高級茶葉より、普通の茶葉の方が良い!?インフルエンザ × 緑茶の関係。 本当にインフルエンザ対策に良い茶葉とうがいの仕方をお伝えします。
予防接種以外に対策はあるのか?近年、注目される「インフルエンザ×緑茶」効果とは
インフルエンザ流行シーズンに突入すると、様々な特集で予防対策が取り上げられ、とくに数年前から注目を集めている、「インフルエンザには緑茶でうがいが良い」という話題。
おそらく知らない方はいないかと。情報が溢れると、本当に効果的な方法を選ぶのも難しいでところですよね。
やっぱり、高級な美味しい茶葉のほうが予防対策には良いの?
どのタイミングでうがいをすれば良いの?うがいより、飲んだほうが良いの??どんなお茶の淹れ方が良いの?
一体どの方法が予防の観点からは良いのだろう……多くの方が抱えている疑問かと思います。
溢れるインフルエンザ対策×緑茶うがい、東洋医学的アプローチと組み合わせて今回はお伝えしたいと思います。
インフルエンザワクチンは、完全な予防対策ではない
Q.19: ワクチンの効果、有効性について教えてください。
「インフルエンザにかかる時は、インフルエンザウイルスが口や鼻あるいは眼の粘膜から体の中に入ってくることから始まります。
体の中に入ったウイルスは次に細胞に侵入して増殖します。この状態を「感染」といいますが、ワクチンはこれを完全に抑える働きはありません。
ウイルスが増えると、数日の潜伏期間を経て、発熱やのどの痛み等のインフルエンザの症状が出現します。
この状態を「発病」といいます。インフルエンザワクチンには、この「発病」を抑える効果が一定程度認められていますが、麻しんや風しんワクチンで認められているような高い発病予防効果を期待することはできません。
発病後、多くの方は1週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症等の重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方や死亡される方もいます。これをインフルエンザの「重症化」といいます。特に基礎疾患のある方や高齢の方では重症化する可能性が高いと考えられています。インフルエンザワクチンの最も大きな効果は、「重症化」を予防することです。」
(引用:インフルエンザQ&A 厚生労働省 2018.1掲載文)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
つまり、インフルエンザワクチンを接種すれば、インフルエンザに絶対にかからない、というものではないけれど、
ある程度の発病を阻止する効果があり、たとえかかっても症状が重くなることを阻止する効果がある
ということです。国としてこれだけ予防接種を取り組む理由のひとつは、集団感染を含む国としてのリスク対策も入リます。しかし、当たり前のことながら、この効果も100%ではないですよね。
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¥ 16,205 (税抜)インフルエンザ発症前にタミフルを飲んだ経験
当時、私は重度の心臓病を患い長期の闘病、入院中でした。
私がお世話になっていた心臓疾患をメインとする循環器科では、冬の寒い時期は、心臓疾患の患者数は増え、病棟もほぼ満室、満員状態。
しかし、こんな病棟飽和状態にも関わらず、このシーズンは感染症によるトラブルも増加してしまうから厄介。
私の病院も例外ではなく、インフルエンザ、ノロウイルスが大流行しました。
感染するともちろん患者が一番辛いし、治療する側のナースや医師も大変です。
しかし、並行して大変なのは、インフルエンザやノロウイルスを発症した患者を隔離しなければいけないことなんです。
隔離するということは、部屋がまた余分に必要になります。もちろん、ノロウイルスの場合は、発症患者はトイレも別。
そんな警戒態勢のなか、ついに私の病室でもインフルエンザを発症した患者が……
もちろん、発症した患者は隔離病棟へ移動しましたが、待っていたのは同室だった私含む患者すべてにタミフルの服用指示でした。
インフルエンザを発症した際に使用する薬「タミフル」「リレンザ」などは、高齢者、心臓や肺の慢性疾患、腎機能障害など特定の対象者においては、予防目的で使うことも認められています。ここでは同室という密閉空間ですが、通常だと家族がインフルエンザを発症した場合には、48時間以内(理想は36時間以内)に、薬を使用すれば予防効果が期待できるとされているんです。
症状にもよりますが、当時の私はおそらくインフルエンザに感染したらかなりの危険な状態になったことは間違いありません。
ここ数年、インフルエンザに感染していなかったし、私はインフルエンザにはかからない体質だ!と、根拠はないけれど変な自信があったので、飲むことにとても抵抗がありましたが、医師の強い勧めもあり服用しました。
結果、私はインフルエンザにもノロウイルスにもかかりませんでした。でも、服用したからかからなかったのかは未だにわかりません。
服用しなくてもかからなかったかもしれないし、こればかりは証明することは難しいですよね。
