腸管内には約1000種、数十兆個の多種多様な微生物が共生しています。
そしてその多種多様な微生物コミュニティは腸内フローラ、
正式には腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)と呼ばれています。
腸内細菌叢の構成バランスは加齢や生活習慣によって変化し、
その変化はヒトの健康に大きな影響を与えます。
腸内細菌叢とヒトの心身の健康との知られざる関連性
近年では、腸内細菌叢に関する研究が盛んに行われ、
腸内細菌叢に関する論文もかなりの数が取り上げられています。
中でも、「腸内細菌叢の構成バランスが崩壊すること*」と「病気の発症」、
「免疫疾患の発症」、「精神疾患の発症」が
密接に関わっていることが多数の論文で報告されており、話題を呼んでいます。
例えば、「腸内細菌叢の構成バランスの崩壊」は、
「肥満、肝臓・大腸ガン、炎症性腸疾患など」と関係していることが明らかになっています。
*腸内細菌叢の構成バランスの崩壊 = 生息している腸内細菌の種類が変化してしまうこと。
具体的には、善玉菌・日和見菌・悪玉菌の生息割合が変化すること。
つまり、逆に言うと、腸内細菌叢の構成バランスを整え、
維持することがこれらの疾患の発症を予防しうる、ということがわかります。
それでは、腸内細菌叢の構成バランスはどのような方法で維持できるのでしょうか?
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腸内細菌叢の構成バランスを決めているものは、何か?
では、腸内細菌叢の構成バランスを決めている要因は何なのでしょうか?
それは、あなたが何を食べているのかに依存します。
多種多様な腸内細菌たちは、
それぞれ異なる生理学的特性(生息環境に対する好み)を持っています。
その好みについて見ていきましょう。
各腸内細菌種の異なる好みについて
いきなりですが、ヒトは各個人によって、
好きな環境(エアコンの設定温度や湿度など)、好きな食べ物が異なりますよね。
それと同様にして、微生物も各細菌種によって異なる環境・食べ物の好みを持っています。
そして、ヒトは簡単に自分の好きな環境や食べ物にありつけることができますが、
微生物はそういう訳にはいきません。
微生物は好みのエサがあり、
好きな環境(pH、温度、住処など)が整っているところにのみ、住みつき、増殖するのです。
ですので、善玉菌を腸内に維持したいのであれば、
私たちは善玉菌が喜ぶ食事をとり、腸内環境を整えてあげなければなりません。
このように言い換えることもできます。
「あなたは自分の腸内で細菌叢を育てており、
どのような細菌が住みつくかは、あなたが食べる物で決まっている」
善玉菌にとって良い食事
それでは、善玉菌にとっていい食事、
善玉菌が腸内に住みつく食事とはどんなものでしょうか?
それはずばり、食物繊維、ミネラルが豊富な食事です!
例えば、腸内細菌はヒトが分解することのできない食物繊維を分解し、
酢酸やプロピオン酸といった短鎖脂肪酸を生産します。
短鎖脂肪酸によりヒトの腸管上皮細胞がいい状態に保たれ、
また、腸内が酸性状態になります。
善玉菌と呼ばれる乳酸菌やビフィズス菌は酸性状態を好むため、
結果として食物繊維は善玉菌の好みの生息環境を整えます。
こうして食物繊維はヒトの健康に寄与することが知られています。
さらに、食物繊維が豊富に含まれている食事を摂取すると、
便の量がかさ増しされ、大腸の粘膜癖を刺激して排便を促してくれます。
この他にも、食物繊維はコレステロールやブドウ糖などの吸収を抑え、
生活習慣病の予防に役立つなどの機能も持っています。
食物繊維の効用がわかったところで、
食物繊維が豊富に含まれる食材を見ていきましょう。
食物繊維が豊富に含まれる食材一覧
〜食物繊維含有量 (g/可食部100g)〜
きくらげ(乾) 57.4
ひじき(乾) 43.3
干し椎茸 41
焼きのり(乾) 36
わかめ(乾) 32.7
昆布(乾) 27.1
切り干し大根 20.7
いんげん豆(乾) 19.3
あずき(乾) 17.8
大豆(乾) 17.1
干し柿 14
ライ麦粉 12.9
ごま(いり) 12.6
干しいちじく 10.9
オートミール 9.4
グリーンピース 7.7
干しプルーン 7.2
くり(ゆで) 6.6
モロヘイヤ 5.9
ひきわり納豆 5.9
ごぼう 5.7
アボカド 5.3
そば(干し) 3.7
本しめじ 3.3
かぼちゃ 2.8
ほうれんそう 2.8
にんじん 2.7
青ピーマン 2.3
参考:大塚製薬
微生物は重要な役割を担っている
腸内で良い働きをする微生物、
善玉菌を大事に育てることは、ヒトの健康にとって大切です。
同じようにして、土壌内で良い働きをする微生物を育てることも、
植物、野菜の健康にとって大切なのではないかと私は思います。
化学肥料や農薬を大量に使って植物を育てることは、
土壌内の良い微生物を減らし、土壌の健康を損なってしまいかねません。
微生物は普段脚光を浴びることはありませんが、
裏方でヒトや土壌の健康を維持することに役立っています。
腸内細菌にとって優しい食生活を取り入れよう!
甘いもの、ジャンクフードなど、野菜摂取の少ない食生活を送っていませんか?
ストレスがたまるとついつい手を伸ばしてしまいがちですが、
そういうときこそ、自分の健康、つまり腸内細菌にとって良い食生活をしましょう!
全粒粉を使ったパン、精製されていない砂糖など、
ミネラルや食物繊維を含んだ食材、そして野菜を意識的に取り入れた食生活を心がけたいですね。
腸内細菌はあなたの食べる物によって、味方にも敵にもなり得ます。
あなたも、オーガニックな暮らし、食物繊維が豊富な食生活を始めて、
土壌でも腸内でも良い働きをする微生物を育て、
健康だけでなく環境も良い状態に維持していきましょう!
食物繊維がたっぷり入ったご飯を食べよう
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