私の場合は、タミフル服用とかなりの例外ですが、インフルエンザワクチンの接種を呼びかけるのは、高齢者や乳幼児は重症化に繋がり易く死亡リスクが高いことなどが挙げられます。
でも、最終的には本人の意思です。ワクチンを接種してもインフルエンザにかかるときはかかる。かからないときは、かからない。
国内の研究によれば、65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者については34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています。
ワクチンを接種しなかった人の発病率(リスク)を基準とした場合、接種した人の発病率(リスク)が、「相対的に」60%減少しています。すなわち、ワクチンを接種せず発病した方のうち60%(上記の例では30人のうち18人)は、ワクチンを接種していれば発病を防ぐことができた、ということになります。
現行のインフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに絶対にかからない、というものではありません。しかし、インフルエンザの発病を予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果があるとされています。
※1平成11年度 厚生労働科学研究費補助金 新興・再興感染症研究事業「インフルエンザワクチンの効果に関する研究(主任研究者:神谷齊(国立療養所三重病院))」※2平成28年度 厚生労働行政推進調査事業費補助金(新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業「ワクチンの有効性・安全性評価とVPD(vaccine preventable diseases)対策への適用に関する分析疫学研究(研究代表者:廣田良夫(保健医療経営大学))」
(引用:インフルエンザQ&A 厚生労働省 2018.1掲載文)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
どうして緑茶でうがいが良いの?カテキンの抗ウイルス作用とは
当時の状況からは、残念ながら薬やワクチンに頼らざるを得ない状況でした。しかし、大きな病気を何度も経験して感じたことは、自分の普段の生活や行動で未然に防ぐこと、予防するこはできないのか?ということでした。この考えは、東洋医学の病気にならない身体作り、未病・予防の精神、統合医療や薬膳を学んできたきっかけでもあります。
疾患には先天性のものもあり、一概には言えません。
しかし、感染症など流行性のもので対策が功を記すものは最大限に取り入れたい!
結果として、自分自身が少しでも楽しく過ごせる時間が増えればハッピーですよね。
回復してきた今ではワクチンを接種していません。そして、今現在まで感染はしていません。
そんな私が取り入れているインフルエンザ対策です。
その中でも、今回はインフルエンザと緑茶の関係性です。
一般的に私たちが緑茶と言っているものは、ツバキ科の常緑樹の茶葉のことです。
この茶葉には、カフェイン、タンニン、ビタミンC、フラボノイド、テアニンなど様々な成分が含まれています。
その中でも、近年インフルエンザ対策に良いと言われる理由は、ポリフェノールの一種である、カテキンとストリクチニンがインフルエンザ予防に効果があると言われているからです。
カテキンは、みなさんご存知のお通り、紅茶やウーロン茶などあらゆる茶葉に含まれていますが、他の茶葉に比べ緑茶にはこのカテキンが特に多く含まれているんです。
では実際、インフルエンザ予防に効果があるとはどういったことなんでしょうか。
(出典:日本カテキン学会)
http://www.catechin-society.com/iroha.html
緑茶が持つ、インフルエンザ予防に嬉しい成分
どの型のウイルスでも感染予防ができる、カテキンがもつ抗ウイルス作用!
ウイルスは、細菌と違い自分で増殖するのではなく、特定の細胞に取りつき、その細胞の中で増殖するものです。
そんなウイルスが鼻やのどに入り、細胞に取り付いて起こる現象がウイルス感染と呼ばれるものです。
ウイルスは細胞に取り付くためのスパイクと呼ばれる突起を持っていて、このスパイクのジョイント(繋げる)部分で細胞の壁に取り付きます。
実はスパイクにはウイルスによってそれぞれ固有のマークがついていて、一般的にワクチン接種による予防というのは、体の中にウイルスの抗体を作り、その抗体がスパイクのマークをガチッととらえて細胞に取りつき防ぐものです。
そのため、インフルエンザではマークの種類の違うインフルエンザウイルスが複数あるため、ワクチンで作られた抗体とマークの合わないインフルエンザウイルスの感染を防ぐことができません。なので、毎年ワクチンが作られるんです。
http://www.catechin-society.com/effect_02.html
一方、茶カテキンはウイルスのマークの違いに関わらず効果を発揮することが可能なんです。
つまり、スパイクのジョイント部分をふさぎ、ウイルスと細胞を結合できなくし、感染力を奪うことができるため、どの型のウイルスでも感染を予防できるんです!
(出典:出典:「奇跡のカテキン」島村忠勝(PHP研究所))
インフルエンザウイルス増殖を阻害するストリクチニン
これまで、緑茶に含まれるカテキン類は、インフルエンザウイルスを不活化することが知られていましたが、カテキン以外の緑茶成分の抗ウイルス作用に関しては、ほとんど報告されていませんでした。しかし、近年の研究で、ストリクチニン(strictinin)にインフルエンザウイルスの増殖阻害作用があることがわかってきました。
”≪ 研究内容 ≫
種々のウイルス液とストリクチニンを混合し、これを実験用の培養細胞に感染させました。この細胞を一定時間培養し、インフルエンザウイルスに感染した細胞を数えました。ストリクチニンを混合していないウイルス液を細胞に添加した場合の感染細胞数を100%として、感染細胞数がどれくらい減少するかを調べました。
≪ 研究結果 ≫
試験の結果、ポリフェノールのひとつであるストリクチニンに、A型インフルエンザウイルスの増殖阻害作用があることを見出しました。
ストリクチニンの抗ウイルス作用のメカニズムを検証した結果、ウイルスの膜融合過程を阻害することが明らかになったことから、同じメカニズムで感染するB型インフルエンザウイルス、ヒトパラインフルエンザウイルスに対する抗ウイルス作用を検証いたしました。
その結果、これらに対しても抗ウイルス作用を示したことから、膜融合活性を利用して感染する他のウイルスにも同様の効果が期待されます。”
(引用:静岡県立大学薬学部の鈴木隆教授との共同研究)
インフルエンザ予防に緑茶を大量に飲めば良い?良い摂取方法って?
お茶うがいがインフルエンザ対策にある一定の期待ができることは研究結果から出ています。効果をより期待するならお茶をこまめに飲む、水分摂取が良いとされています。
なぜなら、インフルエンザウイルスは、ウイルスは感染して粘膜に接触してから数十分以内に完成するとも言われているからです。
ですので、ウイルスに接触してすぐのみはとても有効なんですが、時間が経ってしまうと効果も激減。
でも、どのタイミングでウイルスが付着したかなんて、わからないですよね……
胃に入ってしまえば感染は生じないので、お茶で喉を洗い流してウイルスを飲み込むイメージです。
水筒やペットボトルにお茶を持参して、20分おきくらいに少量づつ飲むと有効です。
しかし、接客業など仕事上、水分をこまめに取れないケースもありますよね。
大量摂取は要注意!体の熱を冷ます作用で冷えが酷くなることも
東洋医学的な性味(生薬や食材の分類)では、緑茶は涼性と呼ばれる性質です。
この涼性に属するものは、体の熱を取ったり、冷ます作用があるとされています。
喉の渇きを潤す作用もあるので、夏の暑い時期に体の熱を冷まし、
喉の渇きを潤す対策としては良いのですが、冬に大量に摂取すると冷えの原因にも繋がります。
また、眠気を覚ます効果もあります。
夕方以降に飲むと、体質的に夜の寝つきが悪くなる人も。
飲むということは、時間帯や体質など人によっては難しい場合もありますよね。
そんなときこそ、うがいが効果を発揮してくるんです。
カテキン効果を十分に取り入れ、効果的なうがいとは?
安いお茶でも大丈夫!高級茶葉より、一般の茶葉の方が良い?
玉露は甘くて飲みやすく高級茶葉として有名ですが、一般的に高級な上級茶葉は、テアニンに含まれる旨み成分であるアミノ酸が多い半面、抗ウイルス作用が期待できるカテキンの量が少ないため、抗ウイルス作用を期待するなら、春先の一番茶よりも太陽の光をいっぱい浴びた二番茶や三番茶のほうがカテキンは多く、インフルエンザ対策には効果的です。
つまり、比較的お値段もリーズナブルな夏の三番茶くらいで大丈夫なんです。
むしろ、その方が良かったりするんです!
5月〜初夏の頃に摘んだお茶は一番茶で一番美味しいと言われるお茶になります。
その後、9月頃にかけて茶摘みが行われ二番茶、三番茶となります。
また、ウーロン茶や紅茶も同じ茶葉ですが、発酵させるとカテキン含有量は減ってしまいます。
オーガニックなど安心できる茶葉で、玉露など高級茶葉よりも、夏の終わりにかけて摘まれる三番茶で値段を気にせずお茶うがいをしましょう。
熱いお湯でお茶を淹れたほうがうがいには良い!
一般的なお茶の淹れ方だと、お湯を一度湯のみに移し(お湯の温度:60 〜80℃くらい)、湯冷ましした湯を注ぐことが多いですよね。
そして、少しずつ均等に注ぎ分け、最後の1滴までしっかりとしぼりきる。
昔、私も祖母からお茶の淹れ方をこう教わりました。
その理由は、、低温で淹れたほうが渋みを抑えることができ、茶葉の旨み成分(アミノ酸)が充分に引きたつからです。
とくに上級煎茶には旨み成分(アミノ酸)を豊富に含むため、美味しく頂けます。
一方、普通煎茶は上級煎茶に比べ、旨み成分のアミノ酸が少なめで、カテキンを多く含むため、香りと適度な渋みを引き出します。
つまり、美味しさ重視なら低温ですが、今回のようにカテキン重視なら、普通茶葉を高温で淹れて、渋みを出したほうが良いということなんです。
おすすめする最新のインフルエンザ×緑茶うがい予防対策はこれ!
こまめなうがいでウイルスをブロック!
こまめに緑茶を飲むといっても限界がありますよね。それぞれの体質や状況により、摂取可能な量も人それぞれ。緑茶を飲むということはリラックス効果のあるテアニン、ビタミンCなどを取り込めるメリットがある反面、同時にカフェインを摂取してしまうということに。
利尿作用のあるカフェインを少量づつとは言え、ある程度の量を摂取すると、私のように水分制限のある疾患を抱えている人には体内の水分調整も難しくなります。また、妊婦さんなどの摂取もあまりおすすめできません。
その点、うがいだと飲まないで済むので老若男女問わずに実践しやすいのがポイントです。
熱めのお湯で淹れたお茶を冷やし、ペットボトルなどに入れ持ち歩く。
もしくは、お気に入りのボトルに入れてインテリアの一部として配置するなど洗面所に常備しておくと忘れずに取り入れられます。
飲む場合も、粘膜を乾燥させないためにこまめな摂取が効果的でしたが、うがいも同様で可能なら人混みに出たら2時間たったらうがいをする。
これなら飲むほうが楽?と思うかもしれませんが、利尿作用、眠気を抑えてしまうなどカフェインの作用も受けてしまいます。
体質に合わせて、飲むバランスとうがいの頻度を考えてみてくださいね。
冷え性の人が飲む場合は、みかんの皮(陳皮)や生姜を入れてみる
冷えが気になる人は緑茶単体で飲むのではなく、体を温める効果のある陳皮(みかんの皮を乾燥させたもの)や生姜を入れて飲んでみましょう。
喉の違和感が気になる場合は抗菌作用のあるはちみつを入れるなどカスタムして飲むと冷え対策には効果的です。
緑茶の抗ウイルス作用を最大限に取り入れインフルエンザ予防をしよう!
緑茶の産地は全国各所にあり、品種も価格も様々な種類はあります。
祖父母が暮らす鹿児島に行くたびに、私も知覧茶や霧島茶など購入しています。
日本の文化とも言える、緑茶がインフルエンザ対策に良いというのはとても嬉しい気持ちになりますよね。
うがいだけだともったいない!と思う人もいるかもしれませんが、決して高級な茶葉でなくでも良いんです。
抗ウイルス作用の効能を頂くためにうがいをする。
インフルエンザ予防には、緑茶に含まれる抗ウイルス作用の恩恵を少しでも多く取り入れることです。今回は美味しさを追求することから一旦離れて考えてみてくださいね。
そしてポイントは、こまめに喉の粘膜を乾燥させないことです。
緑茶を飲む場合は、一回の量は多くなくて良いのでこまめに潤す気持ちで。
自分の体質やその時々の体調に合わせ、飲む量とうがいの頻度を考えてインフルエンザ対策してみてくださいね。
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